JP3090632U - 塩ビ管尺八 - Google Patents

塩ビ管尺八

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  • Shaping Of Tube Ends By Bending Or Straightening (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本物の尺八と略同じ音階の音を出すことので
きる塩ビ管製の尺八を提供する。 【解決手段】 塩ビ管を使用した本体2と歌口部材3と
で構成し、全長L1を545mmとし、歌口部5の切欠
き13の内側端部から第1孔15、第2孔17、第3孔
19、第4孔21までの距離をそれぞれ419mm±1
0mm、367mm±10mm、318.5mm±10
mm、224mm±10mmとし、第5孔23の第4孔
21からの距離を30mm±5mmとした。孔の径は1
0mmである。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本願考案は、尺八に関し、さらに具体的には、塩ビ管を使用して作製した尺八 に関し、この尺八は教材用に使用して特に好適である。
【0002】
【従来の技術】
邦楽の楽器の一つとして尺八が有る。尺八は真竹を用いて制作され、尺八とし ての正しい音階と良い音色の音を出す尺八を製作するためには、先ずそれに適し た竹の選定に始まり、その製作にはきわめて高度の技術を要し、したがって値段 の高価なものとなる。従って、教材として使用するのは難しい。このような状況 の下で、安価に製造できる尺八が各種提案されている。しかし、それらは器楽曲 ピッチである一点イ音を満足するものではなく、音階などの点で所謂本物の尺八 と比べて各段に劣るものである。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
本願考案は上記の如き従来の問題点に鑑みなされたものであり、器楽曲ピッチ の一点イ音442Hz±10CENTを満たし、所謂本物の尺八と略同じ音階の 音を出すことのできる、安価に製作できる尺八を提供することを目的とする。本 考案に係る尺八は、特に教材用に使用して好適である。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本願考案者は材料として安価で容易に入手できる 塩ビ管に着目した。塩ビ管は水道配管用にも製造されており、特にその規格品を 使用できれば好都合である。しかし、塩ビ管を使用した場合、本物の尺八とは素 材も全く異なるところから、例えば孔の位置など、尺八の各部寸法を本物の尺八 と同じにしても本物の尺八と同等の音階の音を出すことはできない。このため考 案者は長年に渡り研究と試作を重ね、本物の尺八と同じ音階の音を出すために、 塩ビ管を使用した尺八が備えねばならない各部寸法を確定することに成功した。
【0005】 すなわち、本願考案の塩ビ管を使用した尺八においては、歌口先端から管尻ま での全長L1、歌口の切欠き部の内端から第1孔、第2孔、第3孔及び第4孔ま でのそれぞれの距離L5、L6、L7、L8、及び第4孔から第5孔すなわち裏 孔までの距離L9を、器楽曲ピッチ一点イ音を満たすように設定した。
【0006】 具体的には、前記L1は545mm±10mm、L5は419mm±10mm 、L6は367mm±10mm、L7は318.5mm±10mm、L8は22 4mm±10mm、L9は30mm±5mmとした。これにより、この尺八は器 楽曲ピッチ一点イ音を満たすことができる。
【0007】 さらに、第1孔、第2孔、第3孔、第4孔及び第5孔の直径は10mmとした 。
【0008】 さらには、歌口部に形成される斜面は、塩ビ管の軸に対し18度±2度で傾け て形成した。また、歌口部に形成される切欠きは円弧状であり、塩ビ管の径方向 での幅は10mm±1mm、軸方向での長さは4mm±0.5mmとなるように した。
【0009】 そして、使用する塩ビ管は、長さが全長L1と同じ長さを有する本体と、この 本体の歌口側に被せられる、丈の短い管状の歌口部材とで構成し、顎当たりに必 要な寸法を確保した。
【0010】 さらには、塩ビ管は、水道配管用塩ビ管を使用した。これによりきわめて安価 に製造できる。
【0011】
【考案の実施の形態】
以下、本願考案の実施の形態を説明する。図1は本考案に係る塩ビ管を使用し て作成した尺八の正面図であり、図2は、その歌口付近の部分の部分拡大図であ る。
【0012】 この尺八1の本体2は、塩ビ管を材料として作成されており、水道の配管に使 用される口径20mm、すなわち内径D1が20mm、外径D2が26mmの塩 ビ管を所定の長さに切って使用し、作製する。その全長L1すなわち歌口部5の 端部から管尻7までの長さは545mmであり、公差としてプラスマイナス10 mmに押さえることが望ましい。
【0013】 歌口5の部分には、顎当たり9のための十分な広さを確保するために、丈の短 い第2の塩ビ管が歌口部材3として本体2に被せて取付けられている。これも水 道配管用の塩ビ管を所定の長さに切って使用する。その長さL2は30mmで、 プラスマイナス10mmに押さえることが望ましい。歌口部材3の内径は26m m、外径D3は33mmである。
【0014】 歌口5部分には図示の通り斜めにカットされた斜面11が形成され、その傾斜 角度αは本体2の軸線に対して18度で、プラスマイナス2度に押さえることが 望ましい。そしてその斜面11の本体2の軸方向での長さL3は23mmである 。また、歌口部分5の端部において、図1において斜面11の上下方向中央部で 、円弧状の切欠き13が形成されている。その幅Bは10mmで、プラスマイナ ス1mm、長さL4は4mmでプラスマイナス0.5mmに止めるのが望ましい 。また、顎当たり9の部分も傾斜しており、本体2の軸線となす角度βは81度 プラスマイナス2度が望ましい。
【0015】 次に各孔の位置であるが、第1孔15、第2孔17、第3孔19、第4孔21 は、その中心から歌口部5の切欠き13の内側先端までの距離L5、L6、L7 、L8がそれぞれ、419mmプラスマイナス10mm、367mmプラスマイ ナス10mm、318.5mmプラスマイナス10mm、224mmプラスマイ ナス10mmの距離に設けられることが望ましく、第4孔21から第5孔23ま での距離L9は30mmプラスマイナス5mmであることが望ましい。なお、第 1乃至第5孔は全てその直径d1が10mmで形成されることが望ましい。
【0016】 上記の各部の寸法は、塩ビ管を使用して作製した尺八1が、器楽曲ピッチ一点 イ音442Hz±10CENTを満たし、所謂本物の尺八と略同じ音階の音を出 せるためには重要な要素であり、考案者が長年にわたって試作、研究を重ねるこ とにより見出したものである。特にその全長L1と各孔の位置を示す寸法L5、 L6、L7、L8、L9は重要である。孔の直径d1も重要である。また、切欠 き13の寸法B、L4も重要である。さらに、斜面11の角度αも重要である。
【0017】
【考案の効果】
上記の通り、本願考案においては、塩ビ管しかも水道配管用に大量生産されて いる塩ビ管の使用が可能であるので、きわめて安価に製造でき、しかも、各部の 寸法を上記したものとすることにより、器楽曲ピッチ一点イ音442Hz±10 CENTを満たし、真竹製の本物の尺八と略同じ音階の音を出すことが可能とな った。したがって、教材用の尺八としてきわめて好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の尺八の正面図である。
【図2】歌口部の拡大図である。
【符号の説明】
1 尺八 2 本体 3 歌口部材 5 歌口部 7 管尻 9 顎当たり 11 斜面 13 切欠き 15 第1孔 17 第2孔 19 第3孔 21 第4孔 23 第5孔

