JP3094691B2 - 描画処理装置 - Google Patents

描画処理装置

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JP3094691B2
JP3094691B2 JP29590492A JP29590492A JP3094691B2 JP 3094691 B2 JP3094691 B2 JP 3094691B2 JP 29590492 A JP29590492 A JP 29590492A JP 29590492 A JP29590492 A JP 29590492A JP 3094691 B2 JP3094691 B2 JP 3094691B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、計算機援用設計(CA
D)等に利用される3次元図形で、特に2次曲面を隠面
消去処理する描画処理装置に関する。一般に、3次元図
形を電子計算機等のブラウン管(CRT)上に表示する
際には、表示画面上で前記3次元図形が覆う画素を選択
し、前記画素ごとに視点からみて奥行き方向に相互に重
なっている図形の前後関係を判定して、最も視点側にあ
る図形を選択して表示する隠面消去処理が必要となる。
【0002】隠面消去の代表的な方法として、レイトレ
ーシング法が知られている。レイトレーシング法は、3
次元空間に設置された3次元図形と視点との間にスクリ
ーンを設定し、前記スクリーンを縦横の解像度で仕切っ
た各画素を通過する半直線レイを、前記視点から発生さ
せる。図6はレイの発生を示す説明図で、レイとは視点
から各通過画素へ向かうベクトルである。
【0003】そして、前記レイ上にある前記3次元図形
の図形要素を検索し、前記レイ上において検索された図
形要素のうち最も視点側にある図形要素を選択するとい
う手法である。レイトレーシング法での隠面消去処理の
うち、視点から視野の範囲内でスクリーンを通過するレ
イを画素の個数分発生させ、各レイ上に前記3次元図形
の図形要素の有無を検索し、図形要素が画素を覆うかの
判定を交差判定という。
【0004】交差判定は、以下の方法で行われる。2次
曲面は次式の2次方程式を満足する3次元空間上の点の
集まりと規定される。
【0005】
【数1】 これを行列の形式で表すと次式のようになる。
【0006】
【数2】 ただし、Qは2次曲面を表す係数行列である。また、レ
イはパラメタtを用いて次式のように表現される。
【0007】
【数3】 2次曲面の曲面方程式1にレイの方程式2を代入してt
に関する2次方程式を求める。
【0008】
【数4】 ただし、係数a,b,cは次式を満足する。
【0009】
【数5】 前記2次方程式3が実数解を持てばレイは2次曲面と交
差するので、交差の条件は前記2次方程式3の判別式D
が、
【0010】
【数6】 を満足することである。交差判定は、前記交差条件によ
って各レイの交差の有無を判定する。
【0011】
【従来の技術】図9は、従来のレイトレーシング法によ
る図形の隠面消去処理のシステム構成図である。図形の
隠面消去処理のシステムは、レイ発生部5と交差判定・
交点算出部6と輝度設定部7とで構成されている。
【0012】レイ発生部5は、視点情報を入力し、視野
の範囲内でスクリーンを通過するレイを画素の個数分発
生させる。交差判定・交点算出部6は、各レイの交差判
定によって交差する図形を選択し、交差図形が複数ある
場合には視点に最も近い交差図形を抽出する。そして、
必要に応じて交点の座標や交点での法線ベクトルを求め
る。
【0013】輝度設定部7は、前記交差判定・交点算出
部6で算出された交点座標及び交点法線を入力し、各レ
イに対して交差する図形に応じた色を与え、レイの通過
する画素に設定する処理を行う。ここで、交差判定・交
点算出部6における処理について説明する。図10は、
交差判定・交点算出部6の構成図である。
【0014】交差判定・交点算出部6は、更に交差判定
部61、交差位置算出部62、隠面消去部63及び交点
