JP3093445U - ローラースケートの収納輪セット構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 快速かつ利便に輪セットを収納または展開す
ることができるローラースケートの収納輪セット構造を
提供する。 【解決手段】 中空のベース、同時に位置決め軸に枢設
された前輪セット５０、後輪セット６０、ならびに前輪
セット及び後輪セットを収納または展開する制御機構な
どの要素から形成される。ベースの二枚の側板３１の外
側から、制御機構の操作制御ロッド７４を伸ばす。た
だ、操作制御ロッド７４を引き出し、前へ押し移動させ
ると、前、後輪セットを収納することができる。それに
対して、操作制御ロッド７４を後へ押し移動すると、
前、後輪セットを展開することができる。そうすると、
快速かつ利便にローラースケートの輪セットを収納また
は展開することができ、実用効果にぴったり合う。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、ローラースケートの収納輪セット構造に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来より、運動及びアイススケート両用靴の構造は例えば図１に示すとおりで ある。主に、靴の本体１０の底板１１に幾つかの位置決め孔１２を設け、ねじ１ ３の螺合により、靴底収容室１４にローラー台座２０を配置し、入れる。ローラ ー台座２０はベース２１及び枢設回転台座２２を含む。ベース２１には二つの縦 立の壁に軸孔２１１を設ける。枢設接続ユニット２３で枢設回転台座２２を枢設 し、接続する。枢設回転台座２２の横ロッド２２１を弾性ユニット２６の一端に 固定し、弾性ユニット２６のもう一端をベース２１にセットする。枢設回転台座 ２２の回転により、弾性ユニット２６の開閉が作動される。枢設回転台座２２は ベース２１では活動自在に回転できる。また、枢設回転台座２２が枢設接続ユニ ット２４でローラー２５に枢設し、接続するので、ローラー２５が外へ突出して 、スケート靴の状態になる。それに対して、枢設回転台座２２を靴底収容室１４ に収納して隠すと、運動靴の状態になる。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、枢設回転台座２２とローラー２５の展開及び収納併合は手の指 で、枢設回転台座２２を作動しなければならない。靴の底で汚い泥、または汚い ものを踏みつけた場合に、必ず手の指が汚れるという不便及び面倒を招くことに なる。また、前述の既存の運動及びアイススケート両用靴は市場に登場してから の期間が長く、構造が平凡で新規性がなく、変わったところがない。現今では、 理想、実用性及び進歩性が求められるので、改善しなければならない課題である 。 したがって、本考案の目的は、快速かつ利便にローラースケートの輪セットを 収納または展開することができ、実用効果にぴったり合うローラースケートの収 納輪セット構造を提供することにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上述の課題を解決するための本考案のローラースケートの収納輪セット構造は 、主に、二枚の側板の外側から、制御機構の操作制御ロッドを伸ばす。ただ、操 作制御ロッドを引き出し、前へ押し移動させると、前、後輪セットを収納するこ とができる。それに対して、操作制御ロッドを後へ押し移動すると、前、後輪セ ットを展開することができる。

【０００５】

【考案の実施の形態】

以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。 まずは図２から図６を参照する。本考案の一実施例によるローラースケートの 収納輪セット構造は主に、中空のベース３０、同時に位置決め軸４０に枢設され た前輪セット５０、後輪セット６０、ならびに前輪セット５０及び後輪セット６ ０を収納または展開する制御機構７０などの要素から形成される。

【０００６】 ベース３０は側板３１、前間隔管３２、後間隔板３３、ヒール部３４及び中間 隔板３５などの要素をねじ３６で締め付けて、中空本体をなすように作る。 側板３１の前段に近接する位置に軸孔３１１を設ける。その真中に、水平方向 に沿って長細いガイドパス３１２を掘る。ガイドパス３１２の後に近い箇所に後 位置決め孔３１３が備えられ、前に近い箇所に前位置決め孔３１４が備えられる 。外側の後に突出歯３１５が設けられる。

【０００７】 前間隔管３２はスクリュー３２１、ワッシャ３２２及びねじ３２３で、二枚の 側板３１の前貫通孔３１６に跨ぐように締め付けられる。 後間隔板３３は二枚の側板３１の後部の間に組み立てられ、その縦方向の貫通 孔３３１により、ブレーキ３７を配置する。

