JP3091916U - 付箋紙保持体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】複数枚の付箋紙が積層された付箋紙ブロックを
保持する従来の付箋紙保持体では、利用者が付箋紙保持
体の一部を折り曲げて表示面部を起こして立体形状にし
なければ、表示面部に印刷された広告を利用者が視認し
づらかった。 【解決手段】複数の付箋紙ブロック２で囲まれた表示領
域１１に広告等を表示させれば、付箋紙保持体の台板１
０を折り曲げる必要がないばかりか、付箋紙を剥がすご
とに表示領域を視認することができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、裏面に粘着剤層を備えた複数枚の付箋紙が積層された付箋紙ブロッ クを保持する付箋紙保持体に関する。

【０００２】

【従来の技術】

例えば特開平８−１８３５７４号公報により、長さは同じであるが幅寸法の相 違する付箋紙を各々積層した２種類の付箋紙ブロックを、長さ方向が一致するよ うに、かつ隙間が生じないように密着させて並べた状態で保持する付箋紙保持体 が知られている。

【０００３】 この付箋紙保持体は硬質な厚紙で形成されており、販売または配布される際に は折りたたまれており、使用する際に付箋紙ブロックの後方に表示面部が起きあ がるように構成されている。この表示面部には予め広告等を印刷することができ 、いわゆるノベルティー品として配布される場合には、広告主の広告が印刷され る。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

上記従来の付箋紙保持体では、ノベルティー品としてこの付箋紙保持体を受け 取った利用者が、自ら付箋紙保持体を折り曲げて表示面部を起こさなければ、表 示面部が利用者に有効に認知される形状にならない。

【０００５】 ところが、この従来の付箋紙保持体ではわざわざ利用者が付箋紙保持体を折り 曲げなくても、付箋紙ブロックから付箋紙を１枚ずつ剥がして使用することがで きる。そのため、表示面部を起こして使用される可能性が低く、十分な宣伝広告 効果を望めないという不具合が生じる。また、表示面部が付箋紙ブロックの後方 に位置しており、広告が印刷された表示面部が起こされても、利用者は付箋紙ブ ロックしか注目せず、後方の表示面部には注意が行きにくいという不具合もある 。

【０００６】 そこで本考案は、上記の問題点に鑑み、宣伝広告効果の高い付箋紙保持体を提 供することを課題とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するために本考案による付箋紙保持体は、裏面に粘着剤層を備 えた複数枚の付箋紙が積層された付箋紙ブロックを保持する付箋紙保持体におい て、台板の表面に広告その他の表示を行う表示領域を設け、この表示領域を囲む ように複数個の付箋紙ブロックを配列させて保持することを特徴とする。

【０００８】 上記構成では、利用者が付箋紙保持体の一部を折り曲げるという作業をするこ となく、表示領域が利用者から視認できる状態にある。また、表示領域が付箋紙 ブロックによって囲まれているので、利用者が付箋紙ブロックから付箋紙を剥が そうとする際に、表示領域が利用者に視認されやすく、表示領域に例えば広告を 表示した場合には宣伝広告効果が高い。

【０００９】 上記表示領域には印刷によって表示が行われてもよい。

【００１０】 また、上記表示領域に写真を保持できる写真保持部を形成すれば、利用者は自 らの気に入った写真を表示させることができるので、付箋紙保持体を日常利用す る可能性が高まる。

【００１１】 上記表示領域に時刻を表示する時刻表示部を設ければ、時計としての機能も発 揮することができるので、付箋紙保持体を日常利用する可能性がさらに高まる。

【００１２】 上記台板の裏面に、台板をほぼ起立した状態で保持する脚部を設ければ、卓上 で使用することができる。

【００１３】 上記台板の裏面に、台板を磁性体に吸着させる磁石を取り付ければさらに使用 される場所が拡がり、宣伝広告効果が高まる。 磁石の代わりに、台板の裏面に粘着剤層を設ければ、非磁性体からなる壁面等 にも本考案による付箋紙保持体を取り付けることができる。また、台板の表面に 保持された付箋紙ブロックを覆う開閉自在なカバーを台板に設ければ、持ち運ぶ 際に付箋紙が汚れたり、付箋紙ブロックから剥がれて脱落することを防止するこ とができる。

