JP3091381B2 - 医療用照光ハンドピース - Google Patents

医療用照光ハンドピース

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JP3091381B2 JP06330894A JP33089494A JP3091381B2 JP 3091381 B2 JP3091381 B2 JP 3091381B2 JP 06330894 A JP06330894 A JP 06330894A JP 33089494 A JP33089494 A JP 33089494A JP 3091381 B2 JP3091381 B2 JP 3091381B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光導伝体(光ガイドま
たはライトガイドともいわれている。)内蔵型の医療用
ハンドピース、即ち医療用照光ハンドピースに関する。
更に詳しくは、本発明は、従来の医療用照光ハンドピー
スに比較して格段に照光特性、処置部位(患部)の視認
性に優れた光導伝体を内蔵したハンドピースに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】医療用ハンドピースは、 ・外科(例えば脳外科、整形外科、口腔外科、耳鼻科
等)における整形又は形成再建手術において、 ・歯科における歯牙治療において骨や歯牙の開削、開
孔、切削、切断、研磨等に広く使用されるものである。 以下、説明の便宜のために歯科用のハンドピースを例に
とって従来技術ならびに本発明を説明する。
【0003】歯科用ハンドピース、特に光導伝体内蔵型
のハンドピースとしては種々の構造のものが知られてい
る。その典型例を図6〜図7を参照して説明する。な
お、図6〜図7は本件出願人らの先に提案した歯科用ハ
ンドピースに関するものであり、詳しい説明は実公平4
−48175号公報に譲る。図示されているように、こ
の種の光導伝体内蔵型の歯科用照光ハンドピース(A)
は、大きく区分して二つの構成要素からなるものであ
る。即ち、継手部(14)を有するハンドピース本体部
(1)、及び前記継手部(14)に着脱自在に接合され
た作動媒体供給部(2)から構成されるものである。
【0004】なお、前記作動媒体供給部(2)は、例え
ば、エアータービン駆動式のものであれば駆動用の加圧
空気を供給するダクト(管路)、治療部位を冷却するた
めの給水ダクトや冷却空気ダクト、治療部位の照明用光
学系ダクト(光源への電力供給導線用ダクト)、更には
使用ずみの空気を除去するための排気ダクトなどで構成
される。本発明においては、これら各種のダクトを含め
て作動媒体供給部(2)が構成されていると理解される
べきである。
【0005】ここで、図6〜図7に示される従来の光導
伝体内蔵型の歯科用照光ハンドピース(A)の前記した
主要な二つの構成部材について簡単に説明しておく。エ
アータービン方式の光導伝体内蔵型歯科用照光ハンドピ
ース(A)において、ハンドピース本体部(1)は、図
示されるように大きく区分して ・ 治療具(121)を駆動する空気圧駆動タービンユ
ニットを内蔵するヘッド部(12)、 ・ 前記ヘッド部(12)に連接するネック部(1
3)、 ・ 前記ネック部(13)に連接する把持部(グリップ
部)(11)、 ・ 前記グリップ部(11)に連接する継手部(1
4)、から構成される。
【0006】そして、ハンドピース本体部(1)の内部
には、継手部(14)を介して作動媒体供給部(2)の
各種の媒体ダクトに接続する媒体ダクト、及び光導伝体
が配設されることはいうまでもないことである。図示の
ものにおいて、光学系(B' )、給気ダクト(C)、給
水ダクト(D)、及び排気ダクト(E)が示されてい
る。
【0007】図6〜図7に示される前記光学系(B' )
は、光導伝体(B1')、光源(B2')、及び導線(B
3')で構成されている。より具体的には、前記光学系
(B' )は、作動媒体供給部(2)の軸心の先端部に設
けた光源(光学ランプ)(B2')から出た光を、ハン
