JP3090024U - 筐体のヒートシンク構造 - Google Patents

筐体のヒートシンク構造

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JP3090024U JP2002002819U JP2002002819U JP3090024U JP 3090024 U JP3090024 U JP 3090024U JP 2002002819 U JP2002002819 U JP 2002002819U JP 2002002819 U JP2002002819 U JP 2002002819U JP 3090024 U JP3090024 U JP 3090024U
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heat sink
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 屋内外に設置され、内側と外側との強制又は
自然冷却環境条件の異なる状態内に設置される筐体の熱
交換器のヒートシンク構造であって、外部ファンを用い
ず放熱効率の大幅の向上が図れる簡便構造の筐体のヒー
トシンク構造を提供する。 【解決手段】 屋外筐体4の筐体本体5の外壁12には
外面側フィン群2と内面側フィン群3とからなるヒート
シンク構造1が設けられている。この外面側フィン群2
のフィン2Aの間隔aが内面側フィン群3のフィン3A
の間隔bよりも広く形成される。これによりフィン2A
間の通気性の向上が図れ、結果として放熱効率の大幅の
向上が図れる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、屋内外に設置され、内側と外側との強制又は自然冷却環境が異なる 状態内に設置される筐体に設けられる熱交換器のフィンタイプのヒートシンク構 造に係り、特に、放熱効率を大幅に向上させる簡便構造の筐体のヒートシンク構 造に関する。
【0002】
【従来の技術】
図8,図9は内部に発熱体10を収納する筐体4aとこれに設けられるヒート シンク構造1a等を示す。即ち、この筐体4aの構造としては発熱対10を収納 する内部ケーシング17と、流通路18を介し内部ケーシング17を囲む外部ケ ーシング19と、この周辺を囲む遮蔽板9等とからなる。また、内部ケーシング 17には空気を拡散するための内部ファン8が設けられており、図9に示すよう に、外部ケーシング19の開口部14は開閉扉6により開閉自在に閉止されてい る。
【0003】 ヒートシンク構造1aは図8,図9に示すように外部ケーシング19に設けら れ、その詳細構造は図10,図11に示されている。なお、この筐体4aは前記 のように内部に発熱体10を収納し、その発熱をヒートシンク構造1aを介して 外部側に放熱して発熱体10の温度コントロールをするものであるが、筐体の構 造としてはこれに限定されるものではなく、屋内外に設置されてその内側と外側 との強制又は自然冷却環境条件の異なる状態に設置されるすべてのものが含まれ るが、ここでは屋外に設置されて内部に発熱体10を収納するものについて説明 している。
【0004】 図10は前記のヒートシンク構造1aの構造をわかり易く説明するための簡便 構造のものである。ヒートシンク構造1aは前記の外部ケーシング19に相当す る筐体本体5aの外壁12aに取付けられる構造のものが示されている。なお、 図11も従来のヒートシンク構造1bを示すものであり、外部ケーシング19の 筐体本体5bの外壁12bに取付けられているものが示されている。
【0005】 図10及び図11に示すヒートシンク構造1a,1bは、前記のように屋外筐 体4a,4bの筐体本体5a,5bの外壁12a,12bに取付けられるもので あり、その取付板13a,13bとこの外面側に立設する外面側フィン群2a, 2bと内面側に立設する内面側フィン群3a,3bとからなる。外面側フィン群 2a,2bは多数枚のフィン2Aを並設したものからなり、内面側フィン群3a ,3bは同じく多数枚のフィン3Aを並設したものからなる。なお、図10のヒ ートシンク構造1aは外面側フィン群2aのフィン2Aと内面側のフィン群3a のフィン3Aとが対峙して一直線上に配置されているものからなるが、図11に 示すヒートシンク構造1bは外面側フイン群2bのフイン2Aと内面側フィン群 3bのフィン3Aとが互いに喰い違った位置(一直線上ではない)に配置される 。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
