JP3090842U - コーヒー沸かし器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱湯を２系統に分流させ、その一部分でコー
ヒー粉を通してコーヒーを抽出してから、他の一部分と
合流させることができる構成のコーヒー沸かし器を提供
する。 【解決手段】 器体内に、水を汲んでから加熱した後、
熱湯を供給する給湯手段２と、前記給湯手段からの熱湯
を、コーヒー粉に通してコーヒーを抽出する抽出バスケ
ット５とを備えているコーヒー沸かし器。抽出バスケッ
ト５は、それぞれ入り口を有する第１及び第２の２室51
9、510を、同一の出口を有するように形成されていて、
前記第１の室519内には、フィルタ６が配置される。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案はコーヒー沸かし器に関し、特に、エスプレッソコーヒーもアメリカン コーヒーも両方とも作れるコーヒー沸かし器に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来のコーヒー沸かし器は、主として、味の濃いエスプレッソコーヒーが作れ るものと、味の薄めのアメリカンコーヒーが作れるものと、の２種に分けられて いる。即ち、前記２種のコーヒー沸かし器は、いずれも所定量の湯を一回給湯す るように構成されているので、それぞれ、エスプレッソコーヒーまたはアメリカ ンコーヒーしか作れないという欠点がある。

【０００３】 前記に鑑み、本考案の目的は、熱湯を２部分に分流させ、その一部分でコーヒ ー粉を通してコーヒーを抽出してから、他の一部分と合流させることができる構 成を有するコーヒー沸かし器を提供しようとすることにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段・作用・効果】

前記目的を達成するために、本考案は、器体内に、水を汲んでから加熱した後 、熱湯を供給する給湯手段と、前記給湯手段からの熱湯を、コーヒー粉に通して コーヒーを抽出する抽出バスケットとを備えているコーヒー沸かし器において、 前記抽出バスケットは、それぞれ入り口を有する第１及び第２の２室を、同一の 出口を有するように形成してから、前記第１の室内にフィルタを設けてなること を特徴とするコーヒー沸かし器を提供する。

【０００５】 前記構成によるコーヒー沸かし器は、前記給湯手段からの熱湯を全部前記第１ の室に導入し、コーヒー粉を通してコーヒーを抽出する方式と、前記給湯手段か らの熱湯を前記第１の室への部分と前記第２の室への部分との２部分に分流させ 、前記第１の室への部分でコーヒー粉を通してコーヒーを抽出してから、前記第 ２の室への部分と合流させて混合する方式との２の方式から選択してコーヒー沸 かしを行うことができるので、一つのコーヒー沸かし器で、エスプレッソコーヒ ーもアメリカンコーヒーも好みによって作れる。

【０００６】 また、前記熱湯の分流は、前記給湯手段からの給湯を同時に前記第１の室への 部分と前記第２の室への部分との２部分に分流させても良いが、前記給湯手段か らの給湯を前後所定比例の２回に分けてそれぞれ前記第１の室及び前記第２の室 に供給することが、制御装置の配置の面からもコストの面からもより好ましいの で、下記実施形態は後者だけを例として説明する。

【０００７】

【考案の実施の形態】

以下、実施形態を挙げて本考案をもっと詳しく説明する。

【０００８】 図１及び図２に示すように、本考案のコーヒー沸かし器は、主として、器体１ １内に、水を汲んでから加熱した後、熱湯を供給する給湯手段２と、前記給湯手 段２からの熱湯を、コーヒー粉に通してコーヒーを抽出する抽出バスケット５と を備えている。

【０００９】 前記抽出バスケット５は、上下２部分を有するものであって、上部分は内外の ２の円環体からなり、内円環体の中空内部は第１の室５１９とされ、内外の２の 円環体の間の空間は第２の室５１０とされている。一方、前記抽出バスケット５ の下部分は、円環体であって、前記上部分の下から、前記２室５１９、５１０と 同時に連通している。即ち、前記第１及び第２の２室５１９、５１０は、それぞ れ入り口を有するが、両方とも前記円環体の下部分を出口としている。また、前 記第１の室５１９内にフィルタ６が設けられている。

