JP3092786U - ゴルフスウィング練習具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】従来のゴルフスウィング矯正具は、腕固定タイ
プやスウィング自体を一定とさせるタイプと、その矯正
目的によって使用する用具が異なっていた。このため簡
易な用具から、腰を固定するために大がかりな装置を用
いる等の練習具で対応しなければならないという課題が
あった。 【解決手段】表面側に１以上の鎖状リング具２を取り付
けたベルト部１と、湾曲したパッドからなる肘当て部本
体に、表裏先端部にテープ部が固着してなる平ゴムを逢
着し、且つ先端にフック部を有する弾力ゴム棒を固着し
てある肘当て部とから構成されることを特徴とするゴル
フスウィング練習具で、安定したスウィングを一定させ
るものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、ゴルフスウィング矯正具に関し、さらに詳しくは、裏面側に滑り止 めを設け、表面側に１以上の鎖状リング具を取り付けたベルト部と、肘当て部か ら伸びるフック部を前記鎖状リング具に係合してスウィングの練習を行える新規 な練習具に関するものである。

【０００２】

【従来技術】

従来のゴルフスウィング矯正具又は練習具として、特開２００１−１０４５３ １号「ゴルフのスイング矯正具」に開示されるように、胸部の胴部に着脱可能に まかれる胴部ベルトと、左右の一方の腕に着脱可能に巻かれ、かつ前記胴部ベル トに直接又は着脱可能に間接的に連結された第１の腕ベルトと、左右の腕に着脱 可能に巻かれる第２の腕ベルトと、その第１の腕ベルトと第２の腕ベルトとの間 隔が調整可能に、その第２の腕ベルトを前記胴部ベルト又は第１の腕ベルトに直 接又は他部材を介して間接的に連結する調整ベルトとを含むことを特徴とするゴ ルフのスイング矯正具が開示されている。

【０００３】 スイングの一連の動作を矯正するものとして、特開２０００−１４０１８１号 「ゴルフスイング矯正具」は、左右の上腕に把持可能な把持部と２つの固定部を 長さ調整を可能とする２つの上腕誘導ベルトで接続され、固定部の位置は右腕な ら、左肩から左胸辺りのどこに位置してもよく、左腕なら右肩から右腕辺りのど こに位置しても良いような把持部を巻き着けた左右の上腕が上腕誘導ベルトによ り、左右交差させて固定部と接続する矯正具を開示している。

【０００４】 さらに実公平７−５６０５１号「ゴルフスウィングのスライス矯正具」は、胴 囲に応じて自在に調整可能なベルト本体に、長さが自在に調整可能な肩掛け紐体 部を装着せしめ、更に上記ベルト本体の左右のいずれかに、着脱自在とされる矯 正棒支持部を装着せしめ、該矯正棒支持部に、折損しない程度の弾性力を有する 矯正棒部を、遊嵌状に挿通せしめた如き構成としたことを特徴とするゴルフスィ ングのスライス矯正具を開示している。

【０００５】 両肘の調整を行うものとして、特開平９−２５３２６１号「ゴルフスイング矯 正具」は、織ゴムなどの素材を使って一定の幅を持たせたベルトをリング状にし 、それを両腕に取り付けて用いるゴルフ練習補助具であり、体格に合わせた調整 は一切なく、脱着できるようにしたゴルフ矯正具を開示している。

【０００６】 更に体に装着させて、左腰と右肘、右腰と左肘の距離を調整し基本スイングを 身につけるものとして実開平７−２７６４８号「ゴルフスイング練習用具」は、 腰への固定具１に、長さ調整具３と弾力調整具４月紐を付け、弾力性ベルトと肘 固定バンドをつなぎ、２本１組としたゴルフスイング練習用具が開示されている 。

【０００７】

【考案が解決しようとする課題】

上記の矯正具や練習具は、左右腰の回転と肘を締まったままで同調させる場合 には、それぞれ一長一短の特徴を有しているが、さらに左右の肘の使い方に自由 度のある練習具の開発が望まれていた。

【０００８】

【課題を解決する手段】

本考案者は、さらに簡易な構造で、且つ強度を有し左右腰の回転と肘を締まっ たままで同調させることができる練習具を見いだし、本考案のゴルフ練習具を提 供することができた。

【０００９】 すなわち本考案の第一は、表面側に１以上の鎖状リング具を取り付けたベルト 部と、湾曲したパッドからなる肘当て部本体に、表裏先端部にテープ部が固着し てなる平ゴムを逢着し、且つ先端にフック部を有する弾力ゴム棒を固着してある 肘当て部とから構成されることを特徴とするゴルフスウィング練習具である。

