JP3086813U - ビニールハウスにおけるシート展張装置 - Google Patents

ビニールハウスにおけるシート展張装置

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森谷 拓朗
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    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
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    • Y02A40/25Greenhouse technology, e.g. cooling systems therefor

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Abstract

(57)【要約】 【課題】シートハウスにおけるシートの展張を、安全
に、かつ効率的に行うことを可能とするビニールシート
展張装置及び該シート展張装置へのシート巻き付けを容
易にするシート巻取り装置を提供する。 【解決手段】駆動手段とこれにより水平軸に対して回転
運動を行う巻取りパイプからなるシート展張装置に、予
めシート巻取り装置によってビニールシートと該シート
をハウス屋根上で展張した時に風による影響を抑えるP
P帯紐を所定間隔をおいて複数本巻き付け、該巻取りパ
イプがハウス屋根上を回転しながら移動することでシー
トの展張を行う。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、ビニールハウスにおけるビニールシートの展張装置及び展張された シートの開閉装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
桜桃等の果樹栽培においては、樹木を囲むようにパイプ材等で骨組みを形成し 、屋根部をビニールシート等の合成樹脂シートで覆い果樹が雨や霜にさらされる ことを防いでいる。これは、熟した果樹が雨水にさらされたり、霜による被害を 防ぐ為に行うものであり、果樹が熟す直前にシートを張り、収穫が終わればすぐ にシートを外してしまう。つまり毎年行われる作業である。
【0003】 従来、このような果樹用ビニールハウスにおいてのシート展張方法としては、 作業者がハウス上に登ってロープ等を使用してシートを引っ張り上げ、ハウス屋 根部上を移動しながらシートを一面に広げて張設しているのが一般的である。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、このようなシート張り作業は高所でしかも足場の悪いところで 行われる為、肉体への負担も大きく、もし転落事故した際には大怪我につながっ てしまう。さらに強風時には、シートが風に煽られ作業が困難になってしまい、 近年農業従事者が高齢化している中で、この作業は大変な重労働となっている。
【0005】 そこで本考案は従来の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その目的と するところは、作業者がハウスの屋根部に上がることなく、容易にシートの展張 や開閉を可能とするシート展張及び開閉装置とこれに係る装置を提供しようとす るものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】 本考案は、シート巻取り装置を使用してシート展張装置の巻取りパイプにシー トを巻きつけるとともに、該シートをハウス屋根上で押さえつけるPP帯紐もし くはマイカ線も同時に所定間隔を置いて複数本巻きつけ、このシートとPP帯紐 若しくはマイカ線が巻きつけられたシート展張装置をフック装置を用いてハウス の屋根端部に持ち上げた後、シート展張装置の巻取りパイプを回転させてハウス 屋根上を移動することでハウスの屋根一面にシートを展張することを特徴とする ものである。
【0007】
【考案の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0008】
【実施例】
図1〜図5は本考案装置の一実施例を示した図である。図1及び図2は、ビニ ールハウスにおけるビニールシートの展張を示した図であり、図4は図2の断面 図である。また図3はシート展張装置の斜視図であり、図5は図4のAを拡大し た図である。
【0009】 図3は請求項1のシート展張装置を示した図であり、モーター若しくは手動の 駆動手段1aによって回転するシート巻取りパイプ3に、シート4、PP帯紐1 0、巻取り紐9がそれぞれ巻きつけられて構成されている。この時、PP帯紐1 0は粘着テープでシート4に固着してもよく、PP帯紐の代わりにマイカ線やそ の他の同様な紐体を用いてもよい。
【0010】 図6及び図7は請求項3記載のシート巻取り装置を示した図であり、ローラー 12a、12b、12cを用いて真中のローラー12bが他のローラーよりやや 低い位置になるように支持具14によって回転自在に水平に支持され、少し離れ た位置に固定されたシート用ガイドパイプ11が水平に支持されている。該シー ト巻取り装置はクランプ13によってハウス支柱8の所定箇所に複数個取付けら れている。該シート巻取り装置上にシート展張装置を構成する巻取りパイプ3を 載架した後、シート4、PP帯紐10、巻取り紐9の端部を粘着テープ固着して 駆動手段1aによってシート巻取りパイプ3を回転させることでシート4を容易 にシート巻取りパイプ3に巻き取ることができる。この時、シート用ガイドパイ プ11を設けることでシート4の移動がスムーズに行える。
【0011】 図1及び図2はフック装置を用いて上記構成のシート展張装置をハウス屋根端 部まで持ち上げた状態を示した図であり、ハウス中央部に設置された巻取りパイ プ2が駆動手段1bによって回転し、該巻取りパイプ2に所定間隔をおいて取付 けられた先端にフック5を取付けた複数本の紐15を巻き取ることで、フックに 掛けられすでにシートが巻き付けられた巻取りパイプ3をハウス屋根端部まで持 ち上げることができる。
【0012】 屋根端部まで持ち上げられたシート展張装置は、巻取り紐9を先端が取付けら れた巻取りパイプ6を駆動手段1cによって回転させて巻き取ることで、シート 展張装置がハウス屋根上を回転しながら移動してシートの展張を行う。シート展 張と同時にシートを押さえるPP帯紐10を複数本まとめて一度にハウス屋根端 部から他端部へ渡すことができる。
【0013】 シートを取り外す時は、展張作業とは逆回転をそれぞれの巻取り軸に与えれば 、簡単にシートを取り外すことも可能である。
【0014】
【考案の効果】
以上説明したように請求項1及び3記載の本考案の装置を使用することで、作 業者がハウスに登ることなく、また風の影響をほとんど受けることなくシートの 展張作業が行えるので、安全でかつ効率的な作業が可能となるとともに、シート 展張後は雨や霜の被害から果樹を守ることができる。 また、請求項2記載のシート巻取り装置を使用することで、請求項1記載のシ ート展張装置へのシート巻取りが容易にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の斜視図である。
【図2】本考案の一実施例の斜視図である。
【図3】展張装置の斜視図である。
【図4】本考案の一実施例の側面断面図である。
【図5】展張装置の側面断面図である。
【図6】シート巻取り装置の正面図である。
【図7】図6におけるP−P´断面図である。
【符号の説明】
1 回転駆動手段 2 巻取りパイプ 3 巻取りパイプ 4 シート 5 フック装置 6 巻取りパイプ 7 天井傾斜パイプ 8 ハウス支柱 9 巻取り紐 10 PP帯紐 11 シート用ガイドパイプ 12a ローラー 12b ローラー 12c ローラー 13 クランプ 14 支持具 15 フック巻取り紐