【０００８】 ヒール部３４は二枚の側板３１の後部下方の間にセットされる。前輪５３及び 後輪６３を収納して前進するときに、地面を踏みつけるための靴ヒール部とする 。 中間隔板３５は二枚の側板３１の上にかぶせる。 位置決め軸４０は順に、位置決めシャフトロッド４１、ゴムバンド４２、側ス リーブ４３及び中スリーブ４４などの要素から連続的にアセンブリされる。

【０００９】 位置決めシャフトロッド４１は後輪ブラケット６１の前貫通孔６１２を通過し たあとで、ゴムバンド４２、側スリーブ４３、中スリーブ４４、ならびに前輪ブ ラケット５１の軸孔５１１を通過し、二枚の側板３１の軸孔３１１に枢設される 。 ゴムバンド４２は前輪ブラケット５１及び後輪ブラケット６１のショックアブ ソーバーとする。

【００１０】 前輪セット５０は前輪ブラケット５１、前レバー５２及び前輪５３などの要素 から形成される。 前輪ブラケット５１は中央の軸孔５１１によって、順に、側スリーブ４３及び ゴムバンド４２を入れたあとで、位置決めシャフトロッド４１で側板３１の軸孔 ３１１の位置に枢設される。軸孔５１１のそばには、上貫通孔５１２及び下貫通 孔５１３が分布される。上貫通孔５１２により、リベット５４で、インナーパイ プ５５及び間隔管５６などの要素を前レバー５２の一端に接続し、活動関節のヒ ンジ接続部を形成する。下貫通孔５１３を経由し、シャフト５７、アウターパイ プ５８及び間隔管５９をベアリング５３１をもつ前輪５３に枢設する。

【００１１】 前レバー５２の板状表面に長い貫通孔５２１が加工される。貫通孔５２１を経 由して、噛み込みブロック７３及び駆動ロッド７１を側板３１の位置決め孔３１ ３に枢設する。また、先端に貫通孔５２２がある。リベット５４、インナーパイ プ５５及び間隔管５６で、前輪ブラケット５１の上端の貫通孔５１２に接続され 、回転できるヒンジ接続部が形成される。

【００１２】 後輪セット６０は後輪ブラケット６１、後レバー６２及び後輪６３などの要素 から形成される。 後輪ブラケット６１は中央の軸孔６１１により、スリーブ６４及びねじ６５で 、後レバー６２のねじ孔６２１の位置に枢設され、活動関節のヒンジ接続部を形 成する。軸孔６１１の両側に前貫通孔６１２及び後貫通孔６１３が分布される。 前貫通孔６１２を経由して、位置決めシャフトロッド４１及び前輪ブラケット５ １を同軸に、側板３１の軸孔３１１のゴムバンド４２の位置に枢設する。後貫通 孔６１３を経由し、シャフト６６、アウターパイプ６７及び間隔管６８をベアリ ング６３１をもつ後輪６３に枢設する。

【００１３】 後レバー６２は底部に雌ねじ山孔６２１があるので、スリーブ６４及びねじ６ ５で後輪ブラケット６１の真中における軸孔６１１に枢設され、活動の関節を形 成する。また、上貫通孔６２２により、操作制御ロッド７４で、駆動ロッド７１ に枢設される。

【００１４】 後輪６３のハッブ内側に環状に凹溝６３２が設置される。これにより、収納の ときに、側板３１の突出歯３１５に噛み合って位置決めされる。 制御機構７０は駆動ロッド７１、シャフトソケット７２、噛み合いブロック７ ３、操作制御ロッド７４、引き張りスプリング７５及び特殊なナット７６などの 要素からアセンブリされる。

【００１５】 駆動ロッド７１は両端へ向かって、順に鏡の反射のように、シャフトソケット ７２、前レバー５２の長い貫通孔５２１、噛み合いブロック７３、側板３１の後 位置決め孔３１３、後レバー６２の貫通孔６２２、操作制御ロッド７４及び引き 張りスプリング７５を通過したあとで、特殊なナット７６で取り付けられる。

【００１６】 噛み合いブロック７３の内側に突出部７３１がある。これにより、前レバー５ ２の長い貫通孔５２１に入って接続される。その外側の突出ジョイント７３２が 側板３１のガイドパス３１２に入る。外側の中央の噛み合い溝７３３に操作制御 ロッド７４を入れる。

