JP3086178U - 広告用ボードならびに広告用ボードに用いられる台紙ボードおよび広告用ボードに用いられる貼付ボード - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 商品等のキャンペーン等に当たって店側にと
っては小さいスペースで十分であり、一方、キャンペー
ン等を行う側にとっては店側に何度も出向くことがない
広告用ボードを得ること。 【解決手段】 この広告用ボード１０は、表面に広告用
の表示３３が掲載され容易には湾曲しないような腰の強
い材質から形成された台紙ボードと、この台紙ボードか
らはがされ可能にその台紙ボードの表面に貼付され、か
つ容易に湾曲可能とされた貼付ボード１２とを備える。
そして、貼付ボード１２には、その表面側に取り付けら
れる複数の品物３１の配置位置の目安となる目安印３６
がその表面に設けられていたり、宣伝用またはくじ引き
用の多数の品物３１が取り付けられていたり、貼付ボー
ド１２は、一旦はがされた後、台紙ボードに再貼付可能
とされていたりする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、商品のキャンペーン等に用いられる広告用ボードおよびその構成部 品に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、酒類等のキャンペーンを行う場合、飲料店や量販店等にセールスマンが 出向いてキャンペーンのチラシを置いたり、キャンペーンの商品を試供品として 置いたりしている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来の商品キャンペーンでは、店側（飲料店や量販店等）は、スペース的に十 分余裕が無い場合が多く、チラシや試供品を置く場所の確保に困難をきたしてい る。一方、セールスマンとしては、何度も店側に出向き、チラシを補充したりキ ャンペーンの説明をしたり、商品の試供品の提供を行う必要が生じている。また 、チラシは、一旦配布されると再利用が不能となる。

【０００４】 また、商品を購入する者（お客）にとっては、チラシをもらっても十分読まず 、ただごみくず籠に捨てるだけであり、おもしろ味はない。また、試供品品を試 してみたとしても、単に試すのみで心に残ることはない。このように、お客とし て興味を引いたり、または楽しみを抱くようなキャンペーンはほとんどない。

【０００５】 本考案は、上述の問題点を解決するためになされたものであり、商品等のキャ ンペーン等に当たって店側にとっては小さいスペースで十分であり、一方、キャ ンペーン等を行う側にとっては店側に何度も出向くことなく、しかも試供品等の 商品を見た目上、きれいに取り付けることができる広告用ボードを提供すること を目的とする。また、他の考案は、商品等のキャンペーン等に当たって店側にと っては小さいスペースで十分であり、一方、キャンペーン等を行う側にとっては 店側に何度も出向くことなく、しかもお客の注意を引き付けることができる広告 用ボードを提供することを目的とする。さらに他の考案は、商品等のキャンペー ン等に当たって店側にとっては小さいスペースで十分であり、一方、キャンペー ン等を行う側にとっては店側に何度も出向くことなく、しかも、チラシのように ごみくずに捨てられるのではなく、何度も再利用可能となる広告用ボードならび に広告用ボードに用いられる台紙ボードおよび広告用ボードに用いられる貼付ボ ードを提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上述の目的を達成するため、本考案は、表面に広告用の表示が掲載され容易に は湾曲しないような腰の強い材質から形成された台紙ボードと、この台紙ボード からはがされ可能にその台紙ボードの表面に貼付され、かつ容易に湾曲可能とさ れた貼付ボードとを備える広告用ボードであって、貼付ボードには、その表面側 に取り付けられる複数の品物の配置位置の目安となる目安印がその表面に設けら れている。

【０００７】 本考案では、広告用ボードを立たせて設置することが可能となり、商品等のキ ャンペーン等に当たって店側にとっては小さいスペースで十分であり、一方、キ ャンペーン等を行う側にとっては店側に何度も出向くことがなくなる。しかも、 試供品等の品物を見た目上、きれいに取り付けることができる広告用ボードを得 ることができる。

【０００８】 他の考案は、表面に広告用の表示が掲載され容易には湾曲しないような腰の強 い材質から形成された台紙ボードと、この台紙ボードからはがされ可能にその台 紙ボードの表面に貼付され、かつ容易に湾曲可能とされた貼付ボードとを備える 広告用ボードであって、貼付ボードの表面側に宣伝用またはくじ引き用の多数の 品物を取り付けている。

【０００９】 本考案では、広告用ボードを立たせて設置することが可能となり、商品等のキ ャンペーン等に当たって店側にとっては小さいスペースで十分であり、一方、キ ャンペーン等を行う側にとっては店側に何度も出向くことがなくなる。しかも、 お客の注意を引き付けることができる広告用ボードを得ることができる。

【００１０】 さらに他の考案は、表面に広告用の表示が掲載され容易には湾曲しないような 腰の強い材質から形成された台紙ボードと、この台紙ボードからはがされ可能に その台紙ボードの表面に貼付され、かつ容易に湾曲可能とされた貼付ボードとを 備える広告用ボードであって、貼付ボードは、一旦はがされた後、台紙ボードに 再貼付可能とされている。

