JP3092341B2 - 画像形成装置用摺擦ローラ - Google Patents

画像形成装置用摺擦ローラ

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JP3092341B2 JP04220786A JP22078692A JP3092341B2 JP 3092341 B2 JP3092341 B2 JP 3092341B2 JP 04220786 A JP04220786 A JP 04220786A JP 22078692 A JP22078692 A JP 22078692A JP 3092341 B2 JP3092341 B2 JP 3092341B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真法を応用した
画像形成装置においてクリーニングローラなどとして用
いられる摺擦ローラに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、原稿像もしくは画像情報に対
応した光出力を利用して、ベルト状あるいはドラム状に
形成した感光体上に静電潜像を形成し、これを現像器に
より現像してトナー像を形成したのち、このトナー像を
普通紙などに転写して定着する電子写真装置が知られて
おり、プリンタ、複写機その他の画像形成装置に広く利
用されている。
【0003】このような画像形成装置においては、トナ
ー像の転写後に、一部トナーが転写されずに感光体上に
残存することは避けられない。そこで一般には、クリー
ニングローラやナイフエッジ状のクリーニングブレード
により、転写工程終了後の感光体表面を摺擦し、残存す
るトナーのクリーニング(除去)を行なっている。
【0004】また、感光体表面の均一帯電のためのコロ
ナ放電などにより、感光体表面に窒素酸化物、アンモニ
ウム塩などが吸着・蓄積すると、画像流れの原因とな
り、これはアモルファスシリコン(a−Si)系感光体
の場合に特に問題が大きい。
【0005】そこで、現像剤中に研磨材微粒子を外添す
ることが従来から提案されており、また、本出願人は先
に、研磨材微粒子をトナー表面に固着することにより、
残存トナーを用いて摺擦ローラとの間で感光体表面を研
磨することを提案した(特願平3−360180号、同
4−141501号、同4−141502号、同4−1
41503号)。
【0006】上記のクリーニングローラ等の摺擦ローラ
の素材としては、シリコーンゴムが好適に用いられる。
しかし、シリコーンゴムローラにおいては、シリコーン
ゴム中の低分子量環状シロキサンなどがブリードアウト
して感光体ドラムに付着し、形成される画像にカブリが
発生するという問題があった。
【0007】この対応策としては、以下の各方法が考え
られるが、いずれも問題点をかかえている。 シリコーンゴムローラの表面に、フッ素樹脂チュー
ブ、フッ素樹脂コーティングなどの保護フィルムまたは
コーティングを施す。しかしこの方法は、発泡シリコー
ンゴムローラを用いる場合に、表面保護層により発泡体
としての表面性が失なわれ、発泡ローラのもつ特性を活
用できない。
【0008】 シランカップリング剤等で、シリコー
ンゴムローラの表面を架橋させる。しかしこの場合は、
一部分架橋しても、低分子量環状シロキサンのブリード
アウトを完全に防ぐことができない。また、架橋密度が
上がるとゴムの硬度も高くなり、発泡体本来の弾性を保
つことができない。
【0009】 エージング処理等で架橋を進行させ、
一部揮発性の低分子物を除却する。しかし、環状シロキ
サンの重合度4〜20程度のものは揮発することがなく
残留する。また、加熱・エージングすることによって
も、架橋を完全に進行させることはできず、限界があ
る。
【0010】 トルエン処理によってシリコーンゴム
を膨潤させ、低分子物を溶出させる。しかしトルエン処
理によっても、比較的高分子のオリゴマーを完全に除く
ことができず、圧接や熱によってしだいに表面にブリー
ドアウトし、ドラムに付着するようになる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、シリコーン
ゴム中の低分子シロキサンなどの残留物のブリードアウ
トを防止し、画像カブリの発生が防止された画像形成装
置用の摺擦ローラを提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の画像形成装置用
摺擦ローラは、画像形成装置の感光体を摺擦する摺擦ロ
ーラにおいて、少なくともその表面が、表面のシラノー
ル基がメチルシロキサン基で置換または覆われたシリカ
微粉体により表面処理された発泡シリコーンゴムからな
ることを特徴とする。