ドピース本体部(1)の軸心に配設された光導伝体(B
1')を介して、即ち、前記光学ランプ(B2')との対向
面を入射端とし、かつハンドピース本体部(1)のネッ
ク部(13)の下部(131)の他端を出射端として導
光し、処置部位を照光するものである。前記従来の光導
伝体(B1')は、図6に示されているようにハンドピー
ス本体部(1)の内部に配設された光源(B2')とネッ
ク部(13)の下部(131)の間において、別言すれ
ば光源部に近接する入射端と歯治療具(121)を照明
する出射端の間において、非ストレート構造(湾曲部も
しくは折曲げ部をもつ構造)のもので構成されている。
なお、光導伝体の構造に関して、本発明は、後述する図
1に示されるように前記した従来の非ストレート構造の
もの(B1')のもの以外に、光源側の入射端から照光側
の出射端まで一直線状に形成された透光性材料で構成さ
れたもの(B1)も使用できる。後者のストレート構造
の光導伝体(B1 )においては、光の減衰率が少ないた
め好ましいことはいうまでもないことである。ここで、
本発明との関連において留意すべき点を言及しておく
と、詳しくは図1〜図2を参照して後述されるが、本発
明の光学系(B)は、前記図6〜図7で示される従来の
光学系(B' )と大きく異なっているという点である。
【0008】前記ハンドピース本体部(1)の後端部に
設けられた継手部(14)は、その内部に作動媒体供給
部(2)の先端部と着脱自在に接合する継手機構部(1
5)を有するものである。図示されるように、継手部
(14)の内部には、作動媒体供給部(2)の各種の媒
体ダクトの管路系が配設される。そして、作動媒体供給
部(2)の先端部が継手部(14)の継手機構部(1
5)と接合したとき、これらの管路系はハンドピース本
体部(1)内部の管路系と連通されることになる。な
お、前記継手部(14)は、ハンドピース本体部(1)
の後端部に一体的に形成されたものであってもよいし、
あるいは別体として螺合等で分離及び結合可能に構成さ
れたものであってもよいと理解されるべきである。
【0009】次に、作動媒体供給部(2)について簡単
に説明する。作動媒体供給部(2)は、図示(図7参
照)のように先端部に光源(ランプ)(B2')や給気、
給水、排気などの媒体ダクトを有するとともに、その接
続側端部(21)に前記継手部(14)内部の継手機構
部(15)と接合する所望の機構を有するものである。
図示(図6参照)のものは、継手部(14)の継手機構
部(15)が円周方向に内装されたボールベアリング
(211)を用い回転自在に継手部(14)に接続され
ているものである。また、作動媒体供給部(2)の接続
側端部(21)を圧縮スプリング(28)に抗して軸方
向へ移動させることにより係合用ボール(27)が径方
向に移動し、継手機構部(15)の外周溝と係合するこ
とにより、継手部(14)と作動媒体供給部(2)とが
着脱自在とされているものである。更に、作動媒体供給
部(2)の後端部(22)は、可撓性チューブ(3)を
接続するためのチューブ接手の構造を採用している。な
お、符号23〜26は、継手部(14)と作動媒体供給
部(2)の管路系の接合時に機密性を保持するためのO
−リングである。
【0010】当業界において、ライトガイド内蔵型の歯
科用照光ハンドピースは、前記図6〜図7を参照して説
明したもの(実公平4−48175号公報)のほかに、
例えば下記に示されるように数多くのものが提案されて
いる。 (i) 実開昭59−119403号公報には、ハンドピ
ース本体内部に配設された光学繊維(ライトガイド)の
先端部の下側側面をハンドピース本体下部に設けた透光
窓に臨ませるとともに、その先端部の上側を前記透光窓
に対し所要角度のカット面とし、更に前記カット面に対
応する角度の光反射体を対接させた構造のハンドピース
が示されている。これは、透光窓近傍での光学繊維の屈
曲部をなくして屈曲による損傷を防止し、かつ反射体に
より光学的性能を改良したものであるが、特定波長光出
射型のものではない。
【0011】(ii) 特開昭62−5202号公報には、
