JP3086912U - 収納家具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ホットプレートなどの背が高く重量のある持
ち運び式の調理用具を、食器棚やカウンターボード下部
の開き扉内に、容易且つ安全に収納し得るようにした収
納家具を提供する。 【解決手段】 収納家具本体１下部の開き扉２内の下段
に引出し式の収納箱３を設け、前記開き扉２内における
収納箱３の上方は収納箱３の深さと同等かそれ以上の上
下広幅の開放空間４とし、収納箱３の左右側板３Ａ，３
Ａ間には、その上縁から内面部に設けた凹溝状係合部３
Ｂ内に落とし込むようにして着脱自在に転倒防止棒５を
渡設している。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、一般に食器棚及びカウンターボードとして使用される収納家具に関 するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、食器棚には種々の形式のものがあるが、下部に開き扉が設けられて、背 の高い酒や醤油瓶等を収納し、上部に食器類を収納する棚が形成されているもの が多い。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところが、最近、一般家庭において、ホットプレートなどの背が高く重量のあ る持ち運び式の調理用具が用いられているが、これを従来の上記食器棚下部の開 き扉内に押し込み収納することは、相当の力を必要とし面倒であった。このため 、ホットプレートなどを台所の隅などに立て掛けておくが、整理が悪く、倒れ易 く危険である。

【０００４】 本考案は、上記の課題を解決するためになしたもので、ホットプレートなどの 背が高く重量のある持ち運び式の調理用具を、食器棚下部の開き扉内或いはカウ ンターボードの開き扉内に、容易且つ安全に収納し得るようにした収納家具を提 供することを目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

次に、上記の課題を解決するための手段を実施の形態に相当する図を参照して 説明する。すなわち、本考案に係る収納家具は、収納家具本体１下部の開き扉２ 内の下段に引出し式の収納箱３を設け、前記開き扉２内における収納箱３の上方 は収納箱３の深さと同等かそれ以上の上下広幅の開放空間４とされ、収納箱３の 左右側板３Ａ，３Ａ間には、転倒防止棒５が渡設されていることを特徴としてい る。

【０００６】 転倒防止棒５は、１本又は複数本前後に間隔を置いて平行に渡設されており、 着脱自在とされている。該転倒防止棒５は、その両端が左右側板３Ａの上縁から 内面部に設けた凹溝状係合部３Ｂ内に落とし込むようにして着脱自在とされてい る。また、収納家具本体１下部の開き扉２内は、上中下三段に区画され、下段に は収納箱３が、中段には上記開放空間４が、その上部の上段には棚板６が設けら れている。収納箱３は、金属レール９によって、前方に引き出した時に傾斜など しないように家具本体の両側板間に支持されている。

【０００７】 上記の構成に係る本考案の収納家具によれば、収納箱３を引出した状態で、収 納箱３内の後部にホットプレートのような背が高く重量のある調理用具を載置し 、そのまま収納箱３を家具本体１内に押し込んで収納できる。調理用具は、転倒 防止棒５に支持されて転倒が防止され、収納箱３内が前後に区画される。

【０００８】 転倒防止棒５を複数本設け、着脱自在とすることにより、収納箱３内の区画幅 を調整できる。

【０００９】

【考案の実施の形態】

次に、本考案の実施の形態を図を参照して説明する。 図１乃至図４は、本考案に係る収納家具の第１の実施の形態を示している。こ の収納家具Ａは、一般にカウンターボードと称されるロータイプの家具であり、 収納家具本体１の上面には天板７が設けられ、収納家具本体１正面の上部には引 出８が設けられ、中間部から下部にかけて開き扉２が設けられている。

【００１０】 開き扉２の内部空間は、上中下の三段に区画され、下段には、引出し式の収納 箱３を設け、収納箱３の上方は収納箱３の深さと同等かそれ以上の上下広幅の開 放空間４とされ、上段部には、棚板６が着脱自在に設けられている。

【００１１】 収納箱３の左右側板３Ａ，３Ａ間には、複数本の転倒防止棒５が前後平行に着 脱自在に渡設されている。複数本の転倒防止棒５は、、その両端が左右側板３Ａ の上縁から内面部に彫り込み状に設けた略Ｕ形の凹溝状係合部３Ｂ内に落とし込 むようにして着脱自在とされている。また、収納箱３は、金属製のレール９によ って、前方に引き出した時に傾斜などしないように家具本体１の両側板３Ａ，３ Ａ間に支持されている。

