JP3092785B2 - 流体振動検出装置及び流体振動検出方法 - Google Patents

流体振動検出装置及び流体振動検出方法

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JP3092785B2
JP3092785B2 JP07247442A JP24744295A JP3092785B2 JP 3092785 B2 JP3092785 B2 JP 3092785B2 JP 07247442 A JP07247442 A JP 07247442A JP 24744295 A JP24744295 A JP 24744295A JP 3092785 B2 JP3092785 B2 JP 3092785B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流体振動検出装置
及び流体振動検出方法に係り、特にガスメータ等に用い
られ、流体の流速、体積流量を求めるために用いられる
流体振動検出装置及び流体振動検出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の膜式ガスメータに代るものとし
て、流体振動を利用したフルイディック流量センサを用
いたガスメータが開発されている。フルイディック流量
センサは、噴流の流れがターゲットの両側を交互に流れ
ることに着目し、その流れの切換わる振動周波数が流量
に比例することを利用して流量を算出するものである。
【0003】このフルイディック流量センサを用いたガ
スメータは、機械的可動部がなく故障が少ない、部品点
数が少ない、小型である等の特徴を有し、都市の美観上
あるいは耐久性の観点からその普及が望まれている。こ
の種のフルイディック流量センサを用いたガスメータに
おいて、フルイディック発振を検出して流量を求める手
法としては、例えば、実開平6−7019号公報、特開
平4−290924号公報あるいは特開平6−3238
80号公報に開示されている手法がある。
【0004】実開平6−7019号公報には、双指向性
コンデンサマイクロフォンを用い、双指向性コンデンサ
マイクロフォンの振動膜の両面に流体振動に起因して変
化する圧力が印加され、この印加圧力によって生じた振
動膜の歪により発生する電気信号に基づいて流体の流量
を算出する構成が開示されている。
【0005】特開平4−290924号公報には、圧電
膜の両側に流体振動に起因して変化する圧力が印加さ
れ、この印加圧力によって生じた圧電膜の歪により発生
する電気信号に基づいて流体の流速あるいは流体の流量
を求める構成が開示されている。 特開平6−3238
80号公報には、ジェット流の動圧変化を検出して流体
の流量を算出すべく、圧力タップを用いて流体振動を検
出する構成が開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】実開平6−7019号
公報に開示された手法においては、検出した圧力変化中
に含まれる同相の圧力ノイズ成分を除去することができ
るが、逆相の圧力ノイズ成分を除去することはできない
という問題点があった。
【0007】特開平4−290924号公報に開示され
た手法においては、ジェット流(噴流)は必ずしも非対
称、かつ、逆相であるとは限らず、流れ自体に乱れがあ
るため、圧力ノイズ成分を確実に除去することはできな
いという問題点があった。特開平6−323880号公
報に開示された手法においては、ジェット流の動圧は静
圧に比較して非常に大きく、また圧力変動自体も大きい
ため、精度が低下してしまうという問題点があった。
【0008】そこで、本発明の目的は、フルイディック
流量センサを用いて流体振動を検出するに際して、同相
及び逆相のノイズ成分を除去してより正確な流体振動検
出が可能な流体振動検出装置及び流体振動検出方法を提
供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1記載の発明は、図1の基本構成図に示すよ
うに、流体振動を利用したフルイディックセンサFSが
接続され、流体振動に起因する圧力変化に基づいて流体
振動周波数を検出する流体振動検出装置1において、フ
ルイディックセンサFSの第1の所定圧力検出位置にお
ける第1の圧力変動を検出し、第1検出信号S1を出力
する第1コンデンサマイクロフォン2と、フルイディッ
クセンサFSの第2の所定圧力検出位置における第2の
圧力変動を検出し、第2検出信号S2を出力する第2コ
ンデンサマイクロフォン3と、第1検出信号S1に含ま
れる第1検出信号S1のノイズ成分を除去して第1ノイ
ズ除去信号SN1を出力する第1ノイズ除去手段4と、
第2検出信号S2に含まれる第2検出信号S2のノイズ
成分を除去して第2ノイズ除去信号SN2を出力する第
2ノイズ除去手段5と、第1ノイズ除去信号SN1及び
第2ノイズ除去信号SN2に含まれる同相ノイズ成分を
除去して流体振動検出用信号SDTを出力する同相ノイ
ズ除去手段6と、を備えて構成する。
【0010】請求項1記載の発明によれば、第1コンデ
