JP3091021U - ファン搭載構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ファンに角度回転調整の機能を持たせるファ
ン搭載構造の提供。 【解決手段】 ファンを保持するフレーム、フレームを
搭載するキャリー、及びフレームとキャリー間を連結す
る回転装置で組成されている。そのうち、回転装置はフ
レームとキャリーとの接合面に回転シートと固定盤を具
え、別にフレームと固定盤の中心部分に回転軸が設けら
れ、回転軸の傍らにモータが固定され、モータの軸に偏
心輪が設けられ、並びに連接棒が偏心輪の、フレームの
回転軸傍ら部分に連結され、別にモータの回転の状態を
制御する制御回路が設けられ、偏心輪と連接棒の伝動に
よりフレームが適当な角度に回転し、ファンに角度回転
調整の機能を持たせるようにした。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は一種のファン搭載構造に係り、ファンを使用位置に固定し、及び適時 にファンの仰角、回転角度を調整できるファン搭載構造であり、ファンを保持す るフレームとフレームを搭載するキャリー間に回転装置を連結設置し、並びに制 御回路で回転装置中のモータ回転を制御し、偏心輪と連接棒の伝動によりフレー ムを適当な角度回転させて、ファン回転角度調整の効果を達成するようにしたフ ァン搭載構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】

一般に工業用の大型ファンの搭載構造は、フレームでファンを保持し、並びに フレーム底部の載置面によりファンを使用位置に直接放置し、ファンを位置決め する効果を達成している。また、実際の使用状態下で、そのファンの位置決め部 分が風を送りたい位置と同一高度位置にないため、巷には、ファンとフレームの 枢接部分に挟持板を設けて、該挟持板によりファンとフレームの枢接部分にロッ ク或いはロック解除の調整機能を付与し、ファンをフレームとの枢接部分を中心 軸として仰角調整が行えるようにすると共に、挟持板により調整後の状態をロッ クし、ファンが仰角調整の機能を具備するようにして、風を適当な位置に向けて 吹き送るようにした搭載構造が出現している。

【０００３】 しかし、ファンが使用位置にある時、ファンの位置決め部分と風を吹き送りた い位置が同一高度位置にないためにファン仰角を調整しなければならないほか、 ファンの位置決め地点の制限によりファンを正確な方向に設置して送風できない ことがあり、且つ一般に工業用ファンの体積は膨大で且つ重量が比較的重く、人 力でその回転角度を調整することは難しく、使用上の制限を形成し、またファン 運搬上の多くの不便を形成した。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】 本考案は一種のファン搭載構造を提供することを目的とし、それは、ファンを 保持するフレーム、フレームを搭載するキャリー、及びフレームとキャリー間を 連結する回転装置で組成されている。そのうち、回転装置はフレームとキャリー との接合面に回転シートと固定盤を具え、別にフレームと固定盤の中心部分に回 転軸が設けられ、回転軸の傍らにモータが固定され、モータの軸に偏心輪が設け られ、並びに連接棒が偏心輪の、フレームの回転軸傍ら部分に連結され、別にモ ータの回転の状態を制御する制御回路が設けられ、偏心輪と連接棒の伝動により フレームが適当な角度に回転し、ファンに角度回転調整の機能を持たせるように したものとする。

【０００５】 本考案のもう一つの目的は、一種のファン搭載構造を提供することにあり、そ れは、ファンとフレームの枢接部分に一つの挟持板を設けて、挟持板によりファ ンとフレームの枢接部分がロック或いはロック解除の調整機能を形成できるよう にし、ファンをそれとフレームの枢接部分を中心として仰角調整が行えるように し、さらに挟持板により調整後の状態をロックし、ファンに仰角調整の機能を付 与したものとする。

【０００６】 本考案のさらにもう一つの目的は、一種のファン搭載構造を提供することにあ り、それは、キャリーの底部に車輪を設置し、及び、キャリーの傍らにプッシュ ハンドルを設け、キャリーの押動に用い、ファン運送の便利性を高めたものとす る。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

