JP3087427U - チョークコイルのけい素鋼板構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 大幅に全体のチョークコイルの体積、重量を
減らし、製造コストを下げられるチョークコイルのけい
素鋼板構造の提供。 【解決手段】 第１けい素鋼板１とされ、外側部１１を
具え、この外側部１１の二つの自由端よりそれぞれ組み
付け部１２、１２’が延伸され、該外側部１１と組み付
け部１２、１２’でＵ形体をなす第１けい素鋼板１が画
定される、上記第１けい素鋼板１と、第２けい素鋼板２
とされ、一字形体或いはＩ型体のけい素鋼板とされ、二
つの組み付け部１２、１２’の端部に配置され、第１け
い素鋼板１と通磁状態を形成する、上記第２けい素鋼板
２と、を具え、第１けい素鋼板１の二つの組み付け部１
２、１２’に二組の、巻き数が同じコイルセット５、
５’を配置可能で、これにより二つの組み付け部１２、
１２’の距離を縮小できる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は一種のチョークコイルのけい素鋼板構造に係り、特に、チョークコイ ル全体の組立完成後に体積を縮小できるけい素鋼板に関する。

【０００２】

【従来の技術】

周知のとおり、現在の各種各様のチョークコイルはいずれも各種の異なる機能 形態の電器製品中に運用され、ゆえにチョークコイルは各電器製品に対し電源部 分にあっての役割は極めて重要である。該チョークコイルはエネルギー資源の使 用率を向上し、並びに電力システムの無駄な電源損耗を減らし、電器製品の寿命 を増加し、さらに環境保護の目的を有する。このためチョークコイルは電器製品 中にあって、不可欠で且つ簡単に使用できる部品の一つである。

【０００３】 一般に見られるチョークコイルはいずれもＥ、Ｉ型けい素鋼板８、９（図６参 照）を採用して製造され、このチョークコイルは製造時にコイルセット１０がま Ｅ型けい素鋼板８に組み付けられた組み付け部８１に巻き付けられ、コイルセッ ト１０の巻き付け過程で、もしコイルセット１０の巻き数が比較的多い時は、相 対的にＥ型けい素鋼板８の組み付け部８１と側部８２間の距離を増大させねばな らず、このため、このような方式で完成したチョークコイルの全体体積は大きく なり、重量も重くなり、且つ製造コストも高くなった。このようなチョークコイ ルを電器製品内部に配置する時は電器製品内部の空間を極めて占有し、製造完成 した電器製品がチョークコイルの体積の大きさと重量の重さのために、電器製品 自身の体積が大きくなり、重量が重くなる問題を発生し、これは軽薄短小を求め られる電器製品において適用されにくい。

【０００４】 このほか、別のチョークコイルに使用されるチョークコイルは二組が同じＥ型 けい素鋼板１０１（図７）で製造され、このチョークコイルが使用するＥ型けい 素鋼板は図１のＥ型けい素鋼板８より一組の組み付け部が多く、このようなけい 素鋼板１０１はコイルセット１０３を巻き付ける時、コイルの巻き数を二つの組 み付け部１０１１、１０１２に均等とすることができるが、チョークコイルの巻 付け数が増加する時、該けい素鋼板１０１の二つの組み付け部１０１１、１０１ ２と両側の外側部１０１３、１０１４間の距離も増大せねばならず、このため製 造完成したチョークコイルの全体体積は大きくなり、重量も重くなり、軽薄短小 を求められる電器製品において適用されにくくなった。このほか、両側の外側部 １０１３、１０１４が対応する二組の同じＥ型けい素鋼板１０１に結合される時 、二つの組み付け部１０１１、１０１２が距離に合わせるためにスリットを形成 し、これにより改変の弾性が失われた。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

本考案の主要な目的は、上述の欠点を解決し、欠点の存在を回避することにあ り、即ち、本考案はＵ型けい素鋼板をチョークコイルのコイル巻き付け時のけい 素鋼板となし、平均に少なくとも二組以上のコイルセットを巻付けられるように し、これにより体積を縮小し、重量を軽減する目的を達成する。

