JP3094074U - 電動歯ブラシ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 振動伝達アームをその共振周波数で振動させ
ることによって、歯を迅速かつ効果的にみがくのに十分
な高い周波数で振動するブラシを有し、それによって電
力消費を最小限に抑え、歯ブラシの耐用年数を延ばす電
動歯ブラシを提供すること。 【解決手段】 ブラシ・ハンドルに対して振動動作する
ようにその上に取り付けられたブラシ・ヘッド１と、前
記ハンドルと前記ヘッドの間に延長する振動伝達アーム
３３と、ハンドル内部に位置する振動アクチュエータ３
を備え、前記振動伝達アームがハンドル内部に位置する
磁石を含み、アクチュエータが、前記磁石に隣接するソ
レノイド３２と、振動伝達アームの共振周波数と同じ周
波数でソレノイドに交流電流を供給する手段とを含むこ
と。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は電動歯ブラシに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来の電動歯ブラシは通常、電気モータによって駆動する。モータの大きさに よって、そのような歯ブラシの振動周波数が決まる。十分に大きなモータを使用 し、歯を迅速かつ効果的にみがくのに十分な高い振動周波数を実現しなければな らない。そのようなモータは、かなりの量のエネルギーを消費する。その結果、 このような歯ブラシは大きくかつ重く、バッテリー寿命が短く、さらに歯ブラシ の耐用年数が短くなる。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

したがって、本考案は、振動伝達アームをその共振周波数で振動させることに よって、歯を迅速かつ効果的にみがくのに十分な高い周波数で振動するブラシを 有し、それによって電力消費を最小限に抑え、歯ブラシの耐用年数を延ばす電動 歯ブラシを提供することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案によれば、ブラシ・ハンドルに対して振動動作するようにその上に取り 付けられたブラシ・ヘッドと、前記ハンドルと前記ヘッドの間に延長する振動伝 達アームと、ハンドル内部に位置する振動アクチュエータとを備え、前記振動伝 達アームがハンドル内部に位置する磁石を含み、アクチュエータが、前記磁石に 隣接するソレノイドと、振動伝達アームの共振周波数と同じ周波数でソレノイド に交流電流を供給する手段とを含む、電動歯ブラシを提供する。

【０００５】 前記ソレノイドに交流電流を供給する手段がプリント回路基板を含むことが好 ましい。

【０００６】 ソレノイドに送出される交流電流の周波数と振動伝達アームの固有の周波数が 、１００から３００Ｈｚの帯域にあることが好ましい。

【０００７】 交流電流を供給する手段が、交流電流を供給する内部または外部電源を含むこ とが好ましい。別法として、交流電流を供給する手段が、プリント回路基板によ って交流電流に変換される直流電流を供給する内部または外部電源を含む。

【０００８】 さらに、毛の最高速度が毎秒０．２〜０．８メートルになるように、毛先が、 内側の最も長い毛と最も短い毛の間が距離２〜４ｍｍ、内側の最も長い毛と外側 の境界の毛の間が距離１〜２ｍｍの３段パターンであることが好ましい。

【０００９】

【考案の実施の形態】

本考案の一実施形態を例としてのみ添付の図面に例示する。 添付図面の図１および２を参照すると、本考案の電動歯ブラシの一実施形態が 、ブラシ・ヘッド１、ブラシ・ハンドル２、振動伝達アーム３３、ブラシ・ハン ドル２内部に組み付けた振動アクチュエータ３および振動アクチュエータに交流 電流を供給する手段（図示せず）を備える。

【００１０】 図３に示す振動アクチュエータ３がソレノイド３２を備える。そのソレノイド ３２は、プリント回路基板（ＰＣＢ）３１に接続され、その基板は電源（図示せ ず）に電気接続している。電源は、内部または外部から歯ブラシに提供すること ができる。その結果、ＰＣＢ３１がソレノイド３２に交流電流を送出する。本考 案では、ソレノイド３２に供給される交流電流が、１００Ｈｚから３００Ｈｚの 帯域にある周波数を有する。振動伝達アーム３３が、ブラシ・ヘッド１からハン ドル２内部のソレノイド３２に向かって延在する。磁石３４が、振動伝達アーム ３３に結合され、かつその磁石がソレノイド３２に対向して配置されるように構 成されている。

【００１１】 ソレノイド３２の動作原理を図４Ａおよび４Ｂに示す。電源（図示せず）から の電流が、ＰＣＢ３１によって調整された後、１００Ｈｚから３００Ｈｚの間の 周波数を有する交流電流として、ソレノイドに送出される。ソレノイド３２の磁 極は、交流電流の交番する位相のために変化する。極性の変化の周期は、ソレノ イドに供給される交流電流の周波数の変化に一致する。図４Ａは、Ｎ極を有する ソレノイド３２の左側を示し、さらに図４Ｂは、電流が図４Ａと反対の位相で送 られるときＳ極を有するソレノイド３２の左側を示す。ソレノイド３２の左側に 対向して配置された磁石３４は、ソレノイド３２の極性が変化すると、吸引され 、かつ反発される。その結果、振動伝達アーム３３が振動し、したがってブラシ ・ヘッド１が図５に示すように振動する。ソレノイドに供給された電力の周波数 が、振動伝達アーム３３の固有周波数に一致するとき、アームが共振し、振動の 振幅が最大値に達する。本考案では、その振動の振幅が、０．５と２．０ｍｍの 間で変化する。

