JP3093408U - エンベデッド端子を具えた共用信号コネクタ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンベデッド端子を具えた共用信号コネクタ
を提供する。 【解決手段】 主に一体成型の封鎖状挿入台を呈する。
該挿入台は槽口を具え、該槽口は非同時に多種の異なる
規格のメモリカードを挿置、定位する。該メモリカード
の挿入端両側にはそれぞれ一組の弾力片を設置し、該弾
力片を利用し、該挿入台に挿入されたメモリカードに対
して、特性の探知或いはプロテクト機能を発揮する。該
槽口は両側において、対応する多数の緩み防止ガイドユ
ニットを設置し、メモリカードの挿入方向の誤りを防
ぐ。該挿入台は該基板上に多数列／組の異なる規格の接
触端子を順番に装置し、該異なる規格の接触端子の一端
部分は、該挿入台空間において、突出形状を呈し、該メ
モリカードのインターフェースピンと接触、接続し、反
対端は突出端子で、該基板と垂直状態を呈する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は一種の共用信号コネクタに関する。特に一種のエンベデッド端子を具 えた共用信号コネクタに係る。

【０００２】

【従来の技術】

現在、携帯式のストレージデバイスは主に磁性メモリ、光ストレージ技術を用 いたディスク或いは光ディスク、半導体技術を用いたフラッシュメモリに分類さ れる。 その内、フラッシュメモリタイプの製品にはＰＣカード、ＣＦカード、ＳＭカ ード、ＭＭカード、ＭＳカード、ＳＤカード等があり、一般にメモリカード或い は小型カードと呼ばれている。該類の製品は最も普及しており、業界関係者と消 費者の注目を集めている。これらの製品は携帯に便利で、かつ消費電力が少なく 、データ保存に優れている。さらに、データの伝送速度が高速で、繰り返し書込 みが可能で、震動と湿度に強い等の特性を具えているため、上記二種の公知のス トレージメディアより優れていると言えよう。そのため既に、デジカメ、デジタ ルビデオカメラ、ＰＤＡ等のモバイル情報家電製品に広く適用されており、スマ ートフォン、車輌用ＰＣ、携帯電話、ＭＰ３、ＧＰＳ等の新型モバイルデバイス にも使用が広がっている。 これらメモリカードは各大手メーカーがそれぞれの製品上に採用しているため 、末端市場で目にする製品も大幅に増加している。 しかし、該メモリカードの普及は応用可能な製品の普及にかかっているとも言 える。当初、携帯式ストレージデバイスの主要な用途はデスクトップＰＣ及びノ ートＰＣのＰＣシステム（ＰＣＭＣＩＡインターフェース）に集中していたが、 最近になってデジカメ、ＰＤＡ（ＣＦ、ＳＤ／ＭＭ、ＭＳインターフェース）等 の情報家電製品にも応用されるようになっている。けれども、該情報家電製品は 高価格でありながら、市場には各種異なる規格のメモリカードが存在し、応用可 能な製品が限られるため、普及の足かせとなっている。

【０００３】 消費市場を刺激し、メモリカードの末端製品への応用を促進するため、各種異 なる規格のメモリカードを整合することができれば理想的である。現在、既に一 台で多種のメモリカードを支援可能な読取り装置が開発されている。公知の読取 り装置はコネクタに該メモリカードを挿置するものである。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