歯科用ハンドピースに内蔵される光ガイドとして、ガラ
スやプラスチックの固体物質や繊維状物質から成る棒状
のもので、かつ、その外表面に石英や酸化アルミニウム
の耐熱性及び透光性の表面被服層を形成したものが示さ
れている。これは、特に光ガイドの消毒時に受ける熱歪
による性能低下を防止するものであるが、特定波長光出
射型のものではない。
【0012】(iii) 実開昭63−29515号公報
は、ハンドピース本体の透光窓に臨ませた光ガイドの端
部において、その端面部が、放射(出射)光線が工具
(切削具など)の先端部に出射されるように所望の形状
に加工されたものを示している。なお、前記所望の形状
とは、光ガイド端部の端面部を凸状の湾曲形状とした
り、あるいは左右対称で所定の交角をもつ平面形状とし
たものである。これは、光を集束させ照度の向上を図っ
たものであるが、特定波長光出射型のものではない。
【0013】(iv) 実公平3−9689号公報もハンド
ピース本体内部にオプティカルファイバを内蔵した歯科
用ハンドピースを開示している。この歯科用ハンドピー
スは、ハンドピース本体、前記ハンドピース本体に接続
する接続ピース、及び前記ピースに接続される作用媒体
供給管から構成されるもので、特に接続ピースの先端部
に光源が軸心に、かつハンドピース本体の後端軸心にラ
イトガイドが配設され、前記接続ピースとハンドピース
本体が回転自在及び着脱自在に接続されることを特徴と
したものである。このものは、前記構成により両部材
(ハンドピース本体部と接続ピース)を周方向のどの方
向からも接続でき、光導伝系を形成することで出来ると
いう利点を得ることが出来る。しかしながら、前記歯科
用ハンドピースは特定波長光出射型のものではない。
【0014】(v) 特開平2−123602号公報は、特
定の光の波長成分を出射させるためのフィルタを有する
光導伝体内蔵型の歯科用ハンドピースを開示している。
前記公開公報は、従来の歯科用ハンドピースの光源とし
て黄色い光を出射するタングステンハロゲンランプを使
用しているため、黄色い光のもとではエナメル質と象牙
質のように異なる組織の間の区別が識別しにくいという
欠点を改善するために、光源とライトガイドとの間に白
色光を得るためのフィルタを設けることを開示してい
る。また、前記公開公報は、前記フィルタはミスト(噴
霧)を使用して歯牙を切削している時のように、黄色い
光が好ましい場合には、選択的なフィルタとして透明ガ
ラスを用いても良いことも開示している。
【0015】前記特開平2−123602号に開示の提
案は、別言すれば、 ・組織間の識別性を確保するときは、タングステンハロ
ゲンランプの光の波長成分のうち、主として黄色及び赤
色の成分を減少させて白に近い光を処置部位に出射する
ようにするものであり、また、 ・前記ミスト(噴霧)を使用した歯牙の切削などの時に
は、単にタングステンハロゲンランプの黄色の波長成分
を有する光を処置部位に出射するようにするものである
が、いずれの場合も、高度な視認性の確保という観点か
ら評価すると、特定波長光出射型であるが、改善の余地
を残すものである。
【0016】
【発明が解決しようとする問題点】本発明は、前記した
従来の光導伝体(ライトガイド)内蔵型の歯科用照光ハ
ンドピース、特に特定波長光出射型の歯科用照光ハンド
ピースの欠点を解消しようとするものである。本発明者
らは、特定波長光出射型の歯科用照光ハンドピースの視
認性を改善するために鋭意、検討を加えた。本発明者ら
は、一般に歯科治療においては、例えば歯科用ハンドピ
ースで歯牙を切削する場合、処置部位が切削工具の回転
切削時に発生する熱によって悪影響を受けるのを防ぐた
めに処置部位に対して冷却水や生理食塩水が噴霧される
が、このような条件のもとで視認性を向上させるには微
小な水滴(ミスト)と出射光の相関関係の把握が重要で
あると考えた。
【0017】その結果、口腔内の水滴に対して青色成分
の光が出射されたとき、光の散乱が極めて大きいこと、
従って視認性を大きく低下させることを見い出した。本
発明は前記知見をベースにして完成されたものであり、
