JP3089831U - 電動ストロークユニット - Google Patents

電動ストロークユニット

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和夫 佐々木
正己 平野
善人 時長
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ユニテック株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トルクや位置等のストローク制御の制御性を
高めることができ、無通電時における手動操作が可能と
なる電動ストロークユニットを提供する。 【解決手段】 電動ロック装置1は、DCモータ6と、
シャフト4とを備え、特殊推進ネジ構造により、シャフ
ト4の可動軸9が、トルク、位置、速度制御の1つもし
くは複数の制御方法による、DCモータ6の駆動によ
り、ストロークする。停電などの無通電時には、大歯車
23を回転軸21の方向に押圧して小歯車22に嵌合さ
せた状態で、該大歯車23を回転させることにより、回
転軸21、回転軸8を回転させ、可動軸9を後退させて
強制的に開錠可能とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、電動ストロークユニットに係わり、詳しくは、位置制御や速度制御 などストローク制御の制御性を高めたもので、リニアな動きの要求されるあらゆ る分野に適用可能な電動ストロークユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、ストロークユニットとしては、例えばロック装置などがあり、従来の ロック装置としては、ソレノイド駆動型が知られている。ソレノイド駆動型では 、ソレノイドユニットの大型化に、ロック装置の用途や使用箇所に対応して一定 の制約があり、ロックボルトの施錠位置と施錠位置間のストロークの大きさには 一定の限界があった。そのため典型的には、特開2001−28310号公報に 開示される電動ロック装置が知られており、その装置では、駆動源をソレノイド から電動モータへ変更するとともに、特殊推進ネジ構造を用いている。これによ り、この電動ロック装置はねじシャフト、ロックボルトおよび固定ガイドを変更 することで、ストロークを長くすることを可能にしている。ここで、特殊推進ネ ジ構造は、回転運動を直線運動に変えるものであり、これにより、モータの回転 力をストロークという動きに変えている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の特開2001−28310号公報に開示された電動ロッ ク装置のような従来の電動ストロークユニットにあっては、制御面で下記のよう な欠点があった。すなわち、従来の電動ロック装置では、停電等の非常時には、 シャフトをストローク運動させることが不可能となり、ロックを開錠することが できないという問題があった。
【0004】 そこで本考案は、停電等の非常時でもロックを開錠することができる電動スト ロークユニットを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的達成のため、請求項1記載の考案による電動ストロークユニットは、 ネジ構造により、直線的なストロークをするシャフトと、前記シャフトに対して 回転力を付与するモータとを備える電動ストロークユニットであって、前記シャ フトを外部からの手動操作により回転させる手動操作手段を備えることを特徴と する。 請求項1に従属する請求項2記載の考案は、前記手動操作手段は、前記シャフ トと前記モータの回転軸との間に介挿され、前記モータの回転力を前記シャフト に伝達し、その周囲に小歯車が形成された回転軸と、外部からの押圧力により前 記回転軸の小歯車に嵌合し、外部からの回転操作により前記回転軸を回転させる 大歯車とを備えることを特徴とする。 請求項2に従属する請求項3記載の考案は、前記大歯車は、外部から押圧され た場合に前記小歯車に嵌合する一方、外部から押圧されないときは、弾性部材に より外向きに押圧され、前記小歯車から離間することを特徴とする。
【0006】
【作用】
本考案では、無通電時には、手動操作により、大歯車を押圧して小歯車に嵌合 させ、所定の方向に回転させることで、回転軸を介してシャフトを回転させてシ ャフトをストロークさせる。