【００１４】

【考案の実施の形態】

本考案の実施の形態について、以下図面を参照して説明する。図１および図２ において、１は本考案の実施の形態の一例である付箋紙保持体である。この付箋 紙保持体１は、硬質の厚紙もしくはプラスチック板をほぼ正方形に形成した台板 １０を備えている。この台板１０の表面には４個の付箋紙ブロック２が貼着され る。付箋紙ブロック２は長方形の付箋紙の裏面端部に再剥離型粘着剤を塗布し、 その付箋紙を複数枚積層して構成されている。そのため、付箋紙は付箋紙ブロッ ク２から１枚ずつ剥がすことができ、剥がした付箋紙を他の紙などの被着体に貼 り付けることができる。

【００１５】 本実施の形態では、図１に示すように、４個の同じ形状の付箋紙ブロック２を 台板１０の各辺に沿って配列し、中央部分に四方を付箋紙ブロック２で囲まれた 表示領域１１が形成されるようにした。また、図２に示すように、表示領域１１ を囲むように貼着領域１２を設け、この貼着領域１２に接着剤等により付箋紙ブ ロック２の裏面を貼着させることにより台板１０に付箋紙ブロック２を保持させ る。なお、図２では表示領域１１を囲むように貼着領域１２を設けたが、付箋紙 ブロック２を確実に保持できるのであれば、表示領域１１の周囲に部分的に貼着 領域を設けてもよい。

【００１６】 台板１０の裏面には、厚紙で形成した脚部３を接着剤により接着した。この脚 部３は１枚の厚紙を筒状にする際、外側に位置する一端３１を内側に位置する他 端３２より少し内側に寄った位置に接着しており、他端３２を筒状の内面に当接 させることにより断面がほぼ三角形になるように構成されている。このように脚 部３の断面がほぼ三角形になるように広げると、台板１０を机上等にほぼ起立さ せた状態で付箋紙保持体１を用いることができる。

【００１７】 この表示領域１１には広告を印刷してもよく、あるいはカレンダーなどの利用 者によって便利に用いられる情報を印刷してもよい。

【００１８】 図３に示すように、透明なプラスチックシートからなるカバー７を台板１０に 取り付け、付箋紙ブロック２を覆うようにしてもよい。このようにカバー７で付 箋紙ブロック２を覆うと、付箋紙保持体１を鞄などに入れて持ち運ぶ際に、付箋 紙が汚れたり、付箋紙ブロック２から付箋紙が脱落するという不具合を防止する ことができる。なお、付箋紙を使用する際には図示のようにカバー７を跳ね上げ ればよい。また、カバー７を台板１０に取り付けるようにしたが、台板１０とカ バー７とを一体に成形してもよい。 表示領域１１には広告等を印刷するばかりでなく、例えば図４に示すように、 開口４１が形成された押さえ板４を台板１０に貼り合わせ、窓付きポケットを形 成し、差し込み口１３から写真４２を差し込んで、開口４１から写真４２が見え るようにしてもよい。

【００１９】 このように写真４２を挿入することのできる写真保持部を台板１０に形成する と、利用者は自分の気に入った写真や切り抜き写真をこの写真保持部に入れるこ とができる。また、このように気に入った写真を入れると付箋紙保持体は常に卓 上において使用される。

【００２０】 また、付箋紙保持体を日常的に使用してもらうためには付加価値を高めればよ い。例えば、図５に示すように、表示領域１１に開口１４を設け、時計モジュー ル５の時刻表示部５１を裏面側から開口１４に嵌め、表示領域１１内に時刻を表 示するようにしてもよい。このように表示領域１１に時刻を表示させると、時計 という価値が付加され、さらに日常的に利用してもらうことができる。なお、時 刻表示部５１が比較的小さい場合には表示領域１１に広告を印刷してもよく、時 刻表示部５１が比較的大きい場合には時刻表示部５１に広告を印刷してもよい。

【００２１】 上述したように、図１および図２に示したものでは台板１０の裏面に脚部３を 貼着したが、図６に示すように、台板１０の裏面に脚部３の代わりに磁石６を設 けてもよい。このように、磁石６を設けると、机回りの鉄製部分やオフィス以外 の鉄製部分に吸着させて使用することができるので、使用される場所が拡がる。 さらに、図７に示すように、磁石６に代えて両面テープ６１を貼着することに より粘着剤層を設けると、磁石が吸着しない部分へ貼着させて使用することがで きる。

【００２２】 ところで、上記実施の形態では、４個の付箋紙ブロック２を図１に示すように 配列し、ほぼ正方形の表示領域１１を形成したが、例えば図８（ａ）に示すよう に表示領域１１が長方形に形成されるように付箋紙ブロック２を配列してもよい 。

