JP3092574U - 滑走面の劣化防止並びに固形ワックスの均一な浸透塗布に用いる簡易均一浸透塗布器具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 スキーおよびスノーボード共用であり、使用
範囲が広く、容易に器具の移動ができ、簡易に電熱アイ
ロンによる固形ワックスの均一な浸透塗布に効果があ
り、滑走面の劣化防止ができる。 【解決手段】 略四角形の中空体からなる軽量簡易均一
浸透塗布器具は、開口部２、３を有する断熱布５と保温
シート６および断熱シート７からなる保温容器１に、耐
熱耐水シート８で密封された発熱体４からなるものであ
り、タイマーを有する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、スキーおよびスノーボードの滑走面に、電熱アイロンにより固形ワ ックスを溶かしながら浸透塗布することに係わるものであり、詳しくは、滑走面 の劣化防止並びに固形ワックスの均一な浸透塗布に用いる簡易均一浸透塗布器具 に関するものである。

【０００２】 さらに詳しくは、前記スキーおよびスノーボードの滑走面に、電熱アイロンに より固形ワックスを溶かしながら浸透塗布する事前に、前記簡易均一浸透塗布器 具を用いて、前記スキーおよびスノーボードを固形ワックスの溶ける中程度の温 度に均一に加熱保温することにより、前記スキーおよびスノーボードの滑走面に 、前記固形ワックスの溶ける中程度の温度の電熱アイロンにより、固形ワックス を溶かしながら簡易に均一な浸透塗布ができる。そして、前記スキーおよびスノ ーボードの滑走面を、高温の電熱アイロンにより固形ワックスと同時に温めなが ら溶かし、幾度も繰り返す浸透塗布に原因する滑走面の劣化防止を目的としたも のである。

【０００３】

【従来の技術】

従来の固形ワックスの均一な浸透塗布器具は見当たらない。単に、電熱アイロ ンによる固形ワックスの浸透塗布は熟練を要した。従来の固形ワックスのより多 くの浸透を目的とした浸透加熱器具としては、図３に示す１のエラストマーのブ ロック（１０）にヒーターを内蔵した器具は、１対のスキー（１１）により、前 記ブロックをはさみ２のベルト（１２）により固定するものが知られている。ま た、業務用浸透加熱器具として、前記スキーおよびスノーボードの滑走面を高温 の電熱アイロンにより、固形ワックスと同時に温めながら溶かし、幾度も繰り返 す浸透塗布の後に用いる、スチール容器に赤外線ヒーター、あるいは温風ヒータ ーにより構成されるものが知られている。（図示せず）

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

従来の技術で述べたもののうち前者においては、加熱による、より多くの浸透 を目的としたものである。そして、１対のスキー専用の器具であり、１対のスキ ーにより、ブロックをはさみベルトで固定することが手間であり、前記ブロック に接する滑走面の単なる加熱には有効であるが、前記１対のスキーおよび前記ブ ロック側面は露出しており、天候および気温の影響を受けることから使用範囲が 限定され、一定温度の均一な加熱保温には問題点があった。

【０００５】 また、後者においては、加熱による、より多くの浸透を目的とした業務用であ る。そして、高価であり、軽量でなく、容易に器具の移動ができない問題点があ った。

【０００６】 本考案は、従来の技術の問題点に照らして考えられたものである。その目的は 、スキーおよびスノーボード共用であり、使用範囲が広く、容易に器具の移動が でき、熟練を要せず、簡易に電熱アイロンによる固形ワックスの均一な浸透塗布 に効果があり、スキーおよびスノーボードの滑走面を高温の電熱アイロンにより 、固形ワックスと同時に温めながら溶かし、幾度も繰り返す浸透塗布に原因する 滑走性および操作性に悪影響をおよぼす滑走面の劣化防止である。

【課題を解決するための手段】

【０００７】 上記目的を達成するために、本考案における簡易均一浸透塗布器具は、略四角 形の中空体であり、締め具装着状態のスキーおよびスノーボードを収容するため の上部開口部および側面下部開口部を有し、軽量であり、天候および気温による 影響を大きく受けず、均一な保温に有効な保温容器に、耐熱および耐水を有する 一定温度の加熱保温のための発熱体からなるものであり、タイマーを有する。

【０００８】 そして、前記締め具装着状態のスキーおよびスノーボードを収容するための上 部開口部および側面下部開口部は、ジッパーにより簡単に開閉でき、前記スキー およびスノーボードの形状に対応できる。

【０００９】 そして、前記軽量であり、天候および気温による影響を大きく受けず、均一な 保温に有効な保温容器には、収納に適した軽量で柔軟な防水加工を施した断熱布 の断熱層と、防水性を備えた保温シートの保温層、および断熱シートの断熱層で 構成される保温容器が、容易に器具の移動ができ、屋外であっても若干の対応を 有し、使用範囲が広く、発熱体の熱を逃がさず、均一な保温に対応できる。

【００１０】 また、前記耐熱および耐水を有する、一定温度の加熱保温のための発熱体には 、温度制御発熱体を軽量な耐熱耐水シートで密封する対策が施されており、熱に よるシートの劣化がなく水による前記温度制御発熱体の故障予防に対応できる。

【００１１】 さらに、前記タイマーにより、電源のきり忘れに対応できる。

【００１２】

【考案の実施の形態】

考案の実施の形態について図面を参照して説明する。 図１は、本器具を横置にした図である。本器具は、保温容器１と発熱体（図示 せず）により構成される。前記保温容器１は、スキーおよびスノーボードを収容 するための上部にジッパーの開口部２および側面下部にジッパーの開口部３を有 する。

【００１３】 図２は、本器具の断面図（図１、Ａ−Ａ）であり、前記保温容器１は、断熱布 ５と保温シート６および断熱シート７からなり開口部２を有する。前記発熱体４ は、耐熱耐水シート８で密閉され、タイマー（図示せず）が接続される。そして 、前記耐熱耐水シート８で密封された前記発熱体４上面にスキー（図示せず）お よびスノーボード９が置かれ前記保温容器１に収容される。

【考案の効果】

本考案は、上述の通り構成されているので次に記載する効果を奏する。

【００１４】 請求項１の軽量簡易均一浸透塗布器具は、使用範囲が広く、容易に器具の移動 ができ、断熱および加熱保温に優っているので、簡易に電熱アイロンによる固形 ワックスの均一な浸透塗布に効果があり、滑走面の劣化防止ができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本器具を横置にした図である。

【図２】本器具の断面図（図１、Ａ−Ａ）である。

【図３】従来の器具に係わる１のエラストマーのブロッ
クにヒーターを内蔵した器具に、１対のスキーにより、
前記ブロックをはさみ２のベルトにより固定した側面図
である。

【符号の説明】

１ 保温容器 ２、３ 開口部 ４ 発熱体 ５ 断熱布 ６ 保温シート ７ 断熱シート ８ 耐熱耐水シート ９ スノーボード １０ ブロック １１ スキー １２ ベルト

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 略四角形の中空体であって、滑走面の劣
   化防止並びに固形ワックスの均一な浸透塗布に用いるも
   のであり、上部開口部（２）および側面開口部（３）を
   有する保温容器（１）に発熱体（４）で構成される簡易
   均一浸透塗布器具。
2. 【請求項２】 上部開口部（２）および側面開口部
   （３）を有する保温容器（１）を特徴とする請求項１記
   載の簡易均一浸透塗布器具
3. 【請求項３】 保温容器（１）に柔軟性を有する保温層
   および断熱層を形成してなる請求項１記載の簡易均一浸
   透塗布器具