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビニールハウスの屋根部にビニールシー
    トを展張及び開閉する装置であって、ハウスの屋根端部
    に駆動手段(1c)によって回転する巻取りパイプ
    (6)が取付けられ、該巻取りパイプ(6)には所定間
    隔をおいて巻取り紐(9)を取付けておいて、一方の屋
    根端部には駆動手段(1a)とこれにより回転する巻取
    りパイプ(3)にシート、PP帯紐、先端部が巻取りパ
    イプ(6)に取付けられた巻取り紐(9)が同時に巻き
    つけられたものを配置し、駆動手段(1a)及び(1
    c)を作動することで巻取りパイプ(3)がハウス屋根
    部を回転しながら移動してシートの展張を行うことを特
    徴とするシート展張及び開閉装置。
  2. 【請求項2】 支持具(14)によって真中のローラー
    (12b)が他の2本のローラーより低い位置に併設さ
    れた回動自在の3本のローラーと、少し離れた所定位置
    に架設された一本の固定されたシート用ガイドパイプ
    (11)から構成された装置であり、所定間隔をおいて
    複数個のハウス支柱に設置され、該装置凹部にシート展
    張装置を構成する巻取りパイプ(3)を載架し、シート
    を一本のシート用ガイドパイプ(11)上を通して巻取
    りパイプ(3)に取付け、駆動手段(1a)によって該
    巻取りパイプ(3)を回転させることでシートの巻取り
    を行うことを特徴とするシート巻取り装置。
  3. 【請求項3】 ハウス中央部支柱に回転自在に取付けら
    れた巻取りパイプ(2)が駆動手段(1b)によって回
    転運動を行い、該巻取りパイプ(2)に取付けられた巻
    取り紐(9)を巻取ることで該巻取り紐(9)の他端部
    に取付けられたフック(5)に掛けられたシートが巻取
    られた巻取りパイプ(3)を屋根端部まで持ち上げるこ
    とを特徴とするフック装置。
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