JP3093891U - おろし器 - Google Patents

おろし器

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JP3093891U
JP3093891U JP2002007044U JP2002007044U JP3093891U JP 3093891 U JP3093891 U JP 3093891U JP 2002007044 U JP2002007044 U JP 2002007044U JP 2002007044 U JP2002007044 U JP 2002007044U JP 3093891 U JP3093891 U JP 3093891U
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Inventor
彰三 望月
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株式会社貴
有限会社平成工業
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Abstract

(57)【要約】 【課題】被おろし材料を円滑におろす。 【解決手段】ボディ(1)には該ボディを内外に貫く手
回しハンドル(7)を取り付け、該手回しハンドルの内
側端(7a)には回転アーム(9)の一端(9a)を固
定し、該回転アームの他端(9b)にはおろし板(1
1)を回転自在に取り付け、該おろし板は一側面(11
a)に外歯歯車(13)を備えると共に他側面(11
b)に多数のおろし歯(15)を備え、該ボディには該
手回しハンドルの内側端と同心状に内歯歯車(17)を
固定し、該おろし板の外歯歯車を該内歯歯車に内接さ
せ、更に該ボディには一側面(21a)に多数の押え歯
(19)を備えた押え板(21)を、該押え板の当該一
側面がおろし板における前記他側面と対向した状態で、
該おろし板に接離する方向に進退自在に配設すると共
に、該押え板をばね(23)により該おろし板に接近す
る方向に付勢させる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案はおろし器に関するものである。即ち、本考案は、大根、にんじん、しょ うが、わさび、にんにく、じゃがいも、玉ねぎ等の野菜又はレモン、リンゴ等の 果物(以下単に「被おろし材料」という。)をおろすためのおろし器に係るもの である。
【0002】
【従来の技術】
おろし器としては、特開平8−103385号公報に示すもの(以下このおろし 器を「従来のおろし器」という。)が知られている。
【0003】 従来のおろし器は、片面に多数のおろし歯を備えたおろし板と片面に多数の押 え歯を備えた押え板とを、該おろし板におけるおろし歯を備えた面と該押え板に おける押え歯を備えた面とを相対向させると共に該おろし板と該押え板とを相互 に偏心させた状態で配設し、該おろし板は回転中心の位置を固定した状態で手回 しハンドルにより回転させるようになし、該押え板はばねにより該おろし板に接 近する方向に付勢させてなるものである。
【0004】 上記従来のおろし器においては、おろし板と押え板との間に大根等の被おろし 材料を挟持させた状態で手回しハンドルによりおろし板を回転させることにより 該被おろし材料をおろすのである。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかるに、上記従来のおろし器においては、次のような問題がある。
【0006】 (イ)おろし板と押え板とを相互に偏心させた状態で配設してはいるものの、該 おろし板は回転中心の位置を固定した状態で回転するに過ぎないため、被おろし 材料は必ずしも円滑におろされるものではない。
【0007】 (ロ)押え板はばねにより該おろし板に接近する方向に常時付勢されているため 、おろし板と押え板との間に被おろし材料を挟持させることは容易ではない。
【0008】 (ハ)おろし板はねじにより回転軸に固定されているため、被おろし材料をおろ す際の粗細に応じておろし板を交換する作業が困難である。