【００１２】 本考案の電源は、ＰＣＢ３１に交流または直流電流を供給できることを理解さ れたい。直流電流を供給する場合には、常に交流がソレノイドに送達されるよう に、直流がＰＣＢ３１によって変換される。

【００１３】 図６、７および８は、使用時における本考案の歯ブラシを例示する。歯ブラシ が共振すると、歯４の間で、また歯４と歯茎５の間の領域でも、ブラシの毛１１ が練り歯磨きおよび唾液などの液体を動かす。共振する歯ブラシが歯に対接して 振動することが、音波と同様な効果を有する。歯ブラシが振動運動する結果とし て、細菌６がこれらの領域から取り除かれ、掃き出される。歯は、迅速かつ効果 的に磨かれる。しかしながら、このような効果を実現するために利用されるエネ ルギー量は、歯ブラシがその固有周波数で共振するので最小限である。

【００１４】 毛先は、歯の間の歯間隙内にブラシの毛先が合うように、図２に明確に示すよ うに３段パターンに形成する。内側の最も長い毛と最も短い毛の間で２〜４ｍｍ の距離があり、内側の最も長い毛と外側の境界の毛の間で１〜２ｍｍの距離があ るのが典型である。動作時には、毛先が最大速度毎秒０．２〜０．８メートルで 動く。

【００１５】 上に説明した電動歯ブラシは、本考案の好ましい一実施形態を表すことを理解 されたい。本考案の範囲から逸脱することなく、この実施形態には様々な変更を 加えることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】電動歯ブラシの側部を示す背面図である。

【図２】図１に示した電動歯ブラシの側部を示す側面図
である。

【図３】図１に示した歯ブラシのブラシ・ヘッドと駆動
手段を示す略図である。

【図４Ａ】交流電流効果による異なる極性を有する、図
１に示した歯ブラシのソレノイドを示す略図である。

【図４Ｂ】交流電流効果による異なる極性を有する、図
１に示した歯ブラシのソレノイドを示す略図である。

【図５】共振における振幅を示す、図１に示した歯ブラ
シのブラシ・ヘッドの上方から示す斜視図である。

【図６】図１に示した歯ブラシを示す側面図および斜視
図である。

【図７】図１に示した歯ブラシを示す側面図および斜視
図である。

【図８】図１に示した歯ブラシを示す側面図および斜視
図である。

【符号の説明】

１ ブラシ・ヘッド ２ ブラシ・ハンドル ３ アクチュエータ ３１ ＰＣＢ ３２ ソレノイド ３３ 振動伝達アーム

Claims (6)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ブラシ・ハンドルに対して振動動作する
   ようにその上に取り付けられたブラシ・ヘッドと、前記
   ハンドルと前記ヘッドの間に延長する振動伝達アーム
   と、ハンドル内部に位置する振動アクチュエータを備
   え、前記振動伝達アームがハンドル内部に位置する磁石
   を含み、アクチュエータが、前記磁石に隣接するソレノ
   イドと、振動伝達アームの共振周波数と同じ周波数でソ
   レノイドに交流電流を供給する手段とを含むことを特徴
   とする電動歯ブラシ。
2. 【請求項２】 前記ソレノイドに交流電流を供給する手
   段がプリント回路基板を含むことを特徴とする請求項１
   に記載の電動歯ブラシ。
3. 【請求項３】 ソレノイドに送出される交流電流の周波
   数と振動伝達アームの固有の周波数が、１００から３０
   ０Ｈｚの帯域にあることを特徴とする請求項２に記載の
   電動歯ブラシ。
4. 【請求項４】 交流電流を供給する手段が、交流電流を
   供給する内部または外部電源を含むことを特徴とする請
   求項２に記載の電動歯ブラシ。
5. 【請求項５】 交流電流を供給する手段が、プリント回
   路基板によって交流電流に変換される直流電流を供給す
   る内部または外部電源を含むことを特徴とする請求項２
   に記載の電動歯ブラシ。
6. 【請求項６】 毛の最高速度が毎秒０．２〜０．８メー
   トルになるように、毛先が、内側の最も長い毛と最も短
   い毛の間が距離２〜４ｍｍ、内側の最も長い毛と外側の
   境界の毛の間が距離１〜２ｍｍの３段パターンであるこ
   とを特徴とする請求項１に記載の電動歯ブラシ。