図10,図11に示したヒートシンク構造1a,1bの場合は外面側フィン群 2a,2bと内面側フィン群3a,3bの夫々のフィン2A,3Bの間隔dや厚 みや形状が全く等しいものからなる。従って、このような型式のヒートシンク構 造1a,1bの場合は内面側フィン等3a,3bで吸収した熱が外面側フィン群 2a,2bのフィン2Aから放熱する場合、放熱効率が必ずしもよくない問題点 があった。
【0007】 そこで、本願の考案者は、外面側フィン群のフィンの間隔や厚み,形状を工夫 し、種々の実験を試みた結果、外面側フィン群のフィン間の間隔を内面側フィン 群のフィン間の間隔より広くしたり、その厚みや形状を夫々相違させることによ り放熱効率が大幅に向上することを実証した。なお、この間隔寸法をいくらにす るか又はその厚みや形状をどのようにするかは筐体の容積や発熱体の性質や、筐 体の設置場所及び筐体の冷却環境条件等を考慮して適宜設定されるものであり、 その詳細内容の開示は省略する。
【0008】 本考案は、以上の事情に鑑みて創案されたものであり、外部ファンを使用しな い熱交換器のフィンタイプのヒートシンク構造において、放熱効率を大幅に向上 でき、かつ簡便に実施できる筐体のヒートシンク構造を提供することを目的とす る。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本考案は、以上の目的を達成するために、請求項1の考案は、屋内外に設置さ れ、内側と外側との強制又は自然冷却環境条件が異なる状態内に配置される筐体 に付設される熱交換用のヒートシンク構造であって、該ヒートシンク構造は、内 側及び外側に多数枚のフィンを並設したものからなり、この内面側フィン群と外 面側フィン群とのフィン間の間隔やその厚み,形状の1つ乃至全部が夫々相異す るものであることを特徴とする。内面側フィン群と外面側フィン群のフィン間の 間隔やその厚み形状等を相異させることにより、吸熱した熱の放熱条件が従来の ものと相異し、大幅な放熱効率を向上させることができると共に、フィンの構造 相違のみの簡便構造のものであり、容易に、かつ比較的安価に実施することがで きる。
【0010】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施の形態を図面を参照して詳述する。筐体としては各種のも のが考えられるが、本実施の形態では内部に発熱体を収納する筐体を説明の対象 とし、その全体構造やヒートシンク構造についても説明の都合上、簡便構造のも のとしたが、勿論筐体はこれに限定されるものではなく、屋内外に設置され、そ の内側と外側との強制又は自然冷却環境条件の異なる状態に設置されるすべての 筐体を含む。図1は本考案のヒートシンク構造1を備えた筐体4を示す。また、 図2は図1のA−A線断面図である。図1,図2に示すように筐体4は筐体本体 5と熱交換器であるフィンタイプのヒートシンク構造1を備えるものからなる。 筐体本体5は、周囲三面を外壁12で囲まれ一面側に開口部14(図2)を設け 、天井15と底面16で上下を閉止された箱体からなり、開口部14には開閉扉 6がヒンジ7により開閉可能に設けられている。発熱体10はこの筐体本体5内 に収納され、開閉扉6から出入される。また、筐体本体5のまわりには図2に示 すように遮蔽板9が設けられている。
【0011】 ヒートシンク構造1は図2に示すように筐体本体5の三面の外壁12に設けら れている。即ち、ヒートシンク構造1は外壁12側に取付けられて、この開口部 を閉止する取付板13と、この外面側に配設される外面側フィン群2とこの内面 側に配設される内面側フィン群3とからなり、熱伝達率のよい材料で比較的軽い 材料が用いられる。
【0012】 外面側フィン群2は多数枚の板状のフィン2Aを間隔aを介して並設したもの からなり、内面側フィン群3は同じく多数枚の板状のフィン3Aを間隔bで並設 したものからなる。本考案の特徴はこのフィン間の間隔のa,bをa>bとした ものである。例えば、一例として2a≒2bに形成されるが勿論これに限定され るものではない。また、本実施の形態では内面側フィン群3と外面側フィン群2 とのフィン3Aとフィン2Aの厚みや形状については特にふれていないが、互い に相違するものでもよい。
