JP3087759U - ゴルフ・クラブの力学的バランス調整機構 - Google Patents

ゴルフ・クラブの力学的バランス調整機構

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JP3087759U JP2002000467U JP2002000467U JP3087759U JP 3087759 U JP3087759 U JP 3087759U JP 2002000467 U JP2002000467 U JP 2002000467U JP 2002000467 U JP2002000467 U JP 2002000467U JP 3087759 U JP3087759 U JP 3087759U
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ゴルフ・クラブにおけるシャフトとクラ
ブ・ヘッドとの力学的バランス調整機構を提供する。 【解決手段】 クラブ・ヘッド10に形成されたネック
部11とクラブ・シャフト20と間に配設されるゴルフ
・クラブの力学的バランス調整機構であって、バランス
調整機構が、クラブ・ヘッド10のネック部11へ調節
可能に伸長し、シャフト20の一端がその内部に固着収
容される中空の調節部材30と、上端部に形成したねじ
部210を介して調節部材30の内部に挿通されるシャ
フト20の接続端部21と係合し、かつ下端部に基部2
20と環状段差部221を有するプラグ22とからな
り、プラグ22の環状段差部221は基部220および
ネジ部210と一体形成され、調節部材30の回転によ
り、シャフト20の末端部に形成した係止部340を介
して該シャフト20を上下方向に移動させ、クラブ・ヘ
ッドとシャフト間の相関位置を調節できるようにした。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案はゴルフ・クラブの力学的バランス調整機構に関するもので、更に具体 的に言うと、ゴルフ・クラブにおけるシャフトとクラブ・ヘッドとの力学的バラ ンス調整機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、ゴルフ・クラブを製造する場合、クラブ・ヘッドとシャフトとの間にお ける相関位置、即ち力学的バランスを得るようにすることは非常に重要なことで ある。力学的バランスが達せられない場合、スウイングの最中にゴルフ・クラブ が不安定に振動する傾向にあり、その結果、プレーヤーはスウイングを正確に行 なうことがとても難しいこととなる。
【0003】 バランス欠如の問題を防止するためには、ゴルフ・クラブ製造中に、力学的バ ランスを予知してシャフト上に適切なスポットマークを付けておいて、その後、 クラブ・ヘッドとシャフトとを一緒に組み付ける時に、クラブ・ヘッドの重心を 予めマークしたスポット位置へ整合させるようにしている。 完成したゴルフ・クラブは機械で試験されて、力学的バランスが達成されてい るかどうかの確認作業が行われる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、このような試験はゴルフ・クラブの完成時の品質検査のみに対 して行なわれるもので、ゴルフ・クラブにおけるヘッドとシャフト間で不適切な アンバランスがあることが発見された場合、力学的バランスを再調節することが できずに、欠陥のあるゴルフ・クラブとして製品とはならず捨ててしまうか、解 体して再度組付け直すしか方法がなかった。 したがって、ゴルフ・クラブにおいてヘッドとシャフト間の力学的バランスに 関しては、従来技術のゴルフ・クラブ製造機構は全く効果的でない問題点がある 。
【0005】 本考案は、前述の問題点を解消するために開発されたもので、ゴルフ・クラブ のクラブ・ヘッド及びシャフト間の相関位置が、各部材間の接続が恒久的に固着 される以前に調節可能とすることで、クラブ・ヘッドとシャフトとの力学的バラ ンスを調整でき、力学的バランスに欠陥のあるゴルフ・クラブを無駄にせずに力 学的バランスのとれた品質の良好なゴルフ・クラブを得るようにしたゴルフ・ク ラブのバランス調整機構を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1の考案は、クラブ・ヘッドに形成されたネック部とクラブ・シャフト と間に配設されるゴルフ・クラブの力学的バランス調整機構であって、前記バラ ンス調整機構が、前記クラブ・ヘッドのネック部へ調節可能に伸長し、前記シャ フトの一端がその内部に固着収容される中空の調節部材と、上端部に形成したね じ部を介して前記調節部材の内部に挿通される前記シャフトの接続端部と係合し 、かつ下端部に基部と環状段差部を有するプラグとからなり、前記プラグの環状 段差部は前記基部およびネジ部と一体形成され、調節部材の回転により、前記シ ャフトの末端部に形成した係止部を介して該シャフトを上下方向に移動させ、ク ラブ・ヘッドとシャフト間の相関位置を調節できるようにしたことを特徴とする 。
