JP3095055U - プールのコースロープ用フロート - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 本考案は、従来品の持つ欠点に鑑みてなされ
たもので、水の波動を効率よく受ける事ができ、水の波
動力の減衰効果が優れたプールのコースロープ用フロー
トを提供する。 【解決手段】 プールのコースロープ用フロートを分離
・分割できる内フロートＡと外フロートＢで構成し、内
フロートの中心部にロープ挿通孔１１を貫設するととも
に、該孔の外周面に複数個の翼板２を対設する。外フロ
ートの内面中心部にロープ挿通孔を貫設し、長突管を奥
壁に植設し且つこの奥壁に複数個の水通孔を設け、外面
の中心部には、前記長突管と一体なロープ挿通孔を貫設
した短突管を設けるとともに、リムの外周面には凸条面
を複数個設ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、プール内に設置される競泳用などのコースを形成させるコースロー プのフロートに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

プールにおいて競泳を行なう場合、競泳者によって起こされる波動がコースロ ープを乗り越えて隣接のコースに及んだり、或いは自コース内に反射波として影 響を与えないように、従来からコースロープのフロートに種々の工夫がなされて おり、例えば実公昭５１−１２２９５号や実公昭５７−０１４８８０号公報、実 開平３−５４７００号公報などが良く知られている。

【０００３】 実公昭５１−１２２９５号や実公昭５７−０１４８８０号公報のものは、こま 形或いは長筒形のフロートを中心の孔によって回転するようにして、水の波動に よってフロートを自由に回転させることによって波動力を減衰されるものである 。 実開平３−５４７００号公報のものは、外面に複数の小突起を形成したこま形 の内フロート体と、凹壁が内フロートに嵌合し凹壁左右に突設したボスの内径を 内フロート体のロープ挿通孔と同径とした左右半体を接合した外フロート体とか ら構成されたもので、外フロート体のボスとリムの間に複数の翼板を対設した二 重回転フロートである。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

従来の技術で述べた、前者のフロートでは効率良く水の波動を受けとめること ができず消波効果は低く、後者のものは前者のものよりは水の波動は受け止め易 くはなっているが、フロートを連続してロープに設けたときのフロートの回転に 円滑性が弱く、そのために波動の受けとめ効率（消波効率）はまだまだ十分とは 言えなかった。

【０００５】 本考案は、従来の技術の有するこのような問題点に鑑みてなされたものであり 、その目的とするところは、水の波動を効率よく受ける事ができ、水の波動力の 減衰効果が優れたプールのコースロープ用フロートを提供する事を目的とするも のである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、本考案におけるコースロープ用フロートは、中心 部にロープ挿通孔を貫設し、該孔の外周面に複数個の翼板を対設した内フロート と、内面の中心部にロープ挿通孔を貫設した長突管を奥壁に植設し、且つこの奥 壁に複数個の水通孔を設け、外面の中心部には前記長突管と一体なロープ挿通孔 を貫設した短突管を設けるとともに、リムの外周面には土塁状を呈する凸条面を 複数個設けた外フロートとから構成されたものである。

【０００７】 そして、上記外フロートの内面に植設された長突管の奥壁基部に台座を設け且 つ該台座から放射状に土塁状を呈する凸条面を複数個設けたること、また、内フ ロートのロープ挿通孔の外周面に対向して設けられた複数個の翼板間には連結橋 を設けることが好ましい。

【０００８】

【考案の実施の形態】

以下に本考案コースロープ用フロートの実施の形態について図面を参照して説 明する。 図１は本考案のコースロープ用フロートを構成する内フロートＡであって、該 内フロートＡは中心部にロープ挿通孔１を貫設し、該孔の外周面には一体的に複 数個の翼板２を放射状に対設し、且つこの各翼板２の間には連結橋３を全体とし てはリング状に架設して形成されている。

【０００９】 図２は外フロートＢで、該外フロートＢの内面Ｃの中心部には、ロープ挿通孔 １１を貫設した長突管１２が奥壁１３に植設され且つ奥壁には複数個の水通孔１ ４と前記長突管基部に台座１８が設けられ、該台座から放射状に複数の土塁状を 呈する凸条面１５が対設される。 外面Ｄの中心部には前記内面の長突管と一体なロープ挿通孔１１を貫設した短 突管２０が奥壁１３に植設されるされるとともに、この外フロートはリム１６を 有していて、該リムの外周面には土塁状を呈する複数の凸条面１７が設けられて いて、このリムは内面側に深く外面側１９は浅い。

【００１０】 図３は、前記図１及び図２で説明の本考案コースロープ用フロートを構成する 内フロートと外フロートとを組合せた状態を示しており、内フロートＡのロープ 挿通孔１に外フロートＢの長突管１２を挿入し、内フロートＡと外フロートＢと を一対としたコースロープ用フロートを形成する。 尚、図中矢印は内フロート及び外フロートがそれぞれ回転自在であることを示 す。

【００１１】 以下図４に示すように、順にロープに内フロートＡと外フロートＢとを取付け コースロープを形成する。

【００１２】

【考案の効果】

本考案は以上説明の構成を有するものであるから、次ぎの効果が得られる。 即ち、内フロートと外フロートとは分離・分割でき且つその組込みが簡単にでき るばかりでなく、分離・分割可能な別体のフルートをもって構成しているので独 自でも回転するのでそれぞれが消波の役割を果すので、従来品には無い高い消波 効果が得られる。その上、内フロートと外フロートとは独自の配色が可能となり 、プールコースの距離表示が競泳者に明確に判別できるコースロープができる等 の効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案を構成するフルートの、内フルートの斜
視図である。

【図２】本考案を構成するフルートの、外フルートの斜
視図である。

【図３】本考案コースロープ用フロートの組立図の斜視
図である。

【図４】本考案コースロープ用フロートの一部断面で示
す説明図である。尚、図中ロープは省略している。

【符号の説明】

Ａ内フロート Ｂ外フロート Ｃ内面 Ｄ外面 １ロープ挿通孔 ２翼板 ３連結橋 １１ロープ挿通長孔 １２長突管 １３奥壁 １
４通水孔 １５凸条面 １６リム １７凸条面 １８台座 ２０短突管

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項 １】中心部にロープ挿通孔１を貫設し、該孔
   の外周面に複数個の翼板２を対設した内フロートＡと、 内面Ｃの中心部にロープ挿通孔１１を貫設した長突管１
   ２を奥壁１３に植設し、且つこの奥壁に複数個の水通孔
   １４を設け、 外面Ｄの中心部には前記長突管１２と一体なロープ挿通
   孔１１を貫設した短突管２０を植設するとともに、リム
   １６の外周面には土塁状を呈する凸条面１７を複数個設
   けた外フロートＢとから構成されたことを特徴とするプ
   ールのコースロープ用フロート。
2. 【請求項 ２】内面に植設された長突管１２の奥壁基部
   に台座１８を設け且つ該台座から放射状に土塁状を呈す
   る凸条面１５を複数個設けた請求項１記載のプールのコ
   ースロープ用フロート。
3. 【請求項 ３】ロープ挿通孔１の外周面に対向して設け
   られた複数個の翼板間に連結橋３を架設したことを特徴
   とする請求項１または２記載のコースロープ用フロー
   ト。