JP3094784U - 自動化器具によって吸着可能なボス構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 直接的にＳＭＴ自動化器具の真空吸着方式に
よって快速的に直接的にボスをピックアップ及び挿着す
ることにより仕事効率を大幅に向上すると共に、事後に
気軽に且つ快速的にボスを元の様子になるように復帰さ
せることができる、自動化器具によって吸着可能なボス
構造を提供する。 【解決手段】 快速取り外しカバーを有し、当該快速取
り外しカバーを前記ボスにおける螺孔の開口部に覆い、
当該快速取り外しカバーを一時にボスの螺孔の開口部に
結合し、ＳＭＴ作業後に容易に取り外すことができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は自動化器具によって吸着可能なボス構造に係わり、特にコンピュータ のマザーボードにおける適所に他の対応する部品を所定の距離を隔てて結合する 場合、特殊な構造の設計によって直接的にＳＭＴ自動化器具の使用に供でき、組 立効率を向上できると共に、確実的に実装を実行できるようにわざと開発される 自動化器具によって吸着可能なボス構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】

一般のコンピュータのマザーボードにおいて複数の箇所に複数の実装孔が設け られて螺孔を有するボスをそれらの箇所にそれぞれ取り付けられるようにし、そ の上方の他の電気装置や電気回路基板などが前記マザーボードと所定の間隔をお いてネジによって螺着結合できる。現今のマザーボードにおけるそれぞれの電子 素子がすべてＳＭＴ表面接着技術を使用する自動化器具によってマザーボードに 取り付けると共に、溶接固着し、しかしながら、ボス自体には貫通する螺孔を有 するため、前記ＳＭＴ自動化器具によって生成する真空吸着作用によりピックア ップ及び挿着できず、そのため、従来ではボスの取り付けが大体作業員の手加工 によって実行され、そのため、時間と人力がかなりかかり、コストが高いと共に 、仕事効率が劣っており、且つ精密さと正確さとがいつも不精密で不正確であり 、且つその安定性を劣化させる場合もある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、直接的にＳＭＴ自動化器具の真空吸着方式によって快速的に直接的 にボスをピックアップ及び挿着することにより仕事効率を大幅に向上すると共に 、事後に気軽に且つ快速的にボスを元の様子になるように復帰させることができ る、自動化器具によって吸着可能なボス構造を提供することをその主要な目的と する。

【０００４】 また、本考案は、構造が簡単化され、且つボス元来の構造に影響することはな く、コストをダウンさせることができる効果を図れる、自動化器具によって吸着 可能なボス構造を提供することをその他の目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

前記の目的を図るために、本考案は、快速取り外しカバーを有し、当該快速取 り外しカバーを前記ボスにおける螺孔の開口部に覆い、当該快速取り外しカバー を一時にボスの螺孔の開口部に結合し、ＳＭＴ作業後に容易に取り外すことがで き、それによって前記の予期する目的を達成する、自動化器具によって吸着可能 なボス構造を提供する。

【０００６】

【考案の実施の形態】

図１ないし図４に示すように、本考案の自動化器具によって吸着可能なボス構 造は主にボス１と快速取り外しカバー２とを含み、そのうち、ボス１がコンピュ ータのマザーボード３に予め設定されるそれぞれの実装孔３０に挿着され、内部 に貫通する螺孔１０を有し、螺孔１０はボス１の上面部から底面部までフルに貫 通している。

【０００７】 また、快速取り外しカバー２は耐高温のゴムやプラスチックなどの可塑性材料 よりなり、それにはボス１の螺孔１０の開口部を覆うためのカバーピース２０を 有すると共に、カバーピース２０の底面部にボス１の軸方向に沿って延伸する覆 い部２１が形成され、本実施の形態において覆い部２１が円筒状に形成される。

【０００８】 他に、それぞれ異なる部品とマザーボード３とが隔離結合されるので、マザー ボード３におけるそれぞれのボス１の構造の外形も複数種のそれぞれ異なる変化 を有し、図５に示すようである。そのうち、前記図１ないし図４に示すのは一種 のＣＰＵの周辺部に用いられるボス１の実施例であり、また、図６と図７に示す のはそれぞれ他の電子部品に他の２種類のボスの実施例であり、しかしながらボ ス１の形状にもかかわらず、すべて本考案の前記に開示される独特な構造によっ て自動化作業を実行できる。

【０００９】 前記のように、ボス１をマザーボード３の実装孔３０に取り付ける前に、快速 取り外しカバー２をまずボス１に圧着し、そのカバーピース２０をボス１に貼り 付けることができるようにすると共に、カバーピース２０によってボス１を貼り 付けることによって螺孔１０を封止し、覆い部２１がボス１の上端部の外壁に覆 われ、快速取り外しカバー２１をボス１の上端部外壁に覆い、快速取り外しカバ ー２を一時にボス１に結合する。

【００１０】 図８と図９に示すように、本実施の形態の快速取り外しカバー２が円形の薄片 状に形成されるが、円形のみに狭義的に制限するものではなく、例えば方形や多 辺形などの形状に形成されてもよいことが言うまでもないことであり、快速取り 外しカバー２の面積が螺孔１０の孔部の開口部の面積より大きく形成され、それ によってボス１における螺孔１０の開口部を遮蔽できる機能を生成し、快速取り 外しカバー２の面積がボス１の上端面の面積より大きく形成させたほうがよく、 快速取り外しカバー２は溶融接着またはグリールによる粘着の方式によってボス １に貼り付けられる。