【００１２】 上記の構成に係る収納家具Ａによれば、収納箱３を引出した状態で、収納箱３ 内の後部にホットプレートのような背が高く重量のある調理用具ａを載置し、そ のまま収納箱３を家具本体１内に押し込んで収納できる。調理用具ａは、転倒防 止棒５に支持されて転倒が防止され、収納箱３内が前後に区画される。転倒防止 棒５を係合部３Ｂから抜き出し又は落とし込むようにして、簡単に着脱でき、収 納箱３内の区画幅を調整できる。

【００１３】 転倒防止棒５は、１本又は複数本前後に間隔を置いて平行に渡設されており、 着脱自在とされている。また、収納家具本体１下部の開き扉２内は、上中下三段 に区画され、下段には収納箱３が、中段には上記開放空間４が、その上部の上段 には棚板６が設けられている。

【００１４】 図５は、本考案に係る収納家具の第２の実施の形態を示している。この収納家 具Ｂは、上段に食器を整理する棚板を設け、下段に開き扉２を設けた、ハイタイ プの食器棚であって、開き扉２の内部は、上記第１の実施の形態と同様であるの で、その詳細な説明は省略する。

【００１５】

【考案の効果】

上記本考案に係る収納家具によれば、収納家具本体１下部の開き扉２内の下段 に引出し式の収納箱３を設け、その上方は収納箱３の深さと同等かそれ以上の上 下広幅の開放空間４とし、収納箱３の左右側板３Ａ，３Ａ間には、転倒防止棒５ を渡設しているので、収納箱３を引き出した状態で、ホットプレートのような背 が高く重量のある調理用具を容易に収納させ、押し込み収納できる。また、上記 調理用具は転倒防止棒５によって転倒が防止され、その収納取り出しが容易で安 全である。

【００１６】 また、転倒防止棒５を複数本設け、着脱自在とすることにより、収納箱３の区 画を変更出来整理に便利であり、転倒防止棒５の両端を左右側板３Ａの上縁から 内面部に設けた凹溝状係合部３Ｂ内に落とし込むようにして着脱自在とすること により、その着脱作業が容易である。 また、収納箱３を金属レール９によって引出し自在に支持することにより、重 い収納物を収納させた場合でも、収納箱３が前方に傾斜する等の不都合が防止さ れる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案にかかる収納家具の正面図である。

【図２】同開き扉を開いた状態の正面図である。

【図３】同側面図である。

【図４】同収納箱を引き出した状態を示す側面図であ
る。

【図５】本考案にかかる収納家具の他の実施の形態を示
す正面図である。

【符号の説明】

Ａ，Ｂ 収納家具 １ 収納家具本体 ２ 開き扉 ３ 収納箱、３Ａ 側板、３Ｂ 係合部 ４ 開放空間 ５ 転倒防止棒 ６ 棚板 ７ 天板 ８ 引出 ９ レール ａ 調理用具

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 収納家具本体下部の開き扉内の下段に引
   出し式の収納箱を設け、前記開き扉内における収納箱の
   上方は上下方向に広い開放空間とされ、収納箱の左右側
   板間には、１本乃至複数本の転倒防止棒が渡設されてい
   ることを特徴とする収納家具。
2. 【請求項２】 収納家具本体下部の開き扉内の空間を上
   下に分割し、その下段に金属レールによって引出し自在
   に支持された引出し式の収納箱を設け、その上部には前
   記収納箱の深さと同等かそれ以上の上下幅の開放空間を
   形成し、前記収納箱の左右側板間には、１本乃至複数本
   の転倒防止棒が着脱自在に渡設されていることを特徴と
   する収納家具。
3. 【請求項３】 前記収納箱の左右側板間の前後には、前
   記転倒防止棒が複数本平行に渡設され、該転倒防止棒
   は、その両端が左右側板の上縁から内面部に設けた凹溝
   状係合部内に落とし込むように設けられて着脱自在とさ
   れていることを特徴とする請求項１又は２に記載の収納
   家具。