【００２３】 また、同図（ｂ）に示すように、６個の付箋紙ブロック２を用いてもよい。あ るいは同図（ｃ）のように、台板１０の四隅に領域１５が形成されるようにして もよい。なお、この領域１５には広告を印刷してもよく、あるいは装飾図形等を 印刷してもよい。

【００２４】 さらに、図９（ａ）に示すように、３個の付箋紙ブロック２を用いて三角形の 表示領域１１を形成してもよい。また、表示領域１１は必ずしも上下左右の４方 向から付箋紙ブロック２に囲まれている必要はなく、同図（ｂ）に示すように左 右方向および下方向から付箋紙ブロック２で囲まれていてもよく、同図（ｃ）に 示すように、左右方向から囲まれていてもよい。 また、付箋紙は長方形に限定されず、例えば図１０に示すように、ハート形の 付箋紙を積層した付箋紙ブロック２’を円形の台板１０’に放射状に配列し、そ の付箋紙ブロック２’で囲まれる領域を表示領域１１としてもよい。 ところで、上記各実施の形態では、付箋紙ブロックの色種について特に限定し なかったが、すべて同じ色種の付箋紙ブロックを台板に保持させてもよく、ある いは２種類またはそれ以上の色種の付箋紙ブロックを適宜配列して台板に保持さ せてもよい。

【００２５】

【考案の効果】

以上の説明から明らかなように、本考案は、台板の表面に広告その他の表示を 行う表示領域を設け、この表示領域を囲むように複数個の付箋紙ブロックを配列 させて保持するように構成したので、受け取った利用者が付箋紙保持体を折り曲 げるなどの作業を行わなくても表示領域を視認することができ、かつ、表示領域 が付箋紙ブロックで囲まれているので、付箋紙ブロックから付箋紙を剥がすたび に表示領域を視認するので、表示領域に広告を表示した場合には宣伝広告機構が 十分に発揮される。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施の形態の構成を示す図

【図２】図１の全体の構造を示す分解図

【図３】第２の実施の形態を示す図

【図４】第３の実施の形態を示す図

【図５】第４の実施の形態を示す図

【図６】第５の実施の形態を示す図

【図７】第６の実施の形態を示す図

【図８】（ａ）第７の実施の形態を示す図 （ｂ）第８の実施の形態を示す図 （ｃ）第９の実施の形態を示す図

【図９】（ａ）第１０の実施の形態を示す図 （ｂ）第１１の実施の形態を示す図 （ｃ）第１２の実施の形態を示す図

【図１０】第１３の実施の形態を示す図

【符号の説明】

１ 付箋紙保持体 ２ 付箋紙ブロック ３ 脚部 ４ 押さえ板 ５ 時計モジュール ６ 磁石 ７ カバー １０ 台板 １１ 表示領域

Claims (8)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 裏面に粘着剤層を備えた複数枚の付箋
   紙が積層された付箋紙ブロックを保持する付箋紙保持体
   において、台板の表面に広告その他の表示を行う表示領
   域を設け、この表示領域を囲むように複数個の付箋紙ブ
   ロックを配列させて保持することを特徴とする付箋紙保
   持体。
2. 【請求項２】 上記表示領域には印刷によって表示が
   行われることを特徴とする請求項１記載の付箋紙保持
   体。
3. 【請求項３】 上記表示領域に写真を保持できる写真
   保持部を形成したことを特徴とする請求項１または請求
   項２に記載の付箋紙保持体。
4. 【請求項４】 上記表示領域に時刻を表示する時刻表
   示部を設けたことを特徴とする請求項１または請求項２
   に記載の付箋紙保持体。
5. 【請求項５】 上記台板の裏面に、台板をほぼ起立し
   た状態で保持する脚部を設けたことを特徴とする請求項
   １から請求項４のいずれかに記載の付箋紙保持体。
6. 【請求項６】 上記台板の裏面に、台板を磁性体に吸
   着させる磁石を取り付けたことを特徴とする請求項１か
   ら請求項４のいずれかに記載の付箋紙保持体。
7. 【請求項７】 上記台板の裏面に、粘着剤層を設けた
   ことを特徴とする請求項１から請求項４のいずれかに記
   載の付箋紙保持体。
8. 【請求項８】 上記台板の表面に保持された付箋紙ブ
   ロックを覆う開閉自在なカバーを台板に設けたことを特
   徴とする請求項１から請求項７のいずれかに記載の付箋
   紙保持体。