【００１１】 本考案の構成を採用すると、広告用ボードを立たせて設置することが可能とな り、商品等のキャンペーン等に当たって店側にとっては小さいスペースで十分で あり、一方、キャンペーン等を行う側にとっては店側に何度も出向くことがなく なる。しかも、チラシのようにごみくずに捨てられるのではなく、何度も再利用 可能となる広告用ボードを得ることができる。

【００１２】 他の考案は、上述の各考案に加え、台紙ボードの裏面にも貼付ボードを貼付し 、台紙ボードの表面の構成と裏面の構成を同一としている。

【００１３】 この構成によると、台紙ボードの裏面も広告に使用でき、多くの広告が可能と なると共に、台紙ボードを立てて使用することで広告のためのスペース面でも有 利となる。

【００１４】 さらに、他の考案は、上述の各考案の広告用ボードに加え、台紙ボードの裏面 にこの広告用ボードを略垂直状に立たせて設置するための支持部が配置され、こ の支持部は、組み立てるための切り込みが入れられた状態で平面的に取り付けら れている。

【００１５】 この構成によると、運ぶとき等は、平面的なボードとなるので、多数の広告用 ボードを一度に運ぶことができる一方、店等において広告に使用するときは、背 面の支持部を組み立てることで略垂直状に立たせることができる。

【００１６】 また、貼付ボードに宣伝用またはくじ引き用の多数の品物を取り付けるように するのが好ましい。このようにすると、広告を行おうとしている商品やサービス への興味を高めることができる。

【００１７】 また、台紙ボードの裏面に、この広告用ボードを略垂直状に立たせて設置する ための支持部を設けるようにするのが好ましい。このような構成とすると、広告 用ボードを立たせて設置するに当たり、別な支持台を設ける必要がなくなり、設 置容易な広告用ボードとなる。

【００１８】 さらに、貼付ボードの表面に、台紙ボードの表面に掲載された表示に係る商品 または役務と同一の商品または同一の役務が掲載されるようにするのが好ましい 。この構成とすると、貼付ボードをはがした後も、はがす前と同じ種類の広告を 行うことができ、長期に渡る広告が可能となる。

【００１９】 また、他の考案は、上述の各考案の広告用ボードに加え、台紙ボードを発泡ス チロールから構成し、その表面につや出し加工を施し、貼付ボードを湾曲自在な シール状としている。

【００２０】 このように構成することで、軽い広告用ボードを得ることができる。また、貼 付ボードを台紙ボードからはがしやすいものとなる。

【００２１】 さらに、台紙ボードと貼付ボードとを四角状とし、貼付ボードの四隅の少なく とも１つに台紙ボードに貼付されないようにする非貼付部を設けるようにするの が好ましい。このようにすると、台紙ボードから貼付ボードをはがしやすくなる 。

【００２２】 また、他の考案は、上述の考案の広告ボードに加え、台紙ボードの表面と貼付 ボードの表面に表示されるものを所定の商品の表示とし、台紙ボードのその商品 に係る表示を貼付ボードの表示に比べ個数を少なくすると共に商品の１つの大き さを大きくしている。

【００２３】 この考案では、台紙ボードの表示が大きなものとなるので、貼付ボードをはが した後のインパクトが強いものとなり、広告効果がきわめて高いものとなる。

【００２４】 本考案の広告用ボードに用いられる台紙ボードは、発泡スチロール等の木より 軽い部材から構成されると共にその表面につや出し加工が施され、裏面にこのボ ードを略垂直状に立たせて設置するための支持部が設けられ、その表面に広告用 の表示が掲載されると共にその表面をはがし可能な貼付ボードが貼付され得るよ うに構成している。

【００２５】 この台紙ボードは、軽量となり、持ち運びが容易となる。しかも、貼付ボード がはがされた際には、きれいな広告画面が表示されることとなる。また、台紙ボ ードを立てるために、わざわざ別な部材を用意する必要がなくなる。

【００２６】 また、本考案の広告用ボードに用いられる貼付ボードは、湾曲自在なシール状 とされると共にその表面に広告用の表示が施され、宣伝用またはくじ引き用の多 数の品物がその表面に取り付けられまたは取り付けるための目安印がその表面に 設けられ、その裏面を、台紙ボードに貼付した後容易にはがされ可能に加工して いる。

【００２７】 この貼付ボードは、多数の品物が表面に取り付けられ、または取り付けるため の目安印がその表面に設けられているので、取り付けられるその品物を宣伝のた めの試供品や抽選用の品物等とすることで、お客の注意、興味を引くことができ 、広告効果が高まることとなる。また、貼付ボードは、台紙ボードから容易に取 り外し可能とされているので、取り付けた品物がすべて取り外されたら、この貼 付ボードを台紙ボードからはがし、台紙ボードの表示を楽しむことができる。

