JP3011554U - 自動販売機防犯管理システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 音（ブザー音）と光（赤色回転灯）によ
って自動販売機のいたずらや盗難といった犯罪を周囲及
び離れた場所（管理人室）に通報し、また本機の設置に
よって防犯体制をアピールし自動販売機へのいたずらや
こじあけによる金銭奪取などの犯罪の予防効果を提供す
る。 【構成】 自動販売機の正面扉内側に取り付けた近
接センサーにによって予め設定した監視時間内に扉が開
いたり、また振動感知センサー２により過度の振動を感
知すると、警報部４にあるブザーが鳴り響き、警報部４
上部にある赤色回転灯も点灯する。そして同時に屋内
（管理人室など）に設置の主装置５からも警報音を発す
る。もし管理人が不在の場合は、電話回線を使い、予め
設定した電話番号へ警報信号を送信する事が出来る。ま
た、本案の管理センサー３にて自動販売機内部のコント
ロールパネルをモニターし、お金や商品のつまりなどを
感知する事が出来る。夜間は監視カメラと集音機により
自動販売機周辺の状況を記録・モニターできる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は店頭に並ぶ複数の缶ジュース・たばこその他の自動販売機を製造メー カーを問わず総轄的に破壊や盗難を通報し、また本機を設置し防犯体制をアピー ルすることにより破壊や盗難の犯罪予防になるものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来の自動販売機には簡単な防犯ブザーはついているが、 Ａ ブザーの音が小さい。 Ｂ ブザーの音を容易に止める事が出来る。 Ｃ ブザーの鳴らないこじ開け方ができる。 Ｄ 乾電池がすぐに放電する。 Ｅ 自動販売機から離れた所ではブザーの音は聞こえない。 Ｆ 扉の開閉を感知する接点スイッチの耐久性能が低い。 Ｇ 自動販売機ごと盗まれる事がある。 Ｈ お金や商品がつまると自動販売機を叩いたり蹴られたりする。ひいては自動 販売機の破壊や盗難の原因になる。 などの欠点があり防犯装置としての信頼性は極めて低い。

【０００３】

【考案か解決しようとする課題】

本案は従来の欠点を除いて、機能性、耐久性に優れ防犯装置として十分な信頼性 を有し、店頭に並ぶ複数の自動販売機を総轄的に監視しようとするものであり、 加えて本機の設置により防犯体制をアピールすることによって盗難やいたずらの 防止も期待できる。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

−従来の技術を参照− Ａ ブザーの音を大きくする。（１００ｂｄ以上） Ｂ ブザーは一度鳴り出すと主装置の警報解除スイッチでのみしか解除できない ようにする。 Ｃ 近接センサーで扉の開閉をチエックする為、警戒中はいかなる扉の開け方に もブザーは鳴る。 Ｄ 交流電源にて駆動させるため電池切れなどの心配はない。 Ｅ 自動販売機から離れた所定の場所（寝室・管理人室）まで電線、もしくは電 波により主装置の警報音を鳴らすことかできる。さらに予め設定した電話番号に 警報信号を送信する事ができる。 Ｆ 一番故障の多いスイッチ部分に近接センサーを使用することにより耐久性は 向上する。 Ｇ 振動感知センサーにより過度の振動にも反応する。 Ｈ 自動販売機に既設のコントロールパネルをセンサーにて管理しているため、 お金や商品のつまりなどのトラブルを即座に解除できる。