【0007】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施の形態を電動ロック装置に適用した例について説明する。 まず、電動ロック装置の構成を説明する。 図1は、パネル扉を施錠および解錠する電動ロック装置1を示す断面図である 。図1において、電動ロック装置1は、筐体である機体2により形成され、機体 2の外側は、カバー3によって覆われている。機体2およびカバー3の片方の側 面には、後述するシャフト4のための開口部5が形成され、反対側には、後述す る手動操作機構20および後述するDCモータ6を含む駆動装置7が設置される 。電動ロック装置1のセンターを通る軸にはシャフト4が配置され、シャフト4 は、回転軸8(先端オネジ)と可動軸9との組み合わせにより形成される。可動 軸9のシャフト4側の側面には、嵌挿のための穴10が形成され、回転軸8が可 動軸9の穴10に嵌挿されている。回転軸8(先端オネジ)と可動軸9との嵌挿 部分は、特殊推進ネジ構造であり、回転軸8の回転運動は特殊推進ネジ構造によ り可動軸9をストローク運動させる。 ここで、特殊推進ネジ構造は、回転軸8と可動軸9の穴10とに形成された複 数の溝によりDCモータ6の回転運動を直線運動に変換するものである。回転軸 8は、手動操作機構20の回転軸21を介してDCモータ6のモータ軸19に連 結されている。DCモータ6の周りには、これを駆動するための駆動装置7が設 置されており、DCモータ6の回転は、モータ軸19、回転軸21を介して、回 転軸8に伝達される。ゆえに、回転軸8がDCモータ6により回転運動すること により可動軸9がストロークする。 さらに、回転軸8の周りには、ヘリサート11が配置されており、ヘリサート 11は、ストロークの際の可動軸9の溝(めねじ)を補強するものである。一方 、シャフト4の開口部5側の周りにはリニアライナベアリング12が配置されて おり、リニアライナベアリング12は機体2側に設置され、シャフト4のストロ ーク運動の摩擦を低減させ、円滑なストロークを可能にする。リニアライナベア リング12の開口部5側の端部には、Oリング13が設置され、シールされる。
【0008】 手動操作機構20は、停電などの無通電時に、シャフト4を手動で作動させて 開錠するためのものである。手動操作機構20において、回転軸21の周囲には 、小歯車22が形成されている。また、該小歯車22に当接するように、大歯車 23が配設されている。該大歯車23は、スプリング24により外向きに押圧さ れた状態で固定されており、その一部は、機体2より突出している。該大歯車2 3は、上記スプリング24により、回転軸21の方向に押圧可能となっており、 図2に示すように、押圧された状態で、その歯車部が回転軸21の小歯車22に 嵌合するようになっている。ゆえに、通常動作(電動)時には、大歯車23は、 スプリング24により外向きに押圧されているので、回転軸21の小歯車22と 嵌合しない。
【0009】 これに対して、停電などの無通電時に、強制的に開錠すべく、図2に示すよう に、ユーザが大歯車23を内向き、すなわち回転軸21の方向に押圧した状態で 、該大歯車23を回転させると、回転軸22が回転運動することにより可動軸9 が(開錠方向に)ストロークすることになる。このとき、操作側が大歯車23、 回転軸21が小歯車22という組み合わせであるため、手動操作時の回転回数が 少なくでき、ユーザの操作負担を軽減することができる。また、上述したように 、大歯車23と小歯車22とを、通常動作(電動)時には嵌合しない構造とし、 また、構造上複雑な傘歯歯車を用いていないため、双方の歯車を安価な材料で製 作することが可能である。
【0010】 次に、図3は、図1に示す電動ロック装置1の側面図である。 図3において、機体2の内部にはドライバ基盤14が設置されており、ドライ バ基盤14は、シャフト4のトルク、位置、速度制御の1つもしくは複数の制御 を可能とする各機能ICが基盤上に搭載されている。各機能ICは、後述する回 転制御回路113、ベースドライブ回路115などであり、ドライバ基盤14は 、各機能ICおよび、例えばPLD(プログラマブル・ロジック・デバイス)を 用いることにより部品点数が削減され、ドライバ基盤14の小型化および低価格 化が可能となる。さらに、ドライバ基盤14上にはフォトインタラプタa、b( リミットセンサ)が設置されており、フォトインタラプタa、bは、光エネルギ ーを電気エネルギーに変換するフォトセンサであり、シャフト4のストローク位 置を検出するものである。フォトインタラプタa、bの近傍には、遮光板15が 設置されており、遮光板15は、フォトインタラプタa、bへの外部からの光を 遮断するものである。このように、ドライバ基盤14を電動ロック装置1に内蔵 することにより、ユーザによるモータと制御回路間の結線および調整作業を無く すことができ、誤配線、調整不良等による事故防止ができ、ユーザに信頼性を与 えるという効果がある。さらに、ユーザの動作は、シャフト4の引き込み時には 、後述する引込指令入力104とGND102とを短絡するだけでよく、シャフ ト4の押し出し時には、押出指令入力105とGND102とを短絡するだけで よいので使いやすく、ユーザの上位システムの設計の負担も軽減できる。 なお、フォトインタラプタは、上記のように2つではなく複数個を設置するよ うにしてもよい。
