JP3094543B2 - 再生専用領域を有する光ディスク - Google Patents

再生専用領域を有する光ディスク

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JP3094543B2
JP3094543B2 JP03236548A JP23654891A JP3094543B2 JP 3094543 B2 JP3094543 B2 JP 3094543B2 JP 03236548 A JP03236548 A JP 03236548A JP 23654891 A JP23654891 A JP 23654891A JP 3094543 B2 JP3094543 B2 JP 3094543B2
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groove
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秀治 竹島
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は再生専用領域を有する光
ディスク、特に良好な再生信号品質を示す光ディスクに
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、書換型光ディスクと互換性のある
再生専用領域を有する光ディスクが画像・音声・文字情
報を扱うマルチメディア、データベース、電子出版等の
分野で大容量情報の配布媒体として利用され始めてい
る。この再生専用領域を有する光ディスクには、全面が
再生専用領域であるフルROMディスク、及び、一部が
再生専用領域であるパーシャルROMディスクがある
が、双方とも書換型光ディスクと互換性を持たせるた
め、第1図に示すように記録再生光案内用の溝1を有
し、その間に2値情報を表すピット2を有する。
【0003】従来の書換型光ディスクやライトワンス型
光ディスクではほぼ全トラックに渡ってピットがセクタ
ー・ヘッダー部(トラック1周の約7%)のみにしか存
在しない。一方、フルROMディスク、パーシャルRO
Mディスクの場合、再生専用領域ではほぼ全周にピット
が存在するが、その他の領域は書換型光ディスクと同
様、ピットはセクター・ヘッダー部のみのわずかな領域
にしか存在しない。
【0004】ここで光ディスクの製造工程を簡単に説明
する。 (1)洗浄したガラス原盤にポジ型フォトレジストを塗
布する。 (2)このガラス原盤の溝、ピットに対応する部分を露
光し、その後、現像により露光した部分を溶解、除去す
る。 (3)上記方法により溝、ピットが刻まれたガラス原盤
の表面を導体化し、それを電極として電鋳し、溝、ピッ
トが転写されたスタンパー(金型)を作製する。 (4)射出成形等によりスタンパーに樹脂を流し込み、
スタンパー表面に刻まれた溝、ピットが転写された樹脂
基板を得る。 (5)基板に記録膜(パーシャルROMの場合)、反射
膜等を成膜する。
【0005】フルROMディスク、パーシャルROMデ
ィスクの場合、上で説明したように再生専用領域でピッ
トの占める割合が急に多くなるため、現像時においては
再生専用領域と他の領域の境界部で現像液の流れの乱れ
や現像液の溶解力の変化が起る。また、樹脂基板成形時
においては再生専用領域と他の領域との境界部で樹脂の
流れに変化が起り、再生専用領域と他の領域との境界部
(端部)において溝の形状や、ピットの形状が乱れ、そ
の結果、再生信号品質が不安定になるという問題点が存
在する。これは、ROMディスク、パーシャルROMデ
ィスクの収率低下の原因の一つとなっていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、再生専用領
域の端部においても良好な再生信号品質を有する再生専
用領域を有する光ディスクを得ようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者等は種々検討の
結果、再生専用領域の内周もしくは外周を特殊の構造と
することにより現像時及び樹脂基板成形時のピット形状
の変形を防止し得ることを見出し、本発明を完成した。
本発明の要旨は、基板表面にピットによる情報が記録さ
れた再生専用領域を有する光ディスクにおいて、該再生
専用領域の内周または外周に、ピット整形用のピット状
凹部及び溝を設けた再生専用領域を有する光ディスクに
存する。
【0008】以下、本発明をより具体的に説明する。こ
こで用いた記録再生装置の記録再生光の波長は825n
m、対物レンズの開口数は0.52、偏光方向は溝に平
行である。樹脂基板の厚みは1.2mm、屈折率は1.
