JP3088760U - 食用油の酸化速度を遅くする器具 - Google Patents
食用油の酸化速度を遅くする器具Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 植物油の劣化の速度を酸化チタンの触媒機能
を利用して、従来の器具に比較してコストのやすい、
又、補修などが容易な器具を作ること。 【解決手段】 直径8mmのセラミックボールに酸化チ
タンを被覆したもの270個を中央の開口部にステンレ
ス製の網を配置した2枚のステンレス製型枠に平面的に
一段多列に配置し内包した構造のものとする。2枚のス
テンレス製型枠は6カ所でステンレス製のボルトナット
にて固定されており、これらの着脱は容易である。又、
縦長さ27.5cm、横長さ13cm、幅が1.5cm
と小さく、重量も650グラムで、フライヤーへの出し
入れも簡単にできる。
を利用して、従来の器具に比較してコストのやすい、
又、補修などが容易な器具を作ること。 【解決手段】 直径8mmのセラミックボールに酸化チ
タンを被覆したもの270個を中央の開口部にステンレ
ス製の網を配置した2枚のステンレス製型枠に平面的に
一段多列に配置し内包した構造のものとする。2枚のス
テンレス製型枠は6カ所でステンレス製のボルトナット
にて固定されており、これらの着脱は容易である。又、
縦長さ27.5cm、横長さ13cm、幅が1.5cm
と小さく、重量も650グラムで、フライヤーへの出し
入れも簡単にできる。
Description
【0001】
本考案は、セラミックボールに酸化チタンを被覆し、酸化チタンによる触媒機 能を利用して植物油の劣化速度を遅くすることにある。
【0002】
従来の植物油の汚れや匂いの除去(いわゆる劣化抑止)にはセラミックや電気 分解方式が使用されているが、酸化チタンを利用するものはない。セラミックを 利用する方法では、植物油の劣化の速度を遅くはしても期待するほどの効果はな かった、又、電気分解方式では初期コストがかかりすぎ、油の入れ替え作業が煩 雑で油槽の清掃に時間がかかるなどの難点があった。
【0003】
植物油の加熱処理による劣化の速度を酸化チタンの触媒機能を利用して従来の 方法に比べてより遅くし、劣化した植物油の入れ替えや油槽の清掃には特別な作 業を不要とする。この酸化チタンの触媒機能を利用して植物油の劣化による揚げ 物を食することによる人体の健康面への悪影響と更に処理済植物油の廃棄による 環境面への悪影響を軽減しようとするものである。
【0004】
本考案は酸化チタンの触媒機能を利用して植物油の劣化速度を遅くすることに ある。植物油との接触面積が大きいセラミックボールを複数個使用し、このボー ルに酸化チタンを被覆する。酸化チタンのセラミックボールに被覆する方法は、 アナターゼ型二酸化チタン粉体を使用するものや過酸化チタン粉体を利用するも の又金属チタンの表面を酸化させアナターゼ型酸化チタンとするもの、更に金属 チタン・二酸化チタンを反応させ、アナターゼ型酸化チタンとする方法があるが 、以上のいずれもの方法による酸化チタンは単に、通常の太陽光線の紫外線にの み励起するにとどまっている。他方本実用新案では、セラミックボールに被覆さ れる酸化チタンは金属チタン粉体を高速噴射により溶融付着させ、表面がアナタ ーゼ型、セラミックボール内部に入るほど酸素欠乏傾向構造の酸化チタンにな っている。このため、本実用新案による酸化チタンは単に紫外線に励起するだけ ではなくガンマ線、X線、可視光線、赤外線、電波に励起し、より多く触媒機能 を発揮する。
【0005】
直径8mmのセラミックボールに酸化チタンを被覆したもの(図1の)27 0個を中央の開口部(図1の)にステンレス製の網(図1の)を配置した2 枚のステンレス製の型枠(図1の)内に平面的に1段多列に配置し内包した構 造で、2枚のステンレス製の型枠はその中央部の開口部のステンレス製網部以外 の酸化チタンボールに直接的に接しない部分でしかもその型枠それぞれが重なる 部分の合計6箇所で酸化チタンを内包、保持するためにステンレス製のボルト( 図2の)およびナット(図2の)にて固定される。これらのステンレス製ボ ルトおよびナットは酸化チタンボールの洗浄のために着脱は容易に行える。図1 および図2を参照のごとく、酸化チタンを被覆された270個のセラミッ クボールを縦長さ27.5cm、横長さ13cm、厚み1.5cmの2枚のステ ンレス製型枠に内包した構造で重量約650グラム/枚で持ち運び油槽への出し 入れが容易である。
【0006】
食用油の酸化速度を遅くする器具を和歌山市内の民宿と惣菜・弁当店の2ヶ所 で植物油による加熱処理用の油槽に投入し、処理油の酸価度を測定した。その結 果、民宿ではこ器具の使用前は処理が酸価度2になるのに8日であったものが、 この器具を投入後は、投入後13日間経過しても酸価度は0.5であった。又惣 菜・弁当店ではこの器具の使用前は処理油が酸価度3になるのに7日であったが 、この器具を投入後は15日経っても酸価度は2であった。以上の2例のように 、処理油の酸化の速度が遅くなった。
【0007】
食用油の酸化速度を遅くする器具を使用すれば処理油の酸化が進みにくいこと は酸価度を測ればわかり易い。AV−CHECK(加熱油脂劣化度判定用試験紙 )を利用して、実際の処理油の酸価度を測ればよい。AV-CHECKを利用す るまでもなく、処理物の揚げ上がりが軽くなること、処理油の汚れが(濁り)が 遅く、カラッと揚がり、てんぷら臭さが感じられなくなり、油のきれも良く、こ れらの結果、処理油の使用期間が長くなり更に揚げ物の売上が伸びたとのコメン トがこの食用油の酸化速度を遅くする器具の使用者から寄せられている。
【図面の簡単な説明】
【図1】器具の平面図
【図2】器具の正面図
【符号の説明】 ステンレス製型枠 ステンレス製の網 酸化チタンを被覆したセラミックボール ステンレス製型枠の中央の開口部 ステンレス製ボルト ステンレス製ナット
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成14年4月21日(2002.4.2
1)
1)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【実用新案登録請求の範囲】
Claims (1)
- 【請求項1】 本器具は酸化チタンを被覆したセラミッ
クボールをステンレス製の網やステンレス製でテフロン
(商標登録)加工を施した網により内包して、加熱処理
する植物油に投入し、その植物油による加熱処理中にそ
の植物油により加熱処理される処理物より植物油内に出
る有機物や汚れ、匂い等を酸化チタンの触媒機能によ
り、それらを分解して、加熱処理する植物油の酸化速度
と劣化速度を遅くする器具である。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002001388U JP3088760U (ja) | 2002-03-15 | 2002-03-15 | 食用油の酸化速度を遅くする器具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002001388U JP3088760U (ja) | 2002-03-15 | 2002-03-15 | 食用油の酸化速度を遅くする器具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3088760U true JP3088760U (ja) | 2002-09-27 |
Family
ID=43240050
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002001388U Expired - Fee Related JP3088760U (ja) | 2002-03-15 | 2002-03-15 | 食用油の酸化速度を遅くする器具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3088760U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2010004986A1 (ja) * | 2008-07-07 | 2010-01-14 | 株式会社 For-C | 天然油の精製方法 |
-
2002
- 2002-03-15 JP JP2002001388U patent/JP3088760U/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2010004986A1 (ja) * | 2008-07-07 | 2010-01-14 | 株式会社 For-C | 天然油の精製方法 |
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