本発明により通常の光源として使用されているタングス
テンハロゲンランプのもとにおいても従来より格段に優
れた視認性を有する医療用照光ハンドピースが提供され
る。
【0018】
【問題点を解決するための手段】本発明を概説すれば、
本発明は、後端部に継手部を有するハンドピース本体
部、及び前記継手部に接合された作動媒体供給部とから
構成されるとともに、前記ハンドピース本体部が、その
内部に、一端部が前記ハンドピース本体部または作動媒
体供給部に配設された光源から受光するとともに、他端
部が処置部位を照光する光導伝体を有する医療用照光ハ
ンドピースにおいて、前記光源と光導伝体を含む光学系
が、青色光領域の波長成分を含まない黄色光領域の波長
成分の出射光を出射するもので構成されたことを特徴と
する医療用照光ハンドピースに関するものである。
【0019】以下、本発明の技術的構成及び実施態様に
ついて、引き続き歯科用照射ハンドピースを例にとり図
面を参照して詳しく説明する。なお、本発明は図示のも
のに限定されないことはいうまでもないことである。
【0020】最初に、本発明の理解のために、本発明の
歯科用照光ハンドピースが、どのような考え方のもとで
生まれたのかについて説明する。本発明は、「発明が解
決しようとする問題点」の項で述べたように、従来の歯
科用照光ハンドピースの視認性を向上させることを目的
とするものである。本発明者らは、従来のものにおいて
視認性が悪い原因について検討した結果、 ・歯科用ハンドピースにより歯牙などの処置部位を切削
する場合、処置部位に対してハンドピースから冷却水が
噴霧された条件のもとで行なわれること、 ・従って、前記条件のもとでは、噴霧された微小な水滴
とハンドピースからの出射光の相互作用を明確に認識さ
れなければならない、という基本的な考え方に到達し
た。
【0021】その結果、口腔内の噴霧水滴と青色光領域
の波長成分を有する出射光との相互作用により視認性が
低下することをつきとめた。より具体的には、噴霧水滴
によって青色成分の光が大きく散乱し、これにより視認
性が低下することをつきとめた。このため、本発明の歯
科用照光ハンドピースは、出射光が青色成分の光をカッ
トされたもので構成されることを最大の特徴点としてい
る。なお、本発明においては、前記したように、出射光
が青色光領域の波長成分を「含まない」と規定している
が、この用語は相対的な意味で解釈されるべきである。
即ち、光源の固有的にもつ青色光の成分量が、視認性を
改善する程度にカットされたもの(フィルタ処理された
もの)と解すべきである。
【0022】前記した出射光の波長成分に注目して、本
発明と従来の歯科用照光ハンドピースの相違を説明す
る。図3〜図5は、歯科用照光ハンドピースの出射光の
分光分布曲線を示すものである。図3〜図5の分光分布
曲線は、光源として歯科用ハンドピースに通常、使用さ
れているタングステンハロゲン電球を使用し、色温度3
200Kの条件のもとで得たものである。
【0023】まず、従来技術の歯科用照光ハンドピース
の光学系の分光特性について、図5に示される分光分布
曲線を考察する。図5に示されるように、 ・図5の1(点線)は、光源(タングステンハロゲン電
球、色温度3200K)の分光分布曲線であり、黄色か
ら赤色の波長成分を多く含む黄色系の光であることを示
している。 ・図5の2(一点鎖線)は、黄色及び赤色成分の光をカ
ットするフィルタの分光分布曲線である。 ・図5の3(実線)は、前記光源とフィルタを組合わせ
て出射させた出射光の分光分布曲線である。 前記図5の3(実線)は、光源の黄色及び赤色成分の光
をカットし、出射光を白っぽい光とするものであり、こ
れは前記した特開平2−123602号公報のアプロー
チに対応するものである。図示されるように、光源光を
そのまま出射する場合(図5の1)及びフィルタ処理し
て出射する場合(図5の3)、どちらの場合にも出射光
には青色の波長成分が含まれていることがわかる。そし
て、前記したように青色光は噴霧水滴により光散乱し、
処置部位の視認性を大きく低下させることになる。
【0024】図3〜図4は、本発明の歯科用照光ハンド