【０００６】 本考案のもう一つの目的は、チョークコイルの体積を縮小し、重量を軽減し、 放熱しやすくし、軽薄短小の電器製品に適用できるようにすることにある。

【０００７】 本考案のさらにもう一つの目的は、チョークコイルの体積を縮小し、重量を軽 減し、チョークコイルの製造コストを減らし、製造を容易とすることにある。

【０００８】 本考案のまた一つの目的は、Ｕ型けい素鋼板を一字型或いはＩ型のけい素鋼板 と組合せ使用可能とすることにある。

【０００９】

【課題を解決するための手段】

請求項１の考案は、チョークコイルのけい素鋼板構造において、 第１けい素鋼板１とされ、外側部１１を具え、この外側部１１の二つの自由端 よりそれぞれ組み付け部１２、１２’が延伸され、該外側部１１と組み付け部１ ２、１２’でＵ形体をなす第１けい素鋼板１が画定される、上記第１けい素鋼板 １と、 第２けい素鋼板２とされ、一字形体或いはＩ型体のけい素鋼板とされ、二つの 組み付け部１２、１２’の端部に配置され、第１けい素鋼板１と通磁状態を形成 する、上記第２けい素鋼板２と、 を具え、第１けい素鋼板１の二つの組み付け部１２、１２’に二組の、巻き数 が同じコイルセット５、５’を配置可能で、これにより二つの組み付け部１２、 １２’の距離を縮小でき、大幅に全体のチョークコイルの体積を縮小し、自身の 重量を減らし、製造コストを下げることができることを特徴とする、チョークコ イルのけい素鋼板構造としている。 請求項２の考案は、前記第２けい素鋼板２が積み重ねられてなるけい素鋼板セ ットに設計の必要に応じて異なる厚さの塾片が加えられてけい素鋼板セットの二 つの組み付け部１２、１２’の端部に組み付けられたことを特徴とする、請求項 １に記載のチョークコイルのけい素鋼板構造としている。 請求項３の考案は、前記けい素鋼板の構造が、二組の第１けい素鋼板１とされ 、各一つの第１けい素鋼板１に一つの外側部１１が設けられ、この外側部１１の 二つの自由端よりそれぞれ一つの組み付け部１２が延伸され、この二組の第１け い素鋼板１が相互に対応して連接され、通磁状態を形成可能とされたことを特徴 とする、請求項１に記載のチョークコイルのけい素鋼板構造としている。

【００１０】

【考案の実施の形態】

本考案のチョークコイルのけい素鋼板構造は、Ｕ型を呈する第１けい素鋼板と 一字形或いはＩ型を呈する第２けい素鋼板で組成され、第１けい素鋼板で二組の 、コイル巻き数の同じコイルセットが配置され、これにより全体のチョークコイ ルの体積が縮小され、自身の重量を減少している。

【００１１】

【実施例】

図１に示されるように、本考案のチョークコイルのけい素鋼板構造は、第１け い素鋼板１及び第２けい素鋼板２で組成され、けい素鋼板の造形と巻き線方式の 改変により、チョークコイルの体積を縮小し、製造コストを減らす。

【００１２】 上述の第１けい素鋼板１は外側部１１を具え、この外側部１１の二つの自由端 よりそれぞれ組み付け部１２、１２’が延伸され、この二つの組み付け部１２、 １２’がコイルセット（図示せず）の配置に供され、並びに前述の外側部１１と 組み付け部１２、１２’でＵ形体をなす第１けい素鋼板１が画定される。

【００１３】 該第２けい素鋼板２は一字形体或いはＩ型体のけい素鋼板とされ、上述の二つ の組み付け部１２、１２’の端部に配置され、第１けい素鋼板１と通磁状態を形 成する。さらに第１、第２けい素鋼板１、２がチョークコイルで使用する新規の けい素鋼板を形成する。

【００１４】 図２、３、４に示されるように、チョークコイル製造時には、まず、複数の第 １、第２けい素鋼板１、２を積み重ねて一つのけい素鋼板セット（けい素鋼コア ）３、４を形成する。前述のけい素鋼板セット３、４の積み重ねが完成した後、 二つの組み付け部１２、１２’に二組の、コイルセット５、５’を巻き付けた座 体６、６’が配置され、この二つの座体６、６’に複数の、コイルセット５、５ ’と連接される端子７が設けられ、二つの座体６、６’が二つの組み付け部１２ 、１２’に組み付けられた後、さらに第２けい素鋼板２が積み重ねられてなるけ い素鋼板セット４に設計の必要により異なる厚さの塾片が加えられてけい素鋼板 セット３の二つの組み付け部１２、１２’の端部に組み付けられ、こうして一つ のチョークコイルの製造が完成する。

【００１５】 上述のコイルセット５、５’が二つの組み付け部１２、１２’に配置される設 計は、二つの組み付け部１２、１２’間の距離を縮小でき、これによりチョーク コイル全体の製造完成後に、チョークコイルが抵抗の下降によりエネルギー資源 の損耗が減り、且つ体積全体が縮小され、重量が軽くなり、コイルの放熱効果も 良好となり、且つ製造コストが減り、さらに製造が容易となる。

【００１６】 伝統的なチョークコイルはＥ型、Ｉ型体のけい素鋼板８、９（図６）を使用し 、チョークコイルは製造時に、コイルセット１０がＥ型けい素鋼板８に組み付け られた組み付け部８１に巻き付けられ、コイルセット１０の巻き付け過程中に、 もしコイルセット１０の巻き付けの巻き数が比較的多いと、Ｅ型けい素鋼板８の 組み付け部８１と外側部８２の間の距離を増大しなければならなくなり、このた め、このような方式で完成したチョークコイルの全体体積は大きく、且つ製造コ ストも高くなり、またコイルの巻き数が多い時、外側の巻き線の長さが増大し、 コイルの抵抗が大きくなり電源が消耗し、チョークコイルの温度もまた同様に増 加した。

