JP3094726U - 歯間ブラシ構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 歯間洗浄用器具の歯間ブラシ構造を提供
する。 【解決手段】 洗浄用ロッド２０の前方端部に形成され
た保持部２１前方に設けたヘッドブラシ２２を備えた歯
間洗浄用の歯間ブラシ構造において、ヘッドブラシ２２
は、比較的細いスティック状の軸部の最先端が丸みを帯
びた先端部Ｂ形状を有し、かつ軸部の長手軸方向に沿っ
て外周面に所定の間隔で植え付けられた複数本の長，短
毛２３，２４とが備えられており、保持部２１を備えた
洗浄用ロッド２０とヘッドブラシ２２とを一体成形し、
ヘッドブラシ２２の使用時には、最先端の丸みを帯びた
先端部Ｂを介して歯間へ安全に案内されて、歯茎を傷つ
けることなく歯間を洗浄し、長，短毛２３，２４を歯間
で前後に動かすことで、長，短毛２３，２４が歯間に詰
まった食べカスを簡単に取り出し、歯石を洗浄し、これ
により虫歯及び他の歯周病を防止する構成とした。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は、歯間洗浄用器具として使用される歯間ブラシに係り，特にヘッド ブラシ部の改良に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

図１に、従来技術の歯間洗浄用器具に使用される歯間ブラシのヘッドブラシ部 を示す。この従来例の歯間ブラシ構造は、前方側に配置されたテーパ付きの保持 部１１がある洗浄ロッド１０と、前記テーパ付きの保持部１１の前方端部に取付 けられたヘッドブラシ１２とが備わった構成となっている。前記ヘッドブラシ１ ２は２本の細いステンレス・ワイアーを拠り合わせたもので出来ており、そこに 複数のナイロン毛が絡みあわせて植え付けられた構成となっている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

前記歯間ブラシを使用する場合には、洗浄しようとする歯と歯の間にヘッドブ ラシ１２のナイロン毛１３をあてがい、そして、ナイロン毛１３を歯間の隙間に 入れて歯間を洗浄するのであるが、従来の歯間ブラシでは、ヘッドブラシ１２の 細いステンレス・ワイアーの先端で歯茎が傷つけられ、すぐに出血してしまう。 その上、ヘッドブラシ１２は、繰り返し使用されると簡単に壊れてしまう。

【０００４】 図２では、奥歯である臼歯を洗浄するために、ナイロン毛１３が口腔の奥まで 入れられている状態が示されている。ヘッドブラシ１２は歯間を洗浄するために 或る角度に曲ってはいるが、ヘッドブラシ１２の尖った先端部Ａで歯茎が簡単に 傷つけられて、出血し易い。また更に、ヘッドブラシ１２の細いステンレス・ワ イアーに可撓性がないため、実際に使用したときに無理がかかって簡単に折損し て壊れてしまう。

【０００５】 この考案の第一の目的は、前記ヘッドブラシを比較的細いスティック状の軸部 の最先端が丸みを帯びた先端部形状を有し、かつ前記軸部の長手軸方向に沿って 外周面に所定の間隔で植え付けられた複数本の長，短毛とが備えられ構成とする ことで、前記ヘッドブラシの使用時には、前記最先端の丸みを帯びた先端部を介 して歯間へ安全に案内されて、歯茎を傷つけることなく歯間を洗浄し、前記長， 短毛を歯間で前後に動かすことで、長，短毛が歯間に詰まった食べカスを簡単に 取り出して、歯石を洗浄し、これにより、虫歯及び他の歯周病を防止するように したことを特徴とする歯間ブラシ構造を提供することである。

【０００６】 本考案の第二の目的は、比較的細いスティック状の軸部の長手軸方向に沿っ て外周面に所定の間隔で植え付けられた複数本の長，短毛の断面形状を三角形状 とすることで、歯間の洗浄が容易に行ない得るようにした歯間ブラシ構造を提供 することである。