ピースの光源系の分光特性を示す分光分布曲線である。
図3〜図4において、図5と同様に、 ・図中の1(点線)は、色温度3200Kのタングステ
ンハロゲン電球を光源とする光源光の分光分布曲線、 ・図中の2(一点鎖線)は、特定(後述する)のフィル
タを透過した光の分光分布曲線、 ・図中の3(実線)は、前記光源と特定フィルタを組合
わせて出射させた出射光の分光分布曲線、をそれぞれ示
すものである。
【0025】図3は、青色及び赤色の両成分をカット
し、黄色系の光を出射するフィルタを使用した例を示す
ものである。図4は、青色成分をカットし、黄色及び赤
色系の着色光を出射するフィルタを使用した例を示すも
のである。図示されるように、本発明の歯科用照光ハン
ドピースから出射される出射光は、視認性を低下させる
青色成分の光を含まないことがわかる。
【0026】本発明は、歯科用照光ハンドピースから出
射させれる着色光において、前記したように視認性の低
下に深く関係する青色成分を少なくとも含まない黄色光
領域の波長を有する光が好ましいという立場をとってい
る。この点は、前記図3〜図4に示されている。即ち、
図3は、出射光が、青色光を含まず、かつ波長が約52
0nm〜670nm程度の黄色系のみの出射光で構成さ
れていることを示している。また、図4は、出射光が波
長が約520nm程度以下の波長成分を含まない出射光
であること、即ち青色成分の光を含まず、かつ黄色や赤
色を含む黄色系の出射光で構成されていることを示して
いる。
【0027】本発明において、少なくとも青色成分を含
まない黄色光領域の波長を有する出射光が好ましいとす
る理由は、次の通りである。即ち、 可視光である白色光は、光の三原色(赤、緑、青)
の混合色である。 この中で比較的波長の短い緑色や青色は、ハンドピ
ースより噴射される冷却水の噴霧下で光の散乱が大き
く、水滴雲がスクリーンと同様な働きをして視認性を低
下させる。 また、比較的波長の長い赤色は、噴霧に対しては散
乱は小さく影響は少ないが、振動数も低く視認性も良い
ものではない。 以上の理由から、緑色〜赤色の中間色で、少なくと
も青色成分を除いた黄色光領域の照射光を用いることに
より、光の散乱が少なく、高い視認性を確保することが
できる。
【0028】次に、本発明の歯科用照光ハンドピースの
構造について説明する。図1〜図2は、本発明の歯科用
照光ハンドピース(A)を説明する図である。図1は、
歯科用照光ハンドピース(A)の一部切欠の正面図であ
る。図2は歯科用照射ハンドピース(A)の光学系
(B)の概略図を示す。なお、図1〜図2における各要
素(部材、部品)に付けられた記号(英文字、数字)の
意味は、前記図6〜図7における同記号のものと同じで
ある。図1〜図2と図6〜図7の間における記号の使用
法において、大きく異なる点は、光導伝体を含む光学系
(B)と(B' )の間にみられる。即ち( ')ダッシュ
記号の有無により、本発明の光導伝体(B1 )などを含
む光学系(B)と従来の光導伝体(B1')などを含む光
学系(B' )を区別している。図1に示されるように、
本発明の歯科用照光ハンドピース(A)は、前記図6〜
図7で説明した従来のものと比較してハンドピース本体
(1)内部に配設される光学系(B)の構成が大きく相
違しており、その他の構成は実質的に同じものである。
【0029】前記したように本発明の歯科用照光ハンド
ピース(A)の光源系(B)は、従来の光学系(B' )
の構成とは全く異なるものである。その最大の相違点
は、前記したように本発明の光学系(B)から出射され
る光射光の分光分布特性が従来のものと大きく異なると
いう点である。前記図3〜図4で説明した特定の波長成
分をカットするフィルタを用いる光学系(B)が図2に
示されている。図1〜図2に示されるように、光源(B
2 )は、ハンドピース本体(1)の継手部(14)の内
部に着脱自在に接合される作用媒体供給部(2)に配置
される。そして、ハンドピース本体(1)内部において
同軸上に配設された光導伝体(B1 )と前記光源(B2
)の間にカットフィルタ(B4 )が配設される。な