ンサマイクロフォン2は、フルイディックセンサFSの
第1の所定圧力検出位置における第1の圧力変動を検出
し、第1検出信号S1を第1ノイズ除去手段4に出力
し、第1ノイズ除去手段4は、第1検出信号S1に含ま
れる第1検出信号S1のノイズ成分を除去して第1ノイ
ズ除去信号SN1を同相ノイズ除去手段6に出力する。
【0011】これらと並行して第2コンデンサマイクロ
フォン3は、フルイディックセンサFSの第2の所定圧
力検出位置における第2の圧力変動を検出し、第2検出
信号S2を第2ノイズ除去手段5に出力し、第2ノイズ
除去手段5は、第2検出信号S2に含まれる第2検出信
号S2のノイズ成分を除去して第2ノイズ除去信号SN
2を同相ノイズ除去手段6に出力する。
【0012】これらの結果、同相ノイズ除去手段6は、
第1ノイズ除去信号SN1及び第2ノイズ除去信号SN
2に含まれる同相ノイズ成分を除去して流体振動検出用
信号SDTを出力する。請求項2記載の発明は、請求項
1記載の発明において、前記第1の所定圧力検出位置及
び前記第1コンデンサマイクロフォンとの間の圧力伝播
経路中に前記第1の所定圧力検出位置における噴流の総
圧[静圧+動圧]のうち動圧成分を除去する第1動圧成
分除去手段を設け、前記第2の所定圧力検出位置及び前
記第2コンデンサマイクロフォンとの間の圧力伝播経路
中に前記第2の所定圧力検出位置における噴流の総圧
[静圧+動圧]のうち動圧成分を除去する第2動圧成分
除去手段を設けて構成する。
【0013】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の発明の作用に加えて、第1動圧成分除去手段は、第
1の所定圧力検出位置における噴流の総圧[静圧+動
圧]のうち動圧成分を除去し、第2動圧成分除去手段
は、第2の所定圧力検出位置における噴流の総圧[静圧
+動圧]のうち動圧成分を除去する。
【0014】請求項3記載の発明は、請求項2記載の発
明において、前記第1動圧成分除去手段は、前記噴流の
流れ方向に対して垂直に配置され、かつ、流体抵抗とし
て機能する第1ピンホール部を有する第1圧力タップで
あり、前記第2動圧成分除去手段は、前記噴流の流れ方
向に対して垂直に配置され、かつ、流体抵抗として機能
する第2ピンホール部を有する第2圧力タップであるよ
うに構成する。
【0015】請求項3記載の発明によれば、請求項2記
載の発明の作用に加えて、第1圧力タップの第1ピンホ
ール部は、流体抵抗として機能することにより動圧成分
を除去し、第2圧力タップの第2ピンホール部は、流体
抵抗として機能することにより動圧成分を除去する。
【0016】請求項4記載の発明は、請求項3記載の発
明において、前記第1圧力タップは、前記第1ピンホー
ル部と前記第1コンデンサマイクロフォンとの間の圧力
伝播経路中に前記第1の所定圧力検出位置における静圧
の圧力変動成分に含まれる微小変動成分を緩衝する第1
バッファ部を備え、前記第2圧力タップは、前記第2ピ
ンホール部と前記第2コンデンサマイクロフォンとの間
の圧力伝播経路中に前記第2の所定圧力検出位置におけ
る静圧の圧力変動成分に含まれる微小変動成分を緩衝す
る第2バッファ部を備えて構成する。
【0017】請求項4記載の発明によれば、請求項3記
載の発明の作用に加えて、第1圧力タップの第1バッフ
ァ部は、第1の所定圧力検出位置における静圧の圧力変
動成分に含まれる微小変動成分を緩衝し、第2圧力タッ
プの第2バッファ部は、第2の所定圧力検出位置におけ
る圧力変動成分に含まれる静圧の微小変動を緩衝する。
【0018】請求項5記載の発明は、請求項1乃至請求
項4のいずれかに記載の発明において、前記第1ノイズ
除去手段及び前記第2ノイズ除去手段は、少なくとも静
圧の圧力変動に含まれる圧力変動成分のうち噴流の流体
振動周波数の周波数帯域を通過させるロウパスフィルタ
であり、前記同相成分除去手段は、前記第1ノイズ除去
信号及び前記第2ノイズ除去信号の差動増幅を行なう差
動増幅アンプであるように構成する。
【0019】請求項5記載の発明によれば、請求項1乃
至請求項4のいずれかに記載の発明の作用に加えて、前
記第1ノイズ除去手段及び前記第2ノイズ除去手段であ
るロウパスフィルタは、少なくとも静圧の圧力変動に含
まれる圧力変動成分のうち、噴流の流体振動周波数の周
波数帯域を通過させることにより動圧成分を除去し、同
相成分除去手段である差動増幅アンプは、第1ノイズ除
去信号及び第2ノイズ除去信号の差動増幅を行なうこと
により第1ノイズ除去信号及び第2ノイズ除去信号に含
まれる同相ノイズ成分を除去する。
【0020】請求項6記載の発明は、流体振動を利用し
たフルイディックセンサを用いて、流体振動に起因する
圧力変化に基づいて流体振動周波数を検出する流体振動
検出方法において、前記フルイディックセンサの第1の
所定圧力検出位置における第1の圧力変動を検出し、第
1検出信号を生成する第1検出工程と、前記フルイディ
ックセンサの第2の所定圧力検出位置における第2の圧
力変動を検出し、第2検出信号を生成する第2検出工程