【０００５】

【作用】

本案は、以上のような構造であるから、これを設置した自動販売機の扉を鍵であ けようが破壊してあけようが、近接センサーが扉の開いた事を察知し、バールの こじあけなどの際の振動を感知し自動販売機上部に取り付けたブザーや赤色回転 灯・屋内の主装置に警報信号を発する。本機の監視時間は内臓タイマーにて任意 の時間に設定できるので、商品の補給や集金などといった通常の取扱いには支障 をきたさない。また各部分を接続している電線を切断した場合も警報信号を発す るものである。 また、元来自動販売機はＩＣ回路を組み込んたコントロールパネルにて運転環 境を制御している。何か異常が起こればパネル上のランプが点灯（点滅）する。 そのランプの光をシリコンアイなどの感光素子で感知し、屋内の主装置より管理 者に知らせると同時に、自動販売機上部に取り付けた警報部４より客に向かって 、例えば「お金（商品）がつまりました。ただ今係員が参りますのでそのままお 待ち下さい。」などのメッセージを伝える。そうすることによって自動販売機を 叩いたり蹴ったり、またそのまま知らずに後からその自動販売機を利用しようと した人に迷惑がかかる、といった事が起こらない。もしも管理人が不在の場合は 、例えば、「お金（商品）がつまりました。この自動販売機はただ今より使用不 能になりよす。申し訳有りませんが後日お金（商品）をお返しいたしますのでま たお立ち寄り下さい。」というメッセージを伝える事になる。と同時にその自動 販売機の電源を自動的に切り、以後使用できないようにする。 自動販売機内の金品の盗難はプロの仕業によるもの以外は、入れたお金や商品 が出てこなかったから仕返しのつもりで・・・、いう事がきっかけになる場合も 考えられる。また、お金がつまった事まで監視していると言う事をアピールする 事も盗難の予防に役立つ。 自動販売機の設置場所に管理人が居ない（店と自宅が離れているなど）場合、 警報を発しても、誰も現場の確保に現れなければ、管理人がつぎにその場所に行 くまで壊された自動販売機の回収もできないし、警察への通報も当然遅れる事に なる。又、警報が鳴りっぱなしの現場は無人の施設である事を覚られるし、第二 第三の盗難を誘発しかねない。そこで警報信号を電話回線を使って予め設定した （複数の）電話・ポケットベルなどに送信する機能をもたせれば、管理者はどこ にいても盗難の発生を知る事ができるし、いちはやい現場の確保や警察への通報 も可能になる。 夜間の映像と音による自動販売機周辺の監視は、いたずらや盗難の現場をその まま記録できる。特に被害の頻発する場所では同一犯人による犯行である事も考 えられるため、こういった証拠となる映像は犯人逮捕の際非常に有力な証拠とな る。 監視カメラによる防犯体制は非常に積極的な犯罪防止策と言える。

【０００６】

【実施例】

近年、自動販売機荒らしの手口は巧妙化し、従来の自動販売機に既設の防犯ブザ ーでは対応しきれなかった弱点をかなりカバーすることができる。また、自動販 売機の状態を監視しているので、お金や商品がつまるなどのいたずらや盗難のき っかけになるトラブルを直ちに解消する事ができ、本機を設置した業者は自動販 売機荒らしによる金銭的・精神的被害からかなり解放されることになる。

【０００７】

【本考案の効果】

本機は監視中には警報部４の正面にあるパイロットランプが点滅する。いかにも 防犯装置が監視中であることをアピールできるので意外といたずらや犯罪の抑止 効果もある。

【図面の簡単な説明】

【第一図】 本考案を自動販売機に設置した状態の
全体図。

【第二図】 本考案の正面図

【第三図】 本考案の裏面図

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】（イ）自動販売機の扉内側に取り付けた近
   接センサー１により予めタイマーにより設定された時間
   内に正面扉が開いたり、振動感知センサー２により過度
   の振動を感知したりすると、警報部４に内臓されたブザ
   ーが鳴り響き、警報部４上部にある赤色回転灯が点灯し
   自動販売機の破壊盗難犯罪を周囲に知らしめる。また警
   戒時間内は警報部４のパイロットランプが点滅し警報装
   置の警戒をアピールすることにより盗難やいたずら防止
   の役もなす。また、管理センサー３にて自動販売機に既
   設のコントロールパネルの状態をも監視し、その異常を
   主装置５に通報する事により利用者の便宜をはかる。 （ロ）警報部４より接続された主装置５により自動販売
   機より離れた場所（管理人室・寝室）にも警報音を発す
   る。また、管理人不在の時は予め設定した電話番号に警
   報信号を送る事ができ、夜間は監視カメラと集音機にて
   自動販売機周辺の状況を記録・モニターできる。 （ハ）近接センサー１、振動感知センサー２、管理セン
   サー３、警報部４、主装置５、監視カメラは電線によっ
   て接続される。以上の如く構成された、自動販売機防犯
   管理システム。
2. 【請求項２】自動販売機内部に装着する部分（近接セン
   サー１、振動感知センサー２、管理センサー３）と監視
   カメラ、警報部４、主装置５のおのおのの接続が無線に
   よってなされる請求項１の自動販売機防犯管理システ
   ム。