請求項１の考案は、ファン搭載構造において、ファンを保持するフレーム、フ レームを搭載するキャリー、及びフレームとキャリー間を連結する回転装置で組 成され、該回転装置はフレームとキャリーとの接合面に回転シートと固定盤を具 え、別にフレームと固定盤の中心部分に回転軸が枢設され、回転軸の傍らにモー タが固定され、モータの軸に偏心輪が設けられ、並びに連接棒が偏心輪の、フレ ームの回転軸傍ら部分に連結され、別にモータの回転の状態を制御する制御回路 が設けられ、偏心輪と連接棒の伝動によりフレームが適当な角度に回転し、ファ ンに角度回転調整の機能を持たせたことを特徴とする、ファン搭載構造としてい る。 請求項２の考案は、請求項１に記載のファン搭載構造において、ファンとフレ ームの枢接部分に挟持板とロックボタンが設けられ、該挟持板とロックボタンが ファンとフレームの本体に設けられ、別に挟持板に枢接点を中心とする円弧溝が 設けられ、ロックボタンが円弧溝中に挿入され、ロックボタンと挟持板間の締め つけ及び釈放により、ファンとフレームの枢接部分にロック或いは釈放の調整機 能が付与され、ファンがフレームの枢接部分を中心として仰角調整可能とされ、 ロックボタンと挟持板により調整後の状態をロックし、ファンが仰角調整の機能 を有するものとされたことを特徴とする、ファン搭載構造としている。 請求項３の考案は、請求項２に記載のファン搭載構造において、キャリーの底 部に車輪が設けられ、キャリーの側部にプッシュハンドルが設けられてキャリー の押動に供され、ファン運送の便利性を向上したことを特徴とする、ファン搭載 構造としている。 請求項４の考案は、請求項３に記載のファン搭載構造において、キャリーの底 部に車輪が設けられ、プッシュハンドルが直接キャリーの底部に延伸されて足体 を形成し、該足体に車輪が組み合わされて使用され、キャリーが押動と定置の機 能を具備することを特徴とする、ファン搭載構造としている。 請求項５の考案は、請求項１に記載のファン搭載構造において、モータと偏心 輪間に安全装置が組み合わされ、ファンの回転が引っ掛かりを受ける透光胃、該 安全装置がモータの軸と偏心輪の貫通作用を解除して、モータの毀損を防止する ことを特徴とする、ファン搭載構造としている。

【０００８】

【考案の実施の形態】

本考案のファン搭載構造は、その全体のファンと搭載構造間の構造組成が図１ 、２に示されるとおりであり、搭載構造は、ファンＡを保持するフレーム２、フ レーム２を搭載するキャリー１、フレーム２とキャリー１間に連結された回転装 置３で組成されている。回転装置３はフレーム２とキャリー１との接合面に回転 シート３２と固定盤３１を具え、別にフレーム２と固定盤３１の中心部分に回転 軸３３が設けられ、回転軸３３の傍らにモータ３４が固定され、モータ３４の軸 に偏心輪３５が設けられ、並びに連接棒３６が偏心輪３５の、フレーム２の回転 軸３３傍ら部分に連結され、別に使用者がモータ３４の回転の状態を制御するの に用いられる制御回路（図示せず）が設けられている。

【０００９】 図５及び図６に示されるように、全体のファンＡはキャリー１により適当な位 置に設置されて使用され、並びに操作者が制御回路を利用してモータ３４回転の 制御を行い、偏心輪３５と連接棒３６の伝動により、フレーム２が適当な角度に 回転し、ファンＡを適当な角度としてその風向が正確な位置に向かうようにする 。当然、モータと偏心輪間に安全装置（図示せず）を設置することができ、ファ ンの回転が引っ掛かりを受ける時、その安全装置によりモータ軸と偏心輪の貫通 関係を解除し、モータの毀損を防止する。

【００１０】 図１に示されるように、キャリー１の底部には車輪１１が設置され、キャリー １の側部にプッシュハンドル１２が設けられ、図１及び図２に示されるように、 キャリー１の側部のプッシュハンドル１２が延伸されてキャリー１底部で足体１ ２１が形成されて、足体１２１に車輪１１を組み合わせて使用することにより、 キャリー１が押動と定置の作用を具備し、大幅にファンＡ運搬の便利性を向上し 、及びファンＡの定置後の安定性を増加している。

【００１１】 ファンＡとフレーム２の枢接部分には挟持板２１とロックボタン２２が設けら れ、該挟持板２１とロックボタン２２はファンＡとフレーム２の本体に設けられ 、別に挟持板２１に枢接点を中心とする円弧溝２１１が設けられ、ロックボタン ２２が円弧溝２１１中に挿入され、ロックボタン２２と挟持板２１間の締めつけ 及び釈放により、ファンＡとフレーム２の枢接部分にロック或いは釈放の調整機 能が付与され、図３、４に示されるように、ファンＡがそれとフレーム２の枢接 部分を中心として仰角の調整可能とされ、さらにロックボタン２２と挟持板２１ により調整後の状態をロックし、ファンＡが仰角調整の機能を有するものとされ 、風を適当な位置より送ることができるようにしている。