【0011】 ここで、電動ロック装置1におけるストローク運動の仕組みについて説明する 。 この電動ロック装置1では、通常動作(電動)時には、電流の供給によりDC モータ6を駆動すると、モータの駆動によりDCモータ6に接続されるモータ軸 19が回転する。モータ軸19の回転は、手動操作機構20の回転軸21を介し て、回転軸8の溝と可動軸9の溝とが嵌合する特殊推進ネジ構造により直線運動 に変換され、可動軸9を推進させる。可動軸9の推進は、ヘリサート11により 溝(めねじ)を補強されるとともに、リニアライナベアリング12の案内により 円滑に直線運動される。可動軸9を後退させる場合は、DCモータ6の逆回転に より行われる。この可動軸9の推進と後退(ストローク)の際に、フォトインタ ラプタa,bは、光エネルギーにより可動軸9の位置を検出し、検出したものを 電気信号に変換しドライバ基盤14に伝える。一方、ストロークの際のドライバ 基盤14は、後述するシャフト4のトルク、位置、速度制御の1つもしくは複数 の制御をし、DCモータ6に指令を出す。 なお、通常動作(電動)時には、図4(a)に示すように、大歯車23は、ス プリング24により外向きに押圧されているので、回転軸21の小歯車22と嵌 合しない。
【0012】 また、停電などの無通電時において、何らかの要因でロックを開錠しなければ ならいなくなったときは、図4(b)に示すように、大歯車23を内向き、すな わち回転軸21の方向に押圧し、回転軸21の小歯車22に嵌合させた状態で、 該大歯車23を回転させる。該大歯車23の回転により、回転軸21が回転運動 し(DCモータ6の逆回転に相当)、回転軸8の溝と可動軸9の溝とが嵌合する 特殊推進ネジ構造により直線運動に変換され、可動軸9が後退し、ロックが開錠 することになる。
【0013】 次に、電動ロック装置1におけるドライバ基盤14の制御の詳細について説明 する。ここでは、制御の4つの制御例を上げて説明する。なお、4つの制御例に おいて、同一の名称および作用のものは、同一の符号を付けると共に説明を省略 する。 A、トルクおよび速度制限方式 まず、トルクおよび速度制限方式における制御の構成を説明する。 図5において、Vcc101は例えばコンセント等の電源ラインであり、GN D102はアースである。Vcc101はヒューズを介してインターフェース1 03を稼働させる電源を供給し、インターフェース103は引込指令入力104 、押出指令入力105、引込リミット出力106,押出リミット出力107,C OM端子108の各種信号の入出力を行う。引込指令入力104と押出指令入力 105からの信号は、インターフェース103を介してインターロック回路10 9に入力される。インターロック回路109に入力された信号は、インターロッ ク回路109により後述するリミットセンサの信号が来るまで差し止められる。
【0014】 一方、ドライバ基盤14上にはシャフト4のストローク位置を検出するフォト インタラプタa、bが設置されている。フォトインタラプタaは押出側リミット センサ110であり、フォトインタラプタbは引込側リミットセンサ111であ る。押出側リミットセンサ110と引込側リミットセンサ111は光エネルギー によりシャフト4のストローク位置を検出し、検出した光を電気信号に変換する 。変換された電気信号は、押出側リミットセンサ110と引込側リミットセンサ 111とからセンサインターフェース112に入力される。この入力された電気 信号は、回転制御113とインターフェース103へ送られ、インターフェース 103へ送られたセンサインターフェース112の電気信号は、引込リミット出 力106、押出リミット出力107およびCOM端子108へと送らる。引込リ ミット出力106、押出リミット出力107およびCOM端子108は、例えば シャフト4のストローク位置等の情報を外部で表示するためなどに使用される外 部接続端子である。