従来のエンベデッド端子を備えた共用信号コネクタの１例を図１が示して説明 するが、公知のコネクタは上、下基板１１、１２及び基台１を組合せ構成する。 該基台１は三種の異なる規格のメモリカードを非同時に挿入可能である。該上、 下基板１１、１２は該基台１の頂面と底面に固定され、該上、下基板１１、１２ は該基台１に対面し、該基台１後ろの各種異なる形式のメモリカードの接触端子 位置に対応し、挿入される。該接触端子は該上、下基板１１、１２上に４列設置 し、それぞれ異なる規格の各組／列の接触端子は相互に対応するメモリカードイ ンターフェースのピンと接続する。 該接触端子は溶接方式で該上、下基板１１、１２上に連接される。即ち、該上 、下基板１１、１２と基台の組合せは、公知のコネクタの製造工程に比較し複雑 で、コスト増加の主因となっている。また、該基台の両翼上において定位弾力片 ４３、４４、挿入されたメモリカードの特性をディテクトするディテクトスイッ チ、及びプロテクトスイッチ（これは一組の弾力片）等を設置する必要があるた め、コネクタはかなり大きくなってしまう。これでは、より薄く、軽く、小さく を追求する昨今のデジタル、ＩＴ製品に採用される望みは薄い 本考案は、上記公知構造の欠点を解決するため、本考案は、より薄く、軽く、 小さいエンベデッド端子を具えた共用信号コネクタの提供を課題とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するため、本考案は下記のエンベデッド(Emdedded)端子を具え た共用信号コネクタを提供する。 主に一体成型の封鎖状挿入台を呈する。 該挿入台は槽口を具え、該槽口は非同時に多種の異なる規格のメモリカードを挿 置、定位する。 該メモリカードの挿入端両側にはそれぞれ一組の弾力片を設置し、該弾力片を利 用し、該挿入台に挿入されたメモリカードに対して、特性の探知或いはプロテク ト機能を発揮する。 該槽口は両側において、対応する多数の緩み防止ガイドユニットを設置し、メモ リカードの挿入方向の誤りを防ぐ。 該挿入台は該基板上に多数列／組の異なる規格の接触端子を順番に装置し、該異 なる規格の接触端子の一端部分は、該挿入台空間において、突出形状を呈し、該 メモリカードのインターフェースピンと接触、接続する。反対端は突出端子で、 該基板と垂直状態を呈する。 そのため、それは、共用コネクタの単一側面基板上において三列／組の異なる 規格の接触端子を装置し、しかも該三列の接触端子の設計は、ＳＭカード、ＳＤ ／ＭＭカード、及びＭＳカード等の四種の異なる規格のメモリカードに同時に共 用することができるため、大幅に製造工程及び機械構造を単純化し、コストを低 下させ、品質の安定性を向上させることができる。 さらにそれは、ＳＤ／ＭＭカードインターフェースの接触端子間の距離とＳＭ カードの接触端子間の距離を近づけることにより、ＳＭカードの接触端子の水平 及び垂直位置を適度に調整するだけで、ＳＤ／ＭＭカードインターフェースの接 触端子に適用可能であるため、一組の接触端子の設置を省くことができる。 加えてそれは、各メモリカードのインターフェースピンに対応し、個別に専用 の接触端子を設置する必要がないため、挿入方向を誤る恐れを払拭することがで きる。

【０００６】

【考案の実施の形態】

本考案の好適な実施例を図に沿って説明する。 図２、３に示すように、本考案の実施例の共用コネクタ２０は、一体成型の挿 入台２２であって、挿入台２２の末端は封鎖状を呈している。該挿入台２２は槽 口２４を具え、該槽口２４は非同時に多種の異なる規格のメモリカードを挿置、 定位することができる。 該槽口２４は両側の内縁位置において、それぞれ多数の緩み防止ガイドユニッ ト２６を設置し、メモリカードの挿入方向の誤りを防ぎ、メモリカードを定位す る。 該緩み防止ガイドユニット２６は精密金型（図示なし）を用い、該挿入台 ２２と射出一体成型する。 該挿入台２２は該基板３０上に多数列あるいは組の異なる規格の突出形状の接 触端子３２、３４、３６を順番に装置する。特に、異なる規格の接触端子３２、 ３４、３６は「インサートモルディングマシン」を利用し、或いは手作業により 、該基板３０の正確な位置に直接装置される。これにより、多種の規格のメモリ カードのインターフェースピンを挿置し、信号を読取ることができる。該接触端 子３２、３４、３６は合計３列である。

【０００７】 次に図４が示すように、該共用コネクタ２０は該槽口２４の延伸位置側辺にお いて、それぞれＳＤ／ＭＭカードプロテクトスイッチ４０、ＳＭカード挿入ディ テクトスイッチ４６を設置する。該スイッチ４４、４６は弾力性を具えた弾力片 を組合せ構成する。メモリカードを挿入すると、対応、設置する該弾力片に接触 し、システムは挿入されたメモリカードの特性をディテクト、判断し、該カード のデータを出力或いは入力する。 ＳＭカードプロテクトスイッチ４８は該第一列接触端子３２の左側に配置し、 該ＳＭカードプロテクトスイッチ４８が相互に接触する時、挿入されたＳＭカー ドはデータの伝送を行なうことができない。 本考案の実施例の第一列接触端子３２はＳＭカードとＳＤ／ＭＭカードに同時 に共用可能である。ＳＤカードとＭＭカードの判別は、ＳＤカード内部の特徴的 な信号をディテクトし行なう。 該第二列接触端子３４はＳＭカードに使用する。 該第三列接触端子３６はＭＳカードのインターフェースピンと接続する。 こうして、本考案の実施例の共用コネクタ２０はＳＭカード、ＳＤ／ＭＭカー ド、及びＭＳカードの四種の異なる規格のメモリカードに同時に共用可能である 。

【０００８】 続いて図５が示すように、本考案の三列の接触端子３２、３４、３６の一端部 分は、該挿入台２２空間において、突出形状を呈し、挿入されたメモリカードイ ンターフェースピンと接触、接続する。反対端は突出端子３８で、該基板３０と 垂直状態を呈する。 さらに、図６、７、８が示すように、本考案の実施例はＳＭカード５０とＳＤ ／ＭＭカード５２を同時に、同一の第一列接触端子３２において共用することが できる。そのために、別に電気配線等を対応させ、該共用コネクタ２０に挿入さ れたメモリカードの種類を探知し、適当な電気信号の選択と切り替えを行なう切 替手段が設けられ、この構成は必要である。

