JP3089123U

JP3089123U - 保形性を有する毛皮製襟及び毛皮製襟巻き

Info

Publication number: JP3089123U
Application number: JP2002001906U
Authority: JP
Inventors: 欽一新田
Original assignee: 欽一新田
Priority date: 2002-04-05
Filing date: 2002-04-05
Publication date: 2002-10-11
Anticipated expiration: 2008-04-05

Abstract

(57)【要約】【課題】湾曲した形状を保持できるようにし、その立
体的形状の変化を保つことにより意匠的価値を高めるこ
とができる。【解決手段】衣服の首周りに取り付ける毛皮製襟にお
いて、その内部に形状の保持が可能な保形部材を少なく
とも一つ取り付けている保形性を有する毛皮製襟、及び
首周りに着用する毛皮製襟巻きにおいて、その内部に形
状の保持が可能な保形部材２を少なくとも一つ取り付け
ている保形性を有する毛皮製襟巻き１０を提供する。好
ましくは、前記保形部材２が、形状記憶合金製ワイヤー
又は金属製ワイヤーであり、長手方向における中央部を
除いた両側の夫々に、一つの前記保形部材２を取り付け
ている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、保形性を有する毛皮製襟及び毛皮製襟巻きに関する。

【０００２】

【従来の技術】

周知の通り、襟は、容姿や衣服を引き立たせる為に、衣服の首周りに取り付けるものであり、又襟巻きは、例えばスカーフ、マフラー、或いはストール等の防寒や装飾の為に首に巻き、肩から覆うものである。これら襟及び襟巻きは、種々の生地から成っており、特に防寒性やファッション性を高める際には、毛皮を加工したものから成っている。

【０００３】毛皮製襟は、兎や狐等の毛皮をなめし加工し、その毛皮に裏生地を取り付けて製造するものであり、又毛皮製襟巻きは、なめし加工した毛皮を円筒形にして縫合することにより製造するものである。そのため、これらは柔軟性があって、自由に湾曲可能である。

【０００４】ところで、これら襟及び襟巻きは、首周りを装飾する際にも用いられ、その意匠的価値は大きい。その為現在では、襟や襟巻き自体の形状、或いは模様、色彩に特徴を施すことにより意匠的価値を高めているが、この表現方法は使い古されたものであり、個性を重視する現在では、他人のファッションと差別化を図ることが困難な状況である。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

そこで、本考案は、湾曲した形状を保持できるようにし、その立体的形状の変化を保つことにより意匠的価値を高め、特に襟巻きに関しては、首に巻いた状態で保形することにより脱落を防止しすることができる、保形性を有する毛皮製襟及び毛皮製襟巻きを提供する。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本発明に係る保形性を有する毛皮製襟は、衣服の首周りに取り付ける毛皮製襟において、その内部に形状の保持が可能な保形部材を少なくとも一つ取り付けていることを特徴とする。

【０００７】前記とは別の本発明に係る保形性を有する毛皮製襟巻きは、首周りに着用する毛皮製襟巻きにおいて、その内部に形状の保持が可能な保形部材を少なくとも一つ取り付けていることを特徴とする。

【０００８】前記保形部材が、形状記憶合金製ワイヤー又は金属製ワイヤーであることが好ましく、自由に変形可能な金属を使用する。又、長手方向における中央部を除いた両側の夫々に、一つの前記保形部材を取り付けていることが好ましい。

【０００９】

【考案の実施の形態】

以下、添付図面に基づいて、本考案に係る保形性を有する毛皮製襟及び毛皮製襟巻きを詳細に説明する。

【００１０】図１及び図２は、本考案に係る毛皮製襟の説明図である。この襟１０は留め金具等を用いて衣服に着脱自在なものであり、各図は、裏生地を逢着する前の状態における毛皮地１の裏面側を示す。襟１０は、長尺な長方形状の毛皮地１の裏面側に、形状の保持が可能な保形部材２を配置して固定することにより形成される。図１Ａ及びＢは、襟１０における保形部材２の配置態様を示すものであって、Ａは、毛皮地１の幅方向における中央に、毛皮地１長さと略同一の保形部材２を配置した態様であって、Ｂは、毛皮地１の長手方向における両側であって幅方向における中央に、毛皮地１長さの約３分の１の保形部材２を配置した態様である。