58である。反射膜として厚さ1000ÅのAl膜を使
用した。また、データの記録フォーマットは、ISO
(International Organization for Standardization)
で規格化が進んでいる90mm書換型/再生専用型光デ
ィスク・カートリッジのフォーマットにのっとり、デー
タ周波数8.7MHzの(2,7)変調のピット・ポジ
ション記録方式を採用した。
【0009】表1に今回、検討用に作製したディスクの
データ配置を示す。ここでデータの再生に使用される領
域は、90mm書換型/再生専用型光ディスク・カート
リッジのISO規格によると、−16トラック(半径2
3.97mm)から10015トラック(半径40.0
3mm)である。(トラックピッチ1.6μm)。本発
明においては、このデータの再生に使用される領域(再
生専用領域)の内周または外周に、ピット整形用のピッ
ト状凹部及び溝を形成する。現像液や樹脂はディスクの
中心部から外周に向って流れることが多いので内周には
必ず設けるのが良い。
【0010】このピット整形用の凹部及びピット整形用
の溝は、これらを設けることによりスタンパー作成時の
現像液の流れの乱れや、射出成形による基板作成時の溶
融樹脂の流れの乱れを防止し、再生専用領域のピットや
溝の変形を防ぐものである。その結果再生信号が大変安
定する効果をもたらすことになる。ピット整形用のピッ
ト状凹部としては、その幅がトラックピッチの1/8か
ら3/4、好ましくは1/4から3/8であって、深さ
がλ/13nからλ/2n、好ましくはλ/5nからλ
/2.5n(λ:レーザー波長、n:基板の屈折率)の
ものが良い。
【0011】ピット整形用の溝としては、その幅がトラ
ックピッチの1/8から3/4、好ましくは1/4から
3/8であって、深さがλ/13nからλ/3n、好ま
しくはλ/7nからλ/4nのものが良い。通常は再生
専用領域に形成されるピット及び溝と同程度の大きさの
ピット状凹部及び溝を形成するのが工程上等からも便利
である。凹部の数、溝の本数等でピット整形効果を調節
することとなる。
【0012】ピット整形用の溝としては同心円又はスパ
イラル状に50本以上、好ましくは100本以上、より
好ましくは200本以上設けられる。ある程度の本数以
上では効果の向上は認められなくなるので通常500本
程度までである。ピット整形用の凹部としては、上記し
たピット整形用の溝の間に設けられるが、通常セクター
ごとに考えて、凹部の長さの合計長さがセクターの全長
の10〜80%程度であって、セクター中にほぼ均等に
分散されているのが良い。
【0013】例えば、PPM(ピット間記録方式)によ
るピット形成法を応用して凹部を形成した場合、凹部の
合計長さはセクター長に対し、12.5%から50%程
度がよい。またPWM(ピット長記録方式)を応用した
場合には20%〜80%程度が良い。溝の幅や深さ、凹
部の幅と深さは、走査型トンネル顕微鏡で基準面が下が
り始める位置を溝や凹部の始まりとして測定した。
【0014】このようにして、ピット整形用の溝と凹部
を形成するが、このピット整形用の溝と凹部は、前述し
た再生専用領域である−16トラックから10015ト
ラックの内周側又は外周側に設けられる。便宜上トラッ
クNoで云えば、内周側としては−296トラック(半
径(r):23.53mm)から−17(r:23.9
7mm)トラックまでをピット整形用の溝と凹部を形成
する部分としたり、外周側としては10016トラック
(r:40.03mm)から10261トラック(r:
40.47mm)まで程度を使えば良い。
【0015】今回の場合、−296トラック(半径2
3.53mm)から−17トラック(半径23.97m
m)、及び、10016トラック(半径40.03m
m)から10291トラック(半径40.47mm)に
ピット整形用の溝と凹部を設けた。ピット状凹部はPP
M方式で「3T」すなわち「100100」の信号と同
じものを用いた。
【0016】表1に示す符号で、DCはデータ・エリア
にピットが存在しない空溝の領域、8Tはデータ・エリ
アにチャンネル・コードで「100000001000
0000」の繰り返しパターンを記録した領域、3Tは
データ・エリアにチャンネル・コードで「10010
0」の繰り返しパターンを記録した領域、ランダム・デ
ータはユーザー・エリアにランダム・データとその誤り
検出・訂正符号(CRC/ECC)データを記録した領
域、コントロール・データはISO規格で定められたコ