【0015】 回転制御回路113にセンサインターフェース112の電気信号が送られると 共に、前述したインターロック回路109からの引込指令入力104および押出 指令入力105の電気信号が回転制御回路113に送られる。回転制御回路11 3は、引込指令入力104、押出指令入力105、引込リミット出力106、押 出リミット出力107の電気信号による情報と、後述するトルク・速度設定器の 情報とによりDCモータ6への入力電力を制御する。回転制御回路113からの 入力電力は、ベースドライブ回路115に送られ、ベースドライブ回路115は 、DCモータ6の駆動の制御を行うものである。ベースドライブ回路115に送 られた入力電力は、Hブリッジ116を介してDCモータ6に送られる。
【0016】 本実施の形態の特徴であるトルク・速度設定器114は、PWM制御回路11 7と接続されており、PWM制御回路117は前述した回転制御回路113と接 続されている。トルク・速度設定器114では、シャフト4のストローク運動に 関するトルクおよび速度の設定を行うものであり、その設定は、例えばドライバ 基盤14上の可変抵抗器または、外部からの指令入力により行われる。設定の制 御はPWM制御回路117により行われ、PWMにより設定された情報の信号を 回転制御回路113に伝送し、モータ入力電力を制限し、モータの出力であるト ルクおよび速度を制御する。
【0017】 次に、トルクおよび速度制限方式における制御を適用した電動ロック装置1の 作用について説明する。 (a)押出しストローク 押出指令入力105が入力されると、押出側リミットセンサ110と引込側リ ミットセンサ111とによりシャフト4の位置が検出され、入力情報と検出され た情報とが回転制御回路113に送られる。送られた情報により回転制御回路1 13とベースドライブ115とがDCモータ6の駆動および制御を行い、シャフ ト4をストロークさせ、これにより、シャフト4は押し出される。
【0018】 一方、回転制御回路113とベースドライブ回路115とがDCモータ6の駆 動および制御をする際にトルク・速度設定器114は、例えばドライバ基盤14 上の可変抵抗器または、外部からの指令入力による設定により、PWM制御回路 117からPWMにより制御に関する信号を回転制御回路113に伝送させる。 回転制御回路113は、PWM制御回路117からの信号を受けると、モータ入 力電力を制限し、モータの出力であるトルクおよび速度を制御する。回転制御回 路113のモータ入力電力の制限によりDCモータ6は、回転を制限され、DC モータ6の回転の制限によりシャフト4のストロークは、トルクおよび速度が制 御される。シャフト4のストロークは、押出側リミットセンサ110により、あ らかじめ設定された停止位置になると電気信号が回転制御回路113に伝送され 、モータ入力電力を停止することでDCモータ6の回転を止め、シャフト4が停 止する。
【0019】 (b)引込みストローク 引込指令入力104が入力されると、押出側リミットセンサ110と引込側リ ミットセンサ111とによりシャフト4の位置が検出され、入力情報と検出され た情報とが回転制御回路113に送られる。送られた情報により回転制御回路1 13とベースドライブ115とがDCモータ6の駆動および制御を行い、シャフ ト4をストロークさせ、これにより、シャフト4は引き込まれる。
【0020】 一方、回転制御回路113とベースドライブ回路115とがDCモータ6の駆 動および制御をする際にトルク・速度設定器114は、例えばドライバ基盤14 上の可変抵抗器または、外部からの指令入力による設定により、PWM制御回路 117からPWMにより制御に関する信号を回転制御回路113に伝送させる。 回転制御回路113は、PWM制御回路117からの信号を受けると、モータ入 力電力を制限し、モータの出力であるトルクおよび速度を制御する。回転制御回 路113のモータ入力電力の制限によりDCモータ6は、回転を制限され、DC モータ6の回転の制限によりシャフト4のストロークは、トルクおよび速度が制 御される。シャフト4のストロークは、引込側リミットセンサ111により、あ らかじめ設定された停止位置になると電気信号が回転制御回路113に伝送され 、モータ入力電力を停止することでDCモータ6の回転を止め、シャフト4が停 止する。 このように本制御例では、シャフト4のストロークのトルクおよび速度が同時 に制御でき、さらに、トルク系、速度系ともにオープンループであり最も低価格 の構成である。
