JP3088343U - 照明玩具装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 発光部の中で複数の光源の照射状態の変動す
る珍しい動きを可能にすることで、視認性を向上し且つ
好奇心や面白味が湧くようにする。 【解決手段】 把手部２の先端に被冠した透視可能な中
空状のキャップ体３内に配した複数の光源５Ａ，５Ｂ
と、各光源５Ａ，５Ｂから発する光の遮蔽、開放を繰り
返すべくキャップ体３内で駆動源７によって回転する回
転反射部材４とを備える。回転反射部材４は、各光源５
Ａ，５Ｂそれぞれの上方を個々に覆ったり、個々に開放
したりするよう回転することが可能な各光源５Ａ，５Ｂ
に対応した複数のフード体によって形成する。把手部２
には、回転反射部材４を回転する駆動源７と駆動源７を
駆動する電源８とを内装し、外部に電源スイッチ９を備
える。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、屋外・屋内等を問わず使用できる照明用玩具として、幼児・子供や 大人に至るまで幅広く楽しむことができる回り灯籠等のアート玩具として、車両 用照明灯・非常用警告灯として等の広範囲にわたって使用可能とした照明玩具装 置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来から、この種の照明玩具装置として、電源スイッチを有する把手部の先端 に単一の発光部を備え、電源スイッチの操作で発光部を点灯乃至消灯可能とする ように構成されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながらこのような従来の照明玩具装置では、把手部の先端で視認性の乏 しい単一の発光部を点灯乃至消灯するだけのありきたりのものであって、その他 に珍しい動きが無いため、好奇心や面白味があまり湧かないものであるという問 題点を有していた。

【０００４】 そこで本考案は叙上のような従来存した諸事情に鑑み創案されたもので、発光 部の中で従来にない複数の光源による照射状態の変動する珍しい動きを生じさせ ることにより、視認性を向上させると共に幼児・子供や大人に至るまで好奇心や 面白味が湧くような照明玩具装置を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上述した課題を達成するため、本考案にあっては、把手部２の先端に被冠され た透視可能な中空状のキャップ体３内に配した複数の光源５Ａ，５Ｂと、各光源 ５Ａ，５Ｂから発する光の遮蔽、開放を繰り返すべくキャップ体３内で駆動源７ によって回転する回転反射部材４とを備えて成る照明玩具装置１としたものであ る。 回転反射部材４は、各光源５Ａ，５Ｂそれぞれの上方を個々に覆ったり、個々 に開放したりするよう回転することが可能な各光源５Ａ，５Ｂに対応した複数の フード体によって形成されているものとできる。 キャップ体３には、種々色に着色された絵柄・装飾模様Ｐが表示されているも のとできる。 把手部２には、回転反射部材４を回転させる駆動源７と駆動源７を駆動させる 電源８とを内装させ、外部に電源スイッチ９を備えていたり、車両等に取り付け 可能な磁着部材２１が付設されていたりして構成することができる。

【０００６】 以上のように構成された本考案に係る照明玩具装置１において、回転反射部材 ４は、透視可能なキャップ体３内で駆動源７によって回転されて各光源５Ａ，５ Ｂから発する光の遮蔽、開放を繰り返すことにより、キャップ体３の複数部位に 対し各光源５Ａ，５Ｂによる照射状態の変動する珍しいアート的な動きを発生さ せる。 複数のフード体によって形成されている回転反射部材４は、各光源５Ａ，５Ｂ を覆うように位置したときには全ての光線を遮蔽してキャップ体３全体を暗くさ せ、各光源５Ａ，５Ｂの間に位置したときには全ての光線を内側からキャップ体 ３全体に照射させて明るくさせる。これにより照明玩具装置１を例えば車両用照 明灯・非常用警告灯等として使用したときの複数光源５Ａ，５Ｂによる多面照射 性により、従来の点滅式の単一光源を使用した場合に比して視認性をいっそう向 上させる。 絵柄・装飾模様Ｐが表示されているキャップ体３は、駆動源７によって回転さ れる回転反射部材４による光の遮蔽、開放により絵柄・装飾模様Ｐの影の動きを 生じさせ、光アートのオブジェとしての回り灯籠的なイメージ等を形成させる。 駆動源７、電源８を内装させ、外部に電源スイッチ９を備えている把手部２は 、片手でのワンタッチ操作を可能にさせる。 また、把手部２に付設されている磁着部材２１は、照明玩具装置１自体を例え ば緊急停車時における車両のボデイー外面や車室内部等に安定に取り付け可能に させ、車両用照明灯・非常用警告灯等としての使い勝手を向上させる。