座標算出部64で構成されている。交差判定部61で
は、レイデータとして、レイの方向ベクトルとレイの基
点座標が入力され、図形データとして、2次曲面を表す
行列Qが入力されると、上記のごとく求められるtに関
する2次方程式3の係数a、b、c及び判別式Dの値を
計算し、交差の有無を判定する。
【0015】交差位置算出部62では、交差判定部61
で求めたa、b、Dの値からtに関する2次方程式3の
実数解
【0016】
【数7】 を算出する。隠面消去部63では、前記交差位置算出部
62で求まった実数解tの値4が二つの実数解を持つ場
合(D>0)で、二つの実数解がともに正のとき
(a)、二つの正の解のうち値の大きい方の解は2次曲
面の裏側の交点なので視点からは見えないので、tの値
のうちで最小の実数解を採用する。
【0017】また、二つの実数解のうち片方が正で、も
う片方が負のとき(b)、負の解は視点の後ろ側の交点
に相当するので視野の範囲外であり、tの値のうちで正
の実数解を採用する。また、二つの実数解がともに負の
とき(c)、両方とも採用しない。図11は、2次曲面
とレイの視点との位置関係及び交点の選択の仕方を示す
図である。
【0018】交点座標算出部64では、隠面消去部63
で求めた実数解tの値4をレイの方程式2に代入し、交
点座標を算出する。また、必要に応じて交点での法線ベ
クトルを算出する。以上のように、交差判定・交点算出
部6における処理を各画素を通過するレイに対して行う
ことにより、各レイに対して表示図形要素が確定する。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
隠面消去処理システムでは、レイの一本一本に対してt
に関する2次方程式3をつくり、交差の判定を行ってい
たため、交差判定に時間がかかるという問題があった。
そこで本発明は、2次曲面とレイとの交差判定をレイ一
本一本に対して行うのではなく、2次曲面と交差するレ
イが通過する画素からなる交差画素群の範囲を求めるこ
とにより交差判定を簡略化し、処理の高速化を図った
画処理装置を提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明において、前記の
課題を解決するための手段は、図1に示すように、3次
元空間内に任意に設定された視点から画面上の各通過画
素に向かうベクトルをレイとして発生させるレイ発生部
1と、レイが通過する画素全体を複数の画素からなる画
素群に分割するとともに、分割された画素群ごとに
次元空間内の2次曲面と交差するレイが通過する画素か
らなる交差画素群の範囲を求める交差範囲決定部2と、
交差画素群内の各画素を通過するレイに対して、2次曲
面との交点座標を算出する交点算出部3と、前記交点座
標の交点の色に対応する輝度を当該交点座標を通るレイ
が通過する画素に設定する輝度設定部4とを備える描画
処理装置にしたことである。
【0021】また、それに加えて、前記交差範囲決定部
2において、画素群の中の基準となる第1の画素Pを通
過するレイの基点座標A及び方向ベクトルBと、前記第
1の画素Pとは異なる第2の画素Qを通過するレイの基
点座標と前記第1の画素Pを通過するレイの基点座標A
との差分値である基点差分ベクトルCと,前記第2の画
素Qを通過するレイの方向ベクトルと前記第1の画素P
を通過するレイの方向ベクトルBとの差分値である方向
差分ベクトルDと、2次曲面を表す係数行列Eとから、
前記第1の画素Pと第2の画素Qとを結ぶ直線上に位置
していて、画面上で一列に並ぶ交差画素群の範囲を代数
演算で求める描画処理装置にしたことである。
【0022】或いは、それに加えて、前記レイ発生部1
において、画素群の中の基準となる基準画素を通過する
レイの通過座標初期値F及び、前記基準画素に隣接する
隣接画素を通過するレイの通過座標と前記通過座標初期
値との差分値である通過点差分ベクトルGを求める通過
点差分ベクトル算出部13と、前記基準画素を通過する