と、前記第1検出信号に含まれる圧力ノイズ成分を除去
して第1ノイズ除去信号として出力する第1ノイズ除去
工程と、前記第2検出信号に含まれる圧力ノイズ成分を
除去して第2ノイズ除去信号として出力する第2ノイズ
除去工程と、前記第1ノイズ除去信号及び前記第2ノイ
ズ除去信号に含まれる同相ノイズ成分を除去して流体振
動検出用信号を生成する同相ノイズ除去工程と、を備え
て構成する。
【0021】請求項6記載の発明によれば、第1検出工
程は、フルイディックセンサの第1の所定圧力検出位置
における第1の圧力変動を検出し、第1検出信号を生成
し、第2検出工程は、フルイディックセンサの第2の所
定圧力検出位置における第2の圧力変動を検出し、第2
検出信号を生成する。
【0022】これにより第1ノイズ除去工程は、第1検
出信号に含まれる圧力ノイズ成分を除去して第1ノイズ
除去信号として出力し、第2ノイズ除去工程は第2検出
信号に含まれる圧力ノイズ成分を除去して第2ノイズ除
去信号として出力する。これらの結果、同相ノイズ除去
工程は、第1ノイズ除去信号及び第2ノイズ除去信号に
含まれる同相ノイズ成分を除去して流体振動検出用信号
を生成する。
【0023】請求項7記載の発明は、請求項6記載の発
明において、前記第1検出工程は、検出する圧力変動成
分のうち、動圧成分を除去する第1動圧成分除去工程を
有し、前記第2検出工程は、検出する圧力変動成分のう
ち、動圧成分を除去する第2動圧成分除去工程を有する
ように構成する。
【0024】請求項7記載の発明によれば、請求項6記
載の発明の作用に加えて、前記第1検出工程の第1動圧
成分除去工程は、検出する圧力変動成分のうち、動圧成
分を除去し、前記第2検出工程の第2動圧成分除去工程
は、検出する圧力変動成分のうち、動圧成分を除去す
る。
【0025】請求項8記載の発明は、請求項6または請
求項7記載の発明において、前記第1ノイズ除去工程及
び前記第2ノイズ除去工程は、少なくとも静圧の圧力変
動に含まれる圧力変動成分のうち、流体振動周波数の周
波数帯域を通過させることによりノイズを除去するとと
もに、前記同相成分除去工程は、前記第1ノイズ除去信
号及び前記第2ノイズ除去信号の差動増幅を行なうよう
に構成する。
【0026】請求項8記載の発明によれば、請求項6ま
たは請求項7記載の発明の作用に加えて、前記第1ノイ
ズ除去工程及び前記第2ノイズ除去工程は、少なくとも
静圧の圧力変動に含まれる圧力変動成分のうち、流体振
動周波数の周波数帯域を通過させることによりノイズを
除去し、同相成分除去工程は、前記第1ノイズ除去信号
及び前記第2ノイズ除去信号の差動増幅を行なうことに
より同相ノイズ成分を除去する。
【0027】
【発明の実施の形態】次に図面を参照して本発明の好適
な実施形態を説明する。図2に流体振動検出装置の概要
構成ブロック図を示す。流体振動検出装置10は、フル
イディック流量センサFS1 の第1圧力取出口42aに
接続された第1圧力タップ11と、第1圧力タップ11
に一体として形成され、第1圧力タップ11を介して印
加される第1圧力取出口42a(図3(a)参照)近傍
の流体の圧力に応じた第1検出信号S1 を出力する静電
型の第1コンデンサマイクロフォン12と、フルイディ
ック流量センサFS1 の第2圧力取出口42bに接続さ
れた第2圧力タップ13と、第2圧力タップ13に一体
として形成され、第2圧力タップ13を介して印加され
る第2圧力取出口42b(図3(a)参照)近傍の流体
の圧力に応じた第2検出信号S2 を出力する静電型の第
2コンデンサマイクロフォン14と、第1検出信号S1
の高周波成分であるノイズ成分を除去して第1ノイズ除
去検出信号SN1として出力する第1ロウパスフィルタ1
5と、第2検出信号S2 の高周波成分であるノイズ成分
を除去して第2ノイズ除去検出信号SN2として出力する
第2ロウパスフィルタ16と、第1ノイズ除去検出信号
SN1を増幅して第1増幅ノイズ除去検出信号SAN1 とし
て出力する第1アンプ17と、第2ノイズ除去検出信号
SN2を増幅して第2増幅ノイズ除去検出信号SAN2 とし
て出力する第2アンプ18と、第1増幅ノイズ除去検出
信号SAN1 及び第2増幅ノイズ除去検出信号SAN2 が入
力され、差動増幅を行なって流体振動検出信号SDBとし
て出力する差動アンプ19と、流体振動検出信号SDBの
直流成分を除去するためのコンデンサ20と、直流成分
が除去された流体振動検出信号SDBを波形整形し、矩形
波である流量信号SFLを出力するヒステリシスを有する
コンパレータ回路であるシュミットトリガ回路21と、
を備えて構成されている。
【0028】この場合において、コンデンサ20を設け
たのは、以下の理由による。すなわち、第1コンデンサ
マイクロフォン12及び第2コンデンサマイクロフォン
14並びに第1アンプ17及び第2アンプ18が全く同
一の性能である場合に相当する理想的な流体振動検出信
号には直流成分が含まれないはずであるが、実際には、
第1コンデンサマイクロフォン12及び第2コンデンサ
マイクロフォン14並びに第1アンプ17及び第2アン
