JP3094886U - 扇風機の首振り角度調整装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 扇風機の首振り角度調整装置の提供。 【解決手段】 扇風機の動力部に駆動機構と回転調整装
置を設け、駆動機構の原動軸に回転盤を設け、回転盤内
のスライド片の凸柱を回転盤より突出させ、該凸柱をス
イングロッドで扇風機の支柱の側軸に連接し、ファンヘ
ッドの可動軸を支持軸に套設し、回転調整装置を調整ロ
ッドで駆動機構の原動軸と同軸の柱形カム、スライドス
リーブの組成する調整機構に連接し、スライドスリーブ
をクランクロッドでスライド片と連接し、使用時に、回
転調整装置でクランクロッドにスライドスリーブをスラ
イドさせて回転盤の凸柱を偏心位置とし、駆動機構が回
転盤を回転させる時、スイングロッドが扇風機支柱の側
軸を中心として左右の往復揺動を形成し、扇風機ヘッド
に最大１８０度の首振りを行わせる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は一種の扇風機の首振り角度調整装置に係り、特に、扇風機の左右の首 振りの角度を増減して、扇風機に角度の異なる左右首振りを行わせることができ 、且つ任意に扇風機の左右首振り角度の無段微調整が行え、全体として、周知の 扇風機の左右首振り角度が固定されて首振り角度の微調整ができない問題を改善 する、扇風機の首振り角度調整装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

一般に市販されている扇風機は、図９に示されるように、動力部分に扇風機の 首振り或いは首振り停止を制御するボタンが設けられている。このような周知の 扇風機の首振り角度は一般に僅かに９０度（左右にそれぞれ４５度）であり、ゆ えにその送風の面積、角度が有限であり、且つ扇風機の首振り角度を無段調整で きず、一旦首振り機能を駆動すると、左右それぞれに４５度首を振るだけであり 、各種の場合（送風面積が大きい或いは小さい時）に対応することができない。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案の目的は、大角度の首振りが行える扇風機の首振り角度調整装置を提供 することにある。その構造上は、扇風機の動力部に駆動機構と回転調整装置を設 け、そのうち駆動機構の原動軸に回転盤を設け、回転盤内に、凸柱が回転盤外に 突出するスライド片を設け、該凸柱をスイングロッドで扇風機の支柱の側軸（左 側軸或いは右側軸）に連接し、ファンヘッドの可動軸を支持軸に套設している。 使用時には、まず回転調整装置でスライド片をスライドさせて回転盤の凸柱に偏 心を形成させ、こうして駆動機構の原動軸が回転盤を駆動し回転させる時、クラ ンクロッドの作用原理により、スイングロッドを扇風機の支柱の側軸を中心とし て左右に揺動させ、これにより扇風機のヘッドの首振りを形成し、且つ首振りの 角度の合計を最大で１８０度に達するようにする。

【０００４】 本考案の次の目的は、任意に扇風機の首振り角度を微調整できる調整装置を提 供することにある。その構造上は、回転調整装置を調整ロッドで、駆動機構の原 動軸と同軸の柱形カム、スライドスリーブの組成する調整機構に連接し、調整ロ ッドの回転によりカムを回転させて、スライドスリーブに上下移動を形成させ、 スライドスリーブ表面をクランクロッドで回転盤のスライド片に連接し、調整ロ ッドを回転させる時、スライドスリーブの移動によりクランクロッドが駆動され 、クランクロッドが回転盤のスライド片と凸柱を駆動してスライドさせ、これに より無段式に凸柱の回転盤における偏心位置を微調整できるようにし、こうして 扇風機の首振り角度を無段微調整できるようにする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

