JP3089304B2 - 光学顕微鏡 - Google Patents

光学顕微鏡

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、物体を二人以上で同時
に観察したり、或いは写真撮影装置等の付属品を取り付
けて観察と撮影等を同時にできるようにした顕微鏡に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、学会発表や記録を目的として、観
察用物体を写真撮影するための写真撮影装置を装着する
ことができるようにした顕微鏡が増えてきている。又、
教育等の目的で、複数の人間が同時にしかもほぼ同一倍
率で物体を観察することのできるようにした顕微鏡も増
えてきている。
【0003】このような機能を有する顕微鏡の構成の一
例を、図9により説明する。顕微鏡本体1において、図
中、物体に近い下方位置に、図示しない物体からの光束
が入射される対物レンズ2と、その後方の変倍光学系3
が設けられている。更にその上方には、結像レンズ4及
び接眼レンズ5が設けられ、両レンズ4,5の間には、
図では省略されているが、物体像を上下,左右方向に反
転させるためのプリズムが配設されている。又、変倍光
学系3と結像レンズ4との間には、ビームスプリッター
等の光路分割手段6が配設され、一部光束を透過して結
像レンズ4方向に向けると共に残りの光束を反射させて
写真撮影装置7方向へ向けるようになっている。この構
成により、物体観察と写真撮影とを同時に行うことがで
きる。又、写真撮影装置7に代えて供覧装置を取り付け
れば、複数の人が同時に物体像を観察することができ
る。
【0004】又、これとは別に、実開昭62−1584
12号公報に記載された顕微鏡では、上述のような光路
分割手段が顕微鏡光学系に対して挿脱自在になってい
る。写真撮影装置や供覧装置が不要である場合には、光
路分割手段を光路から離脱させることで、変倍光学系を
通過する光束が全て接眼部へ到達するようになってい
る。
【0005】しかしながら、上述のような顕微鏡におい
て、前者は光路分割手段6が常時光路内に配置されてい
るので、写真撮影や供覧を必要としない場合でも、光束
の一部を光路分割手段6で分割して反射させているた
め、所定比率の一部の光束のみしか接眼部方向に向かわ
ない。又、後者は光路分割手段を離脱できるから、写真
撮影や供覧を必要としない場合には、全光束を接眼部に
向けることができるが、写真撮影や供覧を必要とする場
合には、光路分割手段を光路上に位置させねばならない
ため、その場合には光束が一定の比率で2方向に分割さ
れてしまうことになる。
【0006】従って、両者とも、光路分割手段による光
束分割に関して、各光束の光量配分比を変化させること
はできない。そのため、光量調節を行う場合は、分割さ
れた後の夫々の光束に関する光学系に設けられた絞りを
絞ることで減光していた。しかしながら、この構造で
は、各光学系への光量を増加させる調整はできないの
で、例えば、主となる観察者が観察物体に対して作業を
行い、見学者が供覧装置を介してこれを観察する場合等
には、主となる観察者が作業の能率を上げるためにもっ
と明るい像を観察したいと思っても、光量調節は照明光
源で行うしかなかった。そこで、照明光源の光量を大き
くする調整を行い得るようにすると、必然的に照明光源
装置の大型化や光源自体の低寿命化が進むという問題が
生じる。
【0007】これに対し、このような問題を改善する顕
微鏡として、図10に示すような顕微鏡が提案された。
この装置を、上述の従来技術と同様な部分には同一の符
号を用いて説明すると、変倍光学系3と結像レンズ4と
の間に、変倍光学系3の光軸と直交する方向(矢印P方
向)に摺動可能なハウジング9を配設し、このハウジン
グ9内には、夫々分光比の異なる3つのビームスプリッ
ター10a,10b,10cが配列されている。そし
て、ハウジング9を摺動させて、各ビームスプリッター
10a,10b,10cの何れかを選択的に変倍光学系
3の光路上に位置させることで、接眼部と写真撮影装置
7又は供覧装置へ向かう各光束の光量比を調節すること
ができる。これにより、明るい像を必要とする方向によ
り多くの光量を提供することができ、写真撮影装置7を
使用する場合においても、ビームスプリッターを適宜選
択することで、より多くの光量を写真撮影装置7に導く
ことができるから、露出時間が短くてすみ、ブレのない
写真を撮影することができることになる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな装置は、複数のビームスプリッターを配設する必要
があるため、装置全体が大型化する上に、光量の分割比
もビームスプリッターによって予め設定された数種に限