プ18の性能が異なること等により多少の直流成分が含
まれてしまうので、この直流成分を除去するのが目的で
ある。
【0029】図3にフルイディック流量センサのカバー
を取り外した状態の側面図を示す。フルイディック流量
センサFS1 は、大別すると、図示しないカバーを取り
付けるためのカバー取付用ネジ孔30及び流路形成用ス
ペース部31を有するセンサ本体32と、流路形成用ス
ペース31内にネジ33a、33bにより固定され、流
路及び後述のジェットノズルを形成する第1ノズル形成
部材34a及び第2ノズル形成部材34bと、測定対象
である流体が流入する流入口35の中心と排出管36の
中心とを結ぶ直線上に設けられ、流体の振動を誘起する
ためのターゲット(誘振子)37と、を備えて構成され
ている。
【0030】上述したように流路形成用スペース31内
に第1ノズル形成部材34a及び第2ノズル形成部材3
4bが配置された結果、流路形成用スペース部31内に
は、流体の流れを2次元的な流れに整流するためのセッ
トリングスペース38と、流体の流れを整流し流体の流
路径を縮小するための流路縮小部39と、流体の流れを
整流し所定の噴流に変換するためのジェットノズル40
と、流体の流路径を再び拡大するための流路拡大部41
と、が形成されることとなっている。
【0031】流路拡大部41のジェットノズル40近傍
には、第1圧力タップ11が接続される第1圧力取出口
42a及び第2圧力タップ13が接続される第2圧力取
出口42bが設けられている。第1ノズル形成部材34
a及び第2ノズル形成部材34bは、図3(b)に示す
ように、ネジ33aのためのネジ孔43a、ネジ33b
のためのネジ孔43bがそれぞれ設けられている。
【0032】ここで、図4を参照して圧力タップの構成
について説明する。以下の説明においては、第1圧力タ
ップ11及び第2圧力タップ13の構成は同一であるの
で、第1圧力タップ11を例として説明する。第1圧力
タップ11は、大別すると、ピンホール部T11と、中継
部T12と、振動吸収部T13と、バッファ部T14と、コネ
クタ部T15と、を備えて構成されている。
【0033】より詳細には、第1圧力タップ11のピン
ホール部T11は、第1圧力取出口42aに接続され、噴
流の流れ方向に対して垂直に配置され、かつ、流体抵抗
として機能して第1圧力取出口42a近傍の圧力変動が
直接的に第1コンデンサマイクロフォン12に伝播され
るのを防止すべく内径0.5mm、長さ1mmに形成さ
れ、中継部T12は、接着剤によりセンサ本体32に固定
され、ピンホール部T11で検出した圧力を中継するステ
ンレス製で内径1.5mm、長さ17mmに形成され、
振動吸収部T13は、シリコンチューブ(あるいはビニー
ルチューブ)を用いて、フルイディック流量センサFS
1 の本体が振動した場合等に当該振動及び圧力変動の一
部を吸収すべく形成され、バッファ部T14は、中継部T
12及び振動吸収部T13を介して伝播された圧力の微小変
動を吸収するバッファとして機能すべく内径略4mm、
長さ45mmに形成され、コネクタ部T15は、その内部
にコンデンサマイクロフォン12が接着剤により固定さ
れた状態で形成されている。
【0034】図4に示すように、圧力タップ(11また
は13)はその内径が徐々に拡大、すなわち、その断面
積が徐々に拡大する形状とされているので、動圧の変動
成分の影響を受けにくく、静圧のみをコンデンサマイク
ロフォンで検出することができる。
【0035】次に動作を説明する。フルイディック流量
センサFS1 にガスが導入されると、その流量に応じて
流体振動が生じ、この流体振動に起因して、第1圧力取
出口42a及び第2圧力取出口42b近傍の圧力は変動
する。
【0036】この第1圧力取出口42a近傍の圧力変動
は、第1圧力タップ内11に伝播される。ところでフル
イディック流量センサFS1 の噴流の圧力成分には、動
圧成分と静圧成分とが含まれているが、動圧成分による
変動は大きく、また、量的にも多い。
【0037】従って、圧力ノイズの影響を低減し、スム
ーズな出力波形を得るためには、動圧成分を除去して静
圧成分のみの圧力変動を検出する必要がある。そこで、
第1圧力タップ11のピンホール部T11の内径を0.5
mmと非常に細く形成することにより、ピンホール部T
11を流体抵抗として機能させ、噴流の動圧を検出するこ
となく、すなわち、フルイディック流量センサFS1 内
の噴流の圧力変動(より詳細には、第1圧力取出口42
a近傍の圧力変動)のうち動圧変動成分を除去するので
ある。
【0038】この結果、静圧の変動成分のみが中継部T
12及び振動吸収部T13を介して、バッファ部T14に伝播
される。バッファ部T14に伝播された静圧の変動成分
は、緩衝されて真の静圧変動成分のみが第1コンデンサ
マイクロフォン12に伝播されることとなる。
【0039】同様にして、第2圧力取出口42b近傍の
圧力変動は、第2圧力タップ13内に伝播され、第2圧
力取出口42b近傍の圧力変動のうち動圧の変動成分が