【0021】 B、トルク制御方式 次に、トルク制御方式における制御の構成を説明する。 図6において、Vcc101は例えばコンセント等の電源ラインであり、GN D102はアースである。Vcc101はヒューズを介してインターフェース1 03と接続され、インターフェース103は、引込指令入力104、押出指令入 力105、引込リミット出力106,押出リミット出力107,COM端子10 8の各種信号の入出力を行う。インターフェース103は、他方でインターロッ ク回路109およびセンサインターフェース112と接続され、センサインター フェース112は押出側リミットセンサ110および引込側リミットセンサ11 1と接続される。センサインターフェース112の電気信号とインターロック回 路109の電気信号は、回転制御回路113に送られ、回転制御回路113から の入力電力はベースドライブ回路115およびHブリッジ116を介してDCモ ータ6に送られる。
【0022】 ここで、本実施の形態の特徴であるトルク設定器118は、PWM制御回路1 17と接続され、シャフト4のストローク運動に関するトルクの設定を行うもの である。トルクの設定は、例えばドライバ基盤14上の可変抵抗器または、外部 からのトルク指令入力により行われる。PWM制御回路117は、他方で回転制 御回路113と電流検出器119とに接続され、電流検出器119は、Hブリッ ジ116とDCモータ6との接続の間に設置される。電流検出器119は、Hブ リッジ116からDCモータ6に伝送される電流を検出し、検出した電流の情報 はPWM制御回路117に送られる。電流の情報を送られたPWM制御回路11 7は、PWMによりトルク設定器118の設定された情報の信号を回転制御回路 113に伝送し、モータ入力電力を制御し、これによりシャフト4のストローク のトルクを制御する。
【0023】 次に、トルク制御方式における制御を適用した電動ロック装置1の作用につい て説明する。 回転制御回路113からDCモータ6への入力電力によりシャフト4がストロ ーク運動する際に、電流検出器119は、回転制御回路113およびベースドラ イブ回路115からの入力電力がHブリッジ116を介してDCモータ6に送ら れる電流を検出し、その電流情報をPWM制御回路117へ送る。PWM制御回 路117は、トルク設定器118の例えばドライバ基盤14上の可変抵抗器また は、外部からのトルク指令入力による設定により、制御に関する信号を回転制御 回路113に伝送する。PWM制御回路117からの信号を受けた回転制御回路 113は、モータ入力電力を制御しモータの出力であるトルクを制御する。回転 制御回路113のモータ入力電力の制御によりDCモータ6は、回転を制御され 、DCモータ6の回転の制御によりシャフト4のストロークは、トルクが制御さ れる(電流フィードバック)。
【0024】 C、速度制御方式 次に、速度制御方式における制御の構成を説明する。 図7において、Vcc101は例えばコンセント等の電源であり、GND10 2はアースである。Vcc101はヒューズを介してインターフェース103と 接続され、インターフェース103は、引込指令入力104、押出指令入力10 5、引込リミット出力106,押出リミット出力107,COM端子108の各 種信号の入出力を行う。インターフェース103は、他方でインターロック回路 109およびセンサインターフェース112と接続され、センサインターフェー ス112は押出側リミットセンサ110および引込側リミットセンサ111と接 続される。センサインターフェース112の電気信号とインターロック109の 電気信号は、回転制御回路113に送られ、回転制御回路113からの入力電力 はベースドライブ回路115およびHブリッジ116を介してDCモータ6に送 られる。
【0025】 ここで、本実施の形態の特徴である速度設定器120は、PWM制御回路11 7と接続され、シャフト4のストローク運動に関する速度の設定を行うものであ る。速度の設定は、例えばドライバ基盤14上の可変抵抗器または、外部からの 速度指令入力により行われる。PWM制御回路117は、他方で回転制御回路1 13と電圧・電流検出器121とに接続され、電圧・電流検出器121は、Hブ リッジ116とDCモータ6との接続の間に設置される。電圧・電流検出器12 1は、Hブリッジ116からDCモータ6に伝送される電圧および電流を検出し 、検出した電圧および電流の情報はPWM制御回路117に送られる。電圧およ び電流の情報を送られたPWM制御回路117は、PWMにより速度設定器12 0の設定された情報の信号を回転制御回路113に伝送し、モータ入力電力を制 御し、これによりシャフト4のストロークの速度を制御する。