【００１２】

【考案の効果】

本考案のファン搭載構造は、フレームでファンを保持し、並びにキャリーにフ レームを搭載し、フレームとキャリー間に回転装置を連結設置し、そのうち、回 転装置がフレームとキャリーの接合面にそれぞれ回転シートと固定盤を具えるよ うにし、別にフレームと固定盤の中心部分に回転軸を設け、及び回転軸の傍らに モータを固定し、そのモータの軸に偏心輪を設け、並びに連接棒を偏心輪の、フ レームの回転軸傍ら部分に設置し、別に制御回路を設けてモータ回転の状態を制 御するのに用い、偏心輪と連接棒の伝動によりフレームを適当な角度に回転させ て、ファンが角度回転調整の機能を有するようにし、ファンに別の実施可能な搭 載構造を提供している。本考案は実用性のほか、新規性、進歩性及び産業上の利 用価値を有する考案であり、実用新案登録の要件を具備している。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例の全体のファンと搭載構造の外
観斜視図である。

【図２】本考案中の搭載構造の分解図である。

【図３】本考案中のファンの仰角調整状態表示図であ
る。

【図４】本考案中のファンの仰角調整状態表示図であ
る。

【図５】本考案中のファンの角度回転調整状態表示図で
ある。

【図６】本考案中のファンの角度回転調整状態表示図で
ある。

【符号の説明】

Ａ ファン １ キャリー １１ 車輪 １２ プッシュハンドル １２１ 足体 ２ フレーム ２１ 挟持板 ２１１ 円弧溝 ２２ ロックボタン ３ 回転装置 ３１ 固定盤 ３２ 回転シート ３３ 回転軸 ３４ モータ ３５ 偏心輪 ３６ 連接棒

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ファン搭載構造において、ファンを保持
   するフレーム、フレームを搭載するキャリー、及びフレ
   ームとキャリー間を連結する回転装置で組成され、該回
   転装置はフレームとキャリーとの接合面に回転シートと
   固定盤を具え、別にフレームと固定盤の中心部分に回転
   軸が枢設され、回転軸の傍らにモータが固定され、モー
   タの軸に偏心輪が設けられ、並びに連接棒が偏心輪の、
   フレームの回転軸傍ら部分に連結され、別にモータの回
   転の状態を制御する制御回路が設けられ、偏心輪と連接
   棒の伝動によりフレームが適当な角度に回転し、ファン
   に角度回転調整の機能を持たせたことを特徴とする、フ
   ァン搭載構造。
2. 【請求項２】 請求項１に記載のファン搭載構造におい
   て、ファンとフレームの枢接部分に挟持板とロックボタ
   ンが設けられ、該挟持板とロックボタンがファンとフレ
   ームの本体に設けられ、別に挟持板に枢接点を中心とす
   る円弧溝が設けられ、ロックボタンが円弧溝中に挿入さ
   れ、ロックボタンと挟持板間の締めつけ及び釈放によ
   り、ファンとフレームの枢接部分にロック或いは釈放の
   調整機能が付与され、ファンがフレームの枢接部分を中
   心として仰角調整可能とされ、ロックボタンと挟持板に
   より調整後の状態をロックし、ファンが仰角調整の機能
   を有するものとされたことを特徴とする、ファン搭載構
   造。
3. 【請求項３】 請求項２に記載のファン搭載構造におい
   て、キャリーの底部に車輪が設けられ、キャリーの側部
   にプッシュハンドルが設けられてキャリーの押動に供さ
   れ、ファン運送の便利性を向上したことを特徴とする、
   ファン搭載構造。
4. 【請求項４】 請求項３に記載のファン搭載構造におい
   て、キャリーの底部に車輪が設けられ、プッシュハンド
   ルが直接キャリーの底部に延伸されて足体を形成し、該
   足体に車輪が組み合わされて使用され、キャリーが押動
   と定置の機能を具備することを特徴とする、ファン搭載
   構造。
5. 【請求項５】 請求項１に記載のファン搭載構造におい
   て、モータと偏心輪間に安全装置が組み合わされ、ファ
   ンの回転が引っ掛かりを受ける透光胃、該安全装置がモ
   ータの軸と偏心輪の貫通作用を解除して、モータの毀損
   を防止することを特徴とする、ファン搭載構造。