【００１７】 操作制御ロッド７４は多階段状の中空パイプであり、駆動ロッド７１に組み立 てられる。その先端７４１を後レバー６２の貫通孔６２２、側板３１の後位置決 め孔３１３、ならびに噛み合いブロック７３の噛み合い溝７３３に入れた後で、 その内孔７４２に引っ張りスプリング７５を取り付けて、特殊なナット７６でセ ットする。そうすると、操作制御ロッド７４を両側へ引き、移動することができ る。

【００１８】 なお、引っ張りスプリング７５は操作制御ロッド７４の内孔における駆動ロッ ド７１に取り付けられる。その外端が特殊なナット７６で固定され、内端が操作 制御ロッド７４につっかいをする。 作動の方式については図３、ならびに図７から図１０を参照する。

【００１９】 前、後輪５３、６３を収納する場合に、まず両側の操作制御ロッド７４を外へ 引き出すと、その先端７４１が噛み合いブロック７３の噛み合い溝７３３、なら びに側板３１の後位置決め孔３１３の制限から離れる。次に、二本の操作ロッド ７４を同時に前へ押し移動させると、噛み合いブロック７３の突出ジョイント７ ３２が側板３１のガイドパス３１２に沿って前へ移動する。同時に、操作制御ロ ッド７４の先端７４１が後レバー６２を前へ移動させる。そうすると、後レバー ６２が後輪ブラケット６１とその上の後輪６３とを牽引して、段段に、後ろへ縮 める。しかも、後輪６３のハッブの凹溝６３２に側板３１の突出歯３１５が噛み 合って、後輪をセットする。上述動作と同時に、噛み合いブロック７３の内側の 突出部７３１が前レバー５２を前へ移動させ、前レバー５２が前輪ブラケット５ １を押して、位置決めシャフトロッド４１を転換ポイントとして、段段に後へ縮 めさせ、前輪５３を収納し、併合させる。噛み合いブロック７３が側板３１の前 位置決め孔３１４の位置に至るときに、操作制御ロッド７４を釈放し、側板３１ の前位置決め孔３１４、ならびに噛み合いブロック７３の噛み合い溝７３３に挿 入し、収納の状態をロックする。 それに対して、両側の操作制御ロッド７４を外へ引き出したあとで、二本の操 作制御ロッド７４を同時に後へ押し移動させると、図２に示すように、前、後輪 ５３、６３を展開することができる。

【００２０】

【考案の効果】

本考案によれば、快速かつ利便にローラースケートの輪セットを収納または展 開することができ、実用効果に役立つ。

【図面の簡単な説明】

【図１】従来の運動及びアイススケート両用靴を示す分
解斜視図である。

【図２】本考案の実施例によるローラースケートの収納
輪セット構造を示す斜視図である。

【図３】本考案の実施例によるローラースケートの収納
輪セット構造を示す分解斜視図である。

【図４】本考案の実施例によるローラースケートの収納
輪セット構造の内部を示す斜視図である。

【図５】本考案の実施例によるローラースケートの収納
輪セット構造の内部を示す側面図である。

【図６】本考案の実施例によるローラースケートの収納
輪セット構造の位置決め軸を切断してその局部を示す模
式図である。

【図７】本考案の実施例によるローラースケートの収納
輪セット構造の操作制御ロッドを引き出す状態を示す模
式図である。

【図８】本考案の実施例によるローラースケートの収納
輪セット構造の収納時の状態を示す側面図である。

【図９】本考案の実施例によるローラースケートの収納
輪セット構造の収納時の内部の状態を示す側面図であ
る。

【図１０】本考案の実施例によるローラースケートの収
納輪セット構造の後輪の凹溝を側板の突出歯に嵌め込ん
だ状態を示す模式図である。

【符号の説明】

３０ 中空のベース ３１ 側板 ３２ 前間隔管 ３３ 後間隔板 ３４ ヒール部 ３５ 中間隔板 ３７ ブレーキ ４０ 位置決め軸 ４１ 位置決めシャフトロッド ４２ ゴムバンド ４３ 側スリーブ ４４ 中スリーブ ５０ 前輪セット ５１ 前輪ブラケット ５２ 前レバー ５３ 前輪 ６０ 後輪セット ６１ 後輪ブラケット ６２ 後レバー ６３ 後輪 ７０ 制御機構 ７３ 噛み合いブロック ７４ 操作制御ロッド ３１１ 軸孔 ３１２ ガイドパス ３１３ 後位置決め孔 ３１４ 前位置決め孔 ３１５ 突出歯 ３３１ 貫通孔 ５１１ 軸孔 ６１２ 前貫通孔 ７３３ 噛み合い溝