お、図2中、(B3 )は外部電源に接続する導線であ
る。
【0030】本発明において、前記カットフィルタとし
ては、出射光が青色成分の光を含まないようにするもの
であれば特段の制約を受けない。例えば、前記した52
0nm以下の波長成分をカットするフィルタとしては、
一般写真撮影用のフィルタ、更に前記した670nm以
上の波長成分をカットするフィルタとしては市販の緑色
フィルタや緑色のセロハンフィルムなどを使用すればよ
い。
【0031】本発明において、少なくとも青色成分の光
をカットする方式としては、前記カットフィルタによる
方式に限定されず、種々の方式を採用し得るものであ
る。例えば、カットフィルタ(B4 )を使用する代り
に、以下に示す方式を採用してもよい。 (i) 光導伝体(B1 )自体を、酸化セリウムを添加した
ガラス製のもので構成する。この場合、520nm以下
の波長成分をカットすることができる。なお、酸化セリ
ウムに加えて酸化鉄を添加すると、670nm以上の波
長成分をカットすることができる。 (ii)光導伝体(B1 )の入射端面及び/又は出射端面に
対して、真空蒸着などによりフィルタ機能を付加する。 (iii) 図1に示されるように、光導伝体(B1 )の出射
端からの光をハンドピース本体部(1)のヘッド下部
(122)に配設された反射体(B5 )に照射するとと
もに、前記反射体(B5 )の反射面において黄色光が反
射させるようにしてもよい。この場合、反射体(B5 )
の反射面を、コーティングや蒸着などにより金メッキ層
やチタンの金色状表面層を有するように構成したり、あ
るいは金属板や箔などの貼着層を有するように構成し、
黄色系の光が反射されるようにすればよい。 (iv)このほか、光源(B2 )として、青色光領域の光を
出射させないようにするとともに黄色に着色した着色電
球を使用したりすればよい。
【0032】本発明の歯科用照光ハンドピース(A)に
おいて、前記光学系(B)の特性を更に改善するため
に、光導伝体(B1 )の構造を新しい構造のものにして
もよい。即ち、図1に示されるように光導伝体(B1 )
の構造を一本の直線状のものとしてもよい。前記したス
トレート構造の光導伝体(B1 )は、従来のもの(図6
〜図7参照)と大きく異なるものである。より具体的に
は、ハンドピース本体(1)内部に配設される光導伝体
(B1 )は、光源側の入射端から照射側の出射端まで一
本の直線状のガラス棒で構成される。即ち、図1に示さ
れるように本発明の一本の直線状ガラス棒で構成される
光導伝体(B1 )は、光源側の入射端がハンドピース本
体(1)の支持部材(141)に固定支持されるととも
に、照射側の出射端がハンドピース本体部(1)のネッ
ク部(13)の下側部(131)に固定支持され、入出
射端の間の中間部はハンドピース本体(1)内部の空間
スペース内に配置されるものである。
【0033】前記した光導伝体(B1 )自体の構造及び
ハンドピース本体部(1)内部における配設構造は極め
て重要である。光導伝体として単一組成材料から成る棒
状のものを使用した場合、従来のオプティカルファイバ
ー束を一本に束ねた光導伝体より格段に安価になるが、
これをハンドピース本体内部に曲げて配設した場合、光
拡散の量が増大しかつ干渉縞が形成されて照光能力を著
しく低下させてしまう。これに対して、前記したように
光導伝体(光ガイド)が、一本の直線状ガラス棒で構成
される場合、光量不足が防止される。
【0034】更に、単一組成材料より成る一直線の棒状
光導伝体を、その中間部が空間スペース内でに他部材に
接触や当接されないように配設する場合、ガラスの屈折
率より小さい外周部の空気層がクラッド層としての機能
を果し、拡散光を小さくすることが出来る。因みに、ガ
ラスの屈折率(n)は1.50、空気の屈折率(n)は
約1.00であり、前記した光導伝体(ガラス棒)の配
設系においては、光導伝体(ガラス棒)はクラッド型光
ファイバーと同じ構造になっているとみることができる
ため、安価に高性能の光導伝体を提供できる。
【0035】本発明において、前記一直線状の光導伝体