【0026】 次に、速度制御方式における制御を適用した電動ロック装置1の作用について 説明する。 回転制御回路113からDCモータ6への入力電力によりシャフト4がストロ ーク運動する際に、電圧・電流検出器121は、回転制御回路113およびベー スドライブ回路115からの入力電力がHブリッジ116を介してDCモータ6 に送られる電圧および電流を検出し、その電圧および電流情報をPWM制御回路 117へ送る。PWM制御回路117は、速度設定器120の例えばドライバ基 盤14上の可変抵抗器または、外部からの速度指令入力による設定により、制御 に関する信号を回転制御回路113に伝送する。PWM制御回路117からの信 号を受けた回転制御回路113は、モータ入力電力を制御しモータの出力である 速度を制御する。回転制御回路113のモータ入力電力の制御によりDCモータ 6は、回転を制御され、DCモータ6の回転の制御によりシャフト4のストロー クは、速度が制御される(簡易的な速度、電流フィードバック)。
【0027】 D、位置制御方式 次に、位置制御方式における制御の構成を説明する。 図8において、Vcc101は例えばコンセント等の電源であり、GND10 2はアースである。Vcc101はヒューズを介してインターフェース103と 接続され、インターフェース103は、位置指令入力122、位置指令入力12 3、位置指令入力124、位置指令入力125、引込リミット出力106,押出 リミット出力107、COM端子108の各種信号の入出力を行う。位置指令入 力122、位置指令入力123、位置指令入力124、位置指令入力125の信 号は、インターフェース103を介してインターロック回路109に入力され、 インターロック回路109からワンショット回路126に入力される。ワンショ ット回路126は、単安定マルチバイブレータであり、動作上のひとつの安定状 態をもつものである。
【0028】 一方、ドライバ基盤14上にはシャフト4のストローク位置を検出するフォト インタラプタa、bが設置されており、本制御例においてはさらに二つのフォト センサを追加する。4つのフォトセンサは位置センサ127、位置センサ128 、位置センサ129、位置センサ130であり、4つの各位置センサは光エネル ギーによりシャフト4のストローク位置を検出し、検出した光を電気信号に変換 する。変換された電気信号は、各位置センサからセンサインターフェース112 に入力され、この入力された電気信号は、回転制御回路113とインターフェー ス103とへ送られる。インターフェース103へ送られたセンサインターフェ ース112の電気信号は、引込リミット出力106、押出リミット出力107お よびCOM端子108と接続されており、引込リミット出力106、押出リミッ ト出力107およびCOM端子108は、例えばシャフト4のストローク位置等 の情報を外部で表示するためなどに使用される外部接続端子である。
【0029】 回転制御回路113にセンサインターフェース112の電気信号が送られると 共に、前述したワンショット回路126からの位置指令入力122、位置指令入 力123、位置指令入力124、位置指令入力125の電気信号が回転制御回路 113に送られる。回転制御回路113は、4つの位置指令入力と4つの位置セ ンサの電気信号によりDCモータ6への入力電力を制御する。回転制御回路11 3からの入力電力は、ベースドライブ回路115に送られ、ベースドライブ回路 115は、DCモータ6の駆動の制御を行うものである。ベースドライブ回路1 15に送られた入力電力は、Hブリッジ116を介してDCモータ6に送られる 。
【0030】 次に、位置制御方式における制御を適用した電動ロック装置1の作用について 説明する。 回転制御回路113とベースドライブ回路115とがDCモータ6の駆動およ び制御をする際に、位置指令入力122、位置指令入力123、位置指令入力1 24、位置指令入力125のいずれかの入力がされると、回転制御回路113は 入力された情報とセンサインターフェース112からのシャフト4の位置情報を 受けDCモータ6の回転を制御する。例えば、位置センサ127の位置でシャフ ト4のストロークを停止したい場合には、位置指令入力122を入力し、入力さ れた情報はセンサインターフェース112からのシャフト4の位置情報と共に回 転制御回路113へ送られ、回転制御回路113は、DCモータ6の回転を制御 することで位置センサ127の位置でシャフト4のストロークを停止させる。こ のように、本制御例では、回転制御回路113のモータ入力電力の制御によりD Cモータ6の回転が制御され、DCモータ6の回転の制御によりシャフト4のス トロークは、位置が制御される。 なお、本制御例ではフォトセンサを4つ設置したが、細かい停止位置が要求さ れる場合などにはさらに複数個のフォトセンサを設置するようにしてもよい。複 数個のフォトセンサを設置し、上述の(a)押出しストローク、(b)引込みス トロークを適宜に組み合わせ制御を行うことにより、ストローク位置を修正する ことができると共に、ストローク位置の各段階制御が可能となる。さらに、指令 を入力することによりシャフト4は、入力に対応した各センサの位置で自動停止 することができる。
