JPH0668441U - 水槽の照明装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 水槽の観賞価値を向上する。 【構成】 水槽の周壁の外側の照明装置と回転装置を設
け、上記回転装置は遮光体で形成したケースと回転盤で
構成し、上記ケースの上部に複数個の投射孔を配設し、
四隅に吸盤（または磁石）を固設して水槽に吸着可能に
し、上記回転盤の周辺に等間隔に複数個の突起片を配設
して、ケース内に挿入された空気パイプのノズルから噴
出する空気が上記突起片を容易に回転できるように形成
し、更に上記回転盤に多数個の投射凹部を設けカラー投
射板を嵌装して照明装置との組み合せにより変化のある
多彩光を投射できる事を特徴とする水槽の照明装置。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は水槽のエア・ポンプの圧縮エアによって回転盤を回転作動させる事 により、色彩変化のある水槽（水族飼育槽）の照明装置（動感多彩照明装置）に 関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、市販の水槽においては、水槽の中に石や藻草、水草、更に色々な道具を 配置して水槽内の美感を高めており、また、飼育する魚類も色とりどりにして、 水槽全体に一つの綺麗な装飾品としての価値を持たせている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、水槽の照明装置の設計については、千篇一律と言っても良い程 、殆んどが普通の蛍光灯を利用している。その為、折角苦心して配置した水槽内 の景物や美感が、単調な照明効果によってイメージを消されてしまっている。

【０００４】 この考案の主旨・目的は一種の水槽の照明装置を提供する事により、多様化さ れた色彩を発生させて水槽の照明効果を美化し、水槽に、より活発な生態感を演 出できる事にある。

【０００５】 この考案の他の目的は上記水槽の照明装置を提供する事により、使用者が個人 の好みによって所望のカラーを選定して組み合せ配置し、または随時にこれを交 換できる取り付け、取り外し操作の簡単なカラー投射板嵌装手段の利用により投 光色彩の多様多彩な変化が得られる事にある。

【０００６】 この考案のもう一つの目的は上記水槽の照明装置を提供する事により、組み合 せ構成が簡単で製作コストが低く、更に使用上充分に安全で誰でも自分で購入設 置できる事にある。

【０００７】 この考案の他の目的は上記水槽の照明装置を提供する事により、使用者の好み によって任意に照明の強度や色彩変化の速度を調節できる事により、イメージの 異なるシーンを構成させて水槽の観賞価値を向上させる事にある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

上記の課題を解決する為、この考案は水槽の周壁の外側の照明装置と回転装置 を設け、上記回転装置は遮光体で形成したケースと回転盤で構成し、上記ケース の上部に複数個の投射孔を配設し、四隅に吸盤（または磁石）を固設して水槽に 吸着可能にし、上記回転盤の周辺に等間隔に複数個の突起片を配設して、ケース 内に挿入された空気パイプのノズルから噴出する空気が上記突起片を容易に回転 できるように形成し、更に上記回転盤に多数個の投射凹部を設けカラー投射板を 嵌装して照明装置との組み合せにより変化のある多彩光を投射できる事を特徴と する水槽の照明装置を要旨としている。

【０００９】

【作用】

水槽の内周壁に吸着設置する空気駆動回転装置と水槽の外側に架設する照明装 置を設け、上記空気駆動回転装置に更に不透明の回転盤を設け、その周縁に複数 個の突起片を配置し、エア・ポンプからパイプの先端にあるノズルを経て圧縮さ れて噴出するエアで突起片を回転作動させると、その中央部に設けた複数個の大 小不均一の通光凹部に嵌装した多様なカラー板が回転盤によって同調回転して変 化に富んだ多彩光を水槽内に投射すると、水槽内に多種多様の動感を伴った色彩 変幻ムードを発生させ、水槽の生態感と観賞価値をより一層向上し得る手段を提 供する。