【００１１】 図１０と図１１に示すように、本考案の快速取り外しカバー２に背面粘着材２ ２を設けてもよく、快速取り外しカバー２に粘着シートの形になるように形成さ せ、背部粘着材２２が取り外しカバー２のボス１に取り付けられる面部に付着さ れ、快速取り外しカバー２を背面粘着材２２を介して粘着または貼り付けの方式 によってボス１に取り付け、快速取り外しカバー２によって螺孔１０を封止する 。

【００１２】 図１２に示すように、本考案の快速取り外しカバー２には縁部より外方へ突出 する突出片２３を有し、ＳＭＴ加工後に、単に手部でその突出片２３を握持すれ ば快速取り外しカバー２全体を快速的に取り外すことができ、ボス１に元の状態 に復帰させることができる。

【００１３】

【考案の効果】

本考案の快速取り外しカバー２を付いているボス１がＳＭＴ自動化器具の真空 吸着手段によって快速取り外しカバー２を吸着してボス１を一緒にピックアップ し、所定の位置に至ってから、直接的に実装孔３０内に挿着し、また、釈放して 実装作業を終了し、図２と図４に示すようになる。そのため、全体の実装作業が 非常に快速的で正確的で穏やかに実行されるようになり、組立仕事効率を大幅に 向上でき、量産に利することがある。

【００１４】 他の面では、マザーボード３に対しＳＭＴ錫ストーブを経過させて半田付け作 業を実行する場合に快速取り外しカバー２の物理的特性に影響を与えないと共に 、結合作業の安定性を確保でき、且つＳＭＴ後に単に適当なツールを使用して快 速取り外しカバー２を引き上げれば快速取り外しカバー２全体を快速的に取り外 してボス１に元来の状態に復帰させることができ、事後にネジによって螺合を実 行することに利し、かつマザーボード３と他の実装部品とを隔離結合できる。

【００１５】 また、本考案のボス１には他の加工を実施する必要はなく、ボス元来の構成に は影響を一切なし、且つ快速取り外しカバー２の構造は極めて簡単であるので、 コストダウンの効果をも持っている。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の第一の実施の形態を示す分解斜視図で
ある。

【図２】本考案の第一の実施の形態をマザーボードに挿
着される場合を示す斜視図である。

【図３】本考案の第一の実施の形態におけるボスを示す
側面図である。

【図４】本考案の第一の実施の形態がマザーボードに挿
着される場合を示す断面側面図である。

【図５】本考案の他の異なる構造のボスがマザーボード
に挿着される場合を示す斜視図である。

【図６】本考案の第二の実施の形態を示す分解斜視図で
ある。

【図７】本考案の第三の実施の形態を示す分解斜視図で
ある。

【図８】本考案の第四の実施の形態を示す分解斜視図で
ある。

【図９】本考案の第四の実施の形態がマザーボードに挿
着される場合を示す斜視図である。

【図１０】本考案の第五の実施の形態がマザーボードに
挿着される場合を示す斜視図である。

【図１１】本考案の第五の実施の形態がマザーボードに
挿着される場合を示す側面断面図である。

【図１２】本考案の第六の実施の形態がマザーボードに
挿着される場合を示す斜視図である。

【符号の説明】

１ ボス ２ 快速取り外しカバー ３ マザーボード １０ 螺孔 ２０ カバーピース ２１ 覆い部 ２２ 背面粘着材 ２３ 突出片 ３０ 実装孔

Claims (6)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 自動化器具によって吸着可能なボス構造
   であって、 マザーボードにおける予め設けられる実装孔に挿着さ
   れ、内部に螺孔を有するボスと、 前記螺孔の開口部を遮蔽することに用いられ、前記ボス
   に一時に結合される快速取り外しカバーとを含むことを
   特徴とする自動化器具によって吸着可能なボス構造。
2. 【請求項２】 前記快速取り外しカバーは可塑性材料か
   らなることを特徴とする請求項１に記載の自動化器具に
   よって吸着可能なボス構造。
3. 【請求項３】 前記快速取り外しカバーには前記ボスの
   螺孔の開口部を遮蔽可能なカバーピースを有し、当該カ
   バーピースの底面部よりボスの軸方向に沿って覆い部が
   延出形成され、それらの覆い部によって前記ボスの外壁
   を覆うことができ、当該快速取り外しカバーを一時に前
   記ボスに覆い結合させてなることを特徴とする請求項１
   に記載の自動化器具によって吸着可能なボス構造。
4. 【請求項４】 前記快速取り外しカバーが熱溶着の方式
   によって前記ボスに貼り付けられてなることを特徴とす
   る請求項１に記載の自動化器具によって吸着可能なボス
   構造。
5. 【請求項５】 前記快速取り外しカバーには背面粘着材
   が設けられ、当該快速取り外しカバーが前記背面粘着材
   の粘着作用によって前記ボスに貼り付けられてなること
   を特徴とする請求項１に記載の自動化器具によって吸着
   可能なボス構造。
6. 【請求項６】 前記快速取り外しカバーの縁部に突出し
   た突出片が形成されていることを特徴とする請求項１に
   記載の自動化器具によって吸着可能なボス構造。