【００１０】 そして、前記第２の室５１０の下に底板５１１が形成されている。また、前記 内円環体には、その上端縁から下端縁までに延伸し、且つ、前記第１と第２との ２室５１９、５１０を連通している開口５１８が複数形成されている。

【００１１】 なお、図３に示すように、前記給湯手段２と前記抽出バスケット５との間に三 方電磁弁２６が取り付けられている。この三方電磁弁２６は、前記給湯手段２か らの熱湯を受ける熱湯入口２６１と、前記熱湯入口２６１と第１の通路を形成す る第１の出口２６２と、前記熱湯入口２６１と第２の通路を形成する第２の出口 ２６３とを備えている。且つ、前記第１の出口２６２は前記第１の室５１９と連 通するように配管され、前記第２の出口２６３は前記第２の室５１０と連通する ように配管されている。

【００１２】 次に、図４及び図７を参照しながら前記配管をもっと詳しく説明する。前記配 管は、上から前記抽出バスケット５と連結している分水座３を経由して前記第１ の室及び前記第２の室とそれぞれ連通されている。前記分水座３には、前記三方 電磁弁２６の第１の出口２６２から熱湯を受けて前記第１の室５１９へ導く第１ の水路３３と、前記三方電磁弁２６の第２の出口２６３から熱湯を受けて前記第 ２の室５１０へ導く第２の水路３４とが形成されている。

【００１３】 そして、図３を参照すると、前記給湯手段２は、清水を貯蔵する貯水槽２１と 、前記貯水槽２１から清水を汲むポンプ２２と、前記ポンプ２２からの送水を加 熱してから前記ポンプ２２の送水力によって前記三方電磁弁２６の熱湯入口２６ １へ給湯するヒーター２５とからなる。また、前記ポンプ２２の上流に、前記ポ ンプ２２の送水量を計測して前記ポンプ２２のオンオフを制御する流量制御器２ ３と、前記ポンプ２２から前記ヒーター２５までの配管中に、前記流量制御器２ ３で前記ポンプ２２を停止させる際の時間遅れによる送水残量を前記貯水槽２１ へ導くリリーフバルブ２４とが設けられている。

【００１４】 なお、本実施形態のコーヒー沸かし器は、図に示すように、前記器体１１外の 表面に、第１，第２，第３及び第４の４選択ボタン７１、７２、７３、７４を備 えた操作パネル７が設置されている。また、パワーがオンされた時、前記第１の 選択ボタン７１を押す（ステップ５−１）と、前記三方電磁弁２６は、前記第１ の通路だけを開通させて（ステップ６−１）から、前記給湯手段２により、前記 第１の通路を経由して１単位量の熱湯を前記第１の室５１９に送入する（ステッ プ７−１）。前記第２の選択ボタン７２を押す（ステップ５−２）と、前記三方 電磁弁２６は、前記第１の通路だけを開通させて（ステップ６−２）から、前記 給湯手段２により、前記第１の通路を経由して２単位量の熱湯を前記第１の室５ １９に送入する（ステップ７−２）。一方、前記第３の選択ボタン７３を押す（ ステップ５−３）と、前記三方電磁弁２６は、まず前記第１の通路だけを開通さ せて（ステップ６−３）から、前記給湯手段２により、前記第１の通路を経由し て１単位量未満の熱湯を前記第１の室５１９に送入し（ステップ７−３）、そし て、前記第２の通路だけを開通させて（ステップ８−３）から、前記給湯手段２ により、前記第２の通路を経由して、前記第１の室５１９への給湯と合わせて１ 単位量になる量の熱湯を前記第２の室５１０に送入する（ステップ９−３）。前 記第４の選択ボタン７４を押す（ステップ５−４）と、前記三方電磁弁２６は、 まず前記第１の通路だけを開通させて（ステップ６−４）から、前記給湯手段２ により、前記第１の通路を経由して２単位量未満の熱湯を前記第１の室５１９に 送入し（ステップ７−４）、そして、前記第２の通路だけを開通させて（ステッ プ８−４）から、前記給湯手段２により、前記第２の通路を経由して、前記第１ の室５１９への給湯と合わせて２単位量になる量の熱湯を前記第２の室５１０に 送入する（ステップ９−４）。コーヒー沸かし器は、以上の操作が可能となるよ うに配線されている。