レイの基点座標初期値H及び、前記隣接画素を通過する
レイの基点座標と前記基点座標初期値との差分値である
基点差分ベクトルIを求める基点差分ベクトル算出部1
4と、前記通過点差分ベクトル算出部13で求めた通過
点座標初期値Fと前記基点差分ベクトル算出部14で求
めた基点座標初期値Hとの差分値である方向ベクトル初
期値J及び、前記通過点差分ベクトル算出部13で求め
た通過点差分ベクトルGと前記基点差分ベクトル算出部
14で求めた基点差分ベクトルIとの差分値である方向
ベクトル差分値Kとを求める方向差分ベクトル算出部1
5とを備えることとした。
【0023】
【作用】本発明によれば、2次曲面と交差するレイが通
過する画素からなる交差画素群の範囲をまず求めること
としたので、交差画素群の範囲内の画素については各レ
イに対する交差判定が不要となり、後続の交差位置算
出、隠面消去処理等が大幅に高速化することができる。
【0024】また、交差画素群の範囲外の画素について
は画素ごとのレイの処理を行う必要がなくなることによ
り交差判定処理を大幅に簡略化することができる。
【0025】
【実施例】以下本発明の実施例を図面にもとづいて説明
する。図2は、本発明の一実施例であるレイ発生部1の
構成を示す構成図である。図2において、レイ発生部1
は、スクリーン設定部11と、ループカウンタ12と、
通過点差分ベクトル算出部13と、基点差分ベクトル算
出部14と、方向差分ベクトル算出部15とで構成され
ている。
【0026】スクリーン設定部11では、3次元空間に
配置されたスクリーンに対し、入力された視点データに
よって視点・注視点・視野角等の視野の設定を行い、ス
クリーンの四隅の点の位置を算出する。そして、スクリ
ーンの縦横をブラウン管の解像度で分割し、分割された
各仕切りを一定の面積を有する画素とする。
【0027】また、レイの通過する位置を画素の中央に
固定し、各画素の位置座標を当該画素を通過するレイの
通過点座標で表す。ループカウンタ12では、前記スク
リーンを覆う画素を水平方向へ一列に並ぶ画素群に分
け、各画素群を交差判定の対象であるスキャンラインと
して順次選択する。
【0028】図7は、スクリーン上のスキャンラインを
示す説明図である。通過点差分ベクトル算出部13で
は、ループカウンタ12で選択された任意のスキャンラ
イン、例えば上端のスキャンライン上の任意の画素、例
えば左端の画素を基準画素とし、当該基準画素の通過点
座標を通過点座標初期値として算出する。
【0029】次に、前記基準画素の右隣にある画素を隣
接画素とし、当該隣接画素の通過点座標から前記通過点
座標初期値を差し引いた差分値を通過点座標差分値とし
て算出する。基点差分ベクトル算出部14では、前記基
準画素を通過するレイの基点座標[b0]を基点座標初
期値として算出する。
【0030】次に、前記隣接画素を通過するレイの基点
座標から前記基点座標初期値を差し引いた差分値[d
b]を基点座標差分値として算出する。方向差分ベクト
ル算出部15では、前記通過点座標初期値から前記基点
座標初期値を差し引いた差分値[a0]を方向ベクトル
初期値として算出する。次に、前記通過点座標差分値か
ら前記基点座標差分値を差し引いた差分値[da]を方
向ベクトル差分値として算出する。
【0031】以上のように構成されたレイ発生部1にお
いて、方向ベクトル初期値[a0]、方向ベクトル差分
値[da]、基点座標初期値[b0]、基点座標差分値
[db]がそれぞれ、
【0032】
【数8】 のごとく算出され、レイデータとして交差範囲決定部2
に出力される。なお、前記ループカウンタ12では、図
7に示すように、交差判定の対象であるスキャンライン
を水平方向にとっているが、垂直方向へ一列に並ぶ画素
群をスキャンラインとしてもよい。
【0033】次に、交差範囲決定部における処理につい
て説明する。図8は、一列に並ぶ画素を示す説明図であ
る。図8において、スクリーンを覆う面積をもった画素
ごとのすべてのレイについて、レイの通過する位置を画