【０００７】

【考案の実施の形態】

以下図面を参照して本考案の一実施の形態を説明すると、図１乃至図４に示さ れる第１の実施の形態における符号１は、片手に持って操作することで光のアー トを楽しむことができる携帯式の照明玩具装置である。この照明玩具装置１は、 図１に示すように、複数の例えば左右一対の光源５Ａ，５Ｂと、各光源５Ａ，５ Ｂから発する光の遮蔽、開放を繰り返すよう回転する左右一対の回転反射部材４ とを内部に備えた透視可能な例えば強化ガラス製または透明合成樹脂製等の中空 状のキャップ体３と、回転反射部材４を回転させる駆動源７、駆動源７を駆動さ せる電源８をそれぞれ内装させた例えばプラスチック製等の円筒状の把手部２と から成る。

【０００８】 図２、図３に示すように、把手部２は、筒体を縦方向に半割形成し、組立に際 してそれぞれの半割筒体６Ａ，６Ｂ同士を合致接合させることで、筒状の電源収 納部２Ａと、電源収納部２Ａより若干径の大きな筒状の駆動源収納部２Ｂとが形 成されるものとしてある。電源８として例えば２本の乾電池が円筒状の電源収納 部２Ａの前後方向に直列に収納され、前方の電池の正極は当該電池横側に配置さ せた状態で駆動源収納部２Ｂに配されたモータ等の駆動源７の正極端子に例えば 正極側接点板１１を介して接続してある。

【０００９】 また、図４に示すように、後方の電池の負極は例えば略Ｌ字型を呈する長尺帯 板状の負極側接点板１２の一端側Ｌ字折曲部に接続し、負極側接点板１２の他端 長尺側は電池側面を経て、把手部２における電源収納部２Ａと駆動源収納部２Ｂ との間の側面に設けた例えば自己復旧プッシュ式の電源スイッチ９の下方側位置 に臨ませてある。そして、電源スイッチ９には一端が駆動源７の負極端子に接続 され、他端が負極側接点板１２の他端長尺側に離間した状態で対向配置させた例 えば略Ｃ字型を呈するバネ型接点１３を備えている。

【００１０】 キャップ体３は中空の筒筐体に形成されており、筒筐体の底部開口部を前記把 手部２の駆動源収納部２Ｂ側に形成された円形枠部１５に嵌め込み固定させてあ る。そして、円形枠部１５に囲繞形成された円形平面部１４の中央には孔部１６ が開穿され、この孔部１６にディスク状のブッシュ１７の中央下面に突設した軸 筒部の付根側細径部分が回転可能に貫挿され、このブッシュ１７のディスク上面 には中央から前方へ行くに従って径方向へ次第に湾曲した左右一対の円弧型羽根 状のフード体によって形成された回転反射部材４をキャップ体３内側へ向けて装 着してある。またブッシュ１７の軸筒部には大径の駆動歯車１８の中央軸部が嵌 着され、駆動歯車１８は駆動源７の出力軸に嵌着したウオームギヤ１９に噛合さ せてある（図３参照）。

【００１１】 そして、平面部中央の孔部１６に対する左右両側位置には、円形平面部１４に 対し互いに内側に傾斜した突起面部１４Ａが形成されており、この突起面部１４ Ａ中央に形成した取付孔１４Ｂに、電球ソケットに保持された電球等の光源５Ａ ，５Ｂが取り付けられることで当該光源５Ａ，５Ｂを互いに内側へ傾斜させた状 態で相対峙するように配置させてある。尚、電球ソケットの一方のリード線は前 記電源スイッチ９のバネ型接点に接続され、他方のリード線は駆動源７の負極端 子に接続されており、駆動源７を駆動させる光源５Ａ，５Ｂ８および電源スイッ チ９により光源５Ａ，５Ｂを発光させるものとしてある。

【００１２】 使用に際し、電源スイッチ９の押圧操作によりバネ型接点１３が負極側接点板 １２に接触することで前記駆動源７の負極端子にバネ型接点１３を介して電気的 に接続され、駆動源７を通電して駆動させる。一方、電源スイッチ９の再度の押 圧操作で負極側接点板１２からバネ型接点１３が開放され、駆動源７が電気的に 切断されて駆動を停止させるようにしてある。尚、把手部２の電源収納部２Ａの 側面には電池交換の際に開閉させるための一端に係止爪片２０Ａ、他端にネジ止 め部２０Ｂを備えた蓋部２０が着脱可能に取り付けられている。

