JP3088809U - マガジンラックの陳列補助デバイス - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 マガジンラック内に横並びに陳列される雑誌
のうちの特定の雑誌の陳列高さを高くして目立たせる陳
列補助デバイスを得る。 【構成】 一の雑誌に対応する横幅を有し、マガジンラ
ックのボックス部の背面に沿う背板部と；この背板部の
下部に設けられ、ボックス部内に位置して雑誌の載置面
をボックス部底面より高くする底上げ部と；を有するマ
ガジンラックの陳列補助デバイス。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【技術分野】

本考案は、マガジンラックに雑誌（本）を並べる際に使用する陳列補助デバイ スに関する。

【０００２】」

【従来技術及びその問題点】

書店、コンビニその他の雑誌（本、以下雑誌）の販売店における本の陳列態様 の一つとして、マガジンラックが用いられている。マガジンラックは、階段状に 高さを異ならせた複数段のボックス部を有し、各ボックスに数冊ずつ重ねた雑誌 を横並びに展示陳列する。

【０００３】 雑誌サイズは、Ａ４、Ｂ５サイズ等に規格化されており、同一サイズ（規格） の雑誌は、その陳列高さが同一である。このため、横並びに並べられた複数の雑 誌の中から、特定の雑誌を目立たせ、購買者にインパクトを与えることは難しい 。

【０００４】

【考案の目的】

本考案は、マガジンラックに陳列する雑誌の中から特定の雑誌を際立たせるこ とができる陳列補助デバイスを得ることを目的とする。

【０００５】

【考案の概要】

本考案は、マガジンラックの上面が開放されたボックス部内に、横並びに並べ られる複数の雑誌から特定の雑誌の高さを高くして目立たせる陳列補助デバイス を挿入するという着眼によってなされたものである。 本考案によるマガジンラックの陳列補助デバイスは、一の雑誌に対応する横幅 を有し、マガジンラックのボックス部の背面に沿う背板部と；この背板部の下部 に設けられ、上記ボックス部内に位置して雑誌の載置面をボックス部底面より高 くする底上げ部と；を有することを特徴としている。

【０００６】 背板部の両側には、該背板部と略直交する一対の幅規制舌片を形成することが 望ましい。

【０００７】 本考案の陳列補助デバイスには、さらに、背板部の下部から前部上方に延びる 折曲可能な底上げ位置調整板部を設け、この底上げ位置調整板部に、底上げ部よ り上方位置に選択させて位置させる第二の折曲可能底上げ部を設けることが好ま しい。底上げ位置調整板部にはさらに、該底上げ位置調整板と底上げ部との前後 方向の距離を広げる前後方向幅調整部を設けることができる。

【０００８】 本考案の陳列補助デバイスは、別の表現によると、マガジンラックの上面が開 放されたボックス部内に、横並びに雑誌を陳列する際に用いる陳列補助デバイス であって、一の雑誌に対応する横幅を有し上記ボックス部の背面に沿う背板部、 この背板部の幅方向の両側に位置し背板部に対し略直交させて折り曲げた一対の 幅規制舌片、この一対の幅規制舌片の下部に曲折形成した底上げ部受け部、及び 背板部の下端部前方に位置する接着部を有する第一の硬質紙葉体と；この第一の 硬質紙葉体の接着部に接着される接着部、及び上記底上げ部受け部上に位置して 雑誌の載置面をボックス部底面より高くする底上げ部を有する第二の硬質紙葉体 と；を有することを特徴としている。

【０００９】 第二の硬質紙葉体にはさらに、底上げ部より上方位置に選択させて位置させる 第二の折曲可能底上げ部を設けることができる。

【００１０】

【考案の実施の形態】

図１に示すように、マガジンラック１０は、階段状に上面が開放された複数の ボックス部１１を有している。各ボックス部１１は、数種類以上の雑誌Ｍを並べ ることができる横幅を有する。本考案による陳列補助デバイス２０は、このボッ クス部１１内に挿入して、特定の一の雑誌ＭＸの陳列高さを高くする。

【００１１】 陳列補助デバイス２０は、図２の組立状態で示すように、マガジンラック１０ のボックス部１１の背面に沿う背板部２１を有している。この背板部２１の横幅 は、一の特定雑誌ＭＸの横幅（一般的にはＡ４サイズの横幅）に対応している。 この背板部２１の両側には、背板部２１と略直交する一対の幅規制舌片２２が形 成されている。

【００１２】 この背板部２１の下部には、箱形の底上げ部３１が形成されている。この底上 げ部３１は、一対の幅規制舌片２２の間に位置していて、特定雑誌ＭＸの載置面 を、ボックス部１１の底面より高くする。