【００１０】 本考案の第二は、前記ベルト部は、裏面側に滑り止めが設けられていることを 特徴とする請求項１記載のゴルフスウィング練習具である。

【００１１】

【考案の実施の形態】

第１図は、本願考案に係るゴルフスウィング練習具のうちベルト部を示す平面 図である。ナイロン製のベルト形状ベルト本体１に２カ所に３個の鎖状リング２ 、２’を固着しているが、固着手段として図２及び図３に示すように鎖状リング の一部をアルミニウムで両面からカシメ止めした止め部の小孔に挿通するか、ベ ルトに設けられた小孔の外周を金属で補強して円状と成した中を挿通しても良い し、更に鎖状リングを皮地で逢着しても良い。

【００１２】 このナイロン製ベルトの裏側には、滑り止めを一部あるいは全面に設けてあり 、肘部に装着する肘当て部から伸びる弾性ゴムの弾力で、ベルト自体が移動しな いように工夫をしている。

【００１３】 第４図は、肘当て部を示す平面図であるが、パット部本体３の上下に表面にマ ジックテープ４、４’があり、他端の裏部にもマジックテープ（図示せず）を設 けた丈夫な平ゴム５を２個用意し、マジックテープ４、４’の裏側をパット部本 体３に逢着した。

【００１４】 このパット部は、肘にフィットしやすいように予め湾曲した形状にしてある方 が、使用上好ましい。

【００１５】 先端にプラスチックフック７を取り付けた弾力ゴム６の他端を、パット部本体 ３に設けた小孔に挿通させてハトメ止めして端部を固着した。前記弾力ゴムとし ては、モビロンを布で覆ってあるゴムを用い、スウィング時の弾性を維持してい る。

【００１６】 この弾力ゴム６は、先端をハトメ止めとする他に別な手段で脱着可能にして、 弾力ゴム６の強度を変えることも当然可能である。

【００１７】 図５は、前記のベルト部と、肘当て部を使用した場合の説明図であるが、右手 の肘に肘当て部のパット部本体３を装着した場合にはプラスッチクフック７は左 腰部に位置する鎖状リング４に係合され、逆に左手の肘に肘当て部のパット部本 体３を装着した場合にはプラスッチクフック７は、右腰部に位置する鎖状リング ４’に係合される。

【００１８】

【考案の効果】

本考案の練習具を使用してスウィングを行うことによって、左右腰の回転と、 締まった肘とが同調して安定したスウィングをつきる上げることができ、さらに 左右肘と左右の腰の適当な緊張が、クラブをスウィングプレーンに楽に乗せるこ とができるようになった。

【００１９】 本考案具は、比較的左右の腕の自由度があり、練習における使用者は苦痛を感 じないで練習でき、さらに左右肘と左右腰をクロスして結ぶ弾力ゴムを２種類用 意して取り替え自由のため、自分の好みの強度のものを用いて練習できる効果を 有している。

【００２０】 またベルトに取り付けたループを鎖状にすることで、ゴムの張りを調節するこ とができる他、ゴムとベルトの脱着が容易にできるため、ゴムの連結を外した練 習が簡単にできるようになった。このため、片方ずつ外して練習することで、自 分のスウィングの癖が容易に理解し、両方を外すことで進捗具合が確認できると いう効果を有している。

【００２１】 さらに本考案具は、ヘッドスピードにブレーキを掛ける動きが軽減されるため に、ヘッドスピードが上がるという効果を合わせて有している。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案にかかるベルト部の正面図である。

【図２】図１の部分拡大図である。

【図３】図１における止め部の部分拡大図である。

【図４】本考案にかかる肘部の正面図である。

【図５】本考案の使用例を示す概略図である。

【符号の説明】

１・・・ベルト本体 ２・・・鎖状リング ３・・・肘部本体 ４・・・マジックテープ ５・・・平ゴム ６・・・弾力ゴム ７・・・プラスチックフック ８・・・ハトメ ９・・・ベルト小孔 １０・・鎖状リング止め具

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】表面側に１以上の鎖状リング具を取り付け
   たベルト部と、湾曲したパッドからなる肘当て部本体
   に、表裏先端部にテープ部が固着してなる平ゴムを逢着
   し、且つ先端にフック部を有する弾力ゴム棒を固着して
   ある肘当て部とから構成されることを特徴とするゴルフ
   スウィング練習具。
2. 【請求項２】前記ベルト部は、裏面側に滑り止めが設け
   られていることを特徴とする請求項１記載のゴルフスウ
   ィング練習具。