Claims (7)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塩ビ管を使用した尺八において、歌口先
    端から管尻までの全長L1、歌口の切欠き部の内端から
    第1孔、第2孔、第3孔及び第4孔までのそれぞれの距
    離L5、L6、L7、L8、及び第4孔から第5孔まで
    の距離L9を、器楽曲ピッチ一点イ音を満たすように設
    定したことを特徴とする、塩ビ管尺八。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の塩ビ管尺八において、前
    記L1は545mm±10mm、L5は419mm±1
    0mm、L6は367mm±10mm、L7は318.
    5mm±10mm、L8は224mm±10mm、L9
    は30mm±5mmであることを特徴とする塩ビ管尺
    八。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の塩ビ管尺八にお
    いて、前記第1孔、第2孔、第3孔、第4孔及び第5孔
    の直径は10mmであることを特徴とする、塩ビ管尺
    八。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか1に記載の塩
    ビ管尺八において、前記歌口部に形成される斜面は、前
    記塩ビ管の軸に対し18度±2度で傾いていることを特
    徴とする、塩ビ管尺八。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれか1に記載の塩
    ビ管尺八において、前記歌口部に形成される切欠きは円
    弧状であり、塩ビ管の径方向での幅は10mm±1m
    m、軸方向での長さは4mm±0.5mmであることを
    特徴とする、塩ビ管尺八。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれか1に記載の塩
    ビ管尺八において、前記塩ビ管は、長さが前記尺八の全
    長L1と同じ長さを有する本体と、前記本体の歌口側に
    被せられる、丈の短い管状の歌口部材とで構成されてい
    ることを特徴とする、塩ビ管尺八。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の塩ビ管尺八において、前
    記塩ビ管は、水道配管用塩ビ管を使用していることを特
    徴とする、塩ビ管尺八。
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