JP3094347U - ゴカイ等釣り用生餌の着脱切断具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 すべりやすく、動き回り、扱いづらいゴカイ
等の釣り餌を、指を使うことなく、安定した状態で確実
に釣り針に着脱切断する。 【解決手段】 弾性をもち、2本の柄で作られたピンセ
ット状の本体１の先端に、ゴカイ等を挟み、釣り針に刺
し通すための内側に鋭い突起多数をつけたつまみ部３
と、本体中程に釣り針に付着した古いゴカイ等を落すた
めの針金2本による脱餌部４と、本体中程にゴカイ等切
断のためのノコギリの歯状の歯を付けたはさみによる切
断部５によって形成されるゴカイ等釣り用生餌の着脱切
断具。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は、ゴカイ、ミミズ等の環形動物（以下ゴカイ等という）を釣り餌とし て釣り針に刺し通し、はずし、切断するための道具に関するものである。

【０００２】

【考案が解決しようとする課題】

ゴカイ等の釣り餌は、普通指でつまんで扱うが、その体液でヌルヌルしてすべり やすく、また動き廻るので扱いにくく、釣り針に刺し通すことが難しい。またし っかり持とうと強くつまみ過ぎて生餌を殺してだめにしてしまう場合もある。ま た扱った後は、その体液が指に付着するのでその都度指を水で洗ったり拭ったり する必要がある。こうした問題解決のために各種の道具が作られている。しかし 、つまみ部については、小突起、凹凸、砂接着等により滑り止めがされているが 、餌の動きをしっかり止める事が出来ず釣り針を思う通りに刺し通すには、不十 分であった。また脱餌部については従来の道具に設置されているものはないが、 餌の取替え時、釣り針に古い餌が附着していることが多く、指で落したうえで新 しい餌を付ける必要があり、直接指でさわらずに脱餌する機能が必要であった。 また切断部については、一般家庭用として使われる通常のにぎり鋏に類似の刃が 使われているが、餌の体液により、滑って前へ送り出されてうまく切断出来ない ことが多くあった。

【０００３】

【課題を解決するための手段】

以上のような課題を解決するためのものとして、この考案に係るゴカイ等釣り用 生餌の着脱切断具は次のようなものとした。すなわち弾性をもち、2本の柄で作 られたピンセット状の本体の先端に、餌のゴカイ等を挟み、釣り針に刺し通すた めのつまみ部と、本体の中程に、釣り針に刺し通された古いゴカイ等を落とすた めの脱餌部及びゴカイ等を切るための切断部が一体として作られたものとした。

【０００４】 上記（０００３）のつまみ部としては、本体の2本の柄それぞれの先端に長方形 のはさみ面をもち、そのはさみ面の内側には多数の鋭い突起を有するものとした 。

【０００５】 上記（０００３）の脱餌部としては、本体の1本の柄の中程の外側に、先端を尖 らせた鉤形の針金を2本外向きに並べて固着させたものとした。この場合、針金 に代えて、類似の形状にした金属片またはプラスチック製品を使用してもよい。

【０００６】 上記（０００３）の切断部としては、本体中程に、２本の柄から内側に向けた鋏 を使うが、この刃は、ノコギリの歯と同様のギザギザを付けたものとした。

【０００７】

【実施例及び作用効果】

以下、図１〜６を参照して、本考案の実施例および作用効果を具体的に説明する 。

【０００８】 図１に示す通り、このゴカイ等釣り用生餌の着脱切断具は、弾性をもち、２本の 柄で作られたピンセット状の本体の先端に、餌のゴカイ等を挟み、釣り針に刺し通 すためのつまみ部３と、本体の中程に、釣り針に刺し通されて残った古いゴカイ 等を落すための脱餌部４およびゴカイ等を切るための切断部５が一体として作ら れたものである。この道具の使用により、ゴカイ等の釣り針への着脱切断すべて を行うことができることから、ゴカイ等に直接指を使って汚すこともなく、確実 に処理できる。

【０００９】 つまみ部については、このつまみ部で餌箱からゴカイ等を一匹づつクーラーボッ クスの蓋の上などにつまみ出し、つまみ部内側の鋭い突起（図１の２）により、 ゴカイ等の両側面を刺し気味に挟み、しっかり動きを止めた上で、ゴカイ等の頭か ら体内に釣り針を刺し通す。長方形のつまみ部全体の内側側面により、図５の通 りゴカイ等の左右側面を鋭い突起多数により、刺し気味に挟むことから、確実に 安定した状態を作ることができるのである。以上つまみ部全体でゴカイ等を挟み 、釣り針を刺し通す使用方法を述べたが、他に図６のようにつまみ部の先端のみ でゴカイ等の頭部のみを挟み釣り針を刺す使用方法および餌の挟む場所を順次繰 り下げ、つれて釣り針も順次繰り下げて刺し通す使用方法もある。

【００１０】 脱餌部については、古いゴカイ等の附着した釣り針を、図４の４の通りの2本の 針金の間に下から上へ押し上げて、古いゴカイ等を、先を尖らせた針金の先端に ひっかけてしごき落すことにより、脱餌するものであり、簡単確実に脱餌できる 。

【００１１】 切断部については、図１の５の通り、本体の中程に作られたノコギリの歯類似の 歯を持った鋏であり、ゴカイ等をこの鋏の間に落しこみ、弾性を持つ両側の本体 の柄を押し込むことにより、切断するものである。この際ノコギリの歯類似の歯 に、ゴカイ等はひっかかり止るため、その体液等によって滑って前へ送り出され ることなく、確実に切断されるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】 斜視図である。

【図２】 側面図である。

【図３】 平面図である。

【図４】 脱餌部４の拡大図である。

【図５】 つまみ部の使用状況を示す図である。

【図６】 つまみ部の先端のみを使う使用状況を示す
図である。

【符号の説明】

１ ピンセット状の本体 ２ つまみ部の内側突起 ３ つまみ部 ４ 脱餌部 ５ 切断部 ６ ゴカイ等

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 弾性をもつ、2本の柄で作られたピンセ
   ット状の本体１の先端に、ゴカイ等を挟み釣り針に刺し
   通すためのつまみ部３と、本体の中程に、釣り針に刺し
   通されて残った古いゴカイ等を落すための脱餌部４及び
   ゴカイ等を切るための切断部５が一体として作られたゴ
   カイ等釣り用生餌の着脱切断具。
2. 【請求項２】 ゴカイ等を刺し気味に挟み、釣り針に刺
   し通すための鋭い多数の突起２をその内側に有すことを
   特徴とする請求項１に記載されたつまみ部。
3. 【請求項３】 先端を尖らせた鈎形の針金２本の間に古
   いゴカイ等の付着した釣り針を通すことにより、古いゴ
   カイ等を針金にひっかけてしごき落すことを特徴とする
   請求項１に記載された脱餌部。
4. 【請求項４】 ギザギザの刃の鋏によってゴカイ等を切
   断することを特徴とする請求項１に記載された切断部。