JP3093192U - ブラウンガス火炎逆火除去機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 点火された状態でブラウンガスが噴出される
ノズルやトーチ等における火炎の逆火を２重火炎除去材
を通して防止することによってブラウンガス供給装置を
保護して、ユーザーの安全を保障できるブラウンガス火
炎逆火除去機を提供する。 【解決手段】 一端には流入口が形成されて、他端には
流出口が形成された円筒形のハウジングと;ハウジング
内部に一定間隔で設けられた第１、２、３隔膜と、隔膜
間に形成された空間及び隔膜間の中間に形成されて逆火
される火炎を通過させないでガスのみ通過させるように
する第１、２火炎除去材が含まれて構成される。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案はブラウンガスを燃焼源として用いる装置に係り、特にトーチなどを利 用してブラウンガスが点火されてこれによりブラウンガスが吐出される時火炎の 逆火を防止するブラウンガス用火炎逆火除去機に関する。

【０００２】

【従来の技術】

ブラウンガスは、一般的な気体とは異なり燃焼時インプロージョン(ｉｍｐｌ ｏｓｉｏｎ)現象を誘発する独特の性質を有する。すなわち、燃焼時爆発現象を 示さないしむしろ花火が内部に集まりながら焦点を形成して周辺を真空化する。 その結果、ブラウンガスを燃焼させると融点がいちばん高いというタングステン も昇華させる程度の超高温を得ることができる。

【０００３】 また、熱線が外部に放出されなくて輻射熱によるエネルギー損失がないので優 秀なエネルギー効率を有してそれ自体に酸素を含んでいるので燃焼時別途の酸素 供給が不要である。また、燃焼生成物として水のみを生成するので公害汚染問題 がない。

【０００４】 前記した長所のためにブラウンガス発生装置は性能及び安全性を粘り強く改善 させて産業一般にあまねく用いられている。

【０００５】 前記したように生産されたブラウンガスは、供給装置や安全な圧縮容器に貯蔵 した後必要によってバルブを開閉操作して熔接や焼却炉または熔融システムなど の熱源として用いる。

【０００６】 しかしブラウンガスは、火炎の燃焼速度が非常に速いためにノズルやトーチ等 に点火された状態で供給中に火炎が逆流する逆火が発生する場合がある。

【０００７】 また、前記火炎の逆火は、不快な猛爆発音(ｄｅｔｏｎａｔｉｏｎ)を起こして 作業者を不快にして、このような逆火によってブラウンガスを用いる装置は致命 的な欠陥を起こすこともある。

【０００８】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は前記のような問題点を解決するためのものであり、点火された状態で ブラウンガスが噴出されるノズルやトーチ等における火炎の逆火を２重火炎除去 材を通して防止することによってブラウンガス供給装置を保護して、ユーザーの 安全を保障できるブラウンガス火炎逆火除去機を提供することにその目的がある 。

【０００９】

【課題を解決するための手段】

前記目的を達成するために本考案によるブラウンガス火炎逆火除去機は、一端 には流入口が形成されて、他端には流出口が形成された円筒形のハウジングと; 前記ハウジングの流入口側内壁から所定距離離れて所定の空間を作って、中心か ら所定距離離隔されて円周に沿って一定間隔で形成された複数のガス穴が備わっ た第１隔膜と;前記第１隔膜と所定距離をおいてハウジングの略中間に形成され 、その中心部にはガス穴が形成された第２隔膜と;前記ハウジングの流出口側内 壁から所定距離離れて所定の空間を作って、中心から所定距離離隔されて円周に 沿って一定間隔で形成された複数のガス穴が備わった第３隔膜と;前記第１隔膜 と第２隔膜間の中心にハウジングの内径より小さい直径で設けられて自然に所定 の空間が形成されて、逆火される火炎は通過できなくてガスは通過させる円筒形 の第１火炎除去材と;前記第２隔膜と第３隔膜間の中心にハウジングの内径より 小さい直径で設けられて自然に所定の空間が形成されて、逆火される火炎を通過 できなくてガスは通過させる円筒形の第２火炎除去材が含まれることを特徴とす る。

【００１０】 ここで、前記第１、２火炎除去材は、金属材料を焼結させて形成された焼結フ ィルタであって、前記ガスはブラウンガスであり、前記流出口の一側には逆火さ れる火炎の温度、光度、圧力中の少なくとも一つ以上をセンシングしてガス遮断 用ソレノイドバルブに電気的信号を送信するセンサがさらに含まれたことを特徴 とする。

【００１１】 また、前記流入口の一側のブラウンガス供給ラインには逆火除去機を用いない ときに安全のために逆火除去機に残っているブラウンガスを完全に排出させるこ とができるガス排出用ソレノイドバルブがさらに含まれたことを特徴とする。

