JP3090334U - 固着具 - Google Patents

固着具

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JP3090334U
JP3090334U JP2002003189U JP2002003189U JP3090334U JP 3090334 U JP3090334 U JP 3090334U JP 2002003189 U JP2002003189 U JP 2002003189U JP 2002003189 U JP2002003189 U JP 2002003189U JP 3090334 U JP3090334 U JP 3090334U
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hole
pressing piece
columnar body
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松永  昌幸
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 柱等の木製部材或いは金属部材に形成された
挿入孔に挿入したときに該挿入孔から脱け出さないよう
に該挿入孔内に強力に固定されるようにした固着具を提
供する。 【解決手段】 円柱状体(1)の中心にはめねじ孔
(5)を形成し、該めねじ孔にはおねじ棒(9)を螺合
し、該円柱状体には該円柱状体の表面よりめねじ孔に至
る透孔(13)を形成し、該透孔には該円柱状体とは別
体の押圧片(15)を該押圧片の内側部(15a)を透
孔内に突出させた状態で嵌合し、おねじ棒がめねじ孔に
おける透孔に達したときに該おねじ棒が透孔内の押圧片
の内側部を該透孔の外方に押すことにより該押圧片の外
側部(15b)を該透孔の外部に押し出すようにしたこ
とを特徴とする固着具。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は固着具に関するものであり、更に詳しくは、例えば柱等の木製部材或 いは金属部材に形成された挿入孔に挿入したときに該挿入孔から脱け出さないよ うに該挿入孔内に強力に固定されるようにした固着具に係るものである。
【0002】
【従来の技術】
柱等の木製部材に形成された挿入孔に挿入される固着具としてはコーチボルト( コーチ木ねじ)が使用されている。また、金属部材に形成された挿入孔に挿入さ れた金属部材を固定する手段としてはイモねじ等が使用されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかるに、コーチボルトを柱等の木製部材に形成された挿入孔に挿入するときに は、該挿入孔よりも太いコーチボルトを使用するため該木製部材が割れその他の 損傷を受けるおそれがある。また、金属部材に形成された挿入孔に挿入された金 属部材(被挿入金属部材)をイモねじにより固定する際には、被挿入金属部材の 表面をイモねじの先端で押圧することになる。即ち、被挿入金属部材はイモねじ の先端たる点で支持されることになる。従って、被挿入金属部材は確実に固定さ れず、挿入孔内で動くおそれがある。 本考案は、上記従来の技術における上述の問題を解決し、柱等の木製部材或いは 金属部材に形成された挿入孔に挿入したときに該挿入孔から脱け出さないように 該挿入孔内に強力に固定されるようにした固着具を提供しようとしてなされたも のである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本考案は下記の固着具を提供するものである。
【0005】 (1)円柱状体の中心にはめねじ孔を形成し、該めねじ孔にはおねじ棒を螺合し 、該円柱状体には該円柱状体の表面よりめねじ孔に至る透孔を形成し、該透孔に は該円柱状体とは別体の押圧片を該押圧片の内側部を透孔内に突出させた状態で 嵌合し、おねじ棒がめねじ孔における透孔に達したときに該おねじ棒が透孔内の 押圧片の内側部を該透孔の外方に押すことにより該押圧片の外側部を該透孔の外 部に押し出すようにしたことを特徴とする固着具(請求項1)。
【0006】 (2)前記円柱状体の先端における端面には支持ピンを偏心させた状態で突設し 、該円柱状体とは別体の可動部材には偏心させた位置にピン孔を形成し、該ピン 孔に支持ピンを遊嵌することにより可動部材を支持ピンに回動自在に支持させる (請求項2)。
【0007】
【作用】
[請求項1の固着具] 請求項1の固着具を使用する際には、柱等の木製部材或いは金属部材に挿入孔 を形成し、該挿入孔に固着具の円柱状体を挿入した後、めねじ孔に螺合している おねじ棒を回転させて前進させるのである。おねじ棒が前進してめねじ孔におけ る透孔に達すると、該おねじ棒は透孔内に突出している押圧片の内側部を該透孔 の外方に押すことにより該押圧片の外側部を該透孔の外部に押し出す。即ち、押 圧片は透孔に嵌まった状態で該押圧片の外側部が木製部材又は金属部材の挿入孔 の内面を強力に押圧する。従って、円柱状体は挿入孔から抜け出さないように該 挿入孔内に強力に固定される。
【0008】 [請求項2の固着具] 請求項2の固着具は請求項1の固着具に更に抜け止め手段を付加してなるもので ある。請求項2の固着具を使用する際には、例えば柱等の木製部材或いは金属部 材に形成した挿入孔の奥側端に該挿入孔に連続し且つ該挿入孔より下方に屈曲し た係止孔を形成することにより可動部材を係止する係止手段を設ける。円柱状体 を挿入孔内に挿入し、該円柱状体を挿入孔内にて軽く回動させることにより円柱 状体先端の支持ピンに遊嵌した可動部材を該支持ピンを回動中心として下方に回 動させる。しかるときは、支持ピンは円柱状体先端の端面に対し偏心させた位置 にあり、可動部材のピン孔は可動部材に対し偏心させた位置にあるため、可動部 材は円柱状体に対し下方に突出する。即ち、可動部材は挿入孔の奥側端に形成さ れた係止孔等の係止手段に係止する。従って、円柱状体の抜けはより確実に防止 される。なお、その他の点においては、請求項2の固着具は前記請求項1の固着 具と同様の作用をなす。