【００１３】 陳列補助デバイス２０には、さらに、背板部２１の下部から底上げ部３１の前 面に沿って上方に延びる折曲可能な底上げ位置調整板部３２が設けられている。 この底上げ位置調整板部３２は、図２に実線で示すように、そのまま平板状に延 ばして、背板部２１との間に特定雑誌ＭＸの収納空間を形成する態様が可能であ る。また、この底上げ位置調整板部３２には、底上げ部３１とともに特定雑誌Ｍ Ｘの載置面を構成し、あるいは特定雑誌ＭＸの載置面を底上げ部３１より上方に する第二の折曲可能底上げ部３３が設けられている。すなわち、第二の折曲可能 底上げ部３３は、背板部２１側に折曲することで、その上面を特定雑誌ＭＸの載 置面とすることができる。底上げ位置調整板部３２にはまた、その下端部に、該 底上げ位置調整板部３２と底上げ部３１との前後方向の距離を、マガジンラック １０のボックス部１１の前後方向幅に合わせて調整する（広げる）前後方向幅調 整部３４が設けられている。この前後方向幅調整部３４を用いて底上げ位置調整 板部３２と底上げ部３１の前後方向の距離を大きくすると、第二の折曲可能底上 げ部３３の位置が下がるから、この下がり量を考慮して、第二の折曲可能底上げ 部３３の高さ位置を設定する。第二の折曲可能底上げ部３３と前後方向幅調整部 ３４は、具体的には、底上げ部３１に折目線３４’（図３）を入れることで形成 する。折目線は、単一でも複数でもよい。

【００１４】 以上の陳列補助デバイス２０は、硬質紙や合成樹脂材料から構成することがで きる。本考案は、その材料や具体的な成形方法を問うものではないが、図２、図 ３により、折曲可能な硬質紙葉体を用いた具体例を説明する。硬質とは、運搬の 便宜のため平板状にすることが可能である一方、折り曲げればその形態を維持で きる程度の硬さを有するという程の意味であり、材質は紙でも合成樹脂シートで もよい。

【００１５】 以上の陳列補助デバイス２０の要素のうち、背板部２１と幅規制舌片２２は、 第一の硬質紙葉体Ａに設けられている。第一の硬質紙葉体Ａは、さらに、一対の 幅規制舌片２２の下部に曲折形成した底上げ部受け部２３と、背板部２１の下端 部前方に位置する接着舌片２４とを有している。両側の底上げ部受け部２３は、 背板部２１と平行に折曲される上下部２３ａと、この上下部２３ａの上端部に接 続され底上げ部３１の下面に位置するように折曲される水平部２３ｂとを有する 。また接着舌片２４は、背板部２１の下端部から前方に折曲された底面部２４ａ と、この底面部２４ａから上方に折曲された接着部２４ｂとを有する。

【００１６】 また、陳列補助デバイス２０の要素のうち、底上げ部３１と底上げ位置調整板 部３２（第二の折曲可能底上げ部３３、前後方向幅調整部３４）は、第二の硬質 紙葉体Ｂに設けられている。底上げ部３１は、載置面３１ａ、背板部２１に沿う 縦壁３１ｂ、接着部２４ｂに沿う縦壁３１ｃ、及び挿入舌片３１ｄから構成され ていて、縦壁３１ｃの下部の背板部２１側の面が接着部２４ｂとの接着面３５を 構成している。この接着面３５と接着部２４ｂとは、両面テープまたは接着剤３ ６で接着される。底上げ位置調整板部３２は、縦壁３１ｃの下端部に連続させて 形成されている。

【００１７】 第一の硬質紙葉体Ａと第二の硬質紙葉体Ｂは、接着部２４ｂと接着面３５とを 接着し、内側に折曲した上下部２３ａと水平部２３ｂの外側に載置面３１ａと縦 壁３１ｃを沿わせ、挿入舌片３１ｄを幅規制舌片２２の内面に挿入し、縦壁３１ ｂを背板部２１の内面側に挿入して組み立てられる。

【００１８】 図５ないし図７は、以上の陳列補助デバイス２０を用いた各種の特定雑誌ＭＸ の陳列態様を示している。図５では、底上げ位置調整板部３２を底上げ部３１の 縦壁３１ｃに沿わせて単純に上方に延ばし（第二の折曲可能底上げ部３３も前後 方向幅調整部３４を用いることなく）、底上げ部３１上に特定雑誌ＭＸを載置し ている。図６では、第二の折曲可能底上げ部３３を背板部２１側に折曲させて特 定雑誌ＭＸの載置面を高くしている。図５、図６では、底上げ部３１の前後方向 の幅は、マガジンラック１０のボックス部１１の幅ｗに対応している。一方、図 ７では、前後方向幅調整部３４を用いて背板部２１と底上げ位置調整板部３２と の距離をマガジンラック１０のボックス部１１の前後方向幅Ｗに対応させて広げ 、第二の折曲可能底上げ部３３と底上げ部３１（載置面３１ａ）とで特定雑誌Ｍ Ｘの載置面を形成している。