【0013】
【発明の実施態様】一般にシリコーンゴムは、環状シロ
キサンの開環重合により製造されるが、この時、化1で
示される比較的低分子量の環状シロキサンが得られたシ
リコーンゴム中に残留する。
【0014】
【化1】
【0015】R1,R2はメチル基が代表的であり、少量
のビニル基、フェニル基などが導入されることもある。
画像カブリの発生では、nが約20までの低分子環状シ
ロキサンが問題となる。
【0016】本発明の摺擦ローラは、発泡シリコーンゴ
ムからなり、発泡体としての特性を損なわずにブリード
アウトが防止できる。発泡剤としては、DPT(ジニト
ロンペンタメチレンテトラミン)、ADCA(アゾジカ
ルボンアミド)、OBSH(4,4′−オキシビスベン
ゼンスルホニルヒドラジド)、TSH(パラトルエンス
ルホニルヒドラジド)、パラトルエンスルホニルアセト
ンヒドラゾン、ヒドラゾジカルボンアミド等があり、適
当な分解温度を設定することで用いることができる。
【0017】シリコーンゴムをローラ材として用いるた
めには、発泡後、二次硬化を行ない表面を研磨するか、
あるいは表面研磨してから二次硬化する。得られたシリ
コーンゴムローラに対して、表面メチル化処理されたシ
リカ微粉体を用いて表面処理することにより、本発明の
摺擦ローラが得られる。シリカとしては、湿式法シリ
カ、乾式法シリカ、乾式法コロイダルシリカなどが用い
られるが、湿式法シリカが好ましい。湿式法シリカは、
その内部に微少な孔を有しており、粒度の割には大きな
吸油量を有している。また、湿式法シリカには微量のア
ルカリ成分(Na2O) が混存しており、処理剤である
ジメチルシリコーンの分子鎖を切断し、表面のシラノー
ル基と結合するのに有利である。
【0018】シリカ微粉体の表面処理は、表面処理剤を
用い、シリカ微粉体の表面のシラノール基(Si−OH)
の一部を、メチルシロキサン基で置換または覆うことよ
り行なうことができる。このような表面処理剤として
は、ジメチルシリコーン等の各種のシリコーンオイル、
ヘキサメチレンジシラザン、ジメチルジクロルシラン、
トリメチルモノクロルシラン、シランカップリング剤な
どを用いることができる。本発明では、シリカ微粉体の
表面がメチル基で処理されていることが重要であり、こ
れにより、シリコーンゴムローラの内部からブリードア
ウトしてくる低分子環状シロキサンとの相溶性が良好と
なり、低分子環状シロキサンの吸着性に優れ、このブリ
ードアウトを十分に抑えることができる。
【0019】表面メチル化処理されたシリカ微粉体によ
るシリコーンゴムローラの表面処理は、例えば、発泡シ
リコーンゴムローラの表面にシリカ微粉体を擦り込むよ
うにして付着させることにより行なうことができ、これ
によりシリカ微粉体が表面に固定化される。
【0020】図1は、本発明の摺擦ローラが用いられる
画像形成装置の一例を示す説明図である。ドラム状のa
−Si系感光体11の周囲には、コロナ帯電器21、L
EDヘッド23(画像信号露光器)、現像ローラ25、
転写器27、摺擦ローラ29、クリーニングブレード3
1が配設されている。摺擦ローラ29は、回転駆動軸と
その周囲に固定されたローラ本体とからなり、ローラ本
体の全体あるいは少なくともその表面が、本発明の表面
処理されたシリコーンゴムから形成されている。
【0021】コロナ帯電器41による感光体11の表面
の均一帯電、LEDヘッド43による画像露光によって
感光体11の表面に静電潜像を形成したのち、現像ロー
ラ25により現像剤41が感光体11の表面に供給さ
れ、現像によりトナー43からなる可視像が形成され
る。
【0022】ついで、感光体11上のトナー43は、転
写器27により転写紙45に転写され、定着器(図示を
省略)により転写紙45に定着される。この転写工程に
おいては、感光体11の表面上のトナー43がすべて紙
45に転写されるのではなく、一部のトナー43(残存
トナー)は感光体11上に残る。この残存トナー43
は、摺擦ローラ29により摺擦されて感光体11上から
クリーニング、除去される。また、トナー43の表面に
研磨材微粒子が固着されていたり、トナー43に対して
研磨材微粉体が外添されていると、摺擦ローラ29の圧
接力によって感光体11の表面が研磨される。摺擦ロー
ラ29で除去されなかったトナー43は、クリーニング
ブレード31で最終的に感光体11の表面から除かれ
る。
【0023】このように摺擦ローラ29は、トナー43
のクリーニングローラとして、また、感光体11の研磨
ローラとして機能している。そして、本発明の摺擦ロー
ラ29によれば、低分子シロキサンなどのブリードアウ
トが防止されており、感光体11と接触あるいは圧接さ
れていても、感光体11の表面に低分子シロキサンが移