【００１０】 この考案は水槽の外側に配置する照明装置と、水槽の内周壁に吸着設置する空 気駆動回転装置により構成する水槽の照明装置を提供し、上記照明装置にはライ ト光の強弱を調節できるリミット・スイッチを配設してあり、上記空気駆動回転 装置に設けた回転盤を不透明ケース内に回転可能に軸設してある。上記ケースの 四隅には吸盤を配設して水槽の内周壁に吸着できるようにし、ケースの側面には 通気孔が設けてあり、そこに通したエア・パイプのノズルが圧縮空気をその外周 縁に突起片を取り付けた回転盤を噴射して回転作動できるようにし、更に別の一 端からエアを排出して水槽内に飼育してある魚類に酸素を与えられるようにして ある。上記ケースの光源軸方向に対応する面には通光孔を設けてあり、また、不 透明の回転盤にも複数個の大きさの異なる通光凹部（または凹孔）が設けてあり 、その凹部（または凹孔）内に色彩の異なるカラー投射板を嵌装してある。ここ で光源から発する光線が回転盤を照射すると、カラー投射板を通して多彩な光芒 を投射し、更にエア・ポンプを駆動して圧縮空気をケース内に送り込むと、回転 盤が作用して回転し、回転盤が回転を始めるとカラー投射板とケース表面の通光 孔が重なったり交差したりする時に多彩なライト光が点滅して強弱のある光度変 化と色彩変化をする。上記エア・ポンプに更にエア・コントロール・スイッチを 取り付け、水槽に送り込まれた圧縮空気量と空気の流速を利用して、回転盤の回 転速度をコントロールし、ライト光のリミット・スイッチと組み合せてライト光 の強弱を調節すると、種々の異なったムードを作る事ができる。例えばライト光 を極く弱くし、回転盤の回転速度を緩やかにすると、変化の弱い柔和な色彩と照 明が飼育魚類の魚鱗に当って反射し、カラフル且つロマンチックな雰囲気を作り 出す。また、ライト光を強め、回転盤の回転速度を速くすると、変幻自在で刺激 に満ちたムードが得られる。この他、上記カラフルなライト光が泳いでいる魚類 の魚鱗を照射した時にギラギラ光る光芒を発生し、時々刻々と思いがけないムー ドの変化が起り、それを見ていると、普通の魚類にまで、まるで七色の変幻のあ る神秘的な魅力を感じ、飼育魚の観賞価値が自ずと高められる。

【００１１】

【実施例】

この考案の水槽の照明装置について実施例を参照しながら技術の内容と目的、 効果について詳しく説明する。

【００１２】 図１と図２に示すように、この考案の水槽の照明装置は、水槽１の内周壁に吸 着させて設置する空気駆動回転装置１１と、水槽１の外側に吊り下げて設置する 照明装置１２で構成してある。また、従来から水槽の外部に設けてあるエア・ポ ンプ１３に更にエア・コントロール・スイッチ１４を配置し（または、従来から あるエアコン・スイッチに支線を増設し）、エア・パイプ１５を通る空気の流量 や流速をコントロールする。上記エア・パイプ１５の他の一端にノズル１６を接 続して空気駆動回転装置１１のケース１１０内に挿入し、ノズル１６から噴出す る空気で回転盤１３を回転させ（余った空気は更にケース体上部から水槽内に入 って魚類に酸素を供給する）、それで殊更に動力源を設けなくても作動できるよ うにしてあるから、エネルギーの節約ともなる。

【００１３】 上記空気駆動回転装置１１には、また、不透明の黒色ケース１１０と不透明の 黒色回転盤１１３を配設してある。上記ケース１１０の四隅には吸盤１１１を配 置して水槽１の内周壁に吸着できるようにし（図２及び図４参照）、その中央部 に貫通孔１１０１を設けて回転軸１１２が回転可能に回転盤１１３の中心孔に軸 設してある。上記照明装置１２にはキャップ１２１、ソケット１２２、反射傘１ ２３、固定枠１２４、電球１２５及びリミット・スイッチ１２６を配設してある 。上記固定枠１２４は反射傘１２３をキャップ１２１内に固定する為のものであ り、ソケット１２２はキャップ内壁に配設して電球１２５を取り付ける為に設け てある。上記キャップ１２１には２本の吊り鈎１２１１を固設して水槽の頂部に 引っ掛けられるようにし、それによって照明装置１２が水槽１のほぼ中段位置に 吊り下って設置できるようにしてある。上記リミット・スイッチ１２６はキャッ プ１２１の外側表面に配置してあり、引込線で電球１２５のソケット端子に接続 して、リミット・スイッチでライト光の強弱をコントロールする。