【００１９】 第一、第二の紙葉体Ａ、Ｂによる陳列補助デバイスは、運搬時には平板状とし て体積を小さくし、陳列現場で組み立てることができるという利点を有するが、 本考案の陳列補助デバイスは、平板状とすることができない態様でもよい。

【００２０】

【考案の効果】

本考案によれば、マガジンラック内に横並びに陳列される雑誌のうちの特定の 雑誌の陳列高さを高くして目立たせることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案による陳列補助デバイスを用いてマガジ
ンラックに雑誌を陳列した状態を示す正面図である。

【図２】本考案による陳列補助デバイスの斜視図であ
る。

【図３】同分解斜視図である。

【図４】同組立途中の斜視図である。

【図５】本考案による陳列補助デバイスを用いた一つの
陳列状態の断面図である。

【図６】本考案による陳列補助デバイスを用いた別の陳
列状態の断面図である。

【図７】本考案による陳列補助デバイスを用いたさらに
別の陳列状態の断面図である。

【符号の説明】

１０ マガジンラック １１ ボックス部 ２０ 陳列補助デバイス ２１ 背板部 ２２ 幅規制舌片 ２３ 底上げ部受け部 ２４ 接着舌片 ２４ｂ 接着部 ３１ 底上げ部 ３１ａ 載置面 ３２ 底上げ位置調整板部 ３３ 第二の折曲可能底上げ部 ３４ 前後方向幅調整部 ３５ 接着面（接着部） ３６ 両面テープまたは接着剤 Ａ 第一の硬質紙葉体 Ｂ 第二の硬質紙葉体 ＭＸ 特定雑誌（目立たせる雑誌）

Claims (6)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 マガジンラックの上面が開放されたボッ
   クス部内に、横並びに雑誌を陳列する際に用いる陳列補
   助デバイスであって、 一の雑誌に対応する横幅を有し、上記ボックス部の背面
   に沿う背板部と；この背板部の下部に設けられ、上記ボ
   ックス部内に位置して雑誌の載置面をボックス部底面よ
   り高くする底上げ部と；を有することを特徴とするマガ
   ジンラックの陳列補助デバイス。
2. 【請求項２】 請求項１記載の陳列補助デバイスにおい
   て、背板部の両側に、該背板部と略直交する一対の幅規
   制舌片が形成されているマガジンラックの陳列補助デバ
   イス。
3. 【請求項３】 請求項１または２記載の陳列補助デバイ
   スにおいて、さらに、底上げ部の下部から前部上方に延
   びる折曲可能な底上げ位置調整板部を有し、この底上げ
   位置位置調整板部は、上記底上げ部より上方位置に選択
   させて位置させる第二の折曲可能底上げ部を備えている
   マガジンラックの陳列補助デバイス。
4. 【請求項４】 請求項３記載の陳列補助デバイスにおい
   て、上記底上げ位置調整板部は、該底上げ位置調整板と
   底上げ部との前後方向の距離を広げる前後方向幅調整部
   を備えているマガジンラックの陳列補助デバイス。
5. 【請求項５】 マガジンラックの上面が開放されたボッ
   クス部内に、横並びに雑誌を陳列する際に用いる陳列補
   助デバイスであって、 一の雑誌に対応する横幅を有し上記ボックス部の背面に
   沿う背板部、この背板部の幅方向の両側に位置し背板部
   に対し略直交させて折り曲げた一対の幅規制舌片、この
   一対の幅規制舌片の下部にそれぞれ曲折形成した底上げ
   部受け部、及び背板部の下端部前方に位置する接着部を
   有する第一の硬質紙葉体と；この第一の硬質紙葉体の接
   着部に接着される接着部、及び上記底上げ部受け部上に
   位置して雑誌の載置面をボックス部底面より高くする底
   上げ部を有する第二の硬質紙葉体と；を有することを特
   徴とするマガジンラックの陳列補助デバイス。
6. 【請求項６】 請求項５記載の陳列補助デバイスにおい
   て、上記第二の硬質紙葉体はさらに、上記底上げ部より
   上方位置に選択させて位置させる第二の折曲可能底上げ
   部を備えているマガジンラックの陳列補助デバイス。