【００１５】 即ち、前記配線．配置されたコーヒー沸かし器は、図５および図６に示すよう に、前記第１の選択ボタン７１または前記第２の選択ボタン７１が押される（ス テップ５−１または５−２）と、それぞれ一人前または二人前のエスプレッソコ ーヒーが作れる（ステップ８−１または８−２）し、また前記第３の選択ボタン ７３または前記第４の選択ボタン７４が押される（ステップ５−３または５−４ ）と、それぞれ一人前または二人前のアメリカンコーヒーが作れる（ステップ１ ０−３または１０−４）。したがって、使用者は、１つのコーヒー沸かし器だけ で、好みによって簡単にエスプレッソコーヒーまたはアメリカンコーヒーを作る ことができる。

【００１６】 また、前記熱湯の温度をいつも適当の温度に確保するために、本実施形態のコ ーヒー沸かし器は、パワーがオンされる（ステップ１）と、前記ヒーター２５が 直ちに作動してヒーター２５自体を予定の温度までに予熱する（ステップ２）よ うに配線されているのが好ましい。

【００１７】 以上説明した実施の形態は、あくまでも本考案の技術的内容を明らかにする意 図のものにおいてなされたものであり、本考案はそうした具体例に限定して狭義 に解釈されるものではなく、本考案の精神とクレームに述べられた範囲で、いろ いろと変更して実施できるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案の好ましい実施形態におけるコーヒー
沸かし器の斜視図である。

【図２】 図１のコーヒー沸かし器の概略分解斜視図で
ある。

【図３】 図１のコーヒー沸かし器における貯水槽から
分水座までの全体の配管の説明図である。

【図４】 図１のコーヒー沸かし器の一部の分解断面図
である。

【図５】 図１のコーヒー沸かし器の操作処理を説明す
る概略フローチャートである。

【図６】 図１のコーヒー沸かし器の操作処理を説明す
る概略フローチャートである。

【図７】 図１のコーヒー沸かし器の一部の断面図であ
る。

【符号の説明】

１１ 器体 ２ 給湯手段 ２１ 貯水槽 ２２ ポンプ ２３ 流量制御器 ２４ リリーフバルブ ２５ ヒーター ２６ 三方電磁弁 ２６１ 熱湯入口 ２６２ 第１の出口 ２６３ 第２の出口 ３ 分水座 ３３ 第１の水路 ３４ 第２の水路 ５ 抽出バスケット ５１９ 第１の室 ５１０ 第２の室 ５１１ 底板 ５１８ 開口 ６ フィルタ ７ 操作パネル ７１ 第１の選択ボタン ７２ 第２の選択ボタン ７３ 第３の選択ボタン ７４ 第４の選択ボタン