定されてしまい、更に製造コストも上昇するという問題
がある。
【0009】本発明は、このような課題に鑑みて、装置
の大型化や製造コストの上昇を招くことなく、又照明光
源を大型化することもなく、変倍光学系を通過した光束
を任意の光量比で分割できるようにした光学顕微鏡を提
供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明による光学顕微鏡
は、アフォーカル変倍系を通過した光束が複数の結像光
学系に分配されるようにした光学顕微鏡において、アフ
ォーカル変倍系の光軸と直交する方向に複数の結像光学
系を移動可能にして、アフォーカル変倍系を通過した光
束の複数の結像光学系への光量の分配比を変化させるよ
うにしたことを特徴とするものである。
【0011】
【作用】従って、接眼光学系や撮影光学系等の複数の結
像光学系に導かれる光量は、アフォーカル変倍系の射出
瞳に対する各結像光学系の入射瞳の相対的位置によって
決定され、複数の結像光学系を移動させることで両瞳間
の重複面積を変化させ、複数の結像光学系に配分される
光束を任意の光量比に設定することができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
詳細に説明する。図1及び図2は本発明の第一実施例を
示すものであり、図1は顕微鏡の光学系の正面図、図2
は各瞳の相対的な位置関係を示す図である。図1におい
て、12は観察用物体mから発する光線を平行光束にす
る対物レンズ、13は対物レンズ12の後方に対物レン
ズ12と光軸Oが一致するように配置されているアフォ
ーカル変倍系、14はアフォーカル変倍系13の更に後
方に配置されている例えば二等辺三角柱形状のプリズム
であり、アフォーカル変倍系13を通過してプリズム1
4内に進入する光束は、一部が第一のプリズム面14a
で反射して第二のプリズム面14bを通過し、他の一部
が第二のプリズム面14bで反射して第一のプリズム面
14aを通過するようにして、二つの光路に分配される
ようになっている。
【0013】15は第一のプリズム面14aで反射した
光束の光路上に位置していて入射瞳を設定するための結
像レンズ、16は結像レンズ15によって結像された物
体像を拡大する接眼レンズであり、これらは接眼光学系
を構成する。又、17は第二のプリズム面14bで反射
した光束の光路上に位置していて入射瞳を設定するため
の結像レンズ、18は結像レンズ17によって結像され
た物体像を記録するための写真撮影装置であり、これら
は撮影光学系を構成する。尚、プリズム14と結像レン
ズ15との間、及びプリズム14と結像レンズ17との
間の各光路上には、像を反転させて補正するためのポロ
プリズムが夫々配設されているが、図では省略されてい
る。又、19はプリズム14と接眼光学系及び撮影光学
系(夫々ポロプリズムを含む)を一体に収容していてア
フォーカル変倍系13の光軸Oに対して直交する面内の
P方向に摺動可能な光量比調整ハウジングであり、図示
しない駆動機構によって摺動させられるようになってい
る。
【0014】そして、この顕微鏡光学系で得られる、ア
フォーカル変倍系13の射出瞳13aと、結像レンズ1
5の入射瞳15a及び結像レンズ17の入射瞳17aと
の相対的な位置関係を示すと図2のようになり、対物レ
ンズ12及びアフォーカル変倍系13を介して接眼光学
系と撮影光学系とに導かれる光量は、アフォーカル変倍
系13の射出瞳13aに対する接眼光学系の結像レンズ
15と撮影光学系の結像レンズ17の各入射瞳15a,
17aの位置によって決定されることになる。そのた
め、光量比調整ハウジング19の移動位置に応じて、接
眼光学系と撮影光学系とに分配される光量比が変化する
ようになっている。
【0015】本実施例は上述のように構成されているか
ら、例えば光量比調整ハウジング19がアフォーカル変
倍系13の光軸Oに対して、図1に示す位置に設置され
ている場合、アフォーカル変倍系13の射出瞳13aに
対して各結像レンズ15,17の入射瞳15a及び17
aは、図2の実線で示す位置にある。そのため、射出瞳
13aと入射瞳15aの重なった領域と、射出瞳13a
と入射瞳17aの重なった領域とはたがいに等しいか
ら、接眼レンズ16と写真撮影装置18には同一光量が
導かれることになる。
【0016】そして、接眼レンズ16で物体像を観察す
る観察者が、作業等のためにより明るい物体像を得たい
とする場合、光量比調整ハウジング19を例えば距離f
だけ図上右方向(P方向)に移動させればよい。これに
より、プリズム14,接眼光学系及び撮影光学系等も一
体に同一距離移動するから、各結像レンズ15,17の
入射瞳15a,17aはアフォーカル変倍系13の射出
瞳13aに対して、図2の破線で示す位置に移動するこ