除去され、静圧の変動成分のみが中継部T12及び振動吸
収部T13を介して、バッファ部T14に伝播される。さら
にバッファ部T14に伝播された静圧の変動成分は、緩衝
されて真の静圧の変動成分のみが第2コンデンサマイク
ロフォン14に伝播されることとなる。
【0040】第1コンデンサマイクロフォン12は、伝
播された静圧の変動成分を電気信号である第1検出信号
S1 に変換して、第1ロウパスフィルタ15に出力し、
第2コンデンサマイクロフォン14は、伝播された静圧
の変動成分を電気信号である第2検出信号S2 に変換し
て第2ロウパスフィルタ16に出力する。
【0041】第1ロウパスフィルタ15は、第1検出信
号S1 の高周波成分(およそ1kHz以上)であるノイ
ズ成分を除去して第1ノイズ除去検出信号SN1として第
1アンプ17に出力し、第1アンプ17は、第1ノイズ
除去検出信号SN1を増幅して第1増幅ノイズ除去検出信
号SAN1 として差動アンプ19に出力する。
【0042】一方、第2ロウパスフィルタ16は、第2
検出信号S2 の高周波成分(およそ1kHz以上)であ
るノイズ成分を除去して第2ノイズ除去検出信号SN2と
して第2アンプ18に出力し、第2ノイズ除去検出信号
SN2を増幅して第2増幅ノイズ除去検出信号SAN2 とし
て差動アンプ19に出力する。
【0043】これらの結果、差動アンプ19は、第1増
幅ノイズ除去検出信号SAN1 及び第2増幅ノイズ除去検
出信号SAN2 の差動増幅を行なって流体振動検出信号S
DBとしてコンデンサ20に出力し、コンデンサ20は、
流体振動検出信号SDBの直流成分を除去しシュミットト
リガ回路21に出力する。
【0044】シュミットトリガ回路21は直流成分が除
去された流体振動検出信号SDBを波形整形し、矩形波で
ある流量信号SFLとして出力する。以上のようにして求
めた流量信号SFLはパルス波(矩形波)であるので、パ
ルス数をカウントし、予め求めておいた1パルス当たり
の流量(詳細については後述する)を用いて実際の流量
に換算することが可能となる。
【0045】以上の説明のように、本実施形態によれ
ば、フルイディック流量センサより得られる二つの検出
信号の逆相ノイズ成分を対応するロウパスフィルタによ
り除去することができ、さらに二つの検出信号の差動増
幅を行なうことにより検出信号の同相ノイズ成分を除去
することができるので、同相及び逆相のノイズ成分を除
去してより正確な流体振動検出が行なえ、より正確な流
体流量を計測することが可能となる。
【0046】ここで、図5及図6を参照してフルイディ
ック流量センサFS1 及び流体振動検出装置10を用い
てガスメータを構成する場合に、予め求めておくべき1
パルス当たりの流量の測定方法について説明する。図5
に流体振動検出装置(及びフルイディック流量センサ)
の検査装置の概要構成ブロック図を示す。
【0047】図5において、図2と同一の部分には同一
の符号を付し、その詳細な説明を省略する。コンデンサ
20とシュミットトリガ回路21との中間接続点には、
ディジタルオシロスコープ60の第1入力端子IN1 及
びFFT(Fast Fourie Transform)スペクトルアナラ
イザの入力端子が接続されている。
【0048】シュミットトリガ回路21の後段には、流
量信号SFLがベース端子に入力され、流量信号SFLの半
波整流を行って整流流量信号SFLH として出力するトラ
ンジスタ62が接続されている。トランジスタ62のコ
レクタ端子には、ディジタルオシロスコープの第2入力
端子IN2 及び半波整流された流量信号SFLである整流
流量信号SFLH のパルス数をカウントするパルスカウン
タ63の入力端子が接続されている。
【0049】図7にシュミットトリガ回路21のより具
体的な回路構成を示す。シュミットトリガ回路21を構
成するコンパレータ21Aの非反転入力端子には、ボリ
ュームVRが設けられており、トリガレベル(トリガ閾
値電圧)をガスの流量変化に対応して調整できるように
なっている。
【0050】これは大流量では流体振動検出信号SDBの
信号レベルが高いためトリガレベルを高く設定する必要
があり、少流量では流体振動検出信号SDBの信号レベル
が低いためトリガレベルを低く設定する必要があるから
である。このことは、信号レベルが高い時は、信号に残
留するノイズ成分のレベルが高くなり、信号レベルが低
い時は、信号に残留するノイズ成分のレベルが低くなる
ことに起因している。
【0051】従って、流体振動検出回路10を用いる場
合には予め流体振動検出信号SDBの信号レベルにトリガ
レベルを対応させるため、ディジタルオシロスコープを
用いて、入力信号が完全に矩形波に変換されているか否
かを確認しておく必要がある。
【0052】次に動作を説明する。まずフルイディック
流量センサFS1 に一定流量、かつ、流量既知のガス
(例えば、空気)を流しておく。この状態で、コンデン
サ20とシュミットトリガ回路21との中間接続点にお
けるコンデンサ20を通過した流体振動検出信号SDBの
信号波形をディジタルオシロスコープの第1入力端子I