【００１４】 次に図３のＡおよび図４に示すように、上記空気駆動回転装置１１のケース１ １０は方形中空の不透明体で構成してあり、その四隅に吸盤１１１を配置し、そ の側壁面には大きさの異なる通光孔１１０２を配設してあり（図４参照）、中央 部に貫通孔１１０１を設けて回転盤１１３を軸設するようにしてある。上記回転 盤１１３も不透明の円盤体で構成してあり、中央孔１１３２（図２参照）に回転 軸１１２を貫通させて、ケース１１０に軸設してある。上記回転盤１１３の外径 はケースよりやや小さくしてケースの中空収納室に収納できるようにし、更に回 転軸１１２を回転中心として空気圧で自在に回転できるようにしてある。回転盤 １１３の外周縁には複数個の曲形の突起片（突起片）１１３１を配置して回転作 動をし易くし、その中央部に多数個の大きさの異なる通光凹部１１３３を設け、 上記凹部１１３３の周縁を階段状に形成して（図３のＢ参照）色彩の異なるカラ ー投射板１１４を嵌入装着し易くしてある。上記カラー投射板１１４も、また、 周縁を階段状に形成してあるから適当な緊迫度で相互嵌合または嵌着でき、更に カラー投射板の取り外し、交換操作を容易にしてある。

【００１５】 また、図５〜図８に示すように、この考案の照明装置１２にはキャップ１２１ とソケット１２２、反射傘１２３、固定枠１２４、電球１２５及びリミット・ス イッチ１２６を配設してある。上記キャップ１２１の内壁に突起座１２１２を設 けてソケット１２２を嵌設固定できるようにし、その周壁には複数個の放熱孔１ ２１３を配設してあり、更に２本の吊り鈎１２１１で照明装置を水槽の水面から 離れた頂部に引っ掛けてある。上記固定枠１２４は方形プレート状に形成してあ り（図７参照）、その一側面にフランジ１２４１を付けて反射傘１２３の左縁部 に嵌設し、傘１２３の周縁にも放熱孔１２３１を配設してある（図８参照）。ま た傘１２３の中央部に丸孔１２３２を空けて、電球がそこからソケット１２２に 挿入できるようにし、上記丸孔１２３２の両側をそれぞれ円弧状突起の反射部１ ２３３に形成して、屈折光線を反射させて水槽内に投射するようにすると、光線 の集中反射の利用によって電力の節約になる。

【００１６】 ユニットの配設方式は前述の実施例に限る事なく、また、水槽内に陰影ができ て魚類の視界に影響する事のないように投射光線の均衡を保つ為には、水槽の両 側にそれぞれこの考案の照明装置を取り付けて水槽全体が照明の中に浮き出すよ うにすれば、更に水槽内の照明の変幻自在な投射による情緒を高める事ができる 。この他、ケースの通光孔やカラー投射板を増設すると色彩の混合による効果が 上げられ、一層変化の豊かな美景を造り出す事ができる。

【００１７】 前述のように、この考案は極く簡単にして創意のある装置を提供する事により 、従来の水槽の観賞価値を向上できる事は、充分に実用新案登録の要件に合致す るものである。また、ここで特別強調する事は、この考案の別の実施例の一つと して上記回転装置を電気駆動方式で構成する事も可能であり、また装置全体を水 槽の外部に配設して、小型直流モーターで回転装置を駆動する事により、回転装 置と照明装置を一体に結合構成して使用者の取り付け及び使用上の便利を図る事 もできるが、これもこの考案の別の実施例として実用新案登録請求の範囲に含ま れる。

【００１８】

【考案の効果】

前述のように、この考案の水槽の照明装置は、従来の水槽にこの考案による極 く簡単なユニットを組み合せ、空気圧作動方式を利用する事によって何等の電力 消費の増加を必要としない原則の下に、カラフルな色彩変幻効果が得られ、水槽 全体の観賞価値と飼育の興味を向上させる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の水槽の照明装置を水槽に応用した配
置状態を示す側面図。