とになる。この状態で入射瞳15aは全て射出瞳13a
内に位置することになり、入射瞳17aは射出瞳13a
と重なる面積が小さくなるから、接眼レンズ16へ導か
れる光量は増大し、写真撮影装置18に導かれる光量は
減少することになる。又、写真撮影する場合には、光量
比調整ハウジング19を逆方向に移動させて、入射瞳1
7aが射出瞳13aと重なる面積を増大させるようにす
ればよい。
【0017】上述のように本実施例によれば、光源装置
を調整したりすることなく、光量比調整ハウジング19
を移動させるだけで、接眼レンズ16と写真撮影装置1
8に導かれる各光量を無段階に増減することができる。
よって、通常の観察時には、接眼光学系で十分に明るい
像を観察できると共に、写真撮影時には、写真撮影装置
18によって露出時間が短くてブレのない写真を撮るこ
とができる。しかも、顕微鏡や光源装置を大型化するこ
となく、製造コストを低廉にすることができる。
【0018】次に、本発明の第二実施例を図3及び図4
により説明する。本実施例は、本発明を実体顕微鏡に用
いたものであり、図3はその顕微鏡光学系の正面図、図
4は平面図である。図3において、21は物体mからの
光を平行光束にする対物レンズ、22は対物レンズ21
の後方に配置されていて各光軸が互いに平行になるよう
に配設された一対のアフォーカル変倍系である(図4参
照)。23はアフォーカル変倍系22の後方でこの変倍
系22の並列方向と同一方向に平行に配置されていてこ
の変倍系22からの光束を一方向に折り曲げる第一反射
ミラー、24は第一反射ミラー23と異なる角度で同様
に平行に配置されていてアフォーカル変倍系22からの
光束を別の方向へ折り曲げる第二反射ミラーである(図
4参照)。
【0019】25は第一反射ミラー23で反射された一
対の平行光束を結像するための左右一対の結像レンズ、
26はこの結像された物体像を拡大するための左右一対
の接眼レンズであり、これらは第一の接眼光学系を構成
し、拡大像は第一の観察者27によって観察される。
又、29は第二反射ミラー24で反射された一対の平行
光束を結像するための左右一対の結像レンズ、30はこ
の結像された物体像を拡大するための左右一対の接眼レ
ンズであり、これらは第二の接眼光学系を構成し、拡大
像は第二の観察者31によって観察される。尚、第一反
射ミラー23と結像レンズ25の間、及び第二反射ミラ
ー24と結像レンズ29の間には、物体像を反転補正す
るためのプリズムが夫々配設されているが、図では省略
されている。
【0020】又、32は第一及び第二反射ミラー23及
び24,第一の接眼光学系及び第二の接眼光学系(上述
のプリズムを含む)を一体的に収容する光量比調整用ハ
ウジングであり、対物レンズ21の光軸Oに対して直交
する面内P方向に摺動可能になっている。
【0021】従って、第一及び第二の接眼光学系に分配
される光量の比は、一対のアフォーカル変倍系22の一
対の射出瞳に夫々対応する2つ光学系の結像レンズ2
5,29の各入射瞳の位置、即ち重複面積の比によって
決定される。又、光量比調整ハウジング32を移動させ
れば、各結像レンズ25,29への光量の分配比を変化
させ得ることは第一実施例と同様である。
【0022】上述のように、本実施例は、実体顕微鏡に
関して、二人の観察者27,31が同時に物体像を観察
できるようにしたものであり、観察者の一方がより明る
い像を観察したいという場合には、光量比調整ハウジン
グ32を移動させることで、光源を交換しなくても光量
比を増減調整することができる。
【0023】次に、図5及び図6は、本発明の第三実施
例を示すものであり、第二実施例と同様に実体顕微鏡に
関するものである。図5はその顕微鏡光学系の正面図、
図6は同じく平面図である。図中、34は対物レンズ2
1と光軸Oが一致する一組のアフォーカル変倍系であ
る。又、35はアフォーカル変倍系34の後方で第一反
射ミラー23に並設して配置された入射瞳を設定するた
めの結像レンズ、36はこの結像レンズ35の後方の結
像位置に配置された写真撮影装置であり、撮影光学系を
構成する。又、本実施例では、第一反射ミラー23の光
束反射方向において、二つの同一光路上の結像レンズ2
5及び接眼レンズ26は、夫々第一及び第二接眼光学系
37,38を構成する。第一及び第二接眼光学系37,
38は、夫々結像レンズ25間及び接眼レンズ26間の
距離を適宜調節できるように、光路と直交する方向に移
動可能に構成されている。
【0024】尚、1つの結像レンズ25と第一反射ミラ
ー23との間及びもう1つの結像レンズ25と第一反射
ミラー23との間には、夫々像反転補正用のプリズムが
配置されているが、図では省略されている。又、第一反
射ミラー23,第一及び第二接眼光学系37,38及び