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 中空のベースと、位置決め軸に枢設され
   た前輪セットと、後輪セットと、前輪セット及び後輪セ
   ットを収納または展開するための制御機構とを備えるロ
   ーラースケートの収納輪セット構造において、 ベースは、側板、前間隔管、後間隔板、ヒール部及び中
   間隔板を含む要素をねじで締め付けることにより、中空
   本体をなすように作られ、 側板の前段位置に軸孔が設けられ、その側板の真中に水
   平方向に沿って長細いガイドパスが掘られ、ガイドパス
   の前に近い箇所に前位置決め孔が備えられ、側板の外側
   の後部に突出歯が設けられ、 後間隔板は、二枚の側板の後部の間に組み立てられ、縦
   方向の貫通孔によってブレーキを配置し、 ヒール部は、二枚の側板の後部下方の間にセットされ、
   前輪セット及び後輪セットを収納して前進するときに地
   面を踏みつけるための靴ヒール部をなし、 中間隔板は、二枚の側板の上に被せられ、 位置決め軸は、位置決めシャフトロッド、ゴムバンド、
   側スリーブ及び中スリーブを含む要素から連続的にアセ
   ンブリされ、 位置決めシャフトロッドは、後輪ブラケットの前貫通孔
   を通過したあとでゴムバンド、側スリーブ、中スリーブ
   及び前輪ブラケットの軸孔を通過し、二枚の側板の軸孔
   に枢設され、 ゴムバンドは、前輪ブラケット及び後輪ブラケットのシ
   ョックアブソーバーをなし、 前、後輪を収納する場合、まず両側の操作制御ロッドを
   外へ引き出し、噛み合いブロックの噛み合い溝、ならび
   に側板の後位置決め孔の制限から引き離し、操作制御ロ
   ッドを前へ押して移動させることにより、噛み合いブロ
   ックの噛み合い溝が側板のガイドパスに沿って前へ移動
   し、同時に操作制御ロッドが後レバーを前へ移動させ、
   後レバーが後輪ブラケットとその後輪ブラケット上の後
   輪とを牽引して徐々に後ろへ縮め、同時に噛み合いブロ
   ックが前レバーを前へ移動させ、前レバーが前輪ブラケ
   ットを押して位置決めシャフトロッドを転換ポイントと
   して徐々に後へ縮め、前輪を収納して併合させ、噛み合
   いブロックが側板の前位置決め孔の位置に至るときに、
   操作制御ロッドを釈放し、側板の前位置決め孔と噛み合
   いブロックの噛み合い溝とに挿入し、収納の状態をロッ
   クし、 両側の操作制御ロッドを外へ引き出したあとで、二本の
   操作制御ロッドを同時に後へ押し移動させると、前、後
   輪を展開可能であることを特徴とするローラースケート
   の収納輪セット構造。
2. 【請求項２】 前輪セットの前レバーに長い貫通孔が加
   工され、貫通孔を経由して噛み込みブロック及び駆動ロ
   ッドが側板の位置決め孔に枢設され、前レバーの先端に
   貫通孔があり、リベット、インナーパイプ及び間隔管で
   前輪ブラケットの上端の貫通孔に接続され、回転可能な
   ヒンジ接続部が形成されることを特徴とする請求項１記
   載のローラースケートの収納輪セット構造。
3. 【請求項３】 後輪セットの後レバーは、底部に雌ねじ
   山孔を有し、スリーブ及びねじで後輪ブラケットの真中
   における軸孔に枢設され、活動の関節を形成し、上貫通
   孔により操作制御ロッドで駆動ロッドに枢設され、 後輪のハッブ内側に環状に凹溝が設置され、収納時に側
   板の突出歯に噛み合って位置決めされることを特徴とす
   る請求項１記載のローラースケートの収納輪セット構
   造。