Claims (8)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 器体内に、水を汲んでから加熱した後、
   熱湯を供給する給湯手段と、 前記給湯手段からの熱湯を、コーヒー粉に通してコーヒ
   ーを抽出する抽出バスケットとを備えているコーヒー沸
   かし器において、 前記抽出バスケットは、それぞれ入り口を有する第１及
   び第２の２室を、同一の出口を有するように形成してか
   ら、前記第１の室内にフィルタを設けてなることを特徴
   とする、コーヒー沸かし器。
2. 【請求項２】 前記抽出バスケットは、上下２部分を有
   し、 上部分は内外の２の円環体からなって、内円環体の中空
   内部は前記第１の室とされ、内外の２の円環体の間の空
   間は前記第２の室とされ、 また、下部分は、円環体であって、前記２室と同時に連
   通して前記出口とされていることを特徴とする、請求項
   １記載のコーヒー沸かし器。
3. 【請求項３】 前記第２の室の下に底板が形成してあ
   り、前記内円環体の少なくとも前記底板寄りの処に前記
   第１と第２との２室を連通している開口が複数形成して
   あることを特徴とする、請求項２記載のコーヒー沸かし
   器。
4. 【請求項４】 前記給湯手段と前記抽出バスケットとの
   間に三方電磁弁が取り付けられており、この三方電磁弁
   は、 前記給湯手段からの熱湯を受ける熱湯入口と、 前記熱湯入口と第１の通路を形成する第１の出口と、 前記熱湯入口と第２の通路を形成する第２の出口とを有
   し、 且つ、前記第１の出口は前記第１の室と連通するように
   配管され、 前記第２の出口は前記第２の室と連通するように配管さ
   れいることを特徴とする、請求項３記載のコーヒー沸か
   し器。
5. 【請求項５】 前記配管は、上から前記抽出バスケット
   と連結している分水座を経由して前記第１の室及び前記
   第２の室とそれぞれ連通しており、 また、前記分水座には、 前記三方電磁弁の第１の出口から熱湯を受けて前記第１
   の室へ導く第１の水路と、 前記三方電磁弁の第２の出口から熱湯を受けて前記第２
   の室へ導く第２の水路とが形成してあることを特徴とす
   る、請求項４記載のコーヒー沸かし器。
6. 【請求項６】 前記給湯手段は、 清水を貯蔵する貯水槽と、 前記貯水槽から清水を汲むポンプと、 前記ポンプからの送水を加熱してから前記ポンプの送水
   力によって前記三方電磁弁の熱湯入口へ給湯するヒータ
   ーとからなり、 また、前記ポンプの上下流のいずれかの一方に、前記ポ
   ンプの送水量を計測して前記ポンプのオンオフを制御す
   る流量制御器と、 前記ポンプから前記ヒーターまでの配管中に、前記流量
   制御器で前記ポンプを停止させる際の時間遅れによる送
   水残量を前記貯水槽へ導くリリーフバルブとが設けられ
   ていることを特徴とする、請求項４または５記載のコー
   ヒー沸かし器。
7. 【請求項７】 前記器体外に、第１，第２，第３及び第
   ４の４選択ボタンが設置してあり、 且つ、パワーがオンされたまま、 前記第１の選択ボタンを押すと、前記三方電磁弁は、前
   記第１の通路だけを開通させてから、前記給湯手段によ
   り、前記第１の通路を経由して１単位量の熱湯を前記第
   １の室に送入し、 前記第２の選択ボタンを押すと、前記三方電磁弁は、前
   記第１の通路だけを開通させてから、前記給湯手段によ
   り、前記第１の通路を経由して２単位量の熱湯を前記第
   １の室に送入し、 前記第３の選択ボタンを押すと、前記三方電磁弁は、ま
   ず前記第１の通路だけを開通させてから、前記給湯手段
   により、前記第１の通路を経由して１単位量未満の熱湯
   を前記第１の室に送入し、そして、前記第２の通路だけ
   を開通させてから、前記給湯手段により、前記第２の通
   路を経由して、前記第１の室への給湯と合わせて１単位
   量になる量の熱湯を前記第２の室に送入し、 前記第４の選択ボタンを押すと、前記三方電磁弁は、ま
   ず前記第１の通路だけを開通させてから、前記給湯手段
   により、前記第１の通路を経由して２単位量未満の熱湯
   を前記第１の室に送入し、そして、前記第２の通路だけ
   を開通させてから、前記給湯手段により、前記第２の通
   路を経由して、前記第１の室への給湯と合わせて２単位
   量になる量の熱湯を前記第２の室に送入するように配線
   されていることを特徴とする、請求項６記載のコーヒー
   沸かし器。
8. 【請求項８】パワーがオンされると、前記ヒーターは直
   ちに作動してヒーター自体を予熱するように配線されて
   いることを特徴とする、請求項７に記載のコーヒー沸か
   し器。