N1 の波形として表示すると、図6(b)に示すような
波形となっている。
【0053】そして、この流体振動検出信号SDBに対
し、図6(b)に示す閾値電圧VTH2を用いてシュミッ
トトリガ回路21により波形整形して流量信号SFLを
得、さらにトランジスタ62により半波整流することに
より整流流量信号SFLH を求める。
【0054】求めた整流流量信号SFLH を図6(a)に
示す。整流流量信号SFLH の単位時間当たりのパルス数
は、整流流量信号SFLH の生成原理からもわかるよう
に、ガスの流量に比例している。従って、パルス数をカ
ウントすることにより1パルス当たりの流量を求めるこ
とが可能となることがわかる。
【0055】ところで、外乱(電気的ノイズ、機械的振
動)により、流体振動検出信号SDBには、ノイズが含ま
れて波形が乱れてしまう場合がある。この結果、例え
ば、流体振動検出信号SDBの電圧が閾値電圧VTH2 より
も高いはずのタイミングに、当該タイミングにおける実
際の電圧が閾値電圧VTH2 を下回ってしまうと、整流流
量信号SFLH のパルス割れが発生してパルス数が減少す
る。逆に、信号に大きなノイズ成分が発生するとパルス
数が増加する。
【0056】これによりパルスカウンタ63によりパル
ス数をカウントした場合にカウント数が減少または増加
してしまい1パルス当たりの正確な流量を求めることが
できない。そこで、FFTスペクトルアナライザ61を
用いて、コンデンサ20を通過した流体振動検出信号S
DBの周波数解析を行ない流体振動の周波数を求め、パル
スカウンタ63におけるパルスカウント数に対応する周
波数と比較することにより、これらがほぼ一致していれ
ば(許容範囲内にあれば)、得られたパルスカウント数
は妥当なものであるとして採用し、予め設定した流量に
基づいて1パルス当たりの流量を算出するように構成し
ている。
【0057】一方、不一致の場合には得られたパルスカ
ウント数を採用しないようにする。この結果、得られる
1パルス当たりの流量を正確な値に設定することがで
き、正確なフルイディック流量センサの性能評価をする
ことが可能となる。さらにFFTスペクトルアナライザ
61を用いて求めたコンデンサ20を通過した流体振動
検出信号SDBに対応する流体振動周波数及びパルスカウ
ンタ63におけるパルスカウント数に対応する周波数が
不一致している(予め設定した許容範囲を逸脱した)場
合には、測定対象であるフルイディック流量センサある
いは流体振動検出装置が不良品であるとしてリジェクト
するように製品検査段階で用いるようにすることも可能
である。
【0058】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、第1コン
デンサマイクロフォン2は、フルイディックセンサFS
の第1の所定圧力検出位置における第1の圧力変動を検
出し、第1検出信号S1を第1ノイズ除去手段4に出力
し、第1ノイズ除去手段4は、第1検出信号S1に含ま
れる第1検出信号S1ノイズ成分を除去して第1ノイズ
除去信号SN1を同相ノイズ除去手段6に出力し、第2
コンデンサマイクロフォン3は、フルイディックセンサ
FSの第2の所定圧力検出位置における第2の圧力変動
を検出し、第2検出信号S2を第2ノイズ除去手段5に
出力し、第2ノイズ除去手段5は、第2検出信号S2に
含まれる第2検出信号S2ノイズ成分を除去して第2ノ
イズ除去信号SN2を同相ノイズ除去手段6に出力し、
同相ノイズ除去手段6は、第1ノイズ除去信号SN1及
び第2ノイズ除去信号SN2に含まれる同相ノイズ成分
を除去して流体振動検出用信号SDTを出力するので、
各コンデンサマイクロフォンの検出信号に含まれる逆相
ノイズ及び同相ノイズを除去することができ、より正確
な流体信号検出用信号を求めることができる。
【0059】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の発明の効果に加えて、第1動圧成分除去手段は、第
1の所定圧力検出位置における噴流の総圧[静圧+動
圧]のうち動圧成分を除去し、第2動圧成分除去手段
は、第2の所定圧力検出位置における噴流の総圧[静圧
+動圧]のうち動圧成分を除去するので、一時的、か
つ、急激な圧力変動の影響を受けることなく、スムーズ
な流体信号検出用信号を求めることができる。
【0060】請求項3記載の発明によれば、請求項2記
載の発明の効果に加えて、第1圧力タップの第1ピンホ
ール部は流体抵抗として機能することにより動圧成分を
除去し、第2圧力タップの第2ピンホール部は流体抵抗
として機能することにより動圧成分を除去して、静圧成
分のみを伝播し、スムーズな流体信号検出用信号を求め
ることができる。
【0061】請求項4記載の発明によれば、請求項3記
載の発明の効果に加えて、第1圧力タップの第1バッフ
ァ部は、第1の所定圧力検出位置における静圧の圧力変
動成分に含まれる微小変動を緩衝し、第2圧力タップの
第2バッファ部は、第2の所定圧力検出位置における静
圧の圧力変動成分に含まれる微小変動を緩衝するので、