請求項１の考案は、扇風機ヘッドの動力部内に、駆動機構と回転調整装置が設 けられ、該駆動機構に、一端部にウォームを具えた原動軸が設けられ、ウォーム とファン軸が噛み合った扇風機の首振り角度調整装置において、 該駆動機構が、受け板に設けられ、該受け板が動力部に固定され、その原動軸 の端部に回転盤が固定され、回転盤の底部に底盤が設けられて内部にスライド可 能なスライド片が設けられ、スライド片に底盤に設けられた滑り溝より外部に突 出する凸柱が設けられ、該凸柱が一つのスイングロッドの一端と連接され、スイ ングロッドのもう一端が扇風機支柱の側軸に套設され、扇風機ヘッドの可動軸が 扇風機支柱に挿入され、 該回転調整装置が、受け板に枢設されて回転可能な調整ロッドを具え、該調整 ロッドの下方に歯車が設けられて原動軸に套設された柱形カムに噛み合い、該柱 形カムが回転盤の上方に位置し、その表面に円弧形の凹溝が設けられて、スライ ドスリーブ内部に設けられた凸点の嵌め込みに供され、該スライドスリーブが柱 形カムの外部を被包し、スライドスリーブの上方より凸棒が延伸され、該凸棒が 受け板に設けられた弾性フック中に係合し、スライドスリーブの表面にガイド溝 が設けられ、二つの相互に対応するクランクロッドの一端部が導入され、クラン クロッドの本体が適当な角度を有し、クランクロッドのロッド体の適当な部分に 柱体が設けられて回転盤に設けられた二つの相互に対応する凸耳に嵌挿され、ロ ッド体の底端が回転盤、スライド片を貫通し、並びに底盤に設けられた滑り溝中 に進入し、 使用時に、回転調整装置によりクランクロッドにスライド片を駆動してスライ ドさせて回転盤の凸柱に偏心を形成させ原動軸が回転盤を駆動して回転させる時 、スイングロッドが扇風機支柱の側軸を中心として左右に往復揺動し、扇風機の 左右の首振り動作を形成し、且つ該回転調整装置で凸柱の偏心位置を無段式微調 整して、扇風機の首振り角度を０から最大角度間で無段変化させられることを特 徴とする、扇風機の首振り角度調整装置としている。 請求項２の考案は、請求項１に記載の扇風機の首振り角度調整装置において、 調整ロッドの上方が扇風機の動力部外に突出した回転つまみとされて手部による 調整ロッドの回転操作に便利とされたことを特徴とする、扇風機の首振り角度調 整装置としている。 請求項３の考案は、請求項１に記載の扇風機の首振り角度調整装置において、 二つのクランクロッドの一端部がローラでスライドスリーブの表面に設けられた ガイド溝に組み合わされたことを特徴とする、扇風機の首振り角度調整装置とし ている。 請求項４の考案は、請求項１に記載の扇風機の首振り角度調整装置において、 側軸がネジ部品として扇風機支柱の側方に直接ねじ込まれたことを特徴とする、 扇風機の首振り角度調整装置としている。

【０００６】

【考案の実施の形態】

図１、２、３に示されるように、本考案は全体構造上、扇風機ヘッド１０の動 力部１１内に、受け板２０が固定されて駆動機構と回転調整装置が取り付けられ ている。

【０００７】 該駆動機構は、受け板２０に、一端部にウォーム２１２を具えた原動軸２１１ が設けられ、ウォーム２１２とファン軸２１が噛み合い、ウォーム２１２を具え た原動軸２１１の端部に回転盤３０が固定されて、ファン軸２１の回転により回 転盤３０が駆動され回転し、回転盤３０の底部に底盤３１が設けられ、内部にス ライドできるスライド片３２が設けられ、スライド片３２に、底盤３１に設けら れた滑り溝３１１より突出する凸柱３３が設けられ、凸柱３３に適当な長さのス イングロッド４０の一端が套設され、スイングロッド４０の別端が扇風機支柱１ ３の側軸１３１に套設され、スイングロッド４０の側軸１３１に套設される部分 のロッド体が適当な角度に折り曲げられ、側軸１３１がネジ部品とされて直接扇 風機支柱１３の左側或いは右側にねじ込まれ、扇風機ヘッド１０の下方の可動軸 １２が扇風機支柱１３に挿入され、原動軸２１１の回転により、スイングロッド ４０が左右に揺動する。

