JP3087951U - 畜舎用ゴムマット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】牛舎等の畜舎の床に敷くゴムマットで、スクレ
ーパーが表面をスムーズに移動し、家畜の趾が冷えにく
く、透水性があり、ショックが少なく、かつ家畜が滑っ
て転倒しにくいものを提供する。 【解決手段】厚さ約５ｃｍ程で１ｍｘ２ｍ程度の透水性
を持たせたゴムチップ製マットの表面全面または表面の
一部に、直径３〜５ｃｍの穴が一定間隔で穿いた厚さ１
〜２ｃｍの硬質ゴムを組み込んで一緒に成形したゴムチ
ップ製マット。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】 牛舎等家畜舎の床に敷くマットに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来大型の牛舎等の床はコンクリート床が多くみられた。これは糞の掃除をし 易くするためである。糞はゆっくりと床面を移動するスクレーパーでかきとられ る様になっている場合が多いが、その為に床は平らでなくてはならない。さらに 尿が床に停留しないように若干の水勾配がつけられ、場合によっては流れ易くす るために勾配にそって幅１ｃｍ程の細い溝が平行に１０ｃｍ程の間隔で掘られて いる場合もあった。

【０００３】 しかしコンクリート床は硬く、冷たいので家畜の趾が冷えないように、またシ ョックを和らげるようにその上に厚さ数ｃｍのゴムマットを敷くようになって来 た。さらに透水性を考えて、ゴムチップを繋ぎ合わせたマットを使用する場合が 増えてきたが、コンクリート床の場合も、ゴムマット、ゴムチップマットの場合 も糞尿で滑り易くなり家畜が滑って転ぶ事がよくあった。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

そこで畜舎の床は硬くなく、冷たくなく、ある程度の透水性があり、かつ滑ら ないものが求められている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は上記問題に鑑みてなされたものであり、表面に滑り止め用の処理がほ どこしてあり、本体は透水性を持たせるため、ゴムチップを固めたマットを提供 する。

【０００６】

【作用】

上記考案によれば、床は基本的にゴムなので冷たくなく、滑りにくく、かつス クレーパーもスムーズに表面を移動することができる。

【０００７】

【実施例】

本考案の実施例を図面に基づいて説明すると、１図は本考案のマットを使用す る牛舎の概念を示す概念図で、牛は柵の外の飼料を食べるために一定方向を向く 。従ってふんばる後趾の部分が滑らなければ良い。

【０００８】 ２図はその床に敷くゴムマットを示す斜視図で、マット表面の半分が部分拡大 図に示すように格子状になっており、格子の目の大きさは３〜５ｃｍ四方で格子 間隔もその程度である。

【０００９】 本考案のゴムマットの部分断面図が３図に示してある。格子部分１は厚さ１〜 １．５ｃｍの硬質ゴムでできている。それに接着して厚さ２〜３ｃｍのゴムチッ プマット２が成形してあり、格子の目の中にもゴムチップが充填されている。表 面に格子のない半分は全厚さにわたってゴムチップマットになっている。

【００１０】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案のゴムマットによれば、硬質ゴムとゴムチップの 硬度の差により、硬質ゴムの角に趾指が引っかかるので、家畜は滑りにくくなり 、かつ趾が冷えず、快適になるので増産に効果がある。

【００１１】 この表面の穴の穿いた部分が硬質ゴムなので牛の趾指がかかった時あるいはス クレーパーが表面をこする時も丈夫である。

【図面の簡単な説明】

【図１】牛舎の概念図。

【図２】ゴムマットの斜視図と部分拡大図。

【図３】滑り止めを施した部分の部分断面図。

【符号の説明】

１ 硬質ゴム ２ ゴムチップ

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 厚さ約５ｃｍ程で１ｍ×２ｍ程度の面積
   を持ったゴムチップ製のマットにおいて、表面から厚み
   1〜２ｃｍの部分が直径３〜５ｃｍの穴が一定間隔で穿
   いた硬いゴム板と一緒に成形されている事を特徴とする
   畜舎用マット。
2. 【請求項２】 約半分の面積が請求項１記載の仕様にな
   っている事を特徴とする畜舎用マット。