【図２】この考案の構成ユニットの分解側面図。

【図３】Ａはこの考案の回転盤の構成を示す平面図。Ｂ
はこの考案の回転盤の通光凹部とカラー投射板組み合せ
の拡大断面図。

【図４】この考案のケースの平面図。

【図５】この考案の照明装置各ユニットの分解側面図。

【図６】この考案の照明装置の組立て状態の断面図。

【図７】上記図５に示された固定枠の平面図。

【図８】上記図５に示された反射傘の平面図。

【符号の説明】

１ 水槽 １１ 空気作動回転装置 １２ 照明装置 １３ エア・ポンプ １４ エア・コントロール・スイッチ １５ エア・パイプ １６ ノズル １１０ ケース １１２ 回転軸 １１３ 回転盤 １１４ カラー投射板 １２１ キャップ １２２ ソケット １２３ 反射傘 １２４ 固定枠 １２５ 電球 １２６ リミット・スイッチ １２１１ 吊り鈎 １２１２ 突起座 １２４１ フランジ

Claims (8)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 水槽の周壁の外側の照明装置と回転装置
   を設け、上記回転装置は遮光体で形成したケースと回転
   盤で構成し、上記ケースの上部に複数個の投射孔を配設
   し、四隅に吸盤（または磁石）を固設して水槽に吸着可
   能にして、上記回転盤の周辺に等間隔に複数個の突起片
   を配設して、ケース内に挿入された空気パイプのノズル
   から噴出する空気が上記突起片を容易に回転できるよう
   に形成し、更に上記回転盤に多数個の投射凹部を設けカ
   ラー投射板を嵌装して照明装置との組み合せにより変化
   のある多彩光を投射できることを特徴とする水槽の照明
   装置。
2. 【請求項２】 照明装置をキャップとソケットと反射傘
   と電球で構成し、上記キャップの内側に突起座を設けて
   ソケットを嵌設できるようにし、上記キャップの周壁に
   複数個の放熱孔を設けると共に２本の吊り鈎を配設し、
   上記反射傘の周壁にも複数個の放熱孔を設け、傘の中央
   部に丸孔を空けて電球の頭がその丸孔を通ってソケット
   に差し込めるようにすると共に丸孔両側が集光反射部を
   形成するようにし、傘の固定部の片側にフランジを突設
   して傘をキャップ内に嵌着固定できるようにしてあるこ
   とを特徴とする上記請求項１記載の水槽の照明装置。
3. 【請求項３】 照明装置に更に照明光調節用のリミット
   ・スイッチを取り付けてあることを特徴とする上記請求
   項１及び２記載の水槽の照明装置。
4. 【請求項４】 回転装置の回転盤に設けた投射凹部を階
   段状に形成して、外周を階段状に構成したカラー投射板
   を適当な緊迫度で嵌着できるようにし、また上記カラー
   投射板を回転盤よりやや高目に嵌着する事により取り外
   し交換を容易にしてあることを特徴とする上記請求項１
   記載の水槽の照明装置。
5. 【請求項５】 空気駆動回転装置のケースに設けた投射
   孔にも、カラー投射板を嵌設できるようにしてあること
   を特徴とする上記請求項１記載の水槽の照明装置。
6. 【請求項６】 回転装置を水槽内に設置可能に構成し、
   周縁に複数個の突起片を配置した回転盤をケース内に設
   け、水槽のエア・ポンプが排出する気体によって突起片
   を回転できるようにしてあることを特徴とする上記請求
   項１記載の水槽の照明装置。
7. 【請求項７】 水槽のエア・ポンプにエア・コントロー
   ル・スイッチを設けて回転装置の回転速度を調節できる
   ようにしてあることを特徴とする上記請求項６記載の水
   槽の照明装置。
8. 【請求項８】 回転装置を水槽の外部に設け、電動で回
   転盤を駆動するように構成して照明装置と一体に結合し
   て作用することを特徴とする上記請求項１記載の水槽の
   照明装置。