【００２８】

【考案の実施の形態】

以下、本考案の広告用ボードの実施の形態について図面を参照しながら説明す る。なお、広告用ボードに用いられる台紙ボードと貼付ボードについては、広告 用ボードの説明に併せて説明することとする。

【００２９】 まず、本考案の第１の実施の形態に係る広告用ボード１０について、図１から 図７に基づいて説明する。なお、最初に、この広告用ボード１０の全体的構成を 図１および図２に基づいて説明する。図１は、広告用ボード１０の正面図で、図 ２は、広告用ボード１０の背面から見た斜視図である。

【００３０】 広告用ボード１０は、容易には湾曲しないような腰の強い材質から形成された 台紙ボード１１と、容易に湾曲自在で、かつ台紙ボード１１の表面に貼付されそ の台紙ボード１１から剥離可能なシール状の貼付ボード１２とから主に構成され る。なお、この第１の実施の形態では、貼付ボード１２は、剥離可能であると共 に何度も再貼付（再一体化）が可能に構成されている。

【００３１】 台紙ボード１１の背面には、広告用ボード１０を略垂直状に（具体的には図２ に示すように垂直状態からわずかに傾けて）立たせて設置するための支持部１３ が取り付けられている。この支持部１３の構成の詳細については後述する。

【００３２】 台紙ボード１１には、図３に示すように、その表面に広告用の表示２１、具体 的には、この第１の実施の形態では「ＡＢＣ」なるスコッチウィスキーの表示２ １ａや文字等２１ｂからなる広告用の表示２１が掲載されている。また、台紙ボ ード１１は、この実施の形態では、発泡スチロールから構成され、その表面につ や出し加工が施されたものとなっている。このため、軽量化と美感向上を達成し ている。なお、台紙ボード１１の材料としては、発泡スチロール以外の樹脂材、 ダンボール等の紙材、薄板等の木材等種々の材料を採用できるが、持ち運び、扱 い易さを考慮すると、木より軽いものが好ましい。

【００３３】 貼付ボード１２は、広告開始状態では、図１に示すように、多数の品物３１が その表面に取り付けられている。この第１の実施の形態では、広告用ボード１０ は、「ＡＢＣ」なるスコッチウィスキーのキャンペーンのために使用されるもの となっており、バーやキャバレー等の飲食店に図２に示すような状態で立てられ て置かれる。そのキャンペーンに際し、この広告用ボード１０に取り付けられて いる品物３１（この実施の形態ではライター）がくじ引き用（抽選用のふだの代 わり）となっている。

【００３４】 貼付ボード１２の表面には、図１に示すように、くじ引きやキャンペーンを知 らせる案内部３２が全体の約１／３を占める上部側に配置されている。全体の約 ２／３を占める下部側には品物３１が取り付けられると共に、図５に示すように 、広告用の表示３３、具体的には、この実施の形態では、３本の「ＡＢＣ」から なるスコッチウィスキーの広告用の表示３３からなる品物兼広告部３４が配置さ れている。

【００３５】 なお、品物３１は、取り付け台紙３５上にビニール等で封止され、取り付け台 紙３５と一体化した状態で配置されている。そして、品物３１によって隠されて いる取り付け台紙３５部分に、くじ（ここではＡ賞）の当たり外れが記載されて いる。

【００３６】 この広告用ボード１０は、店内に置かれ、広告開始状態では、図１に示すよう に品物兼広告部３４を完全に覆うようにぎっしりと品物３１が貼付ボード１２の 表面に取り付けられている。しかし、来店してきたお客によってくじが行われる と、すなわち、取り付け台紙３５と共に品物３１を広告用ボード１０からはがし 、品物３１を取り付け台紙３５から取り出し、当たり外れを確認することで抽選 を行うと、図４に示すように、貼付ボード１２の表面に掲載されている広告用の 表示３３（具体的にはスコッチウィスキーの表示）が次第に現れてくる。なお、 この実施の形態では、くじとして利用される品物３１は、抽選を行った客にもれ なく手渡される。

【００３７】 すべてのくじが引かれると、広告用ボード１０の表面は、図５に示す状態とな る。この図５に示す状態は、貼付ボード１２に品物３１が取り付けられる以前の 状態でもある。貼付ボード１２の表面には、取り付ける品物３１（具体的には取 り付け台紙３５が対象となる）の配置位置の目安となる目安印３６が設けられて いる。この目安印３６は、この実施の形態では、取り付け台紙３５の各上端を合 わせるための直線となっている。そして、品物３１の数に相当する数の直線（目 安印３６）が貼付ボード１２の表面に記載されている。

【００３８】 貼付ボード１２は、その四隅の１つ、この実施の形態では、図６に示すように 正面から見て右下隅の裏面に非貼付部となる接着防止部材３７が貼付されており 、台紙ボード１１との完全密着を防止している。このため、この右下隅を持った り、指を入れることで、貼付ボード１２を台紙ボード１１から容易にはがすこと が可能となる。