撮影光学系(上述のプリズムを含む)は、光軸Oと直交
する面内をP方向に摺動可能な光量比調整ハウジング3
9に収容されていて、一体的に移動するようになってい
る。
【0025】従って、接眼光学系と撮影光学系に分配さ
れる光量の比は、一組のアフォーカル変倍系34の1つ
の射出瞳に対する、第一及び第二接眼光学系37,38
の結像レンズ25,25の各入射瞳と撮影光学系の結像
レンズ35の入射瞳との重複面積の比によって決定され
る。又、光量比調整ハウジング39を移動させれば、各
結像レンズ25,25と結像レンズ35への光量の分配
比を変化させ得る。又、アフォーカル変倍系34は1組
のレンズによって構成されているから、第一及び第二接
眼光学系37,38は、図6で破線で示すように任意に
その間隔を代えることができる。
【0026】上述のように、本実施例は実体顕微鏡に関
するものであるが、第一実施例と同等の効果を得ること
ができる。又、観察者の左右の眼の間隔は個人差があ
り、そのため実体顕微鏡では左右一対の接眼レンズの間
隔を可変に構成する必要がある。通常、この一対の接眼
レンズの間隔調整機構には、複雑な光学系及び機構が必
要であるため、左右の観察像の中心が移動し易い欠点が
あるが、本実施例によれば、変倍系が1組のレンズによ
って構成されているから、左右一対の接眼レンズの間隔
を変更するにはアフォーカル変倍系34上で、第一及び
第二接眼光学系37,38を平行移動させるだけでよ
い。従って、構成が簡単である上に両接眼光学系37,
38の間隔を変えても左右の観察像の中心が移動しにく
いため、いかなる観察者であっても良好な観察ができる
という利点がある。
【0027】次に、図7及び図8は、本発明の第四実施
例を示すものであり、実体顕微鏡に関するものである。
図7はその顕微鏡光学系の正面図、図8は図7の光学系
の位置と90°異なる方向から見た側面図である。図
中、41は第一反射ミラー23と並設された第二反射ミ
ラー24で反射した光束を結像させる入射瞳を設定する
ための結像レンズ、42は結像レンズ41によって結像
された像を拡大する接眼レンズであり、これらは接眼光
学系43を構成する。
【0028】又、第一及び第二接眼光学系37,38に
おいて、44はアフォーカル変倍系34を通過する光束
(図ではその光軸O1 が示されている)を光軸Oに直交
する方向に折り曲げる可動反射ミラー、45はこのミラ
ー44で反射された光束を第一反射ミラー23方向へ折
り曲げる反射ミラーであり、この光束は更に第一反射ミ
ラー23で反射されて第一接眼光学系37の結像レンズ
25へ向かうようになっている。又、46はアフォーカ
ル変倍系34を通過する光束(図ではその光軸O2 が示
されている)を光軸Oに直交する方向に折り曲げる可動
反射ミラー、47はこのミラー46で反射された光束を
第一反射ミラー23方向へ折り曲げる反射ミラーであ
り、この光束は更に第一反射ミラー23で反射されて第
二接眼光学系38の結像レンズ25へ向かうようになっ
ている。しかも、二つの可動反射ミラー44,46は、
図示しない駆動機構により夫々折り曲げた光路方向即ち
1 ,P2 方向へ移動可能になっている。
【0029】又、第一接眼光学系37の結像レンズ25
と第一反射ミラー23との間、第二接眼光学系38の結
像レンズ25と第一反射ミラー23との間及び結像レン
ズ41と第二反射ミラー24との間には、夫々図示しな
い像反転補正用のプリズムが設けられている。又、第一
及び第二接眼光学系37,38、接眼光学系43並びに
第一及び第二反射ミラー23,24(上述のプリズムを
含む)は、光軸O,O1 ,O2 と直交する面内のP方向
に摺動可能な光量比調整ハウジング49に収容されて、
一体に移動するようになっている。
【0030】この構成によれば、二人の観察者27,3
1のために、第一及び第二接眼光学系37,38と接眼
光学系43とに分配される光量の比は、アフォーカル変
倍系34の射出瞳に対する、第一及び第二接眼光学系3
7,38の結像レンズ25,25の各入射瞳と接眼光学
系43の結像レンズ41の入射瞳との重複面積の比によ
って決定される。又、光量比調整ハウジング49を移動
させれば、各結像レンズ25,25と結像レンズ41へ
の光量の分配比を変化させることができる。又、アフォ
ーカル変倍系34は1組のレンズで構成されているか
ら、第一及び第二接眼光学系37,38において、図8
で示すように、可動反射ミラー44と46を夫々矢印P
1,P2方向へ破線で示す位置に移動させれば、各可動
反射ミラー44,46へ入射する光束の光軸O1 ,O2
も破線図示のように変わるため、物体mの観察角度をθ
1からθ2へ変更することができる。
【0031】上述のように本実施例によれば、物体mの