【0009】 本考案は、上記従来のおろし器における上述の如き問題を解決しようとしてな されたものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本考案は下記のおろし器を提供するものである。
【0011】 (1)おろし器のボディには該ボディを内外に貫く手回しハンドルを取り付け、 該手回しハンドルの内側端には回転アームの一端を固定し、該回転アームの他端 にはおろし板を回転自在に取り付け、該おろし板は一側面に外歯歯車を備えると 共に他側面に多数のおろし歯を備え、該ボディには該手回しハンドルの内側端と 同心状に内歯歯車を固定し、該おろし板の外歯歯車を該内歯歯車に内接させ、 更に該ボディには一側面に多数の押え歯を備えた押え板を、該押え板の当該一 側面がおろし板における前記他側面と対向した状態で、該おろし板に接離する方 向に進退自在に配設すると共に、該押え板をばねにより該おろし板に接近する方 向に付勢させたことを特徴とするおろし器(請求項1)。
【0012】 (2)前記ボディには一端を開口した円筒状支持体を当該一端が前記おろし板に おける前記他側面と対向した状態で着脱自在に取り付け、該円筒状支持体内には 前記押え板を配設し、該押え板における他側面には杆状体を突設し、該杆状体に は異形断面を備えさせると共に小径部を形成し、該円筒状支持体の他端には該杆 状体の異形断面に対応する異形透孔を形成し、該異形透孔に該杆状体を進退自在 に挿通し、前記ばねを該押え板と該円筒状支持体との間に取り付ける(請求項2 )。
【0013】 なお、特許請求の範囲を含む本明細書において「異形」とは円形以外の形状を いうものとする。
【0014】 (3)前記おろし板における前記一側面に支軸を突設し、該支軸を前記回転アー ムの前記他端に回転自在且つ挿脱自在に取り付ける(請求項3)。
【0015】
【作用】
[請求項1のおろし器] おろし器により被おろし材料をおろす際には、被おろし材料をおろし板と押え 板との間に挟持させた状態で手回しハンドルを回転させるのである。
【0016】 手回しハンドルを回転させると、該手回しハンドルの内側端に一端が固定され た回転アームが該手回しハンドルの内側端を回転中心として回転する。該回転ア ームの他端に回転自在に取り付けられたおろし板は該おろし板の外歯歯車を内歯 歯車に内接させた状態でいわば自転しつつ公転する。図3参照。従って、おろし 板は、図4に示すように、人が固定されたおろし金上で大根等の被おろし材料を 回しながらすりおろす際の被おろし材料と同様の動きを行う。請求項1のおろし 器においては被おろし材料が固定され、おろし板が動くのであるが、請求項1に おける被おろし材料とおろし板との相対的な動きは人が固定されたおろし金上で 被おろし材料を回しながらすりおろす際の被おろし材料とおろし金との相対的な 動きと同様である。故に、請求項1のおろし器によれば、人が固定されたおろし 金上で被おろし材料を回しながらすりおろす場合と同様に、被おろし材料は円滑 におろされる。
【0017】 押え板はばねにより常時おろし板に接近する方向に付勢されているため、被お ろし材料はおろされて小さくなったときでもおろし板に確実に圧接される。
【0018】 [請求項2のおろし器] 請求項2のおろし器は、被おろし材料をおろし板と押え板との間に挟持させる 作業を容易ならしめるための押え板のロック手段を備えている。
【0019】 即ち、被おろし材料をおろし板と押え板との間に挟持させる際には、図2に示 すように、円筒状支持体をボディから取り外し、該円筒状支持体の前記他端から 突出している押え板の杆状体をばねの力に抗して引き、該杆状体の小径部が円筒 状支持体の前記他端に位置したときに該杆状体を若干回動させることにより該小 径部を円筒状支持体の前記他端に係止させる。杆状体を若干回動させることによ り、該杆状体の異形断面は円筒状支持体の他端における異形透孔との対応関係が ずれるため、該小径部を円筒状支持体の前記他端に係止させることができる。図 6参照。押え板はばねにより常時おろし板に接近する方向に付勢されているので あるが、杆状体の小径部が円筒状支持体の前記他端に係止することにより該杆状 体はロックされる。即ち、押え板が円筒状支持体にロックされる。そこで、円筒 状支持体内に被おろし材料を挿入し、該被おろし材料を抑え板に当接させる。