さらにスムーズな流体信号検出用信号を求めることがで
きる。
【0062】請求項5記載の発明によれば、請求項1乃
至請求項4のいずれかに記載の発明の作用に加えて、前
記第1ノイズ除去手段及び前記第2ノイズ除去手段であ
るロウパスフィルタは、少なくとも噴流の総圧[静圧+
動圧]のうち静圧成分の周波数帯域を通過させることに
より高周波ノイズ成分を除去し、同相成分除去手段であ
る差動増幅アンプは、第1ノイズ除去信号及び第2ノイ
ズ除去信号の差動増幅を行なうことにより第1ノイズ除
去信号及び第2ノイズ除去信号に含まれる同相ノイズ成
分を除去するので、より正確な流体信号検出用信号を求
めることができる。
【0063】請求項6記載の発明によれば、第1検出工
程は、フルイディックセンサの第1の所定圧力検出位置
における第1の噴流の静圧に含まれる圧力変動を検出
し、第1検出信号を生成し、第2検出工程は、フルイデ
ィックセンサの第2の所定圧力検出位置における第2の
噴流の静圧に含まれる圧力変動を検出し、第2検出信号
を生成し、第1ノイズ除去工程は、第1検出信号に含ま
れる圧力ノイズ成分を除去して第1ノイズ除去信号とし
て出力し、第2ノイズ除去工程は第2検出信号に含まれ
る圧力ノイズ成分を除去して第2ノイズ除去信号として
出力し、同相ノイズ除去工程は、第1ノイズ除去信号及
び第2ノイズ除去信号に含まれる同相ノイズ成分を除去
して流体振動検出用信号を生成するので、検出信号に含
まれる逆相ノイズ及び同相ノイズを除去することがで
き、より正確な流体信号検出用信号を求めることができ
る。
【0064】請求項7記載の発明によれば、請求項6記
載の発明の作用に加えて、前記第1検出工程の第1動圧
成分除去工程は、検出する噴流の圧力変動成分のうち、
動圧成分を除去し、前記第2検出工程の第2動圧成分除
去工程は、検出する噴流の圧力変動成分のうち、動圧成
分を除去するもので、一時的、かつ、急激な圧力変動の
影響を受けることなく、スムーズな流体信号検出用信号
を求めることができる。
【0065】請求項8記載の発明によれば、請求項6ま
たは請求項7記載の発明の作用に加えて、前記第1ノイ
ズ除去工程及び前記第2ノイズ除去工程は、少なくとも
静圧の圧力変動に含まれる圧力変動成分のうち噴流の流
体振動の周波数帯域を通過させることによりノイズを除
去し、同相成分除去工程は、前記第1ノイズ除去信号及
び前記第2ノイズ除去信号の差動増幅を行なうことによ
り同相ノイズ成分を除去するので、 検出信号に含まれ
る逆相ノイズ及び同相ノイズを確実に除去することがで
き、より正確な流体信号検出用信号を求めることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本構成図である。
【図2】流体振動検出装置の概要構成ブロック線図であ
る。
【図3】フルイディック流量センサの説明図である。
【図4】圧力タップの説明図である。
【図5】流体振動検出装置の概要構成ブロック線図であ
る。
【図6】検査装置の動作説明波形図である。
【図7】シュミットトリガ回路の回路図である。
【符号の説明】
1 流体振動検出装置 2 第1コンデンサマイクロフォン 3 第2コンデンサマイクロフォン 4 第1ノイズ除去手段 5 第2ノイズ除去手段 6 同相ノイズ除去手段 10 流体振動検出装置 11 第1圧力タップ 12 第1コンデンサマイクロフォン 13 第2圧力タップ 14 第2コンデンサマイクロフォン 15 第1ロウパスフィルタ 16 第2ロウパスフィルタ 17 第1アンプ 18 第2アンプ 19 差動アンプ 20 コンデンサ 21 シュミットトリガ回路 FS フルイディックセンサ FS1 フルイディック流量センサ S1 第1検出信号 S2 第2検出信号 S1 第1検出信号 S2 第2検出信号 SAN1 第1増幅ノイズ除去検出信号 SAN2 第2増幅ノイズ除去検出信号 SDT 流体振動検出用信号 SDB 流体振動検出信号 SFL 流量信号 SN1 第1ノイズ除去信号 SN2 第2ノイズ除去信号 SN1 第1ノイズ除去検出信号 SN2 第2ノイズ除去検出信号 T11 ピンホール部 T12 中継部 T13 振動吸収部 T14 バッファ部 T15 コネクタ部

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体振動を利用したフルイディックセン
    サが接続され、流体振動に起因する圧力変化に基づいて
    流体振動周波数を検出する流体振動検出装置において、 前記フルイディックセンサの第1の所定圧力検出位置に
    おける第1の圧力変動を検出し、第1検出信号を出力す
    る第1コンデンサマイクロフォンと、 前記フルイディックセンサの第2の所定圧力検出位置に
    おける第2の圧力変動を検出し、第2検出信号を出力す
    る第2コンデンサマイクロフォンと、 前記第1検出信号に含まれる前記第1検出信号のノイズ
    成分を除去して第1ノイズ除去信号を出力する第1ノイ
    ズ除去手段と、 前記第2検出信号に含まれる前記第2検出信号のノイズ