【００１７】 しかし、本考案の第１けい素鋼板１の設計により、コイル組み付け時に、伝統 的なチョークコイルに巻かれたコイルの巻き数は均一に分散されて第１けい素鋼 板１の二つの組み付け部１２、１２’にあって二組のコイルセット５、５’を形 成し、これにより二つの組み付け部１２、１２’間の距離が縮小可能とされ、有 効にトータルの累積のコイル抵抗が減らされる。前述の二つのコイルセット５、 ５’の任意の一つの線頭が一つに連接された後、このチョークコイルの電気出力 特性と伝統的な一組のコイルセット１０の特性は同じとなる。

【００１８】 例えば、伝統的なチョークコイルのＥ型けい素鋼板８の組み付け部８１に配置 されたコイルセット１０の巻き数が３００とされる時、本考案の第１けい素鋼板 １は３００周の巻き数を平均して二つの組み付け部１２、１２’に分割し、これ により各一つの組み付け部１２、１２’に１５０周ずつのコイルがある。

【００１９】 ゆえに本考案の第１けい素鋼板１の設計により、完全にチョークコイルの全体 体積を縮小でき、現在の電器製品の要求する軽薄短小の目的を達成できる。 さらに、図５は本考案のもう一つの実施例表示図であり、この実施例では、二 組の、同じ第１けい素鋼板１、１’がチョークコイルに使用されるけい素鋼板と され、これによりコイルセット５、５’が細分され複数組設置され、チョークコ イルの体積を更に縮小でき、且つけい素鋼板を製造する時、僅かに一組の第１け い素鋼板１を製造すればよく、大幅に製造コストを減らすことができ、さらに製 造が容易である。

【００２０】

【考案の効果】

本考案のチョークコイルのけい素鋼板構造は、第１けい素鋼板１及び第２けい 素鋼板２で組成され、けい素鋼板の造形と巻き線方式の改変により、チョークコ イルの体積を縮小し、製造コストを減らす。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のチョークコイルのけい素鋼板構造表示
図である。

【図２】本考案のチョークコイルのけい素鋼板組立表示
図である。

【図３】本考案の使用状態表示図である。

【図４】図３の外観立体図である。

【図５】本考案のもう一つの実施例表示図である。

【図６】周知のチョークコイルのけい素鋼板構造表示図
である。

【図７】周知のもう一種のチョークコイルのけい素鋼板
構造表示図である。

【符号の説明】

１ 第１けい素鋼板 １１ 外側部 １２、１２’ 組み付け部 ２ 第２けい素鋼板 ５、５’ コイルセット

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 チョークコイルのけい素鋼板構造におい
   て、 第１けい素鋼板１とされ、外側部１１を具え、この外側
   部１１の二つの自由端よりそれぞれ組み付け部１２、１
   ２’が延伸され、該外側部１１と組み付け部１２、１
   ２’でＵ形体をなす第１けい素鋼板１が画定される、上
   記第１けい素鋼板１と、 第２けい素鋼板２とされ、一字形体或いはＩ型体のけい
   素鋼板とされ、二つの組み付け部１２、１２’の端部に
   配置され、第１けい素鋼板１と通磁状態を形成する、上
   記第２けい素鋼板２と、 を具え、第１けい素鋼板１の二つの組み付け部１２、１
   ２’に二組の、巻き数が同じコイルセット５、５’を配
   置可能で、これにより二つの組み付け部１２、１２’の
   距離を縮小でき、大幅に全体のチョークコイルの体積を
   縮小し、自身の重量を減らし、製造コストを下げること
   ができることを特徴とする、チョークコイルのけい素鋼
   板構造。
2. 【請求項２】 前記第２けい素鋼板２が積み重ねられて
   なるけい素鋼板セットに設計の必要に応じて異なる厚さ
   の塾片が加えられてけい素鋼板セットの二つの組み付け
   部１２、１２’の端部に組み付けられたことを特徴とす
   る、請求項１に記載のチョークコイルのけい素鋼板構
   造。
3. 【請求項３】 前記けい素鋼板の構造が、二組の第１け
   い素鋼板１とされ、各一つの第１けい素鋼板１に一つの
   外側部１１が設けられ、この外側部１１の二つの自由端
   よりそれぞれ一つの組み付け部１２が延伸され、この二
   組の第１けい素鋼板１が相互に対応して連接され、通磁
   状態を形成可能とされたことを特徴とする、請求項１に
   記載のチョークコイルのけい素鋼板構造。