JP3091194U - 様々な差込変化例のための汎用打抜き格子体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 汎用に使用可能な、打抜き格子体を有する差
込接続体を提供する。 【解決手段】 対向プラグに解離可能に連結するために
設けられている電気的な多極の差込接続体であって、主
に単数又は複数の接触部材と、該接触部材に通じている
電気的な導体路とによって構成されており、またこれら
の導体路が集まって、一体的な部材として形成されてい
る打抜き格子体を構成している形式のものにおいて、前
記導体路２が、この導体路２の自由端部に、接触部材３
を挿入可能な受容装置５を備えている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、対向プラグに解離可能に連結するために設けられている電気的な多 極の差込接続体であって、主に単数又は複数の接触部材と、該接触部材に通じて いる電気的な導体路とによって構成されており、またこれらの導体路が集まって 、一体的な部材として形成されている打抜き格子体を構成している形式のものに 関する。

【０００２】

【従来の技術】

上記のような形式の差込接続体は、多くの構成のものがすでに公知である。こ のような公知の差込接続体は、多数の列で、また相並んで配置されている多数の 接触部材を有している。打抜き格子体とは、接触部材に通じている個々の導体路 が導体路用金属薄板から打ち抜かれて形成されているものを意味しているのであ るが、このような打抜き格子体を有している差込接続体は特に、通例はプラスチ ックキャリア内に埋設されるか、もしくは射出成形される。接触部材も同様に、 導体路用金属薄板から、導体路とともに打ち抜かれており、別の作業工程で、相 応に曲げられる。

【０００３】

【従来技術の欠点】

接触部材が導体路とともに一回の打抜き工程で製造されるという理由から、導 体路の材料厚さを、接触部材の厚さに合わせる必要がある。これによって導体路 は、材料厚さの点で過度に厚いものとなっている。

【０００４】 さらに接触部材のそれぞれの変化例ために、別個の打抜き工具を製造する必要 がある。このことは、差込接続体の種々異なる敷設に際して、種々異なる打抜き 工具を準備しなければならないことを意味している。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】 したがって本考案の課題は、冒頭で述べた形式の差込接続体を改良して、汎用 に使用可能な、打抜き格子体を有する差込接続体を提供することである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

この課題を解決するために本考案の構成では、導体路が、この導体路の自由端 部に、接触部材を挿入可能な受容装置を有するようにした。本考案によれば、接 触部材の配置可能性の多様性に対応した汎用の打抜き格子体を、１回の作業工程 で製造する。接触部材の相応の差込状態に応じて、導体路の自由端部に設けられ た受容装置のうちの、選択的に単数または複数に、接触部材を装着することがで きる。

【０００７】

【考案の効果】

本考案の要点及び利点は、唯一の打抜き格子体を、様々な差込部変化例、すな わち接触部材の種々異なる配置に適合させることができるという点である。それ ぞれの差込接続に必要な接触部材は、例えば方形の横断面を有している貫通孔に よって構成されている受容装置に挿入され、そして回動によって組付けられる。 打抜き格子体もしくは導体路から構成されている部材は、別の作業工程において 、接触部材と共にプラスチックによって射出成形で包囲される。その結果、接触 部材は、相応の導体路に堅く結合される。

【０００８】 多くの差込部変化例を製造するために、もはや少数の打抜き工具しか必要とし ないという理由から、従来技術により公知の変化例と比較して、かなりのコスト 面での利点が生じる。

【０００９】 本考案の別の利点は、打抜き格子体の材料厚さが、接触部材の材料厚さと関係 していないために、打抜き格子体の材料厚さを減少させることができるという点 にある。このことは、材料使用量が少ないという点でコスト面での利点をもたら す。

【００１０】 本考案の別の利点は、接触部材が打抜き格子体に結合される前に、この接触部 材を処理できるという点にある。有利には、この接触部材は、コストの安価なド ラムコーティング法（Ｔｒｏｍｍｅｌｂｅｓｃｈｉｃｈｔｕｎｇｓｖｅｒｆａｈ ｒｅｎ）によって処理される。従来技術によれば導体路と接触部材とは、一体的 な部材として形成されていたために、完成した構成部材を処理浴に通す必要があ った。しかしながらこれによって、導体路も一緒に処理されてしまうために、本 来必要な量よりも多くのコーティング材料が使用される。

【００１１】 本考案の別の有利な構成は、以下の実施の形態、請求項ならびに図面に記載さ れている。

【００１２】

【考案の実施の形態】

図１〜図３には、種々異なる導体路２によって構成されている同一の打抜き格 子体１が示されている。導体路２は、一方の端部で、詳述されていない差込部材 に接続されて終わっていて、他方の自由端部で、可能な接触部材３の配置にした がって、規定された平面４で終わっており、またこの自由端部で受容装置５を有 している。

【００１３】 この受容装置５は、方形に形成された貫通孔６により構成されていて、この貫 通孔６は、有利には差込ピンとして形成されている接触部材３を受容するために 設けられている。

【００１４】 接触部材３を受容装置５に組付けることは、貫通孔６から突出している部分７ を回動することによって、実施される。打抜き格子体１をあらかじめ組付けられ た状態で射出成形で包囲することによって、打抜き格子体１に対する接触部材３ の最終的な固定が得られる。

【００１５】 相応の受容装置５を有する、汎用に構成された唯一の打抜き格子体１に基づい て、異なる接触部材配置を備えている種々異なる差込接続体を安価に製造するこ とが可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】接触部材の第１の可能な配置を示す、本考案に
よる打抜き格子体の斜視図である。

【図２】接触部材の別の可能な配置を示す、図１に基づ
く打抜き格子体の斜視図である。

【図３】接触部材のまた別の可能な配置を示す、図１に
基づく打抜き格子体の斜視図である。

【符号の説明】

１ 打抜き格子体、 ２ 導体路、 ３ 接触部材、
４ 定義の平面、 ５受容装置、 ６ 貫通孔、 ７
貫通孔から突出している部分

Claims (6)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 対向プラグに解離可能に連結するために
   設けられている電気的な多極の差込接続体であって、主
   に単数又は複数の接触部材と、該接触部材に通じている
   電気的な導体路とによって構成されており、またこれら
   の導体路が集まって、一体的な部材として形成されてい
   る打抜き格子体を構成している形式のものにおいて、 前記導体路（２）が、この導体路（２）の自由端部に、
   接触部材（３）を挿入可能な受容装置（５）を有してい
   ることを特徴とする、電気的な多極の差込接続体。
2. 【請求項２】 受容装置（５）が、貫通孔（６）として
   形成されていて、該貫通孔（６）内に接触部材（３）が
   導入可能であり、そして規定された回動によって係止さ
   せることが可能である、請求項１記載の差込接続体。
3. 【請求項３】 貫通孔（６）が、横断面で方形に形成さ
   れている、請求項２記載の差込接続体。
4. 【請求項４】 接触部材（３）が、導体路（２）に溶接
   されている、請求項１から３までの少なくとも１項記載
   の差込接続体。
5. 【請求項５】 接触部材（３）が、導体路（２）にはん
   だ付けされている、請求項１から４までの少なくとも１
   項記載の差込接続体。
6. 【請求項６】 接触部材（３）が、導体路（２）にリベ
   ット固定されている、請求項１から５までの少なくとも
   １項記載の差込接続体。