【００１３】 尚、本実施の形態における照明玩具装置１には乾電池等の２本の電池を採用し ているが、その他の構成として図示を省略したが、充電式のバッテリー構造とし たり、コンセント接続のためのプラグ付電源回路を備えたものとしたりすること も可能である。また、図４に示すように、把手部２の底部面もしくは側面には照 明玩具装置１自体を車両等に取り付けられるよう磁着部材２１が付設されていて も良く、これによって照明玩具装置１自体を例えば緊急停車時における車両のボ デイー外面や車室内部等に安定に取り付けられるようにしても良い。さらに、本 実施の形態では、２個の光源５Ａ，５Ｂを使用しているが、これに限らず３個ま たは４個以上の光源を円形平面部１４上の円周に沿って配置させ、この光源の個 数に対応した複数の円弧型羽根状のフード体によって形成された回転反射部材４ を備えたものとしても良い。

【００１４】 次に以上のように構成された実施の形態についての使用、動作の一例を説明す れば、図１に示すように、照明玩具装置１の把手部２を例えば右手で持ち、電源 スイッチ９を手指で押圧すれば、バネ型接点１３が負極側接点板１２に接触され て駆動源７は電気的に接続され、キャップ体３内部の回転反射部材４は回転駆動 する。このとき回転反射部材４は、各光源５Ａ，５Ｂを覆うように位置したとき には全ての光線を遮蔽してキャップ体３全体を暗くさせ、各光源５Ａ，５Ｂの間 に位置したときには全ての光線を内側からキャップ体３全体に照射させて明るく させる。このように複数の光源５Ａ，５Ｂによる多面照射性と、回転反射部材４ による照射変動とにより、従来の点滅式の単一光源を使用した場合に比して視認 性をいっそう向上させるものとなり、照明玩具として使用する以外に照明玩具装 置１を例えば車両用照明灯・非常用警告灯等として使用したときにも十分にその 機能を発揮させるのである。

【００１５】 一方、電源スイッチ９の再度の押圧により、負極側接点板１２からバネ型接点 １３が開放されて駆動源７は電気的に切断され、回転反射部材４の回転駆動を停 止する。また、電池交換の際には把手部２の側面部に設けた蓋部２０を開けて把 手部２内の使用済みの電池を取り出し、新規の電池を正極側負極側の両接点板１ １，１２間に挿入して蓋部２０を閉蓋すれば良い。

【００１６】 図５には、本考案の第２の実施の形態が示されており、第１の実施の形態にお ける構造と同じ部分には同じ符号を付すことでその詳細な説明を省略してある。 すなわち、本実施の形態では、把手部２の円形枠部１５に被冠装着されるキャッ プ体３を長尺な筒体であってしかも先端に行くに従って次第に縮径した略円錐台 形状に形成してあり、さらにキャップ体３の台錐形表面部には、種々色に着色さ れた絵柄・装飾模様Ｐが表示されている。こうして駆動源７によって回転される 回転反射部材４による光の遮蔽、開放により絵柄・装飾模様Ｐの影の動きを生じ させ、光アートのオブジェとしての回り灯籠的なイメージ等を形成させるものと してある。尚、把手部２には照明玩具装置１自体を車両等に取り付けられるよう 磁着部材２１が付設されていても良い。

【００１７】

【考案の効果】

本考案は以上のように構成されているために、発光部の中で従来にない複数の 光源５Ａ，５Ｂによる照射状態の変動する珍しい動きを生じさせることにより、 視認性を向上させると共に幼児・子供や大人に至るまで好奇心や面白味が湧き、 また持つ者の自己の存在をアピールさせるようなものとすることができる。

【００１８】 すなわちこれは本考案が、把手部２先端の透視可能な中空状のキャップ体３内 に配した複数の光源５Ａ，５Ｂから発する光の遮蔽、開放を繰り返すべくキャッ プ体３内で駆動源７によって回転する回転反射部材４を備えているからであり、 これにより、キャップ体３の複数部位に対し各光源５Ａ，５Ｂによる照射状態の 変動する珍しい光アート的な動きを発生させることができる。