(B1 )としては、下記に示すように種々の変形例が可
能である。 (i) 一直線状の透光性材料から成る光導伝体(B1 )
は、合成樹脂製のロッドで構成されたり、ガラス製のロ
ッドで構成されたりしてもよいものである。合成樹脂製
では、例えば屈折率が1.40以上のポリメチルメタア
クリレート樹脂、ポリカーボネイト樹脂、ノルボルネン
系樹脂、ポリメチルペンテン系樹脂などが好ましい。ま
た、ガラス製では、屈折率が1.40以上のシリカガラ
ス、珪酸塩ガラス、ホウ酸塩ガラス、リン酸塩ガラスな
どが好ましい。 (ii)一直線状の透光性材料から成る光導伝体(B1 )
は、細径のオプチカルファイバーを多数本束ねて1本の
直線とした光導伝体であってもよい。 (iii) 一直線状の透光性材料から成る光導伝体(B1 )
は、入出射両端を除く外周にクラッド層又は耐熱性や耐
久性を高めるための金属皮膜層を設けた光導伝体であっ
てもよい。 以上の如く、本発明の改良型の歯科用照光ハンドピース
(A)において採用される光導伝体は、一直線状の光導
伝体であれば特段に制約に受けない。なお、前記(ii)お
よび(iii) の変形例を採用する時、前述のような空気層
をクラッド層とする構成は不要となる。
【0036】本発明において光導伝体(B1 )の大きさ
は、例えば直径が1.0〜4.0mmの円柱状のものが
使用される。なお、出射端を偏平としたり2本に分岐さ
せた構造のものとしても良い。また、入射端側の直径を
出射端側の直径より大とするテーパ状に構成してもよ
い。前記した単一組成より成る一直線状の光導伝体(B
1 )において、入射端または出射端を加熱軟化させて凸
レンズ状に仕上げたり、あるいは凹面加工を施してもよ
い。なお、光導伝体の入射端を凸面加工(凸レンズ)す
ることにより、光源から光導伝体に入射する光は、光導
伝体中で平行光線となるため干渉によるリング状の縞模
様(干渉縞)の発生を抑えることができ、処置部位での
視認性を改善することができる。また、出射端の凹面加
工や梨地加工(スリガラス加工)することにより、出射
光を処置部位に広く照射させることができる。
【0037】
【発明の効果】本発明の医療用照光ハンドピースは、そ
の光学系に最大の特徴を有するものである。本発明の医
療用照光ハンドピースの光学系は、少なくとも青色成分
を含まない黄色光領域の波長分布をもつ光を処置部位に
照射できるように構成されたものである。前記した技術
的構成の採用により口腔内や手術野内で微細な水滴が噴
霧されているという悪条件下においても、歯科及び医科
医療器具や加療部などの視認性を大幅に改善することが
できる。
【0038】また、本発明は、前記光学系の特殊性に加
えて、光導伝体(光ガイド)自体にも特徴をもたせるこ
とができる。より具体的には、本発明の医療用照光ハン
ドピースの光学系に適用される光導伝体(光ガイド)
は、光源側の入射端から照光側の出射端まで一直線状に
構成されると共に、一本の透光性材料(ガラスまたはプ
ラスチック)により構成されるものである。更に、前記
光導伝体はハンドピース本体部の内部において、その入
出射端のみが保持され、中間部が空間スペース内に配設
されるようにしても良い。前記した光導伝体(光ガイ
ド)の技術的構成により伝達光量が十分に確保され、患
部の視認性に優れ、かつ経済的に優れた医療用照光ハン
ドピースが提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例に係る歯科用照光ハンドピー
スの一部切欠の正面図である。
【図2】 本発明の実施例に係る歯科用照光ハンドピー
スに適用される光学系(B)の概略図である。
【図3】 本発明の歯科用照光ハンドピースの光学系の
分光特性を説明するための分光分布曲線図である。
【図4】 本発明の歯科用照光ハンドピースの光学系の
他の分光特性を説明するための分光分布曲線図である。
【図5】 従来技術の歯科用照光ハンドピースの光学系
の分光特性を説明するための分光分布曲線図である。
【図6】 従来の歯科用照光ハンドピースの全体組立を
説明する図である。
【図7】 図6に示される従来の歯科用照光ハンドピー