【０００７】 本考案の第三の目的は、前記ヘッドブラシと前記洗浄ロッドとは食品安全基 準に達した安全なプラスチック材料で一体成型されるために、生産時間及び生産 コストを経済的に削減できることを特徴とする歯間ブラシ構造を提供することで ある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

この考案に係る請求項１の歯間ブラシ構造は、洗浄用ロッドの前方端部に形成 された保持部前方に設けられたヘッドブラシを備えた歯間洗浄用の歯間ブラシ構 造において、前記ヘッドブラシは、比較的細いスティック状の軸部の最先端が丸 みを帯びた先端部形状を有し、かつ前記軸部の長手軸方向に沿って外周面に所定 の間隔で植え付けられた複数本の長，短毛とが備えられており、前記ヘッドブラ シの使用時には、前記最先端の丸みを帯びた先端部を介して歯間へ安全に案内さ れて、歯茎を傷つけることなく歯間を洗浄し、前記長，短毛を歯間で前後に動か すことで、長，短毛が歯間に詰まった食べカスを簡単に取り出して、歯石を洗浄 し、これにより、虫歯及び他の歯周病を防止することを特徴とする。

【０００９】 請求項２の考案は、請求項１記載の歯間ブラシ構造において、前記ヘッドブラ シと洗浄ロッドとは一体成型されていることを特徴とする。 請求項３の考案は、請求項１記載の歯間ブラシ構造において、前記長，短毛の 断面は三角形状を示すことを特徴とする。 請求項４の考案は、請求項１記載の歯間ブラシ構造において、前記ヘッドブラ シと前記洗浄ロッドは食品安全基準に達した安全なプラスチック材料で一体成型 されていることを特徴とする。

【００１０】

【考案の実施の形態】

以下、本考案の一実施形態について、図面を参照して説明する。 図３は本考案の歯間ブラシ構造の斜視図、図４は本考案の歯間ブラシ構造の一 部断面図、図５は本考案の歯間ブラシの使用状態を示す説明図であり、図６は別 の方角から見た本考案の歯間ブラシの使用状態を示す説明図で、図７は本考案の 歯間ブラシの更に別の角度の使用状態を示す説明図である。

【００１１】 図３を参照すると、本考案の歯間ブラシ構造は、安心して口にできる食品安全 基準を満たすプラスティック材料で一体成型した洗浄ロッド２０と、該洗浄ロッ ド２０の前方端に形成された保持部２１と、前記保持部２１の前方端から伸長す る比較的ほっそりとしたスティック状の軸部を有するヘッドブラシ２２と、から 構成されている。

【００１２】 ヘッドブラシ２２には、最先端が半球状の丸みを持つ先端部Ｂと、或る程度の 軸長に亘って、それぞれ別々に所定の間隔で外周面に、先端が軸心と直交する方 向に延びるように植設された多数本の長毛２３及び短毛２４とが備わっている。 図４に示されているように、前記植設された長，短毛２３，２４の断面は、三 角形状を成す。

【００１３】 図５及び図６を参照して、本考案の歯間ブラシの実際の使用方法を説明する。 使用者は、まず、保持部２１を介し洗浄ロッド２０を保持してから、ヘッドブ ラシ２２を歯間に通し清掃を行なう。図５に示すように、最先端が丸くなった半 球状の先端部Ｂを介してヘッドブラシを進めてゆくことで、歯茎を傷つけること なく安全に歯間へ案内されるようになる。

【００１４】 更に、歯間へぴたりとフィットするよう断面が三角形状を成すように植毛され た長，短毛２３，２４が、歯の表面に接触するようになるので、図６に示すよう に、歯間に詰まった食べ物のカスをヘッドブラシ２２で簡単に取り出すことがで きるようになる。また、長，短毛２３，２４を歯間で前後に動すことで、ヘッド ブラシ２２は素早く簡単に歯石を取り除いて歯間を洗浄する。 これにより、虫歯や歯周病などを確実に効果的に予防することができるように なるものである。