行・付着することがなく、これに起因する画像カブリが
防止される。
【0024】以上の実施例では、摺擦ローラをトナーお
よび感光体のクリーニングローラとして用いる場合を説
明したが、本発明の摺擦ローラはこれに限定されず単な
るトナーのクリーニングローラ等、感光体11と接触す
るローラであればいずれにも利用できる。
【0025】
【発明の効果】本発明の摺擦ローラによれば、発泡シリ
コーンゴム本来の特性を損なうことなく未反応低分子環
状シロキサン等のブリードアウトが防止でき、画像形成
装置の感光体に接触ないし圧接して使用された場合に
も、未反応環状シロキサン等の感光体表面への移行・汚
染が防止され、画像カブリの発生を防止して摺擦ローラ
本来の機能が発揮される。
【0026】
【実施例】図1に示した装置を用いて画像形成を行なっ
た。ここで、摺擦ローラ29としては、ローラ本体表面
層を発泡シリコーンゴムで形成したものを用いた。
【0027】湿式法シリカ(ニップシールE220、日
本シリカ(株)製)にジメチルシリコーンオイル(1,
000cS)を3重量%添加しながら、高速ミキサーで
混合して、湿式法シリカの表面をメチル化処理し、さら
に250℃で30分間混合することにより、シリカ表面
への固定化を完結した。
【0028】得られた表面処理シリカは、疎水度が60
%(水/メタノールの混合液でシリカが濡れ出す時のメ
タノール比)であった。この表面処理シリカを、発泡シ
リコーンロールに擦り込むように付着させ、ロール表面
にシリカを固定化し、本発明の摺擦ローラを得た。
【0029】また一方、湿式法シリカに代えて乾式法コ
ロイダルシリカまたは乾式法シリカを用いる以外は同様
にして、シリカの表面処理およびロールの表面処理を行
ない、摺擦ローラを調製した。これら3種類の表面処理
摺擦ローラと、対照としての表面処理をしない発泡シリ
コーンゴム製摺擦ローラとをそれぞれ用いて画像形成を
行ない、カブリの発生の有無を評価した。
【0030】この評価としては、ローラ表面処理直後の
ものを用いた初期評価と、処理から1日放置したローラ
を用いる放置後評価とを行ない、結果を表1および表2
に示した。カブリの評価方法は以下の通りである。
【0031】◎:カブリが全く発生しない ○:ごくわずかのカブリが発生するが画像上問題がない △:わずかのカブリが発生するが画像上許容しうる ×:画像に悪影響を与えるカブリが発生する(不合格)
【0032】
【表1】表1:初期評価結果 カブリの評価 ロール表面処理 初 期 100枚後 200枚後 300枚後 400枚後 比較例1 なし × − − − − 実施例1 表面処理乾式法 ◎ ○ ○ △ △ コロイダルシリカ 実施例2 表面処理 ◎ ◎ ◎ ○ ○ 湿式法シリカ 実施例3 表面処理 ○ ◎ ◎ △ △ 乾式法シリカ
【0033】
【表2】表2:放置試験結果(1日放置後) カブリの評価 ロール表面処理 初 期 100枚後 200枚後 300枚後 400枚後 実施例4 表面処理 ◎ ◎ ○ ○ ○ 湿式法シリカ
【0034】以上のように、本発明の摺擦ローラによれ
ば、初期におけるカブリの発生を防止することができ
る。また、連続印字によってもカブリが防止され画像レ
ベルがある一定値よりも下がらないのは、表面処理シリ
カ層により、低分子シロキサンのブリードアウトを完全
に抑えているためと考えられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の摺擦ローラを用いた画像形成装置の一
例を示す説明図である。
【符号の説明】 11 感光体 21 コロナ帯電器 23 LEDヘッド 25 現像ローラ 27 転写器 29 摺擦ローラ 31 クリーニングブレード 41 現像剤 43 トナー 45 転写紙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−218682(JP,A) 特開 昭61−6665(JP,A) 特開 昭61−63877(JP,A) 特開 昭63−240578(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 21/10 - 21/12

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像形成装置の感光体を摺擦する摺擦ロ
    ーラにおいて、 少なくともその表面が、表面のシラノール基がメチルシ
    ロキサン基で置換または覆われたシリカ微粉体により表
    面処理された発泡シリコーンゴムからなることを特徴と
    する画像形成装置用摺擦ローラ。
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