ントロール・データとその誤り検出・訂正符号(CRC
/ECC)データを記録した領域、(FF)hexはユ
ーザー・エリアにデータとして16進数の(FF)とそ
の誤り検出・訂正符号(CRC/ECC)データ記録し
た領域を表す。
【0017】
【表1】
【0018】上述の構成にして光ディスクを製造した。
ガラス原盤へのフォトレジストの塗布から記録膜等の形
成までの工程は前記した通りの方法で行ない。フォトレ
ジストの現像はガラス原盤を回転させた状態で中心部に
現像液を供給する方法によった。従って、現像液は原盤
の中心部から外周部に向かって流れることとなり、現像
液の整流効果は内周に設けられたピット整形用溝及び凹
部の働きによると考えられる。更に基板形成時の樹脂の
射出供給もスタンパーの中心部から行なった。従って、
樹脂流の整流効果も内周側に設けられたピット整形用溝
及び凹部の働きによると考えられる。得られた光ディス
クのピット(凹部も同じ)深さは約1800Å、幅は約
0.5μm、溝深さは約1200Å、幅は約0.65μ
m、ピット長(半径25mm)は約0.65μmであっ
た。
【0019】前述したように、実験的に、ピット整形用
の凹部として3T信号と同じ凹部を形成してあるので、
この信号を読むことにより、ピットの変形等の有無を判
断することとした。第2図は3T部でのトラック横断信
号の記録半径位置の関係を上記ディスクについて示した
図である。この図から分かるように、−16トラック
(半径23.97mm)から10015トラック(半径
40.03mm)のデータ再生に使用される領域の内側
では信号強度に大きな変動が見られるが、データ再生に
使用される領域内ではほぼ均一な再生信号強度が得ら
れ、良好な信号品質が安定して実現されている。
【0020】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、再生に使
用する領域全体に渡って良好な再生信号品質を有するフ
ルROMディスク、パーシャルROMディスクを安定し
て作ることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に使用する光ディスク媒体の一例である
再生専用領域を有する光ディスクの断面を示す概略図
【図2】再生信号出力と記録半径位置の関係を表す図
【符号の説明】
1 記録再生光案内用の溝 2 2値情報を表すピット2
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−80443(JP,A) 特開 昭61−74150(JP,A) 特開 昭63−211137(JP,A) 特開 平3−269841(JP,A) 特開 昭61−224154(JP,A) 特開 平2−187941(JP,A) 特開 平4−195832(JP,A) 特開 平4−69828(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 7/24 G11B 7/26 G11B 7/007

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板表面にピットによる情報が記録され
    た再生専用領域を有する光ディスクにおいて、該再生専
    用領域の少なくとも内周に、ピット整形用のピット状凹
    部及び溝を設けた再生専用領域を有する光ディスク。
  2. 【請求項2】 ピット整形用の溝はトラックピッチの1
    /8から3/4の幅を有し、λ/13nからλ/3nの
    深さを有する溝であることを特徴とする請求項1に記載
    の光ディスク。(λ:レーザー波長、n:基板の屈折
    率)
  3. 【請求項3】 ピット整形用のピット状凹部はトラック
    ピッチの1/8から3/4の幅を有し、λ/13nから
    λ/2nの深さを有するピット状凹部であることを特徴
    とする請求項1又は2に記載の光ディスク。
  4. 【請求項4】 ピット整形用の溝は同心円又はスパイラ
    ル状に50周以上設けることを特徴とする請求項1から
    請求項4のいずれかに記載の光ディスク。
  5. 【請求項5】 ピット状凹部は、1セクター内のピット
    状凹部の長さの合計がセクターの長さの10%以上で
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに
    記載の光ディスク。
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