【0007】 請求項2の考案は、前記請求項1に記載のゴルフ・クラブの力学的バランス 調整機構において、前記プラグは、その内部に限定された貫通孔と、基部の底部 表面に限定された溝とが形成され、シャフトと調節部材との係合固着時に使用す る接着剤の余剰分が流れ込むようにしたことを特徴とする。
【0008】 請求項3の考案は、前記請求項1に記載のゴルフ・クラブの力学的バランス調 整機構において、前記調節部材には更にその上端部に回動調節部が形成され、該 調節部は、手や工具で把持されやすいように多角形の外表面形状を有することを 特徴とする。
【0009】
【考案の実施の形態】
以下、本考案のゴルフ・クラブのバランス調整機構の一実施形態を示す。 図1は本考案のゴルフ・クラブのバランス調整機構を分解して示す要部の分解斜 視図で、図2は図1のゴルフ・クラブを組付けた状態の要部断面図であり、図3 は図2の拡大断面図である。 図1に関して説明すると、アイアンクラブ・ヘッド10のネック部11に、シ ャフト20の先端部を力学的バランス調整機構となる内部中空の調節部材30と プラグ22が示されている。
【0010】 クラブ・ヘッド10のヒール部分にはネック部11があり、ヘッド10の上部 から上方へ伸長している。ネック部11には盲穴12が限定され、ネック部11 の末端部には、図3に更に明確に示されるように、該盲穴12と連通しているテ ーパ付きの開口13が形成されている。盲穴12の内側表面には雌ネジ部120 が形成されている。 シャフト20の下端部には、内部に限定されたネジ部210を有する接続端部 21が形成されており、プラグ22のネジ部222と螺合接続されるようになっ ている。
【0011】 プラグ22は、基部220、環状段差部221、ネジ部222が一体に形成さ れているものからなり、これら要素は、基部220が最大の径を有し、ネジ部2 22の径が最小であり、環状段差部221が基部220とネジ部222の間に設 けられているという構成で、階段状の段差部が設けられた形状になっている。更 に、プラグには、基部220の底表面に溝23が限定形成され、ネジ部22から 基部220に至る軸方向に、貫通孔24が限定形成されている。
【0012】 調節部材30には上下方向に貫通穴が形成され、上部の第1開口部および下部 の第2開口部があり、その外部表面は雄ネジ部34が形成されている。調節部材 30の第1開口端部には回動調節部32が形成され、その外側表面には多角形の 外周面が形成され、第3図に示されているように、その下方の第2開口端部の内 部には内壁面方向に伸長するフランジからなる係止部340が形成されている。 このフランジからなる係止部340の高さ(肉厚さ)は、前記プラグ22の環状 段差部221の高さよりも低く(薄く)なるように構成されている。そして、調 節部材30およびプラグ22によって、ゴルフ・クラブの力学的バランス調整機 構が構成されている。さらに、調節部材30の回動調節部32と前記ネック部1 1の上端開口間には弾性を有する環状シール36が介在されるようになっている 。
【0013】 次に以上のように構成された本考案のゴルフ・クラブの力学的バランス調整機 構の組立て方法を図2及び図3を参照して説明する シャフト20の接続端部21の内側表面および調節部材30内部に接着剤を塗 布する。その後、シャフト20の接続部21を、第1開口端部から調節部材30 内へ挿入し、フランジ340の内側表面に一次的に仮止めしておく。そして、プ ラグ22のネジ部222を、第2開口端部から接続端部21のネジ穴210へし っかりとねじ嵌合させる。このとき、フランジ340は基部220の上部表面と 接続端部21の間に挟まれて、環状段差部221の周囲縁を取り囲むように位置 付けられる。
【0014】 フランジ340の高さは、プラグ22の環状段差部221の高さよりも低くな るように構成されているので、ゴルフ・クラブの力学的バランスが取れていない 場合には調節部材30を調節して正しい相関位置を得るために、プラグ22及び シャフト20に関して調節部材30が回動可能となっており、前記シャフト20 を上下方向の微調整ができるようになっている。
【0015】 上記のように構成されたならば、更にまた、調節部材30の外側表面へ、そし てクラブ・ヘッド10のネック部11の盲穴12へ接着剤を塗布して、調節部材 30を盲穴12へしっかりとねじ係合すると、基部220がフランジ340に押 圧されて、盲穴12の底部へ固着されるようになる。 このとき、余分に塗布された接着剤が、溝23及び貫通孔24を介してシャフ ト20の内部へと流れ込むようになる。
【0016】 こうして組立完成したゴルフ・クラブは試験に掛けられて,力学的バランスが クラブ・ヘッド10およびシャフト間に達成されているかどうかの最終的な検査 が行われる。 もしもバランスがとれていない場合には、接着剤が固まる前に、調節部材30 を若干回してクラブ・ヘッド10とシャフト20間の相関位置を調節し、最良の バランスが得られるようにする。