素の中央に固定した場合に、任意の画素Pを通過するレ
イの方程式を、パラメタtを用いて
【0034】
【数9】 とし、前記画素Pに隣接する画素Qを通過するレイの方
程式を、パラメタtを用いて
【0035】
【数10】 とし、差分成分を
【0036】
【数11】 とした場合、画素Pより画素Q方向へi番目移動した画
素Rを通過するレイの方程式は、パラメタtを用いて
【0037】
【数12】 により表される。画素Rを通過するレイが2次曲面と交
差するためには、画素Rを通過するレイの方程式5を2
次曲面を表す曲面方程式1に代入して得られるtに関す
る2次方程式の判別式の値が正であればよい。
【0038】そこで、前記判別式の値が正となるiの範
囲を求め、一列に並ぶ画素群から2次曲面と交差してい
るレイが通過する画素からなる画素群の範囲を求める。
さらに、交差範囲の算出の詳細を以下に述べる。変数及
びレイと2次曲面を表す係数を次式のように定義する。
【0039】
【数13】 上記のように変数及び係数を定義すると、2次曲面を表
す2次方程式は次式で表される。
【0040】
【数14】 また、画素Rを通過するレイの方程式は次式で表され
る。
【0041】
【数15】 画素Rを通過するレイの方程式7を2次曲面の曲面方程
式6に代入すると、次式のようになる。
【0042】
【数16】 レイの基点が一点に集中する透視投影の場合は[db]
が零ベクトルなので、前記方程式8を展開すると、tに
関する2次方程式3の各係数a,b,cは次式のように
求まる。
【0043】
【数17】 また、全てのレイが平行な平行投影の場合は[da]が
零ベクトルなので、前記方程式8を展開すると、tに関
する2次方程式3の各係数a,b,cは次式のように求
まる。
【0044】
【数18】 そして、tに関する2次方程式の判別式Dは、前記各係
数a,b,cを用いて次式のように求まる。
【0045】
【数19】 ただし、前記判別式Dをiに関する2次方程式に書き換
えた場合の各係数α,β,γは、透視投影の場合には
【0046】
【数20】 平行投影の場合には
【0047】
【数21】 である。前記判別式Dの値である判別値が正となるiの
範囲が、2次曲面と交差するレイの通過する画素の範囲
となる。図4は判別値Dが正となるiの範囲を示した図
である。
【0048】すなわち、 1)iの2次の項α=0、1次の項β=0の場合(iの
0次式) γ>0のとき、交差レイは最初のレイから最終レイまで γ<0のとき、交差レイはなし 2)iの2次の項α=0、1次の項β≠0の場合(iの
1次式) β>0のとき、交差レイは−γ/(2β)番目のレイか
ら最終レイまで β<0のとき、交差レイは最初のレイから−γ/(2
β)番目のレイまで 3)判別式Dが実根を持たない場合(iの2次式) α>0のとき、交差レイは最初のレイから最終レイまで α<0のとき、交差レイはなし 4)判別式Dが実根を持つ場合(iの2次式) α>0のとき、交差レイは最初のレイから二実根のうち
小さい実根のレイまでと、二実根のうち大きい実根のレ
イから最終レイまで α<0のとき、交差レイは二実根のうち小さい実根のレ
イから二実根のうち大きい実根のレイまで ここで、最初のレイとは一列に並ぶ画素の最初の画素を
通過するレイ、最終レイとは一列に並ぶ画素の最後の画
素を通過するレイのことである。
【0049】以上のように、求めたiの範囲内の画素を
通過するレイは2次曲面と交差し、範囲外の画素を通過
するレイは2次曲面と交差しない。図3は、本発明の一
実施例である交差範囲決定部2及び交点算出部3の構成
を示す構成図である。図3において、交差範囲決定部2
は、行列積算出部21、判別式係数算出部22、交差範
囲算出部23で構成されている。
【0050】また、交点算出部3は、交差位置算出部3
1、隠面消去部32、交点座標算出部33で構成されて
いる。行列積算出部21では、前記レイ発生部1で出力
された1スキャンライン分のレイデータ[a0]、[d
a]、[b0]、[db]と、図形データとして、2次