【００１９】 回転反射部材４は、各光源５Ａ，５Ｂに対応した複数のフード体によって形成 されているので、回転反射部材４が各光源５Ａ，５Ｂを覆うように位置したとき には全ての光線を遮蔽してキャップ体３全体を暗くさせ、各光源５Ａ，５Ｂの間 に位置したときには全ての光線を内側からキャップ体３全体に照射させて明るく させるものとなる。そのため、照明玩具装置１を例えば車両用照明灯・非常用警 告灯等として使用したときの複数光源５Ａ，５Ｂによる多面照射性により、従来 の点滅式の単一光源を使用した場合に比して視認性をいっそう向上させることが できる。

【００２０】 キャップ体３には、種々色に着色された絵柄・装飾模様Ｐが表示されているの で、照明玩具として以外に照明玩具装置１に対し光アート的な装飾効果を付与す ることができる。特に、駆動源７によって回転される回転反射部材４による光の 遮蔽、開放により絵柄・装飾模様Ｐの影の興味ある動きを生じさせることができ 光アートのオブジェとしての回り灯籠的なイメージ等を付与し、興趣性に富むも のとすることができる。

【００２１】 把手部２には、回転反射部材４を回転させる駆動源７と駆動源７を駆動させる 電源８とを内装させ、外部に電源スイッチ９を備えているので、片手での操作で ワンタッチに行うことができ、幼児や子供でも簡単に扱うことができる。

【００２２】 把手部２には、車両等に取り付けられるよう磁着部材２１が付設されているの で、照明玩具装置１自体を例えば緊急停車時における車両のボデイー外面や車室 内部等に安定に取り付け可能にさせ、車両用照明灯・非常用警告灯等としての機 能を十分に発揮させることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の第１の実施の形態における把手部とキ
ャップ体とを分解した状態を示す斜視図である。

【図２】同じくその分解斜視図である。

【図３】本考案の使用状態を示した縦断面図である。

【図４】図３中におけるＸ−Ｘ断面図である。

【図５】本考案の第２の実施の形態における使用状態の
斜視図である。

【符号の説明】

Ｐ…絵柄・装飾模様 １…照明玩具装置 ２…把手部 ２Ａ…電源収納部 ２Ｂ…駆動源収
納部 ３…キャップ体 ４…回転反射部
材 ５Ａ，５Ｂ…光源 ６Ａ，６Ｂ…半
割筒体 ７…駆動源 ８…電源 ９…電源スイッチ １１…正極側接点板 １２…負極側接
点板 １３…バネ型接点 １４…円形平面
部 １４Ａ…突起面部 １４Ｂ…取付孔 １５…円形枠部 １６…孔部 １７…ブッシュ １８…駆動歯車 １９…ウオームギヤ ２０…蓋部 ２０Ａ…係止爪片 ２０Ｂ…ネジ止
め部 ２１…磁着部材

Claims (6)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 把手部の先端に被冠された透視可能な中
   空状のキャップ体内に配した複数の光源と、各光源から
   発する光の遮蔽、開放を繰り返すべくキャップ体内で駆
   動源によって回転する回転反射部材とを備えて成ること
   を特徴とする照明玩具装置。
2. 【請求項２】 回転反射部材は、各光源それぞれの上方
   を個々に覆ったり、個々に開放したりするよう回転する
   ことが可能な各光源に対応した複数のフード体によって
   形成されている請求項１記載の照明玩具装置。
3. 【請求項３】 キャップ体には、種々色に着色された絵
   柄・装飾模様が表示されている請求項１または２記載の
   照明玩具装置。
4. 【請求項４】 把手部には、回転反射部材を回転させる
   駆動源と駆動源を駆動させる電源とを内装させ、外部に
   電源スイッチを備えている請求項１乃至３のいずれか記
   載の照明玩具装置。
5. 【請求項５】 把手部には、車両等に取り付け可能な磁
   着部材が付設されている請求項１乃至４のいずれか記載
   の照明玩具装置。
6. 【請求項６】 駆動源と駆動源を駆動させる電源とを内
   装させ、外部に電源スイッチを備えた把手部と、把手部
   の先端に被冠された透視可能な中空状のキャップ体と、
   キャップ体内に配した複数の光源と、各光源から発する
   光の遮蔽、開放を繰り返すべく各光源それぞれの上方を
   個々に覆ったり、個々に開放したりするよう前記駆動源
   によって回転することが可能な各光源に対応した複数の
   フード体によって形成されている回転反射部材とを備え
   て成ることを特徴とする照明玩具装置。