【0017】 調節部材30の雄ネジ部34を緩めたり締めたりするのは、多角形部の外周縁 を有する回動調節部32を手で握って、あるいは工具を使用して回すことで、簡 単に行うことができる。このような調節及び検査工程は、クラブ・ヘッド10と シャフト20間の相関位置が調節されて力学的バランスが正しく達成されるまで 、何度でも繰り返し行われる。相関位置が得られたらば、調節部材30をクラブ ・ヘッド10に対してしっかりとネジ止めして、今度は接着剤が完全に固まるま で待って、正しく力学的バランスの取れたクラブ・ヘッドが完成する。
【0018】
【考案の効果】
この考案のゴルフ・クラブのバランス調整機構は、調節部材の下部開口部を介 してプラグを挿入しシャフト下端部と接続することにより、調節部材の内側壁に 形成されたフランジ等の係止部がプラグの基部とシャフトの接続端部の下端面の 間に位置して環状段差部の周囲を取り囲むようになり、係止部はプラグの環状段 差部の高さよりも低く形成されていて、調節部材がプラグとシャフトに関して回 動できる構成にしてあるために、シャフト、調節部材、プラグ、クラブ・ヘッド の各要素を接着剤で仮止めして組み立てが完成してから、クラブの力学的バラン スの検査をし、欠陥が発見された場合には、接着剤が固着する前に調節部材を回 動して取付状態を調節し、力学的バランスを得るようにできるために、ゴルフ・ クラブの品質向上に多大なる効果を奏し、また、従来は力学的バランスが得られ なかった欠陥品のゴルフ・クラブは放棄するより方法がなかったというような無 駄をなくし、経済的にも多大な効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案のゴルフ・クラブのバランス調整機構
の一実施形態を示す要部分解斜視図、
【図2】図1の要部分解図を組み立てた状態の一部断面
図、
【図3】図2の要部の拡大断面図。
【符号の説明】
10 クラブ・ヘッド 11 ネック部 12 盲穴 13 テーパ付き開口 120 ネジ部 20 クラブ・シャフト 21 接続端部 210 雌ネジ部 22 プラグ 220 基部 221 環状段差部 23 溝 24 貫通穴 30 調節部材 34 雄ネジ部 340 フランジなどの係止部 36 環状シール

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クラブ・ヘッドに形成されたネック部と
    クラブ・シャフトと間に配設されるゴルフ・クラブの力
    学的バランス調整機構であって、前記バランス調整機構
    が、 前記クラブ・ヘッドのネック部へ調節可能に伸長し、前
    記シャフトの一端がその内部に固着収容される中空の調
    節部材と、上端部に形成したねじ部を介して前記調節部
    材の内部に挿通される前記シャフトの接続端部と係合し
    且つ下端部に基部と環状段差部を有するプラグと、から
    なり、 前記プラグの環状段差部は前記基部およびネジ部と一体
    形成され、調節部材の回転により、前記シャフトの末端
    部に形成した係止部を介して該シャフトを上下方向に移
    動させ、クラブ・ヘッドとシャフト間の相関位置を調節
    できるようにしたことを特徴とするゴルフ・クラブの力
    学的バランス調整機構。
  2. 【請求項2】 前記プラグは、その内部に限定された貫
    通孔と、基部の底部表面に限定された溝とが形成され、
    シャフトと調節部材との係合固着時に使用する接着剤の
    余剰分が流れ込むようにしたことを特徴とする請求項1
    記載のゴルフ・クラブの力学的バランス調整機構。
  3. 【請求項3】 前記調節部材には更にその上端部に回動
    調節部が形成され、該調節部は、手や工具で把持されや
    すいように多角形の外表面形状を有することを特徴とす
    る請求項1記載のゴルフ・クラブの力学的バランス調整
    機構。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008149141A (ja) * 2006-12-19 2008-07-03 Karsten Manufacturing Corp ゴルフクラブヘッドとシャフトを交換可能に接続する方法および器具
WO2011121650A1 (ja) * 2010-03-30 2011-10-06 マミヤ・オーピー株式会社 ゴルフクラブシャフトおよびゴルフクラブ
JP2019051390A (ja) * 2011-08-31 2019-04-04 カーステン マニュファクチュアリング コーポレーション ゴルフクラブヘッド及びそれに関連する方法

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