【0020】 続いて、該円筒状支持体を再びボディに取り付けた後、杆状体を若干回動させる ことにより杆状体の異形断面を円筒状支持体の他端における異形透孔に一致させ る。しかるときは、円筒状支持体に対する杆状体と押え板とのロックが解除され 、押え板はばねの力によりおろし板に接近し、被おろし材料は押え板とおろし板 との間に挟持される。
【0021】 [請求項3のおろし器] おろし板の支軸は回転アームの前記他端に対し挿脱自在であるため、被おろし 材料をおろす際の粗細に応じておろし板を容易に交換することができる。
【0022】
【考案の実施の形態】
次に、本考案の実施の形態を添付図面に従って説明する。 符号1に示すものはおろし器のボディである。図示のボディ1は、下部に受け皿 3を取り出し自在に備えると共に底面にテーブル面等に対する吸着手段5を備え ている。
【0023】 おろし器のボディ1には該ボディ1を内外に貫く手回しハンドル7を取り付け る。
【0024】 手回しハンドル7の内側端7aには回転アーム9の一端9aを固定し、該回転ア ーム9の他端9bにはおろし板11を回転自在に取り付ける。
【0025】 おろし板11は一側面11aに外歯歯車13を備えると共に他側面11bに多 数のおろし歯15を備える。
【0026】 ボディ1には手回しハンドル7の内側端7aと同心状に内歯歯車17を固定する 。即ち、手回しハンドル7の内側端7aの中心線と内歯歯車17の中心線とは相 互に一致する。おろし板11の外歯歯車13を該内歯歯車17に内接させる。
【0027】 更にボディ1には一側面21aに多数の押え歯19を備えた押え板21を、該 押え板21の当該一側面21aがおろし板11における前記他側面11bと対向 した状態で、該おろし板11に接離する方向に進退自在に配設する。
【0028】 また、押え板21をばね23によりおろし板11に接近する方向に付勢させる 。 ばね23は、一例としてコイルばねとする。
【0029】 符号25に示すものは被おろし材料としての大根であり、符号29に示すもの は受け皿3内に落下した大根おろしである。
【0030】 ボディ1には一端31aを開口した円筒状支持体31を当該一端31aがおろ し板11における前記他側面11bと対向した状態で着脱自在に取り付ける。符 号32aに示すものはボディ1に形成された係止突起、符号32bに示すものは 該係止突起32aに対応させて円筒状支持体31に形成した受け部である。即ち 、円筒状支持体31に形成した受け部32b内にボディ1の係止突起32aを嵌 めることにより円筒状支持体31はボディ1に取り外し自在に取り付けられる。
【0031】 円筒状支持体31内には前記押え板21を配設する。
【0032】 押え板21における他側面21bには杆状体33を突設する。
【0033】 杆状体33には異形断面を備えさせると共に小径部35を形成する。図5、図 6に示す事例においては、杆状体33の異形断面は略十文字状の断面である。
【0034】 円筒状支持体31の他端31bには杆状体33の異形断面に対応する異形透孔 37を形成し、該異形透孔37に杆状体33を進退自在に挿通する。
【0035】 前記ばね23を押え板21と円筒状支持体31との間に取り付ける。
【0036】 図示の事例においては、円筒状支持体31を前記一端31aを含む本体部31 ‘と前記他端31bを含む端部31“とにより形成し、該端部31”を本体部3 1’に着脱自在ならしめている。
【0037】 端部31”を本体部31’に着脱自在ならしめるために、図示の事例において は、本体部31‘における端部31“付近に透孔41を形成し、端部31”には 該透孔41に係脱する係止爪43を備えさせている。係止爪43は弾性を備えて いる。即ち、端部31“を本体部31’に嵌着したときには、端部31”の係止 爪43が弾性により本体部31‘の透孔41に係止し、端部31“が本体部31 ’に固定される。また、該係止爪43をその弾性に抗して内側に押し込んだとき には該係止爪43は透孔41から外れ、端部31“は本体部31’から分離自在 となる。
【0038】 図1、図3においては、前記おろし板11における前記一側面11aに支軸4 5を突設し、該支軸45を前記回転アーム9の前記他端9bに回転自在且つ挿脱 自在に取り付けている。図4における符号45‘に示すものは支軸45の中心の 軌跡である。