【００１１】図２Ａ、Ｂ、及びＣについても、襟１０における保形部材２の配置態様を示すものであり、Ａは、毛皮地１長さの約４分の１の２本の保形部材２を互いに上下斜め方向に交差させたものを複数用意し、それらを毛皮地１の長手方向に等間隔に配置した態様である。Ｂは、毛皮地１幅と略同一長さの保形部材２を複数本用意し、毛皮地１の長手方向に等間隔に配置した態様を示す。Ｃは、毛皮地１長さと略同一の保形部材２を、毛皮地１の幅方向における中央に配置し、更に毛皮地１幅と略同一長さの複数本の保形部材２を、毛皮地１の長手方向に等間隔に配置した態様を示す。

【００１２】そして、保形部材２を配置固定した毛皮地１の裏面側に、裏生地を縫合することにより襟１０が完成する。保形部材２は、例えば形状記憶合金製ワイヤー、金属製ワイヤー、或いは金属製プレート等の保形性を有する金属製部材である。そして、保形部材２の両端には危険防止用の保護手段を設けており、この保護手段は、例えば布テープを貼り付けたり、端部を折り返して成る。又保形部材２を毛皮地１に固定する為の固定手段は、ミシンや手縫い等による糸留め、糊や天然樹脂等による接着剤、或いは粘着テープから成る。

【００１３】次に、本考案の一実施例である襟巻きについて説明する。図３は、その説明図を示す。この襟巻き１１は、長尺な毛皮地１の長辺同士を縫合することにより円筒形状にして形成される。そして、前記した襟１０と同様に、襟巻き１１の内部に保形部材（点線で示す）２を配置して固定する。図３Ａは、襟巻き１１長さと略同一の保形部材２を、襟巻き１１に配置した態様であり、Ｂは、襟巻き１１長さの約３分の１の保形部材２を、襟巻き１１の長手方向における両側に配置した態様である。

【００１４】襟巻き１１における保形部材２は、前記した襟１０と同様に、種々の金属製部材から成っており、又同様の保護手段及び固定手段を備えている。前記の通り、様々な保形部材２の配置態様を用意することにより、襟巻き１１の形状変化に様々な特徴を与えることができる。

【００１５】図４は、襟巻き１１を使用した状態を示す。この使用状態によれば、襟巻き１１の着用後、その両側部分を起立させることにより、着用者の個性をアピールし、他人のファッションとの差別化を図ることができる。

【００１６】

【考案の効果】

以上説明した通り、本考案によれば、内部に形状を保持する為の保形部材を配置することにより、装着した者の個性や気分に合わせて湾曲し、その形状変化を保持することができるため、意匠的価値の高い毛皮製襟及び毛皮製襟巻きを提供することができる。例えば、この襟及び襟巻きを装着した状態で、毛皮製品の一部分を起立させたり、波打ち形状にすることにより、着用者の個性をアピールし、他人のファッションとの差別化を図ることができる。特に襟巻きに関しては、首に巻いた状態で保形できる為、脱落を防止し、その保温効果は絶大である。

【図面の簡単な説明】

【図１】毛皮製襟の説明図を示す。

【図２】図１と同様、襟の説明図を示す。

【図３】毛皮製襟巻きの説明図を示す。

【図４】毛皮製襟巻きの使用状態を示す。

【符号の説明】

１毛皮地２保形部材１０毛皮製襟１１毛皮製襟巻き

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】衣服の首周りに取り付ける毛皮製襟にお
いて、その内部に形状の保持が可能な保形部材を少なく
とも一つ取り付けていることを特徴とする保形性を有す
る毛皮製襟。
【請求項２】前記保形部材が、形状記憶合金製ワイヤ
ー又は金属製ワイヤーであることを特徴とする請求項１
に記載の保形性を有する毛皮製襟。
【請求項３】長手方向における中央部を除いた両側の
夫々に、一つの前記保形部材を取り付けていることを特
徴とする請求項１又は２に記載の保形性を有する毛皮製
襟。
【請求項４】首周りに着用する毛皮製襟巻きにおい
て、その内部に形状の保持が可能な保形部材を少なくと
も一つ取り付けていることを特徴とする保形性を有する
毛皮製襟巻き。
【請求項５】前記保形部材が、形状記憶合金製ワイヤ
ー又は金属製ワイヤーであることを特徴とする請求項４
に記載の保形性を有する毛皮製襟巻き。
【請求項６】長手方向における中央部を除いた両側の
夫々に、一つの前記保形部材を取り付けていることを特
徴とする請求項４又は５に記載の保形性を有する毛皮製
襟。