【００１２】

【考案の実施の形態】

以下、添付された図面を参照しながら本考案を詳細に説明すると次のとおりで ある。

【００１３】 図１は、本考案によるブラウンガス火炎逆火除去機の部分切開断面図である。

【００１４】 図１に示したように、本考案による逆火除去機は、円筒形のハウジング１２内 部を通してブラウンガスが流入、排出されるが、これに反し逆火される火炎は除 去できるようにしたものである。

【００１５】 円筒形のハウジング１２一端にはブラウンガス流入口１４が突出されて形成さ れて、他端にはブラウンガス流出口１６が突出されて形成される。また、前記流 出口１６にはノズルやトーチなどが連結されて流出されるブラウンガスが点火さ れた状態で噴出されるようにし、したがって前記ノズルまたはトーチ等はブラウ ンガスの燃焼機具で用いられる。

【００１６】 前記ハウジング１２の内部にはハウジングの長手方向に３重の隔膜が形成され て、隔膜と隔膜間には円筒形の火炎除去材が設けられる。前記火炎除去材は火炎 を除去する材料であって、金属材料を焼結させて形成された焼結フィルタである 。これを通して前記火炎除去材はブラウンガスは通過させて火炎は通過できない ようにフィルタリング機能をするものである。

【００１７】 説明の便宜のために前記ハウジング内に形成された３個の隔膜中に最も内側( ブラウンガス流入側)から第１隔膜１８、第２隔膜２０、第３隔膜２２と定義す る。

【００１８】 また、第１隔膜１８とブラウンガス流入口１４側の内壁面間に形成される空間 を第１空間３２と定義して、第３隔膜２２とブラウンガス流出口１６側の内壁面 間に形成される空間を第２空間３４と定義し、第１隔膜１８と第２隔膜２０間に 設けられた火炎除去材の外周とハウジング１２の壁面間の空間を第３空間３６と 定義して、第２隔膜２０と第３隔膜２２間に設けられた火炎除去材の外周とハウ ジング１２の壁面間の空間を第４空間３８と定義する。

【００１９】 前記第１隔膜１８には第１空間３２と第３空間３６を連通させるガス穴２４が 隔膜の円周を沿って一定間隔で複数形成されて、第３隔膜２２にも第２空間３４ と第４空間３８を連通させるガス穴２４が隔膜の円周を沿って一定間隔で複数形 成される。

【００２０】 また、前記流出口１６の一側には逆火される火炎を感知するセンサ４０を設置 して、このセンサは光や、熱または圧力を感知して図２に示したようなブラウン ガス供給ラインに設けられたガス遮断用ソレノイドバルブ４２を作動させること によってブラウンガスの供給を遮断する。

【００２１】 図２は、本考案によるブラウンガス火炎逆火除去機に採用されるガス遮断用ソ レノイドバルブとガス排出用ソレノイドバルブの設置構成図である。

【００２２】 図２に示したように、前記流入口１４に近接して連結されるブラウンガス供給 ラインにはガス排出用ソレノイドバルブ４４を設置して逆火除去機を用いた後に 逆火除去機に残っているガスを完全に排出させて安全性を確保する。

【００２３】 そしてブラウンガスの使用量が多くなって逆火除去機一つでは逆火される火炎 を適切に統制できないとき図３に示したように逆火除去機を複数個設置すること ができるコントロールケース４６を備える。

【００２４】 図３は、本考案によるブラウンガス火炎逆火除去機を調整するコントロールケ ースの概略図である。

【００２５】 前記コントロールケース４６は、ブラウンガスの使用量によって逆火されるブ ラウンガスの容量に比例する複数の逆火除去機を設置して、逆火される火炎を各 々の逆火除去機に分岐させる。

【００２６】 また、図３に示したように、逆火除去機の使用状態を分かるように赤色と緑色 のＬＥＤが各々の逆火除去機に対応して形成されていて、すべての逆火除去機を コントロールするメーンリセットスイッチ４８がコントロールケース４６の一側 に設けられ、各々の逆火除去機を必要によって再稼働させるリセットスイッチ５ ０がコントロールケース４６の他の一側に一列で設けられている。

【００２７】 前述したように構成された本考案の作用を説明すると次のとおりである。

【００２８】 図１に示したように、流出口１６の端部にノズルやトーチなどを設置してこの ノズルやトーチ等にブラウンガスが点火されて流出される過程で点火された状態 で噴出されるブラウンガスに含まれた火炎が逆火されて流出口１６を沿って第２ 空間３４に入れば、第３隔膜２２に形成されたガス穴２４を通して第４空間３８ に流入する。

【００２９】 前記第４空間３８に流入したブラウンガスを含んだ火炎は一定な圧力を有して いて、この圧力で第４空間３８の内側に形成された第２火炎除去材３０によって 火炎は通過できなくて、ブラウンガスのみ通過するようになる。すなわち、火炎 は除去される。