スの作用媒体供給部の拡大図である。
【符号の説明】
A………歯科用照光ハンドピース B………本発明の光学系 B1,B2,B3,B4,B5 ………本発明の光学系要素 B' ………従来の光学系 B1', B2', B3'………従来の光学系要素 1………ハンドピース本体部 11………把持部 12………ヘッド部 13………ネック部 14………継手部 15………継手機構部 2 ………作用媒体供給部 21………接続側端部 211………ボールベアリング 22………後端部(チューブ接手) 23,24,25,26,………Oリング 27………係合用ボール 28………圧縮スプリング 3………可撓性チューブ C………給気ダクト D………給水ダクト E………排気ダクト
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−123602(JP,A) 特開 平6−324293(JP,A) 実開 昭59−119403(JP,U) 実開 昭63−96812(JP,U) 実開 平1−112810(JP,U) 実開 昭60−153112(JP,U) 実開 昭63−29515(JP,U) 実開 平2−53714(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61C 1/00 - 1/08 F21S 2/00 G02B 1/00 - 6/00

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 後端部に継手部を有するハンドピース本
    体部、及び前記継手部に接合された作動媒体供給部とか
    ら構成されるとともに、前記ハンドピース本体部が、そ
    の内部に、一端部が前記ハンドピース本体部または作動
    媒体供給部に配設された光源から受光するとともに、他
    端部が処置部位を照光する光導伝体を有する医療用照光
    ハンドピースにおいて、前記光源と光導伝体を含む光学
    系が、青色光領域の波長成分を含まない黄色光領域の波
    長成分の出射光を出射するもので構成されたことを特徴
    とする医療用照光ハンドピース。
  2. 【請求項2】 出射光が、波長520nm以下の青色光
    領域の波長成分をカットした黄色光領域の波長成分をも
    つ出射光である請求項1に記載の医療用照光ハンドピー
    ス。
  3. 【請求項3】 出射光が、波長520nm以下の青色光
    領域の波長成分と波長670nm以上の赤色光領域の波
    長成分をカットした黄色光領域の波長成分をもつ出射光
    である請求項1に記載の医療用照光ハンドピース。
  4. 【請求項4】 光源又は光導伝体が、波長520nm以
    下の青色領域の波長成分をカットするために黄色に着色
    されたものである請求項1に記載の医療用照光ハンドピ
    ース。
  5. 【請求項5】 光導伝体が、光導伝体の端面に少なくと
    も青色光領域の波長成分をカットするフィルターを有す
    るものである請求項1に記載の医療用照光ハンドピー
    ス。
  6. 【請求項6】 光学系が、光源、光導伝体、及びハンド
    ピース本体部のヘッド部下部に配設された反射体により
    構成されたものである請求項1に記載の医療用照光ハン
    ドピース。
  7. 【請求項7】 光導伝体が、ハンドピース本体部のヘッ
    ド部下部に配設された反射体に対して、出射光を出射す
    るものである請求項1に記載の医療用照光ハンドピー
    ス。
  8. 【請求項8】 反射体が、黄色光領域の波長成分の光の
    みを反射するものである請求項7に記載の医療用照光ハ
    ンドピース。
  9. 【請求項9】 光導伝体が、光源側の入射端から処置部
    位側の出射端まで一直線状に形成された透光性材料によ
    り構成されたものである請求項1に記載の医療用照光ハ
    ンドピース。
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