【００３９】 接着防止部材３７は、図６（Ｂ）に示すように、直角三角形状とされ、この実 施の形態では、片面接着テープが使用されている。すなわち、貼付ボード１２側 が接着面で、台紙ボード１１側が非接着面となるようにテープが貼付ボード１２ に接着されている。

【００４０】 台紙ボード１１の背面には支持部１３が設けられているが、その支持部１３は 、組み立てられることで図２に示す状態となるもので、組み立て前は、図７に示 す状態となっている。図７で斜線にて示す部分が台紙ボード１１に固定（貼着） されている部分である。

【００４１】 支持部１３は、ダンボールと同様な材質であり、全体としては図７に示すよう に、六角形状とされ、中央部分に実線で示す切り込み４１が形成されている。組 み立てに当たっては、まず４本の折れ線４２によって左右の支持体４３，４３を ９０度分折り曲げて２つの支持体４３，４３を平行的に対面させる。その後、中 央の保持体４４を折れ線４５に沿って９０度折り曲げ、その凹部４６を支持体４ ３の係止部４７に係止させる。組み立て完了状態が図２に示す状態である。

【００４２】 次に、以上の構成を有する広告用ボード１０の組み立て、設置について説明す る。なお、組み立ての順序や設置の仕方については種々の順序、方法があり、そ れらのうち主な順序や方法についてのみ以下説明するが、以下に説明する順序や 方法に限定されるものではない。

【００４３】 第１番目として、図１および図２に示す状態で店に納入する場合について説明 する。

【００４４】 まず、台紙ボード１１と、品物３１が取り付けられていない貼付ボード１２を 作製する。台紙ボード１１は、発泡スチロールを長方形に切ることで基材が得ら れる。そして、その一方の面に広告用の表示２１が印刷され、つや出し加工が施 される。次に、ダンボールから形成された平面状の支持部１３を広告用の表示２ １を配置しない側の面の下方部に貼り付けによって固定する。この段階の台紙ボ ード１１は、全体が平面状であり、多数の台紙ボード１１を積み重ねることがで きる。

【００４５】 貼付ボード１２は、容易に湾曲自在なシート状の部材を台紙ボード１１と同様 の大きさに切ることで基材が得られる。そして、一方の面に案内部３２に配され るキャンペーン等を知らせる文字等と、品物兼広告部３４に配される広告用の表 示３３とが印刷される。この際、目安印３６が併せて印刷される。広告用の表示 ３３を配置しない側の面には、台紙ボード１１に貼着かつ剥離可能となる粘着剤 が施される。なお、粘着剤は、長方形状の基材を得る前に施しておいてもよい。 その後、貼付ボード１２の正面から見て右下隅に接着防止部材３７を貼りつける 。

【００４６】 台紙ボード１１に貼付ボード１２を貼り、その後、取り付け台紙３５と一体化 され封止された品物３１となるくじ引き用のライターが目安印３６を目安として 貼付ボード１２に取り付けられる。なお、品物３１を貼付ボード１２に取り付け てから、台紙ボード１１に貼付ボード１２を貼着するようにしても良い。

【００４７】 キャンペーンを行う者は、この状態の広告用ボード１０を多数車等に積んで各 店に出向く。各店に着くと、その店に配置する数の広告用ボード１０を取り、カ ウンターや各テーブルに広告用ボード１０を設置する。このとき、広告用ボード １０の背面の支持部１３を組み立て、略垂直状に広告ボード１０を立てて設置す る。

【００４８】 広告用ボード１０のくじ引きがすべて終了すると、貼付ボード１２上の品物３ １はすべて無くなり、図５に示す状態となる。そこで、店は、貼付ボード１２を 台紙ボード１１から剥がし、台紙ボード１１のみとする。そのため、台紙ボード １１の広告用の表示２１が現れている状態（図３参照）となる。キャンペーンを 行う者は、必要により再度店へ出向いた折りに、品物３１付きの新たな貼付ボー ド１２をカウンター等に載置されている台紙ボード１１に貼り付ける。それによ って再度くじ引きが可能となる。

【００４９】 なお、台紙ボード１１が汚れていたり、傷ついていたりしている場合等では、 品物３１付き広告用ボード１０を再設置する。この際、所定の条件の場合のみ再 設置するのではなく、常に、新しい台紙ボード１１を備えた品物３１付きの広告 用ボード１０を設置し、古い台紙ボード１１を回収するようにしても良い。

【００５０】 次に、第２として、広告用ボード１０としては、品物３１が取り付けられてい ない状態として店に納入する場合について説明する。このように、品物３１が取 り付けられていない状態のものも、本考案では広告用ボード１０に含めるものと する。

【００５１】 キャンペーンを行う者またはその下請会社等は、先に示した第１の場合と同様 に、台紙ボード１１と品物３１が取り付けられていない貼付ボード１２とを製造 する。その後、台紙ボード１１とその貼付ボード１２とを貼り合わせる。この広 告用ボード１０は、まだ支持部１３が組み立てられていないものとなっている。