【００１５】 図７には、口腔の奥の方の臼歯を洗浄するときの様子が示されている。ヘッド ブラシ２２は柔軟性を有するので、ヘッドブラシ２２は或る程度の角度がついて 曲がるようになるため、奥歯の臼歯を洗浄するときでも、最先端が丸くなった半 球状の先端部Ｂを介して安全に確実に歯間に案内されて、長，短毛２３，２４を 介して臼歯の歯間を洗浄できるようになる。

【００１６】

【考案の効果】

本考案の歯間ブラシ構造は、ヘッドブラシの長，短毛の断面が三角形状を有す るので、ヘッドブラシを歯間に差し込んだときに歯間の形状にぴたりとフィット するため、非常に効率よく歯間洗浄ができるという効果がある。

【００１７】 また、ヘッドブラシの先端は丸みをもたせて形成されているので、歯間に挿入 する場合に歯茎に当たっても、傷ついて出血するなどということが回避される。

【００１８】 更に、本考案の歯間ブラシ構造のヘッドブラシには柔軟性があるため、角度を つけて曲げることができるので、奥歯の臼歯の歯間を洗浄する場合でも、確実に 歯間にフィットし、ヘッドブラシを前後に動かすことで、安全に効果的に歯間の 洗浄ができるものである。

【００１９】 更にまた、本考案の歯間ブラシ構造の洗浄ロッドは食品安全基準に達した安全 なプラスチック材料での一体成型により生産されるために、生産時間及び生産コ ストが著しく削減でき、経済的であるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】従来の歯間洗浄用歯間ブラシのヘッドブラシの
使用状態を示す図。

【図２】従来の歯間洗浄用歯間ブラシのヘッドブラシの
別の使用状態を示す図。

【図３】本考案の歯間ブラシ構造の斜視図。

【図４】本考案の歯間ブラシ構造の一部断面図。

【図５】本考案の歯間ブラシの使用状態を示す説明図。

【図６】図５とは別の方角から見た本考案の歯間ブラシ
の使用状態を示す説明図

【図７】本考案の歯間ブラシの更に別の角度の使用状態
を示す説明図。

【符号の説明】

２０ 洗浄ロッド ２１ 保持部 ２２ ヘッドブラシ ２３ ブラシの長毛 ２４ ブラシの短毛 Ｂ ヘッドブラシの丸みのついた先端部

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 洗浄用ロッドの前方端部に形成された保
   持部前方に設けられたヘッドブラシを備えた歯間洗浄用
   の歯間ブラシ構造において、 前記ヘッドブラシは、比較的細いスティック状の軸部の
   最先端が丸みを帯びた先端部形状を有し、かつ前記軸部
   の長手軸方向に沿って外周面に所定の間隔で植え付けら
   れた複数本の長，短毛とが備えられており、 前記ヘッドブラシの使用時には、前記最先端の丸みを帯
   びた先端部を介して歯間へ安全に案内されて、歯茎を傷
   つけることなく歯間を洗浄し、前記長，短毛を歯間で前
   後に動かすことで、長，短毛が歯間に詰まった食べカス
   を簡単に取り出して、歯石を洗浄し、これにより、虫歯
   及び他の歯周病を防止することを特徴とする歯間ブラシ
   構造。
2. 【請求項２】 前記洗浄ロッドは一体成型されているこ
   とを特徴とする請求項１記載の歯間ブラシ構造。
3. 【請求項３】 前記長，短毛の断面は三角形状をなすこ
   とを特徴とする請求項１記載の歯間ブラシ構造。
4. 【請求項４】 前記洗浄ロッドは食品安全基準に達した
   安全なプラスチック材料で一体成型されていることを特
   徴とする請求項１記載の歯間ブラシ構造。