    成分を除去して第2ノイズ除去信号を出力する第2ノイ
    ズ除去手段と、 前記第1ノイズ除去信号及び前記第2ノイズ除去信号に
    含まれる同相ノイズ成分を除去して流体振動検出用信号
    を出力する同相ノイズ除去手段と、 を備えたことを特徴とする流体振動検出装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の流体振動検出装置におい
    て、 前記第1の所定圧力検出位置及び前記第1コンデンサマ
    イクロフォンとの間の圧力伝播経路中に前記第1の所定
    圧力検出位置における噴流の総圧[静圧+動圧]のうち
    動圧成分を除去する第1動圧成分除去手段を設け、 前記第2の所定圧力検出位置及び前記第2コンデンサマ
    イクロフォンとの間の圧力伝播経路中に前記第2の所定
    圧力検出位置における噴流の総圧[静圧+動圧]のうち
    動圧成分を除去する第2動圧成分除去手段を設けた、 ことを特徴とする流体振動検出装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の流体振動検出装置におい
    て、 前記第1動圧成分除去手段は、前記噴流の流れ方向に対
    して垂直に配置され、かつ、流体抵抗として機能する第
    1ピンホール部を有する第1圧力タップであり、 前記第2動圧成分除去手段は、前記噴流の流れ方向に対
    して垂直に配置され、かつ、流体抵抗として機能する第
    2ピンホール部を有する第2圧力タップであることを特
    徴とする流体振動検出装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の流体振動検出装置におい
    て、 前記第1圧力タップは、前記第1ピンホール部と前記第
    1コンデンサマイクロフォンとの間の圧力伝播経路中に
    前記第1の所定圧力検出位置における静圧の圧力変動成
    分に含まれる微小変動を緩衝する第1バッファ部を備
    え、 前記第2圧力タップは、前記第2ピンホール部と前記第
    2コンデンサマイクロフォンとの間の圧力伝播経路中に
    前記第2の所定圧力検出位置における静圧の圧力変動成
    分に含まれる微小変動を緩衝する第2バッファ部を備え
    た、 ことを特徴とする流体振動検出装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載
    の流体振動検出装置において、 前記第1ノイズ除去手段及び前記第2ノイズ除去手段
    は、少なくとも静圧に含まれる圧力変動成分のうち、噴
    流の流体振動周波数の周波数帯域を通過させるロウパス
    フィルタであり、 前記同相成分除去手段は、前記第1ノイズ除去信号及び
    前記第2ノイズ除去信号の差動増幅を行なう差動増幅ア
    ンプであることを特徴とする流体振動検出装置。
  6. 【請求項6】 流体振動を利用したフルイディックセン
    サを用いて、流体振動に起因する圧力変化に基づいて流
    体振動周波数を検出する流体振動検出方法において、 前記フルイディックセンサの第1の所定圧力検出位置に
    おける第1の圧力変動を検出し、第1検出信号を生成す
    る第1検出工程と、 前記フルイディックセンサの第2の所定圧力検出位置に
    おける第2の圧力変動を検出し、第2検出信号を生成す
    る第2検出工程と、 前記第1検出信号に含まれるノイズ成分を除去して第1
    ノイズ除去信号として出力する第1ノイズ除去工程と、 前記第2検出信号に含まれるノイズ成分を除去して第2
    ノイズ除去信号として出力する第2ノイズ除去工程と、 前記第1ノイズ除去信号及び前記第2ノイズ除去信号に
    含まれる同相成分ノイズを除去して流体振動検出用信号
    を生成する同相ノイズ除去工程と、 を備えたことを特徴とする流体振動検出方法。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の流体振動検出方法におい
    て、 前記第1検出工程は、検出する噴流の圧力変動成分のう
    ち、動圧成分を除去する第1動圧成分除去工程を有し、 前記第2検出工程は、検出する噴流の圧力変動成分のう
    ち、動圧成分を除去する第2動圧成分除去工程を有す
    る、 ことを特徴とする流体振動検出方法。
  8. 【請求項8】 請求項6または請求項7記載の流体振動
    検出方法において、 前記第1ノイズ除去工程及び前記第2ノイズ除去工程
    は、少なくとも静圧の圧力変動に含まれる圧力変動成分
    のうち、噴流の流体振動周波数の周波数帯域を通過させ
    ることによりノイズ成分を除去するとともに、 前記同相成分除去工程は、前記第1ノイズ除去信号及び
    前記第2ノイズ除去信号の差動増幅を行なうことを特徴
    とする流体振動検出方法。
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