【００５２】 キャンペーンを行う者は、台紙ボード１１と品物３１が取り付けられていない 貼付ボード１２とが張り合わされた多数の広告用ボード１０と、多数の取り付け 台紙３５付きの品物３１を車等に積んで店等に出向く。店等に着いた後、店内で 広告用ボード１０に、取り付け台紙３５付きの品物３１を目安印３６を目安とし て取り付ける。その後、広告用ボード１０の背面の支持部１３を組み立て、カウ ンター等に品物３１付きの広告用ボード１０を立てる。その後のくじ引きやくじ 引き終了後の対応は、第１の方法と同様となる。

【００５３】 次に第３の方法について述べる。

【００５４】 第３の方法は、店側が取り付け台紙３５付きの品物３１を広告用ボード１０に 取り付ける方法である。この場合、キャンペーンを行う者は、台紙ボード１１と 品物３１が取り付けられていない貼付ボード１２とを一体化または別々にして店 側に納入する。その納入と共に、取り付け台紙３５付きの品物３１も納入する。 店側は、開店前にそれらを組み立てたり、品物３１を取り付けたりして品物３１ 付きの広告用ボード１０を完成し、カウンターやテーブル上等に立てる。

【００５５】 この第３の方法の場合、品物３１を１種類に固定せずに複数の種類の品物３１ をあらかじめ店側に納入しておくことで、店側は適宜に組み合わせて、複数種類 のくじ引き用の品物３１を広告用ボード１０に取り付けるようにすることができ る。その後のくじ引きやくじ引き終了後の対応としては、第１の方法と同様とな る。

【００５６】 なお、第１や第２の方法の場合も、キャンペーンを行う者が複数の種類の品物 ３１を用意しておくことで、店側の選択により所定の品物３１のみを広告用ボー ド１０に取り付けたり、複数の種類の品物３１を混ぜて広告用ボード１０に取り 付けたりすることができる。

【００５７】 次に、本考案の第２の実施の形態に係る広告用ボード５０を図８および図９を 参照しながら説明する。図８は、広告用ボード５０の設置状態を示す斜視図で、 図９は、広告用ボード５０を構成する台紙ボード５１の両面に貼付される貼付ボ ード５２の裏面を示す図である。

【００５８】 この広告用ボード５０は、ダンボールからなる基材の両面にポリプロピレンか らなる樹脂材であって表面につや出し加工と広告用の表示（図示省略）を施した 広告表示シートを貼り付けた台紙ボード５１を中央に配置し、その両面に図８に 示すような表示を施した貼付ボード５２，５２を貼付したものとなっている。そ して、広告用ボード５０は、プラスチックからなる支持台５３の開口部５４に挿 入され、支持台５３の弾性を有する２つのはさみ込み部５５によって狭持されて いる。

【００５９】 台紙ボード５１と各貼付ボード５２は、共に、外観が木の形状（上部が略三角 状となり中央下部が長方形状）に構成され、厚さ方向に三層構造とされている。 このような構成の広告用ボード５０の下部が支持台５３に支持されている。この 支持を行う際、広告用ボード５０の下端面が支持台５３の底面上部５６に当接す るように配置される。

【００６０】 貼付ボード５２は、先に示した貼付ボード１２と同様な材質で構成され、台紙 ボード５１から剥離可能かつ再貼付可能なものとされている。貼付ボード５２は 、その表面側に記念硬貨からなる品物６１が入れられた袋６２が多数取り付けら れている。この実施の形態では、袋６２は、裏面にマジックテープが取り付けら れ、貼付ボード５２上に貼付されている取り付け布部６３の表面に設けられた対 応するマジックテープ部に、袋６２のマジックテープ部分を押しつけることで貼 付ボード５２に取り付けられる構造となっている。

【００６１】 貼付ボード５２の取り付け布部６３が貼付されている部分の表面には、広告用 の表示（図示省略）がなされている。この広告用の表示は、台紙ボード５１の両 面に施されている広告用の表示と同種なものとなっている。取り付け布部６３は 、品物６１入りの袋６２が取り付けられた状態または取り付けられていない状態 で貼付ボード５２から剥離可能かつ再貼付不能にされている。

【００６２】 なお、貼付ボード５２の取り付け布部６３が貼られる部分に、広告用の表示を 設けないようにしても良い。また、取り付け布部６３を剥離した後、再貼付可能 に構成しても良い。

【００６３】 貼付ボード５２の表面側の上部には、案内部６４が設けられ、いろいろな案内 がなされる。この第２の実施の形態の広告用ボード５０では、案内部６４の上方 に多数のＬＥＤからなる発光部材６５が埋め込まれて全体としてハート状に形成 されたイルミネーション部６６が設けられている。

