JP3088719U - シート状体保持具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 短冊、水墨画を含む絵画、写真、葉書等のシ
ート状体を展示可能な状態に保持する興趣に富んだシー
ト状体保持具を提供する。 【解決手段】 杉皮（３）よりなる支持台（１）と該支
持台におけるシート状体（９）の四隅に対応する部分に
それぞれ備えさせたシート状体保持手段（１１）とより
なり、各シート状体保持手段は該支持台表面側の保持片
（１３）を紐状体（１５）により支持台に固定してなる
ことを特徴とするシート状体保持具。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、シート状体を体裁良く保持させるためのシート状体保持具に関するも のである。

【０００２】 実用新案登録請求の範囲を含む本明細書における「シート状体」とは、シート状 体保持具により保持される短冊、水墨画を含む絵画、写真、葉書等をいうものと する。

【０００３】

【従来の技術】

シート状体保持具としては、額縁或いは厚紙製等の支持板にシート状体保持手段 を備えさせてなるものが既に知られている。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

上記従来のシート状体保持具は、シート状体を展示可能な状態に保持し得るもの ではあるが、興趣に欠ける嫌いがある。

【０００５】 このような状況に鑑み、本考案は興趣に富んだシート状体保持具を提供しよう としてなされたものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するために、本考案は、一般に廃棄されている杉皮に着目し、杉 皮を利用してなるシート状体保持具に想到した。

【０００７】 即ち、本考案は、杉皮よりなる支持台と該支持台におけるシート状体の四隅に対 応する部分にそれぞれ備えさせたシート状体保持手段とよりなり、各シート状体 保持手段は該支持台表面側の保持片を紐状体により支持台に固定してなることを 特徴とするシート状体保持具を提供するものである。

【０００８】

【作用】

本考案によるシート状体保持具にシート状体を保持させる際には、該シート状体 を支持台の表面における所定の位置にて該シート状体の四隅をシート状体保持手 段の保持片に保持させるのである。しかるときは、該シート状体は杉皮よりなる 支持台の表面における所定の位置に固定される。杉皮は節部や模様を有し、自然 に湾曲する。

【０００９】

【考案の実施の形態】

次に、本考案の実施の形態を添付図面に従って説明する。 符号１に示すものは杉皮よりなる支持台である。杉皮は例えば３〜６ｍｍ厚程度 の厚いものを使用する。

【００１０】 支持台１は、一例として杉皮３を適宜の大きさに切断して表面を削り、タワシ等 を用いて杉皮３を水洗することにより杉皮３からヤニを除去し、杉皮３の裏面に ニカワ等を塗着してなるものである。杉皮３の裏面にニカワ等を塗着することに より、杉皮３の美観が向上するだけでなく、杉皮３が補強され、杉皮３の割れが 防止されると共に杉皮３から粉末が落下することも防止される。

【００１１】 図３は広幅の支持台１’を示す。この事例における支持台１’は、適宜の大きさ に切断した複数枚の杉皮３、３…をシュロの繊維よりなる紐５を介して幅方向に 連結し、裏面に補強板７を接着してなるものである。シュロの繊維よりなる紐５ は装飾的効果を発揮する。

【００１２】 支持台１（１’）におけるシート状体９の四隅に対応する部分にそれぞれシート 状体保持手段１１、１１、１１、１１を備えさせる。

【００１３】 各シート状体保持手段１１は、支持台１（１’）表面側の保持片１３を紐状体１ ５により支持台１（１’）に縛着等により固定してなるものである。

【００１４】 保持片１３は、好ましくは、小竹ないし笹の軸を適宜の長さに切断し、これをロ ーソク等の火で炙って部分的に変色させてなるものである。

【００１５】 保持片１３はゴム紐等の紐状体１５により支持台１（１’）に縛着等により固定 する。即ち、一例として図２に示すように、支持台１（１’）における保持片１ ３の各端に対応する位置にそれぞれ透孔１７、１７を形成し、保持片１３の中央 孔１９と支持台１（１’）の透孔１７、１７とに紐状体１５を挿通し、該紐状体 １５の両端を結着する。図２における符号２１に示すものは紐状体１５の結着部 である。

【００１６】 符号２３に示すものは吊下げ紐、符号２５に示すものは該吊下げ紐２３の結着部 である。図４における吊下げ紐２３は金具２７により支持台１’に取り付けられ ている。

【００１７】 なお、以上の説明から明らかなように、実用新案登録請求の範囲を含む本明細 書における「杉皮よりなる支持台」は、杉皮のみからなる支持台に限定されるも のではなく、杉皮の他、前記紐５、補強板７、吊下げ紐２３等を備えた支持台を も含むものである。

【００１８】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案によれば、杉皮よりなる支持台の表面にシート状体 を保持させるようにしているが、杉皮は節部や模様を有し、自然に湾曲するため 、シート状体の支持台として極めて好ましいものであり、興趣に富んだものであ る。本考案のシート状体保持具は特にシート状体の和室内での展示に適している 。また、杉皮よりなる支持台は極めて安価に製造することができるため、本考案 のシート状体保持具は安価に提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案によるシート状体保持具の一例を示す斜
視図である。

【図２】図１のＩＩ−ＩＩ線における断面図である。

【図３】本考案によるシート状体保持具の別の一例を示
す斜視図である。

【図４】同上シート状体保持具の吊下げ紐を示す背面図
である。

【図５】図３のＶ−Ｖ線における断面図である。

【符号の説明】 １ 支持台 １’ 支持台 ３ 杉皮 ５ 紐 ７ 補強板 ９ シート状体 １１ シート状体保持手段 １３ 保持片 １５ 紐状体 １７ 透孔 １９ 中央孔 ２１ 結着部 ２３ 吊下げ紐 ２５ 結着部 ２７ 金具

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 杉皮よりなる支持台と該支持台における
   シート状体の四隅に対応する部分にそれぞれ備えさせた
   シート状体保持手段とよりなり、各シート状体保持手段
   は該支持台表面側の保持片を紐状体により支持台に固定
   してなることを特徴とするシート状体保持具。