【０００８】 該回転調整装置は、受け板２０に回転可能な調整ロッド５０が枢設され、調整 ロッド５０の上方が動力部１１外に突出する回転つまみ５１とされ、下方が歯車 ５２とされ、該歯車５２が原動軸２１１に套設された柱形カム６０と噛み合い、 該柱形カム６０が回転盤３０の上方に位置し、その表面に円弧形の凹溝６１が設 けられて、スライドスリーブ７０の内部に設けられた凸点７１が挿入され、該ス ライドスリーブ７０が柱形カム６０の外部の被包し、スライドスリーブ７０の上 方より凸棒７２が延伸され、凸棒７２が受け板２０に設けられた弾性フック２２ 中に係合し、これにより調整ロッド５０が柱形カム６０を駆動し回転させる時、 スライドスリーブ７０を駆動して回転させず、スライドスリーブ７０に上下のス ライド動作を形成させ、別にスライドスリーブ７０の表面にガイド溝７３が設け られ、二つの相互に対応するクランクロッド８１、８２の一つの端部に設けられ たローラ８１１、８２１が導入され、クランクロッド８１、８２本体が適当な角 度を有し、ロッド体の適当な部分に設けられた柱体８１２、８２２が、回転盤３ ０に設けられた二つの相互に対応する凸耳３４に嵌合し、ロッド体の底端が、回 転盤３０、スライド片３２を貫通し、並びに底盤３１の滑り溝３１２中に進入し 、こうして回転盤３０の回転によりスライドスリーブ７０が回転せず、且つスラ イドスリーブ７０が上下に移動する時、クランクロッド８１、８２が柱体８１２ 、８２２を支点として揺動し、スライド片３２を駆動し凸柱３３を滑り溝３１１ 、３１２に沿ってスライドさせ、こうして凸柱３３がその回転盤３０にあっての 偏心位置を微調整変換可能とされている。

【０００９】 図４のａ、及び図５に示されるように、本考案を使用する時、もし扇風機ヘッ ド１０の首を振らせない場合は、ただ調整ロッド５０を回して回転盤３０上の凸 柱３３を回転盤３０の中央に位置させれば、スイングロッド４０が駆動されず、 扇風機ヘッド１０が首を振らない。

【００１０】 図４のｂ及び図６、図８に示されるように、本考案を使用する時、扇風機ヘッ ド１０に首を振らせたい時は、ただ調整ロッド５０を回してそれが噛み合ってい る柱形カム６０を回転させると、スライドスリーブ７０が上下にスライドし、且 つスライドスリーブ７０が上下に移動する時、クランクロッド８１、８２がスラ イド片３２を駆動し、凸柱３３を滑り溝３１１、３１２に沿ってスライドさせ、 これにより凸柱３３が回転盤３０にあって偏心を形成し（図６、８に示される凸 柱３３は最大偏心位置にある）、ゆえに回転盤３０が駆動機構の駆動を受けて回 転する時、該凸柱３３がクランクロッドの作用原理により、スイングロッド４０ に扇風機支柱１３の側軸１３１を中心とした左右の往復揺動の動作を行わせ、す なわち扇風機の左右首振りを行わせ、且つ首振りの角度の合計が１８０度に達し うる。実際の設計により凸柱３３の最大の偏心距離ａは扇風機支柱１３と側軸１ ３１間の軸距離ｂに等しくなる。

【００１１】 図７に示されるように、本考案を使用する時、回転盤３０より突出する凸柱３ ３は調整ロッド５０の微調整により滑り溝３１１中の任意の位置（図中では凸柱 ３３は滑り溝３１１の中央位置に位置する）とされ、こうして任意に扇風機ヘッ ド１０の首振り角度を微調整し改変することができる。このとき、凸柱３３の偏 心距離ａは扇風機支柱１３と側軸１３１間の軸距離ｂより小さくなる。

【００１２】

【考案の効果】

総合すると、本考案は駆動機構、回転調整装置の設計により扇風機の使用時の 首振り角度を増減でき、且つ任意にその首振りの角度を調整でき、その独自の特 殊な機能は、実用新案登録の要件に符合する。なお、以上の実施例は本考案の実 施範囲を限定するものではなく、本考案に基づきなしうる細部の修飾或いは改変 は、いずれも本考案の請求範囲に属するものとする。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の立体外観図である。