【００６４】 貼付ボード５２の裏面側は、図９に示すように、斜線で示す部分である台紙ボ ード５１に貼付されるための加工が施されている貼付部７１と、貼付加工が施さ れていない非貼付部７２（斜線以外の部分）とに区分されている。非貼付部７２ の上部には、イルミネーション部６６の背面側が現れている。各発光部材６５は 、図示しない乾電池に接続されるリード線７３につながる接続線によって互いに つながれている。

【００６５】 乾電池は、支持台５３の内側の一方の端部に置かれ、広告用ボード５０を支持 台５３の所定位置にはさみ込むとリード線７３が乾電池と電気的に接続される構 成となっている。すなわち、リード線７３，７３の各端部は、貼付ボード５２の 表側に回り込み、図９に示すように、表面側に形成された幅広の接触部７４，７ ４に接続されている。一方、支持台５３のはさみ込み部５５の開口部５４に面し た部分に、接触部７４，７４と電気的に接続される端子部（図示省略）であって 乾電池と電気的に接続されている端子部が設けられている。このため、広告用ボ ード５０を支持台５３に差し入れると、自動的にイルミネーション部６６の各発 光部材６５が発光することとなる。

【００６６】 上述の各実施の形態は、本考案の好適な実施の形態の例であるが、本考案の要 旨を逸脱しない範囲で種々変更実施可能である。たとえば、上述の各実施の形態 では、台紙ボード１１，５１の材料を発泡スチロールやダンボールとしているが 、他の樹脂材、他の紙材としたり、木材としたり、アルミ等の金属材等としても 良い。また、貼付ボード１２，５２は、剥離可能であると共に何度も再貼付可能 に構成されているが、一度剥がしたら再貼付不能に構成しても良い。

【００６７】 また、品物３１，６１としては、ライターや硬貨の代わりに、キーホルダー、 ワッペン、ペンシル、携帯電話等のストラップ、造花や本物の花、時計等として も良い。さらに、商品としての品物ではなく、単なるくじ引きのためのくじ用紙 等のくじ部材としたり、サービス内容や景品内容が記載されているくじ引き部材 としても良い。また、取り付け台紙３５を設けず、品物３１，６１を透明な樹脂 材からなる袋に入れ、品物３１，６１の裏側に当たり外れのくじを入れるように しても良い。このようにすると、貼付ボード１２の広告用の表示３３が多く現れ 、広告効果や興味を引きつける度合いが高くなる。

【００６８】 また、広告用ボード１０，５０としては、品物３１，６１が取り付けられてい ない状態や、台紙ボード１１，５１と貼付ボード１２，５２とが一体化していな い状態を含むものとする。また、目安印３６を設けるのが好ましいが、第２の実 施の形態に示す取り付け布部６３を設けることで目安印３６を設けないようにし たり、その他、必要に応じて目安印３６を設けないようにしても良い。

【００６９】 この広告用ボード１０は、バーやキャバレー等の酒を扱う店を配置対象とし、 広告用ボード５０は、クリスマス会を行うホテルを配置対象としているが、本考 案による広告用ボードは、これらに限定されない。広告用の表示を変えたり、形 状を変えることで、たとえば、スーパーなどの量販店、結婚式場、レストランや 料理店などの飲料店、車の販売店、コンビニエンスストア、旅館等種々の場所に 本考案の広告用ボードを配置することができる。

【００７０】 また、上述の各実施の形態では、くじ引きを行うようにしたが、くじ引きを行 わず、品物３１，６１を単なる宣伝用やプレゼント用のみとしても良い。さらに は、品物３１，６１やくじ引き部材を貼付ボード１２，５２上に取り付けず、代 わりにビンゴゲーム等のゲームが行えるものとしても良い。この場合、そのゲー ム部分のみ貼付ボード１２，５２に再貼付可能とする構成、あるいはゲームが終 了したら他の貼付ボード１２，５２を台紙ボード１１，５１に貼り付ける構成の いずれか一方、または両者を採用することができる。

【００７１】 また、広告用ボード５０の台紙ボード５１の両面は、同一の構成、同一の表示 とされているが、表示を各面によって異ならせたり、台紙ボード５１の一方の面 の構成を異ならせるようにしても良い。たとえば、一方の面のみ貼付ボード５２ を剥離は可能だが、再貼付不可能に構成しても良い。

【００７２】 さらに、支持台５３を利用する構成の場合、広告用ボードの一面にのみ貼付ボ ード１２，５２が貼られた構成としても良い。この場合、貼付ボード１２，５２ が貼られない面には、広告を表示するのが好ましいが、広告を表示しないように しても良い。

【００７３】 上述の各実施の形態では、広告用ボード１０，５０を略垂直状または垂直状に 立たせる例を示したが、４５度前後に傾けて置くようにしたり、時には水平状に 置いておくのみとしても良い。また、天井等からつり下げたり、壁に引っかけた りして配置しても良い。さらに、支持部１３を有しない広告用ボード１０と同一 の形状を有する広告用ボードを４つまたは３つ立てて配置し、それらを側部で結 合できるようにし、四方または三方から広告等が確認できるようにしても良い。