【０００９】

【考案の効果】

上記のように、本考案は共用コネクタの単一側面基板上において三列／組の異 なる規格の接触端子を装置し、しかも該三列の接触端子の設計は、ＳＭカード、 ＳＤ／ＭＭカード、及びＭＳカード等の四種の異なる規格のメモリカードに同時 に共用することができるため、大幅に製造工程及び機械構造を単純化し、コスト を低下させ、品質の安定性を向上させることができる。 さらに、本考案はＳＤ／ＭＭカードインターフェースの接触端子間の距離をＳ Ｍカードの接触端子間の距離と近づけるため、ＳＭカード中の一列の接触端子の 水平及び垂直位置を適度に調整するだけで、ＳＤ／ＭＭカードインターフェース の接触端子に適用、接続することができるため、公知の一組の接触端子の設置を 省くことができ、公知のコネクタのように各メモリカードのインターフェースピ ンに対して専用の接触端子を個別に設置する必要が無く、カード挿入方向の誤り の発生を減らすことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】公知のコネクタの分解立体図である。

【図２】本考案共用コネクタの正面立体図である。

【図３】本考案共用コネクタの俯瞰立体図である。

【図４】本考案各組接触端子エンベデッドコネクタの分
解指示図である。

【図５】本考案共用コネクタの側面立体図である。

【図６】ＳＭカードを本考案の共用信号コネクタに挿入
する状態の指示図である。

【図７】ＳＤ／ＭＭカードを本考案の共用信号コネクタ
に挿入する状態の指示図である。

【図８】ＭＳカードを本考案の共用信号コネクタに挿入
する状態の指示図である。

【符号の説明】

２０ 共用コネクタ ２２ 挿入台 ２４ 槽口 ２６ 緩み防止ガイドユニット ３０ 基板 ３２ 第一列接触端子 ３４ 第二列接触端子 ３６ 第三列接触端子 ３８ 突出端子 ４０ ＳＤ／ＭＭカードプロテクトスイッチ ４２ ＳＤ／ＭＭカード挿入ディテクトスイッチ ４６ ＳＭカード挿入ディテクトスイッチ ４８ ＳＭカードプロテクトスイッチ ５０ ＳＭカード ５２ ＳＤ／ＭＭカード ５４ ＭＳカード

Claims (6)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】主に一体成型の封鎖状挿入台を呈し、該挿
   入台は槽口を具え、該槽口は非同時に多種の異なる規格
   のメモリカードを挿置、定位することができ、該槽口は
   両側の内縁位置において、それぞれ多数の緩み防止ガイ
   ドユニットを設置し、メモリカードの挿入方向の誤りを
   防ぎ、メモリカードを定位し、該挿入台は該基板上に多
   数列／組の異なる規格の接触端子を順番に装置し、該異
   なる規格の接触端子の一端部分は、該挿入台空間におい
   て、突出形状を呈し、該メモリカードのインターフェー
   スピンと接触、接続し、反対端は突出端子で、該基板と
   垂直状態を呈し、該槽口に近い位置の接触端子中には一
   組の共用接触端子を設置し、同時にＳＭカード及びＳＤ
   ／ＭＭカードを支援、判断することを特徴とするエンベ
   デッド端子を具えた共用信号コネクタ。
2. 【請求項２】前記異なる規格の接触端子は三列あり、前
   記槽口の反対端において、また前記槽口から数えて三列
   目の接触端子は、それぞれＭＳカードのインターフェー
   スピンと接続することを特徴とする請求項１記載のエン
   ベデッド端子を具えた共用信号コネクタ。
3. 【請求項３】前記共用接触端子は９個の接触端子を有す
   ることを特徴とする請求項１記載のエンベデッド端子を
   具えた共用信号コネクタ。
4. 【請求項４】前記共用端子の左側の適当な位置には同じ
   方向の一組のＳＭカードプロテクトスイッチを設置する
   ことを特徴とする請求項３記載のエンベデッド端子を具
   えた共用信号コネクタ。
5. 【請求項５】前記槽口の延伸位置の側辺において、ＳＤ
   ／ＭＭカードプロテクトスイッチ、ＳＤ／ＭＭカード挿
   入ディテクトスイッチ、ＳＭカード挿入ディテクトスイ
   ッチをそれぞれ設置し、挿入されたカードの状態を探知
   することを特徴とする請求項１記載のエンベデッド端子
   を具えた共用信号コネクタ。
6. 【請求項６】前記スイッチはそれぞれ一組の弾力片によ
   り構成する導電性部品であることを特徴とする請求項１
   記載のエンベデッド端子を具えた共用信号コネクタ。