【0013】 図3は本考案のヒートシンク構造1の放熱作用を説明するための部分断面図で ある。筐体本体5内に収納されている発熱体10からの発熱は筐体本体5内の空 気を加熱し加熱空気が形成される。この加熱空気は内部ファン8により筐体本体 5内で拡散されてヒートシンク構造1の内面側フィン群3のフィン3Aに伝達さ れ、フィン3Aを介して外面側フィン群2側に伝達される。図4に示すように、 外面側フィン群2のフィン2A間の間隔は広いため外気はこの間隔内を円滑に流 通する。これにより、フィン2Aに伝達された熱は流通する外気により効率的に 放熱される。これにより結果として筐体本体5内の空気の温度が低下し、発熱体 10は所望の温度にコントロールされる。
【0014】 外面側フィン群2のフィン2A間の間隔aをどの位にするかについては屋外筐 体4の容積内部に収納される発熱体10の性質や筐体4の設置場所等を考慮して 適宜決められる。
【0015】 以上の説明において、図1に示すように、ヒートシンク構造1は1つの外壁1 2に1セットしか設けられていないが、勿論、複数組設けてもよい。また、前記 のように外面側フィン群2のフィン2Aと内面側フィン群3のフィン3Aの厚み や形状は以上の説明や図示では一定のものとしたが、勿論これに限定するもので はない。また、遮蔽板9の構造についても以上の図示の形状のものに限定するも のではなく、一層に限らず複数層のものであってもよい。
【0016】 図5乃至図7は本考案のヒートシンク構造1を設けた筐体4における発熱体1 0からの熱の放熱状態を示すための模式図である。図5では発熱体10からの熱 は内部ファン8により拡散されながら内部ケーシング17と外部ケーシング19 との間の流通路18を通り、ヒートシンク構造1により吸熱されて外部ケーシン グ18と遮蔽板9との間に放熱され放熱される。この間を流通する流気により外 部側に放熱される。また、図6,図7は内部ファン8の取付位置が相異するもの であり、ヒートシンク構造1からの放熱状態は図5のものとほぼ同じであり、重 複説明を省略する。
【0017】
【考案の効果】
本考案の筐体のヒートシンク構造によれば、外部ファンを用いない簡便で、メ ンテナンスフリーのタイプのものからなり、かつヒートシンク構造のフィンの間 隔や厚みや形状を工夫することによる簡便手段により放熱効率の大幅な向上を図 ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のヒートシンク構造を備えた筐体の概要
構造を示す斜視図。
【図2】図1のA−A線拡大断面図。
【図3】本考案のヒートシンク構造による放熱作用を説
明するための部分断面図。
【図4】本考案のヒートシンク構造による放熱作用を説
明するための部分斜視図。
【図5】本考案のヒートシンク構造を備えた筐体におけ
る放熱状態を示す模式図。
【図6】本考案のヒートシンク構造を備えた筐体におけ
る放熱状態を示す模式図。
【図7】本考案のヒートシンク構造を備えた筐体におけ
る放熱状態を示す模式図。
【図8】従来の熱交換器を備える筐体の概要構造を示す
断面図。
【図9】図8の正面図。
【図10】従来のヒートシンク構造における放熱作用を
説明するための部分断面図。
【図11】従来のヒートシンク構造における放熱作用を
説明するための部分断面図。
【符号の説明】
1 ヒートシンク構造 2 外面側フィン群 3 内面側フィン群 2A フィン 3A フィン 4 筐体 5 筐体本体 6 開閉扉 7 ヒンジ 8 内部ファン 9 遮蔽板 10 発熱体 12 外壁 13 取付板 14 開口部 15 天井 16 底面 17 内部ケーシング 18 流通路 19 外部ケーシング

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 屋内外に設置され、内側と外側との強制
    又は自然冷却環境条件が異なる状態内に配置される筐体
    に付設される熱交換用のヒートシンク構造であって、該
    ヒートシンク構造は、内側及び外側に多数枚のフィンを
    並設したものからなり、この内面側フィン群と外面側フ
    ィン群とのフィン間の間隔やその厚み,形状の内の1つ
    乃至全部が夫々相異するものであることを特徴とする筐
    体のヒートシンク構造。
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