【0031】 なお、上述の説明における様々な細部の特定ないし実例および数値や文字列そ の他の記号の例示は、本考案の思想を明瞭にするための、あくまでも参考であっ て、それらのすべてまたは一部によって本考案の思想が限定されないことは明ら かである。また、周知の手法、周知の手順、周知のアーキテクチャおよび周知の 回路構成等についてはその細部にわたる説明を避けるが、これも説明を簡潔にす るためであって、これら周知事項のすべてまたは一部を意図的に排除するもので はない。かかる周知事項は本考案の出願時点で当業者の知り得るところであるの で、上述の説明に当然含まれている。
【0032】
【考案の効果】
請求項1記載の考案によれば、無通電時、手動操作手段により、前記シャフト を外部からの手動操作により回転させるようにしたので、停電等の非常時でも、 シャフトをストロークさせることが可能となり、ロックを開錠することができる 。 請求項2記載の考案によれば、無通電時には、手動操作により、大歯車を押圧 して小歯車に嵌合させ、所定の方向に回転させることで、回転軸を介してシャフ トを回転させてシャフトをストロークさせるようにしたので、手動操作時の回転 数が少なくて済み、作業負担を軽減することができる。 請求項3記載の考案によれば、外部から押圧された場合に前記大歯車を前記小 歯車に嵌合させる一方、外部から押圧されないときは、弾性部材により外向きに 押圧させ、前記小歯車から離間させるようにしたので、通常動作(電動)時には 、大歯車と小歯車とが嵌合しないため、歯車を安価な材料で製作することができ る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施の形態による電動ロック装置(通
常時)の一例を示す断面図である。
【図2】本考案の実施の形態による電動ロック装置(無
通電時)の一例を示す断面図である。
【図3】図1に示す電動ロック装置を示す側面図であ
る。
【図4】図1に示す電動ロック装置の手動操作機構の一
例を示す断面図である。
【図5】シャフトのトルクおよび速度制限方式における
制御系統を示すブロック図である。
【図6】シャフトのトルク制御方式における制御系統を
示すブロック図である。
【図7】シャフトの速度制御方式における制御系統を示
すブロック図である。
【図8】シャフトの位置制御方式における制御系統を示
すブロック図である。
【符号の説明】
1……電動ロック装置 4……シャフト 6……DCモータ 14……ドライバ基盤 20……手動操作機構 21……回転軸 22……小歯車 23……大歯車 24……スプリング 110……押出側リミットセンサ 111……引込側リミットセンサ 114……トルク・速度設定器 118……トルク設定器 120……速度設定器 127、128、129、130……位置センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 時長 善人 東京都品川区東大井2丁目13番8号ケイヒ ン東大井ビル4F ユニテック株式会社内

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ネジ構造により、直線的なストロークを
    するシャフトと、前記シャフトに対して回転力を付与す
    るモータとを備える電動ストロークユニットであって、 前記シャフトを外部からの手動操作により回転させる手
    動操作手段を備えることを特徴とする電動ストロークユ
    ニット。
  2. 【請求項2】 前記手動操作手段は、 前記シャフトと前記モータの回転軸との間に介挿され、
    前記モータの回転力を前記シャフトに伝達し、その周囲
    に小歯車が形成された回転軸と、 外部からの押圧力により前記回転軸の小歯車に嵌合し、
    外部からの回転操作により前記回転軸を回転させる大歯
    車とを備えることを特徴とする請求項1記載の電動スト
    ロークユニット。
  3. 【請求項3】 前記大歯車は、外部から押圧された場合
    に前記小歯車に嵌合する一方、外部から押圧されないと
    きは、弾性部材により外向きに押圧され、前記小歯車か
    ら離間することを特徴とする請求項2記載の電動ストロ
    ークユニット。
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