曲面のパラメタ[Q]とが入力されると、以下の行列計
算によって、tに関する2次方程式3の係数a,b,c
を与えるパラメタ、
【0051】
【数22】 を求める。ただし、前記係数a,b,cは次式で与えら
れる。
【0052】
【数23】 なお、レイの基点が一点に集中する透視投影の場合に
は、[db]が零ベクトルなので、次の関係が成立して
いる。
【0053】
【数24】 全てのレイが平行な平行投影の場合には、[da]が零
ベクトルなので、次の関係が成立している。
【0054】
【数25】 判別式係数算出部22では、tに関する2次方程式3の
判別式D
【0055】
【数26】 における、iの2次の係数α、iの1次の係数β、iの
0次の係数γをそれぞれ算出する。ただし、前記係数
α,β,γは次式で与えられる。
【0056】
【数27】 ここで、関係式9または10より、前記判別式Dでiの
4次の係数およびiの3次の係数およびiの2次の係数
の内(ab×cb)の項が恒等的に0であることを用い
る。交差範囲算出部23では、前記判別式Dの係数α,
β,γを用いてD≧0を満たすiの範囲を算出する。
【0057】つぎに、算出されたiの範囲より交差レイ
の通過する画素からなる画素群の範囲を実数化し、画素
の範囲である0〜水平解像度−1を越す部分を除外す
る。図5はレイと2次曲面との交差状態を示した図であ
る。具体的には、算出されたiの値が0以下の場合に
は、前記iの値を−0.5にする。
【0058】算出されたiの値が水平解像度−1以上の
場合には、前記iの値を水平解像度−0.5にする。交
差が開始するレイの番号sは算出されたiの値の少数部
分を切り上げた値にする。交差が終了するレイの番号e
は算出されたiの値の少数部分を切り捨てた値にする。
【0059】位置算出部31では、前記交差範囲算出部
23で交差すると判定されたレイについて、2次曲面と
レイとの交差位置のパラメタtを以下のように算出す
る。2次曲面と交差するレイの方程式7を2次曲面の曲
面方程式6に代入した式
【0060】
【数28】 から得られるtに関する2次方程式
【0061】
【数29】 を解く。ただし、前記係数S、T、Uは次式で与えられ
る。
【0062】
【数30】 S=0の場合、前記2次方程式11はtの1次式にな
り、
【0063】
【数31】 が交点位置のパラメタとして算出される。S≠0の場
合、前記2次方程式11はtの2次式になり、交点位置
のパラメタとして、S>0の場合
【0064】
【数32】 S<0の場合
【0065】
【数33】 が算出される。t0が正ならば、t0を交点位置のパラ
メタとし、t0が負で、なお且つt1が正ならば、t1
を交点位置のパラメタとする。また、t0及びt1が負
ならば、2次曲面が基点に対してスクリーンの反対側に
あるので、交差位置はなしとする。
【0066】隠面消去部32では、前記交差位置算出部
31で算出した交差位置をそれまで算出した他の図形要
素に対する交差位置と比較することにより、視点側に位
置する図形要素を選択し、交差図形IDを求める。交点
座算出部33では、隠面消去部32で前記2次曲面とレ
イとの交差位置が最も視点側と判定された場合に、前記
交差位置の交点座標と法線ベクトルを算出する。
【0067】交点座標(ix,iy,iz)は、レイの
方程式7に交点位置のパラメタtを代入して、次式のよ
うに求まる。
【0068】
【数34】 また、交点の法線ベクトル(nx,ny,nz)は、次
式から求まる。
【0069】
【数35】 以上の交差範囲決定部2及び交点算出部3での処理を、
前記レイ発生部1で分けたスキャンラインごとに順次行
い、得られた交点座標、交点法線ベクトル及び交差図形
IDが、図1に示す輝度設定部4に出力される。輝度設
定部4では、画素ごとの輝度が決定されるが、処理は従
来のレイ・トレーシング隠面消去法による図形表示装置
で行われている動作と同一である。
【0070】
【発明の効果】本発明によれば、2次曲面とレイとの交
差の有無の判定をレイ一本一本に対して行うのではな