【0039】
【考案の効果】
[請求項1の発明] 前述の如く、おろし板は人が固定されたおろし金上で大根等の被おろし材料を 回しながらすりおろす際の被おろし材料と同様の動きを行う。請求項1のおろし 器においては被おろし材料が固定され、おろし板が動くのであるが、請求項1に おける被おろし材料とおろし板との相対的な動きは人が固定されたおろし金上で 被おろし材料を回しながらすりおろす際の被おろし材料とおろし金との相対的な 動きと同様である。しかも、請求項1のおろし板はこのような動きを自転しつつ 行う。故に、請求項1のおろし器によれば、人が固定されたおろし金上で被おろ し材料を回しながらすりおろす場合と同様に、被おろし材料は円滑におろされる 。
【0040】 [請求項2の発明] 請求項2のおろし器は、押え板のロック手段を備えているため、被おろし材料 をおろし板と押え板との間に挟持させる作業は容易である。
【0041】 [請求項3の発明] おろし板の支軸は回転アームの前記他端に対し挿脱自在であるため、被おろし 材料をおろす際の粗細に応じておろし板を容易に交換することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるおろし器の一例を示す断面図であ
る。
【図2】同上おろし器において円筒状支持体をボディか
ら外した状態を示す側面図である。
【図3】回転アームと内歯歯車と外歯歯車とを示す説明
図である。
【図4】おろし板の動きを示す説明図である。
【図5】図1のV―V線における断面図である。
【図6】円筒状支持体の他端と杆状体との関係を示す背
面図である。
【図7】円筒状支持体の一部を示す側面図である。
【符号の説明】
1 ボディ 3 受け皿 5 吸着手段 7 手回しハンドル 7a 内側端 9 回転アーム 9a 一端 9b 他端 11 おろし板 11a 一側面 11b 他側面 13 外歯歯車 15 おろし歯 17 内歯歯車 19 押え歯 21 押え板 21a 一側面 21b 他側面 23 ばね 25 大根 29 大根おろし 31 円筒状支持体 31a 一端 31b 他端 31‘ 本体部 31“ 端部 32a 係止突起 32b 受け部 33 杆状体 35 小径部 37 異形透孔 41 透孔 43 係止爪 45 支軸

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 おろし器のボディには該ボディを内外に
    貫く手回しハンドルを取り付け、該手回しハンドルの内
    側端には回転アームの一端を固定し、該回転アームの他
    端にはおろし板を回転自在に取り付け、該おろし板は一
    側面に外歯歯車を備えると共に他側面に多数のおろし歯
    を備え、該ボディには該手回しハンドルの内側端と同心
    状に内歯歯車を固定し、該おろし板の外歯歯車を該内歯
    歯車に内接させ、 更に該ボディには一側面に多数の押え歯を備えた押え板
    を、該押え板の当該一側面がおろし板における前記他側
    面と対向した状態で、該おろし板に接離する方向に進退
    自在に配設すると共に、該押え板をばねにより該おろし
    板に接近する方向に付勢させたことを特徴とするおろし
    器。
  2. 【請求項2】 前記ボディには一端を開口した円筒状支
    持体を当該一端が前記おろし板における前記他側面と対
    向した状態で着脱自在に取り付け、該円筒状支持体内に
    は前記押え板を配設し、該押え板における他側面には杆
    状体を突設し、該杆状体には異形断面を備えさせると共
    に小径部を形成し、該円筒状支持体の他端には該杆状体
    の異形断面に対応する異形透孔を形成し、該異形透孔に
    該杆状体を進退自在に挿通し、前記ばねを該押え板と該
    円筒状支持体との間に取り付けたことを特徴とする請求
    項1のおろし器。
  3. 【請求項3】 前記おろし板における前記一側面に支軸
    を突設し、該支軸を前記回転アームの前記他端に回転自
    在且つ挿脱自在に取り付けたことを特徴とする請求項1
    又は2のおろし器。
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