JP3089027U - 自然素材マルチ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】従来の作物栽培に使うプラスティックマルチン
グによる地温、気温の上昇を抑制し、自然素材による畳
表やゴザ類を、マルチング資材として利用することを可
能にした資材。 【解決手段】畳表、ゴザの類の経糸を適当な本数間引い
て製織し、その部分３を左右に押し分けて作物の植え付
け、施肥を容易にする事を特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案はいぐさや藁等自然の繊維作物で織った敷物を元に、経糸（たていと ）を間引きながら製織して、作物栽培用のマルチング資材とするもの。

【０００２】

【従来の技術】

従来、ポリエチレン等プラスティック資材によるマルチング資材、及び、いぐ さや藁を用いた敷物に供する織物があった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

これは次のような欠点があった。 （イ）ポリエチレン等プラスティックによるマルチング資材は、夏期の高温期 に用いると、地温の著しい上昇や照り返しによる地上気温の上昇が見ら れ、作物の生育にストレスを与えた。さらに、作物栽培終了後において 、廃棄するために、多大な労力と環境に負荷をかけないような安全な処 理が必要であった。 （ロ）いぐさや藁を用いた敷物に用いる織物は、作物を植え付ける穴などを切 り開けなければマルチング用には使えない。 本考案は、これらの欠点をのぞくためになされたものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

自然素材を用いたマルチング資材として、敷物の用にもちいていたいぐさや藁 製の畳表やゴザの類の経糸を間引いて製織する。なお、間引く数、間隔等はそれ ぞれの栽培形態によって適宜変更する。

【０００５】

【考案の実施の形態】

本考案のマルチング資材は、作物栽培用の畝等に敷き、経糸を間引いて製織し た部分を押し広げて栽培作物を植え付ける。

【０００６】

【考案の効果】

本考案の資材を用いれば、従来のプラスティック資材によるマルチングと比べ ると、高温期の作物栽培において、地温、気温の上昇を極めて抑制することがで きる。また、作物栽培後にそのままトラクター等による土壌への鋤き込みが可能 であり、プラスティックマルチングのように、撤去、安全な処理にかかる労力・ 経費を必要としない。さらに、自然素材を用いいているために作物を栽培する土 壌に有機物を還元することができ土壌の改良の一助となる。 一方、従来の自然素材による敷物に用いる畳表やゴザの類をそのまま用いよう とすれば、作物の植え付け用の穴を刃物等によって切り開ける等、多大の労力を 要し、実用とならなかった。

【図面の簡単な説明】

【図１】従来の敷物に用いる畳表やゴザ等の斜視図であ
る（部分）

【符号の説明】 １は麻や綿による経糸、２はいぐさや藁等繊維作物によ
る横糸

【図２】本考案による自然素材によるマルチング資材の
斜視図である（部分）

【符号の説明】

３は、本考案による経糸を間引いて製織した部分

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 いぐさ等自然素材を用いた作物栽培にお
   けるマルチング用の織物。