JP3091462U - 繊維材質による傘の骨組構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 傘収容時に、傘骨の自由端部が外方へ突出さ
れないようにした繊維材質による傘の骨組構造を提供す
る。 【解決手段】 中棒１０と、傘布１１ａを取付ける傘骨
１１と、傘骨１１の開閉を行う牽引骨１１ｂと、前記中
棒１０の上下方向に移動する上，下ろくろ１３ａ，１３
ｂとを有し、各傘骨１１の一端が中棒１０上端における
上ろくろ１３ａに枢設されると共に、牽引骨１１ａが傘
骨１１の中段と、下ろくろ１３ｂとの間に枢設されるよ
うに構成された繊維材質によって形成された傘の骨組構
造であって、前記傘骨１１の露先部の近傍に金属製パイ
プ１２が配設されると共に、前記金属製パイプ１２に中
棒１０へ向かって屈折した湾曲箇所１１０を設け、傘を
すぼめた状態で、傘骨の露先部が前記中棒１０側に収束
・収納できるようにした。

Description

【考案の詳細な説明】 【０００１】 【考案の属する技術分野】 本考案は、傘の骨組み構造に係り、特に傘をすぼめて収納する際、傘骨の露先 部が外方へ拡散突出しないようにした繊維材質による傘の骨組構造に関するもの である。 【０００２】 【従来の技術】 傘は日常生活において、大事な役割を果たしている。雨が降っているときに、 傘がなければ体が濡れて風邪を引いてしまう。また、おしゃれな女性は、日焼け を防止するために、日傘を携帯して使用している。従って、傘は強い陽光を遮断 し、且つ雨を避ける効果をも有する。 【０００３】 従来使用されている傘は、一般的に金属材質によって傘の骨組構造が形成され ており、傘骨に傘布を設置したものが用いられている。 そして、従来の傘は、傘骨の露先となる自由端部を特別に加工しないまま使用 しているので、傘をすぼめて未使用状態に収容する時に、傘骨の自由端部が外方 へ拡散状態に突出し、中棒へ集中して収納することができない。 その結果、使用者は突出した傘骨の露先部を引掛けたり、時によっては損傷を 受ける恐れがある。 従って、前記の不具合を解消すべく、図３に示すように、使用者が突出した傘 骨３の露先部によって傷つけられることを防止するため、傘の製造者は金属製の 傘骨３の自由端部の近傍に中棒へ向かって屈折した湾曲箇所３０を設け、それに より、傘をすぼめて収容する際、傘骨３の露先部が中棒へ向かって完全に収納す ることができるようにし、傘骨３の露先部によって使用者を傷つけたりすること を防止できるようにしている。 【０００４】 傘の製造基本方針は、精密と軽量化方向へ進んでいくので、傘骨の軽量化の特 性を活かす生かすため、繊維材質がよく使用されている。このような繊維材質は カーボン繊維及びガラス繊維などを含む。この繊維材質によっても傘骨の露先部 近傍を加工しないままに使用すれば、金属製の傘骨と同じに、収納する時に傘骨 の露先部が外方へ突出し、中棒へ集中して収納することができないという問題が 生じる。したがって、この繊維材質の傘骨の露先部近傍に湾曲部を形成した場合 、断裂される恐れがあり、傘骨は中棒へ向かって完全に収納する状態にすること ができない等の問題点がある。 【０００５】 【考案が解決しようとする課題】 本考案の繊維材質による傘の骨組構造は、前記の問題点を解決するためのもの で、繊維材質によって傘骨を軽量材質によって形成すると共に、傘骨の露先部近 傍に傘骨の露先部が外方に拡散されないように、傘骨の露先部近傍に金属製のパ イプを配設し、傘骨を金属パイプと同時に屈曲して、湾曲部を形成することで、 中棒へ向かって完全に収納する状態になることができ、かつ断裂される恐れのな い繊維材質による傘骨を形成することを目的とする。 【０００６】 【課題を解決するための手段】 本考案の繊維材質による傘の骨組構造は、中棒１０と、傘布１１ａを取付ける 傘骨１１と、傘骨１１の開閉を行う牽引骨１１ｂと、前記中棒１０の上下方向に 移動する上，下ろくろ１３ａ，１３ｂとを有し、各傘骨１１の一端が中棒１０上 端における上ろくろ１３ａに枢設されると共に、牽引骨１１ｂが傘骨１１の中段 と、下ろくろ１３ｂとの間に枢設されるように構成された繊維材質によって形成 された傘の骨組構造であって、前記傘骨１１の露先部の近傍に金属製パイプ１２ が配設されると共に、前記金属製パイプ１２に中棒１０へ向かって屈折した湾曲 箇所１１０を設け、傘をすぼめた状態で、傘骨の露先部が前記中棒１０側に収束 ・収納するようにしたことを特徴とする。 【０００７】 【作用】 本考案は、上記の課題を解決するものであり、金属製パイプ１２によって繊維 材質のみの形成による傘骨の湾曲個所の弱点個所をカバーし、繊維材質の傘骨は 金属材質のように露先部の近傍に湾曲個所１１０が設けられることで、傘骨１１ の自由端部が中棒１０へ向かって完全に収納することができ、傘骨１１の露先部 によって使用者を刺して傷つけたりすることを防止できる。 【考案の実施の形態】 【０００８】 以下、添付図面を参照して本考案の好適な実施の形態を詳細に説明する。勿論 、下記実施例は、本考案の好適な実施の形態を示したにすぎず、本考案の技術的 範囲は、下記実施例そのものに何ら限定されるものではない。 図１は本考案に係る繊維材質による傘の骨組構造の斜視図であり、図２は本考 案に係る繊維材質による傘の骨組構造の一部断面図である。 【０００９】 図１に示すように、本考案の繊維材質による傘の骨組構造は、中棒１０と、傘 布１１ａを取付ける傘骨１１と、傘骨１１の開閉を行う牽引骨１１ｂと、前記中 棒１０に遊嵌合され、上下方向に移動する上，下ろくろ１３ａ，１３ｂとを有し 、各傘骨１１の一端が中棒１０上端における上ろくろ１３ａに枢設されると共に 、牽引骨１１ｂが傘骨１１の中段と、下ろくろ１３ｂとの間に枢設されるように 構成されたものである。 【００１０】 傘骨１１の露先部の近傍に金属製パイプ１２が配設されると共に、金属製パイ プ１２を屈曲させ、それにより、繊維材質の傘骨１１が露先部の近傍に中棒１０ へ向かって湾曲箇所１１０が設けられている。 【００１１】 図１及び図２に示すように、本考案は繊維材質によって形成された傘骨１１の 露先部の近傍に内部中空の金属製パイプ１２が配設されるため、傘骨１１の露先 部の近傍に湾曲箇所１１０を形成することができる。 従って、繊維材質の傘骨１１がすぼめられて収納される際、従来の金属製材質 の傘骨のように、傘骨１１の露先部を中棒１０へ向かって完全に収束・収納する ことができるので、傘骨１１の露先部によって使用者が損傷を受けることが防止 される。 【００１２】 【考案の効果】 本考案の繊維材質によって形成された傘の骨組構造は、傘の骨組みを軽量材質 である繊維材質によって形成すると共に、傘骨の露先部の近傍に金属製パイプを 配設することで、金属製パイプに中棒へ向かって屈折した湾曲箇所を設け、傘を すぼめた状態で、傘骨の露先部が前記中棒側に収束・収納できるようにした構成 としたので、以下のような効果がある。すなわち、 傘をすぼめて未使用状態に収納する時に、傘骨の露先部が外方へ拡散状態に突 出することなく、中棒へ集中して収束・収納することができる。 その結果、使用者は突出した傘骨の露先部を引掛けたり、時によっては損傷を 受ける等の恐れが解消できる。 また、軽量の繊維材質の傘骨であっても、傘骨の露先部の近傍に金属製パイプ を配設して湾曲個所を形成したので、傘骨の露先部が中棒へ向かって完全に収束 ・収容することができるため、傘骨の露先部によって使用者を刺して傷つけたり することを防止できる。