く、2次曲面と交差しているレイが通過する画素からな
る画素群の範囲を先ず求めることにしたので、全ての画
素に対して各画素を通過するレイごとの交差判定が不要
となり交差判定処理を高速化することができる。
【0071】また、当該画素群の範囲外の画素について
は画素ごとのレイの処理をする必要がなくなるため、レ
イ・トレーシングにおける処理を効率的に行うことがで
き、図形表示の高速化が図れるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理構成図
【図2】本発明一実施例のレイ発生部の構成図
【図3】本発明一実施例の交差範囲決定部・交点算出部
の構成図
【図4】本発明の交差判定における判別値Dが正となる
iの範囲を示す図
【図5】本発明一実施例でレイと2次曲面との交差状態
を示す図
【図6】レイの発生を示す説明図
【図7】スクリーン上のスキャンラインを示す説明図
【図8】一列に並ぶ画素を示す説明図
【図9】従来のレイ・トレーシングシステムの構成図
【図10】従来の交差判定・交点算出部の構成図
【図11】2次曲面と視点との位置関係を示す図
【符号の説明】 1・・・レイ発生部 2・・・交差範囲決定部 3・・・交点算出部 4・・・輝度設定部

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 3次元空間内に任意に設定された視点か
    ら画面上の各通過画素に向かうベクトルをレイとして発
    生させるレイ発生部、 前記レイ発生部発生するレイが通過する画素全体を、
    複数の画素からなる画素群に分割するとともに、分割さ
    れた画素群ごとに3次元空間内の2次曲面と交差する
    レイが通過する画素からなる交差画素群の範囲を求める
    交差範囲決定部、 前記交差範囲決定部得られる交差画素群の範囲内の各
    画素を通過するレイに対して、前記2次曲面との交点座
    標を算出する交点算出部、 前記交点算出部算出された交点座標の交点の色に対応
    する輝度を、当該交点座標を通るレイが通過する画素に
    設定する輝度設定部 を備えることを特徴とする描画処
    理装置
  2. 【請求項2】 前記交差範囲決定部、 画素群の中の基準となる第1の画素通過するレイの基
    点座標及び方向ベクトル、 前記第1の画素は異なる第2の画素通過するレイの
    基点座標と前記第1の画素通過するレイの基点座標
    の差分値である基点差分ベクトル、 前記第2の画素通過するレイの方向ベクトルと前記第
    1の画素通過するレイの方向ベクトルの差分値であ
    る方向差分ベクトル、 2次曲面を表す係数行列から、 前記第1の画素第2の画素を結ぶ直線上に位置して
    いて、画面上で一列に並ぶ交差画素群の範囲を代数演算
    で求めることを特徴とする請求項1記載の描画処理装
  3. 【請求項3】 前記レイ発生部、 画素群の中の基準となる基準画素を通過するレイの通過
    座標初期値及び前記基準画素に隣接する隣接画素を通過
    するレイの通過座標と前記通過座標初期値との差分値で
    ある通過点差分ベクトル求める通過点差分ベクトル算
    出部、 前記基準画素を通過するレイの基点座標初期値及び前記
    隣接画素を通過するレイの基点座標と前記基点座標初期
    値との差分値である基点差分ベクトル求める基点差分
    ベクトル算出部、 前記通過点差分ベクトル算出部求めた通過点座標初期
    前記基点差分ベクトル算出部求めた基点座標初期
    の差分値である方向ベクトル初期値及び前記通過点
    差分ベクトル算出部求めた通過点差分ベクトル前記
    基点差分ベクトル算出部求めた基点差分ベクトル
    差分値である方向ベクトル差分値を求める方向差分ベ
    クトル算出部を備えることを特徴とする請求項1及び
    2記載の描画処理装置
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