観察角度を無段階に変更できるから、物体mを立体的に
観察する度合い(立体感)を適宜変更できる。このこと
は、手術用顕微鏡等で観察しながら作業を行うことの多
い実体顕微鏡において、立体感を変化させることで作業
性を向上させることができるという、実用上重要な利点
となる。なぜなら、左右の眼に対応する一対の光軸
1 ,O2 のなす角度を大きくすれば、より立体感のあ
る像を観察しながら作業を行うことができ、又細く深い
穴の底のような部位について作業するときには、光軸O
1 ,O2 のなす角度をより小さくすることで、穴の縁に
よるケラレの発生がなく、良好な全体像を観察すること
ができるからである。尚、このような構成は、第一及び
第二接眼光学系37,38の光学系だけでなく、他の一
方の観察者31のための観察光学系にも、当然設けるこ
とができる。その場合、二人の観察者27,31が個々
に好みの立体的な像を得られることになる。
【0032】
【発明の効果】上述のように、本発明に係る光学顕微鏡
は、複数の結像光学系をアフォーカル変倍系の光軸と直
交する方向に移動可能にしたから、複数の結像光学系間
で物体像の光量を任意の比率で分割でき、しかもその分
割比は任意に変更することができる。そのため、必要に
応じて十分に明るい像の観察やブレのない写真撮影等が
できる。又、限られた光量を有効に利用することができ
るから、光源装置を大型化する必要もなく、顕微鏡自体
を大型化する必要もない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例である顕微鏡光学系の要部
正面図である。
【図2】図1の光学系について、アフォーカル変倍系の
射出瞳と接眼光学系及び撮影光学系の各入射瞳の相対的
な位置関係を示す図である。
【図3】本発明の第二実施例である顕微鏡光学系の要部
正面図である。
【図4】図3の光学系の平面図である。
【図5】本発明の第三実施例である顕微鏡光学系の要部
正面図である。
【図6】図5の光学系の平面図である。
【図7】本発明の第四実施例である顕微鏡光学系の要部
正面図である。
【図8】図7の光学系を90°異なる方向から見た側面
図である。
【図9】従来の顕微鏡光学系の要部構成図である。
【図10】他の従来の顕微鏡光学系を透過状態で示す斜
視図である。
【符号の説明】
13,22,34 アフォーカル変
倍系 13a 射出瞳 14 プリズム 15,17,25,29,35,41 結像レンズ 15a,17a 入射瞳 18 写真撮影装置 19,32,39,49 光量比調整ハウ
ジング 23 第一反射ミラー 24 第二反射ミラー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 信一 東京都渋谷区幡ケ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 絹川 正彦 東京都渋谷区幡ケ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 浜田 雅巳 東京都渋谷区幡ケ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 徳永 繁男 東京都渋谷区幡ケ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 榛澤 豊治 東京都渋谷区幡ケ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (56)参考文献 実開 昭62−158413(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 21/00 G02B 21/06 - 21/36

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アフォーカル変倍系を通過した光束が複数
    の結像光学系に分配されるようにした光学顕微鏡におい
    て、前記アフォーカル変倍系の光軸と直交する方向に前
    記複数の結像光学系を移動可能にして、該複数の結像光
    学系への光量の分配比を変化させ得るようにしたことを
    特徴とする光学顕微鏡。
JP03304933A 1991-07-23 1991-11-20 光学顕微鏡 Expired - Fee Related JP3089304B2 (ja)

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US08/411,929 US5552929A (en) 1991-07-23 1995-03-28 Stereomicroscope

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