【００７４】 また、広告用ボードを三つ折り、四つ折り等３つ以上に折れる構成としたり、 上方から見て円形状に曲がった構成（もしくは曲げられる構成）とし、広告用ボ ードの周囲から品物３１，６１やくじ引き部材やゲーム等を確認できるようにし ても良い。また、品物３１，６１を貼付ボード１２に取り付ける場合、両面テー プやマジックテープを利用するのが好ましいが、それ以外には、たとえば、貼付 ボード１２の表面に釘のような突起物を設け、その突起物に引っかけるようにし ても良い。この方式の場合、品物３１，６１を重ねて配置でき、多数の品物３１ ，６１を配置できることとなる。

【００７５】 また、台紙ボード１１の広告用の表示２１と、貼付ボード１２の広告用の表示 ３３とを同一の商品に係る表示としているが、各表示２１，３３を異なる商品の 表示としても良い。たとえば、表示２１を甲会社のＡ製品とする一方、表示３３ を甲会社のＢ製品としたり、乙会社のＣ製品としても良い。また、表示３１，３ ３は商品ではなく、サービス（役務）を表すものとしても良い。

【００７６】 さらに、上述の第１の実施の形態では、表示２１の商品の表示を大きくし（具 体的には１つのスコッチウィスキーの表示２１ａ）、表示３３の商品の表示を小 さなもの（具体的には３つのスコッチウィスキーの表示）としているが、同一の 大きさ、個数の表示としたり、逆の関係になるようにしても良い。

【００７７】 また、台紙ボード１１，５１の各表面にはつや出し加工が施されているが、つ や出し加工を施さないようにしても良い。さらに、第１の実施の形態では、１つ の下隅部に接触防止部材３７を配置していたが、４つの隅部のうち、下の両隅部 に配置したり、４隅部すべてに配置するようにしても良い。また、この接着防止 部材３７を全く配置しないようにしても良い。

【００７８】

【考案の効果】 本考案によれば、商品等のキャンペーン等に当たって店側にとっては小さいス ペースで十分であり、一方、キャンペーン等を行う側にとっては店側に何度も出 向くことなく、しかも試供品等の品物を見た目上、きれいに取り付けることがで きる広告用ボードを得ることができる。また、他の考案では、商品等のキャンペ ーン等に当たって店側にとっては小さいスペースで十分であり、一方、キャンペ ーン等を行う側にとっては店側に何度も出向くことなく、しかもお客の注意を引 き付けることができる広告用ボードを得ることができる。

【００７９】 さらに、他の考案によれば、商品等のキャンペーン等に当たって店側にとって は小さいスペースで十分であり、一方、キャンペーン等を行う側にとっては店側 に何度も出向くことなく、しかも、チラシのようにごみくずに捨てられるのでは なく、何度も再利用可能となる広告用ボードならびに広告用ボードに用いられる 台紙ボードおよび広告用ボードに用いられる貼付ボードを得ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の第１の実施の形態に係る広告用ボード
の正面図である。

【図２】図１の広告用ボードを背面から見た斜視図であ
る。

【図３】図１の広告用ボードを構成する台紙ボードの正
面図である。

【図４】図１に示す広告用ボードから一部の品物がくじ
引きが行われたことで取り除かれた状態を示す広告用ボ
ードの正面図である。

【図５】図１に示す広告用ボードからくじ引きが完了し
たことですべての品物が取り除かれた状態を示す広告用
ボードの正面図である。

【図６】図１の広告用ボードを構成する貼付ボードに設
置される非貼付部を説明するための図で、（Ａ）は広告
用ボードの一部背面斜視図で、（Ｂ）は貼付ボードの裏
面から見た一部拡大斜視図である。

【図７】図１の広告用ボードを構成する台紙ボードの背
面図で、広告用ボードが立てられる前の状態の支持部を
示す図である。

【図８】本考案の第２の実施の形態に係る広告用ボード
の正面から見た斜視図である。

【図９】図８の広告用ボードを構成する貼付ボードの裏
面を示す背面図である。

【符号の説明】

１０ 広告用ボード １１ 台紙ボード １２ 貼付ボード １３ 支持部 ２１ 台紙ボードの広告用の表示 ３１ 品物 ３２ 案内部 ３３ 貼付ボードの広告用の表示 ３４ 品物兼広告部 ３５ 取り付け台紙 ３６ 目安印 ３７ 接着防止部材（非貼付部） ５０ 広告用ボード ５１ 台紙ボード ５２ 貼付ボード ５３ 支持台