【0009】
【考案の実施の形態】
次に、本考案の実施の形態を添付図面に従って説明する。 符号1に示すものは円柱状体である。円柱状体1の中心にはめねじ3を刻設した めねじ孔5を形成する。めねじ孔5には該めねじ3に対応するおねじ7を備えた おねじ棒9の一端を螺合する。おねじ棒9は他端に該おねじ棒9を回転させるた めの回転手段11を備えている。円柱状体1には該円柱状体1の表面よりめねじ 孔5に至る透孔13を形成する。透孔13は好ましくは細長孔とし、円柱状体1 の中心線に対して傾斜させた状態で配設する。また、円柱状体1には複数個の透 孔13を形成してもよい。透孔13には円柱状体1とは別体の押圧片15を該押 圧片5の内側部15aを透孔13内に突出させた状態で嵌合し、おねじ棒9がめ ねじ孔5における透孔13に達したときに該おねじ棒9が透孔13内の押圧片1 5の内側部15aを該透孔13の外方に押すことにより該押圧片15の外側部1 5bを該透孔13の外部に押し出すようになす。符号13aに示すものは押圧片 5の内側部15aを透孔13内に突出させた状態に維持するために透孔13の底 部の一部に形成された支持底である。
【0010】 前記円柱状体1の先端における端面21には支持ピン23を偏心させた状態で突 設し、該円柱状体1とは別体の可動部材25には偏心させた位置にピン孔27を 形成し、該ピン孔27に支持ピン23を遊嵌することにより可動部材25を支持 ピン23に回動自在に支持させる。
【0011】 符号30に示すものは柱等の木製部材或いは金属部材に形成された挿入孔であっ て、該挿入孔30内に円柱状体1が挿入される。符号32に示すものは挿入孔3 0の奥側端に該挿入孔30に連続し且つ該挿入孔より下方に屈曲した状態で形成 された係止孔であり、該係止孔32に前記可動部材25が係止される。
【0012】 図6は本考案による固着具を用いて柱31を土台33に固定した状態を示す。こ の事例においては柱31と土台33とにそれぞれ固着具を取り付け、これらの固 着具を連結具35を介して相互に連結している。連結具35の延長部35aは別 の固着具37を介して基礎39に固定されている。
【0013】 図9は固着具の円柱状体1を金属部材41に形成された挿入孔30内に固定した 状態を示す。
【0014】
【考案の効果】
[請求項1の固着具] 請求項1の固着具によれば、木製部材等に形成された挿入孔内に円柱状体を挿入 し、おねじ棒を回転させれば、該おねじ棒は円柱状体の透孔内に突出している押 圧片の内側部を該透孔の外方に押すことにより該押圧片の外側部を該透孔の外部 に押し出すようにしている。換言すれば、木製部材等に形成された挿入孔内に円 柱状体を挿入した後、おねじ棒を回転させることにより円柱状体より押圧片を外 方に張り出させるようにしている。従って、円柱状体は挿入孔よりも太いもので ある必要はなく、挿入孔内に円滑に挿入し得るものでよいため、挿入孔が形成さ れている木製部材等が無理な力を受けることはなく、挿入孔が形成されている木 製部材等が割れその他の損傷を受けるおそれはない。また、押圧片を円柱状体よ り外方に張り出させるようにしているため、円柱状体は挿入孔内に強力に固定さ れ、円柱状体が挿入孔から抜け出すおそれはない。本考案の固着具を用いて例え ば柱を土台に固定したときには、建物の耐震性が向上する。
【0015】 [請求項2の固着具] 請求項2の固着具によれば、円柱状体先端の支持ピンに遊嵌された可動部材を挿 入孔に連続し且つ該挿入孔より下方に屈曲した状態で形成された係止孔等の係止 手段に係止することにより、円柱状体の抜けはより確実に防止される。その他の 点においては、請求項2の固着具は前記請求項1の固着具と同様の効果を発揮す る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による固着具を示す斜視図である。
【図2】円柱状体と押圧片とを示す側面図である。
【図3】押圧片を張り出させた状態を示す側面図であ
る。
【図4】円柱状体の断面図である。
【図5】円柱状体に形成された透孔を示す斜視図であ
る。
【図6】本考案による固着具の使用状態の一例を示す断
面図である。
【図7】本考案による固着具を示す別の斜視図である。
【図8】本考案による固着具の使用状態の別の一例を示
す断面図である。
【図9】本考案による固着具の使用状態の更に別の一例
を示す断面図である。
【符号の説明】
1 円柱状体 3 めねじ 5 めねじ孔 7 おねじ 9 おねじ棒 11 回転手段 13 透孔 13a 支持底 15 押圧片 15a 内側部 15b 外側部 21 端面 23 支持ピン 25 可動部材 27 ピン孔 30 挿入孔 31 柱 32 係止孔 33 土台 35 連結具 37 固着具 39 基礎 41 金属部材

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円柱状体の中心にはめねじ孔を形成し、
    該めねじ孔にはおねじ棒を螺合し、該円柱状体には該円
    柱状体の表面よりめねじ孔に至る透孔を形成し、該透孔
    には該円柱状体とは別体の押圧片を該押圧片の内側部を
    透孔内に突出させた状態で嵌合し、おねじ棒がめねじ孔
    における透孔に達したときに該おねじ棒が透孔内の押圧
    片の内側部を該透孔の外方に押すことにより該押圧片の
    外側部を該透孔の外部に押し出すようにしたことを特徴
    とする固着具。
  2. 【請求項2】 前記円柱状体の先端における端面には支
    持ピンを偏心させた状態で突設し、該円柱状体とは別体
    の可動部材には偏心させた位置にピン孔を形成し、該ピ
    ン孔に支持ピンを遊嵌することにより可動部材を支持ピ
    ンに回動自在に支持させたことを特徴とする請求項1の
    固着具。
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