【００３０】 ここで、前記第２火炎除去材３０も第１火炎除去材２８と同様に火炎を除去す る材料であって、金属材料を焼結させて形成された焼結フィルタであり、これを 通して前記第２火炎除去材３０はブラウンガスは通過させて火炎は通過できない ようにフィルタリング機能をするものである。

【００３１】 したがって、第２火炎除去材３０に流入したブラウンガスは第２隔膜２０の中 央に形成されたガス穴２６を通して第１火炎除去材２８に流入した後第３空間３ ６を経て第１隔膜１８に形成されたガス穴２４を通して第１空間３２に流入する 。

【００３２】 この過程で第１火炎除去材２８には第２火炎除去材３０で火炎は除去されてブ ラウンガスのみ流入されるべきだが、特異な状況で第１火炎除去材２８まで火炎 が逆火されても、第１火炎除去材２８によってもう一度火炎が除去された状態で 第３空間３６に流入するので逆火防止の信頼性が向上される。

【００３３】 前記した逆火防止過程で火炎が流出口１６を通して逆火されることと同時に流 出口１６の一側に形成されたセンサ４０によって火炎の温度や、光、圧力中の少 なくとも一つ以上が感知されてその信号を送ることによって流入口１４より先行 されて図２に示したようにブラウンガス供給ラインに形成されたガス遮断用バル ブ４２を作動させてブラウンガスがこれ以上流出できないように閉じる。

【００３４】 そして、ブラウンガスが用いられないときには逆火除去機に残っているブラウ ンガスを流入口１４の一側に設けられたガス排出用ソレノイドバルブ４４を開放 させて完全に排出させることによって、不注意による安全事故を未然に防止する 。

【００３５】

【考案の効果】

前述したような本考案によると２重で火炎除去材を設置してブラウンガスの逆 火される火炎を除去してブラウンガス発生装置を信頼性あるように保護すること ができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案によるブラウンガス火炎逆火除去機の部
分切開断面図である。

【図２】本考案によるブラウンガス火炎逆火除去機に採
用されるガス遮断用ソレノイドバルブとガス排出用ソレ
ノイドバルブの設置構成図である。

【図３】本考案によるブラウンガス火炎逆火除去機を調
整するコントロールケースの概略図である。

【符号の説明】

１２:ハウジング １４:流入口 １６:流出口 １８:第１隔膜 ２０:第２隔膜 ２２:第３隔膜 ２４:ガス穴 ２６:ガス穴 ２８:第１火炎除去材 ３０:第２火炎除去材 ３２:第１空間 ３４:第２空間 ３６:第３空間 ３８:第４空間 ４０:センサ ４２:ガス遮断用ソレノイドバルブ ４４:ガス排出用ソレノイドバルブ ４６:コントロールケース ４８:メーンリセットスイッチ ５０:リセットスイッチ

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 一端には流入口が形成されて、他端には
   流出口が形成された円筒形のハウジングと;前記ハウジ
   ングの流入口側内壁から所定距離離れて所定の空間を作
   って、中心から所定距離離隔されて円周に沿って一定間
   隔で形成された複数のガス穴が備わった第１隔膜と;前
   記第１隔膜と所定距離をおいてハウジングの略中間に形
   成され、その中心部にはガス穴が形成された第２隔膜
   と;前記ハウジングの流出口側内壁から所定距離離れて
   所定の空間を作って、中心から所定距離離隔されて円周
   に沿って一定間隔で形成された複数のガス穴が備わった
   第３隔膜と;前記第１隔膜と第２隔膜間の中心にハウジ
   ングの内径より小さい直径で設けられることにより所定
   の空間が形成されて、逆火される火炎は通過できなくて
   ガスは通過させる円筒形の第１火炎除去材と;前記第２
   隔膜と第３隔膜間の中心にハウジングの内径より小さい
   直径で設けられることにより所定の空間が形成されて、
   逆火される火炎を通過させずガスは通過させる円筒形の
   第２火炎除去材が含まれることを特徴とする火炎逆火除
   去機。
2. 【請求項２】 前記ガスは、ブラウンガスであることを
   特徴とする請求項１に記載の火炎逆火除去機。
3. 【請求項３】 前記第１、２火炎除去材は、金属材料を
   焼結させて形成された焼結フィルタであることを特徴と
   する請求項１に記載の火炎逆火除去機。
4. 【請求項４】 前記流出口の一側には逆火される火炎の
   温度、光度、圧力中の少なくとも一つ以上をセンシング
   してガス遮断用ソレノイドバルブに電気的信号を送信す
   るセンサがさらに含まれたことを特徴とする請求項１に
   記載の火炎逆火除去機。
5. 【請求項５】 前記流入口の一側のブラウンガス供給ラ
   インには逆火除去機を用いないときに安全のために逆火
   除去機に残っているブラウンガスを完全に排出させるこ
   とができるガス排出用ソレノイドバルブがさらに含まれ
   たことを特徴とする請求項１に記載の火炎逆火除去機。