Claims (16)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 表面に広告用の表示が掲載され容易には
   湾曲しないような腰の強い材質から形成された台紙ボー
   ドと、この台紙ボードからはがされ可能にその台紙ボー
   ドの表面に貼付され、かつ容易に湾曲可能とされた貼付
   ボードとを備える広告用ボードであって、上記貼付ボー
   ドには、その表面側に取り付けられる複数の品物の配置
   位置の目安となる目安印がその表面に設けられたことを
   特徴とする広告用ボード。
2. 【請求項２】 表面に広告用の表示が掲載され容易には
   湾曲しないような腰の強い材質から形成された台紙ボー
   ドと、この台紙ボードからはがされ可能にその台紙ボー
   ドの表面に貼付され、かつ容易に湾曲可能とされた貼付
   ボードとを備える広告用ボードであって、上記貼付ボー
   ドの表面側に宣伝用またはくじ引き用の多数の品物を取
   り付けたことを特徴とする広告用ボード。
3. 【請求項３】 表面に広告用の表示が掲載され容易には
   湾曲しないような腰の強い材質から形成された台紙ボー
   ドと、この台紙ボードからはがされ可能にその台紙ボー
   ドの表面に貼付され、かつ容易に湾曲可能とされた貼付
   ボードとを備える広告用ボードであって、上記貼付ボー
   ドは、一旦はがされた後、上記台紙ボードに再貼付可能
   とされていることを特徴とする広告用ボード。
4. 【請求項４】 前記台紙ボードの裏面にも前記貼付ボー
   ドを貼付し、前記台紙ボードの表面の構成と裏面の構成
   を同一としたことを特徴とする請求項１、２または３記
   載の広告用ボード。
5. 【請求項５】 前記台紙ボードの裏面に、この広告用ボ
   ードを略垂直状に立たせて設置するための支持部が配置
   され、この支持部は、組み立てるための切り込みが入れ
   られた状態で平面的に取り付けられていることを特徴と
   する請求項１、２または３記載の広告用ボード。
6. 【請求項６】 前記貼付ボードに、宣伝用またはくじ引
   き用の多数の品物を取り付けたことを特徴とする請求項
   １記載の広告用ボード。
7. 【請求項７】 前記台紙ボードの裏面に、この広告用ボ
   ードを略垂直状に立たせて設置するための支持部が設け
   られていることを特徴とする請求項６記載の広告用ボー
   ド。
8. 【請求項８】 前記貼付ボードの表面に、前記台紙ボー
   ドの表面に掲載された表示に係る商品または役務と同一
   の商品または同一の役務が掲載されていることを特徴と
   する請求項７記載の広告用ボード。
9. 【請求項９】 前記貼付ボードの表面に、前記台紙ボー
   ドの表面に掲載された表示に係る商品または役務と同一
   の商品または同一の役務が掲載されていることを特徴と
   する請求項１記載の広告用ボード。
10. 【請求項１０】 前記貼付ボードの表面に、前記台紙ボ
    ードの表面に掲載された表示に係る商品または役務と同
    一の商品または同一の役務が掲載されていることを特徴
    とする請求項２記載の広告用ボード。
11. 【請求項１１】 前記貼付ボードの表面に、前記台紙ボ
    ードの表面に掲載された表示に係る商品または役務と同
    一の商品または同一の役務が掲載されていることを特徴
    とする請求項３記載の広告用ボード。
12. 【請求項１２】 前記台紙ボードを発泡スチロールから
    構成し、その表面につや出し加工を施し、前記貼付ボー
    ドを湾曲自在なシール状としたことを特徴とする請求項
    ８から１１のいずれか１項記載の広告用ボード。
13. 【請求項１３】 前記台紙ボードと前記貼付ボードとを
    四角状とし、前記貼付ボードの四隅の少なくとも１つに
    前記台紙ボードに貼付されないようにする非貼付部を設
    けたことを特徴とする請求項１２記載の広告用ボード。
14. 【請求項１４】 前記台紙ボードの表面と前記貼付ボー
    ドの表面に表示されるものを所定の商品の表示とし、前
    記台紙ボードのその商品に係る表示を前記貼付ボードの
    表示に比べ個数を少なくすると共に商品の１つの大きさ
    を大きくしたことを特徴とする請求項１２記載の広告用
    ボード。
15. 【請求項１５】 発泡スチロール等の木より軽い部材か
    ら構成されると共にその表面につや出し加工が施され、
    裏面にこのボードを略垂直状に立たせて設置するための
    支持部が設けられ、その表面に広告用の表示が掲載され
    ると共にその表面をはがし可能な貼付ボードが貼付され
    得るように構成したことを特徴とする広告用ボードに用
    いられる台紙ボード。
16. 【請求項１６】 湾曲自在なシール状とされると共にそ
    の表面に広告用の表示が施され、宣伝用またはくじ引き
    用の多数の品物がその表面に取り付けられまたは取り付
    けるための目安印がその表面に設けられ、その裏面を、
    台紙ボードに貼付した後容易にはがされ可能に加工した
    ことを特徴とする広告用ボードに用いられる貼付ボー
    ド。