【図面の簡単な説明】 【図１】本考案に係る繊維材質による傘の骨組構造の斜
視図である。 【図２】本考案に係る繊維材質による傘の骨組構造の一
部断面図である。 【図３】従来の傘骨組みの一部断面図である。 【符号の説明】 １０ 中棒 １１ 傘骨 １１０ 湾曲箇所 １２ 金属製パイプ ３ 傘骨 ３０ 湾曲箇所

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項１】 中棒１０と、傘布１１ａを取付ける傘骨
   １１と、傘骨１１の開閉を行う牽引骨１１ｂと、前記中
   棒１０の上下方向に移動する上，下ろくろ１３ａ，１３
   ｂとを有し、各傘骨１１の一端が中棒１０上端における
   上ろくろ１３ａに枢設されると共に、牽引骨１１ｂが傘
   骨１１の中段と、下ろくろ１３ｂとの間に枢設されるよ
   うに構成された繊維材質による傘の骨組構造であって、 前記傘骨１１の露先の近傍に金属製パイプ１２が配設さ
   れると共に、前記金属製パイプ１２に中棒１０へ向かっ
   て屈折した湾曲箇所１１０を設け、傘をすぼめた状態
   で、傘骨の露先部が前記中棒１０側に収束・収納できる
   ようにしたことを特徴とする繊維材質による傘の骨組構
   造。