【図２】本考案の立体分解図である。

【図３】本考案の組合せ断面図である。

【図４】本考案の回転調整ロッドにより凸柱の偏心を形
成する構造表示図である。

【図５】本考案の常態下で角度未調整で凸柱が中央に位
置する実施例表示図であり、図中に示される扇風機ヘッ
ドは首振りしていない。

【図６】本考案の回転盤の凸柱が偏心位置に調整された
実施例表示図であり、図中の扇風機ヘッドは１８０度の
首振りを形成する。

【図７】本考案の回転盤の凸柱が回転盤の滑り溝中央位
置に位置し、扇風機ヘッドが首振りさせられる実施例表
示図である。

【図８】本考案の回転盤の凸柱が回転盤の滑り溝の最外
側に位置し（偏心最大部分）、扇風機ヘッドが首振りす
る実施例表示図である。

【図９】周知の扇風機が僅かに９０度の首振り角度を形
成する状態表示図である。

【符号の説明】

１０ 扇風機ヘッド １１ 動力部 １２ 可動軸 １３ 扇風機支柱 １３１ 側軸 ２０ 受け板 ２１ ファン軸 ２１１ 原動軸 ２１２ ウォーム ２２ 弾性フック ３０ 回転盤 ３１ 底盤 ３１１ 滑り溝 ３１２ 滑り溝 ３２ スライド片 ３３ 凸柱 ３４ 凸耳 ４０ スイングロッド ５０ 調整ロッド ５１ 回転つまみ ５２ 歯車 ６０ 柱形カム ６１ 凹溝 ７０ スライドスリーブ ７１ 凸点 ７２ 凸棒 ７３ ガイド溝 ８１、８２ クランクロ
ッド ８１１、８２１ ローラ ８１２、８２２ 柱体

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 扇風機ヘッドの動力部内に、駆動機構と
   回転調整装置が設けられ、該駆動機構に、一端部にウォ
   ームを具えた原動軸が設けられ、ウォームとファン軸が
   噛み合った扇風機の首振り角度調整装置において、 該駆動機構が、受け板に設けられ、該受け板が動力部に
   固定され、その原動軸の端部に回転盤が固定され、回転
   盤の底部に底盤が設けられて内部にスライド可能なスラ
   イド片が設けられ、スライド片に底盤に設けられた滑り
   溝より外部に突出する凸柱が設けられ、該凸柱が一つの
   スイングロッドの一端と連接され、スイングロッドのも
   う一端が扇風機支柱の側軸に套設され、扇風機ヘッドの
   可動軸が扇風機支柱に挿入され、 該回転調整装置が、受け板に枢設されて回転可能な調整
   ロッドを具え、該調整ロッドの下方に歯車が設けられて
   原動軸に套設された柱形カムに噛み合い、該柱形カムが
   回転盤の上方に位置し、その表面に円弧形の凹溝が設け
   られて、スライドスリーブ内部に設けられた凸点の嵌め
   込みに供され、該スライドスリーブが柱形カムの外部を
   被包し、スライドスリーブの上方より凸棒が延伸され、
   該凸棒が受け板に設けられた弾性フック中に係合し、ス
   ライドスリーブの表面にガイド溝が設けられ、二つの相
   互に対応するクランクロッドの一端部が導入され、クラ
   ンクロッドの本体が適当な角度を有し、クランクロッド
   のロッド体の適当な部分に柱体が設けられて回転盤に設
   けられた二つの相互に対応する凸耳に嵌挿され、ロッド
   体の底端が回転盤、スライド片を貫通し、並びに底盤に
   設けられた滑り溝中に進入し、 使用時に、回転調整装置によりクランクロッドにスライ
   ド片を駆動してスライドさせて回転盤の凸柱に偏心を形
   成させ原動軸が回転盤を駆動して回転させる時、スイン
   グロッドが扇風機支柱の側軸を中心として左右に往復揺
   動し、扇風機の左右の首振り動作を形成し、且つ該回転
   調整装置で凸柱の偏心位置を無段式微調整して、扇風機
   の首振り角度を０から最大角度間で無段変化させられる
   ことを特徴とする、扇風機の首振り角度調整装置。
2. 【請求項２】 請求項１に記載の扇風機の首振り角度調
   整装置において、調整ロッドの上方が扇風機の動力部外
   に突出した回転つまみとされて手部による調整ロッドの
   回転操作に便利とされたことを特徴とする、扇風機の首
   振り角度調整装置。
3. 【請求項３】 請求項１に記載の扇風機の首振り角度調
   整装置において、二つのクランクロッドの一端部がロー
   ラでスライドスリーブの表面に設けられたガイド溝に組
   み合わされたことを特徴とする、扇風機の首振り角度調
   整装置。
4. 【請求項４】 請求項１に記載の扇風機の首振り角度調
   整装置において、側軸がネジ部品として扇風機支柱の側
   方に直接ねじ込まれたことを特徴とする、扇風機の首振
   り角度調整装置。