JP3086073U - 工具差し - Google Patents

工具差し

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JP3086073U JP2001007498U JP2001007498U JP3086073U JP 3086073 U JP3086073 U JP 3086073U JP 2001007498 U JP2001007498 U JP 2001007498U JP 2001007498 U JP2001007498 U JP 2001007498U JP 3086073 U JP3086073 U JP 3086073U
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太 井本
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井本刃物株式会社
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(57)【要約】 【課題】 それ自体や工具が作業者の邪魔になりにくい
工具差し1の提供。 【解決手段】 工具差し1は、本体プレート3、掛吊部
5、筒体7、軸棒9、第一ストッパー11及び第二スト
ッパー13を備えている。掛吊部5は、第一リング1
7、第二リング19及び第三リング21からなる。スリ
ット15に作業ベルトが通されることにより、工具差し
1が作業者の腰の近傍に位置する。筒体7は本体プレー
ト3の下端近傍に接合されており、この筒体7に軸棒9
が挿通されている。軸棒9と3個のリング17、19、
21とは、一体的に接合されている。軸棒9の筒体7の
内部での回動により、掛吊部5が両矢印Aで示される方
向に揺動する。第一ストッパー11及び第二ストッパー
13により、内角θが90°を超える位置への掛吊部5
の降下が阻止される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、建設現場、工事現場、高所作業現場等の作業員が、工具を携帯する 目的で作業ベルトに取り付ける工具差しに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
建築現場の作業員は、作業の都合上、ハンマー、バール、レンチ等の工具を常 に携帯する必要がある。この携帯のために、工具差し(「ツールフック」とも称 されている)が用いられる。図5は、従来の工具差し101が作業ベルト103 及びハンマー105と共に示された斜視図である。この工具差し101は、本体 プレート107とリング109とを備えている。リング109は、溶接によって 本体プレート107に固定されている。本体プレート107は、2本のスリット 111を備えている。このスリット111に、作業ベルト103が通されている 。作業者が作業ベルト103を胴に巻くと、工具差し101は腰の近傍に位置す る。右利きの作業者の場合、腰の左側寄りに工具差し101を位置させるのが一 般的である。リング109には、ハンマー105の柄113が挿通されている。 リング109の内径はハンマー105のヘッド115の長さよりも小さいので、 ヘッド115はリング109に引っ掛かる。このように吊された状態で、ハンマ ー105が携帯される。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
作業者が休息のために着座する際、ハンマー105の柄113やリング109 が大腿部に接触し、着座の動作の邪魔になる。着座前に作業ベルト103をはず せば動作は妨げられないが、作業ベルト103の着脱は作業者にとって手間であ る。また、作業者が作業中にしゃがみ込む場合はその都度の作業ベルト103の 着脱は不可能なので、作業者の煩わしさはより大きい。
【0004】 本考案はこれらの不都合に鑑みてなされたものであり、それ自体や工具が作業 者の邪魔になりにくい工具差しの提供を目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するためになされた考案は、 作業ベルトに装着される本体プレートと、工具が掛けられて吊される掛吊部と を備えており、この掛吊部が上下方向に揺動可能なように本体プレートに取り付 けられている工具差し、 である。
【0006】 この工具差しでは、掛吊部が本体プレートに対して上下方向に揺動可能なので 、作業者の動作に応じて掛吊部及び工具の傾きが変動し、作業者の邪魔になりに くい。
【0007】 好ましくは、工具差しは、本体プレートに固定された筒体と、掛吊部に固定さ れた軸棒とをさらに備える。そして、筒体に軸棒が挿通される。この工具差しで は、簡便な機構によって掛吊部の本体プレートに対する揺動が達成される。
【0008】 好ましくは、工具差しは、ストッパーをさらに備える。このストッパーによっ て、本体プレートと掛吊部との内角が所定値を超えるような掛吊部の揺動が阻止 される。
【0009】 好ましくは、掛吊部は単一又は複数のリングからなる。この工具差しは軽量で あり、作業者に与える負担が少ない。
【0010】
【考案の実施の形態】
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本考案が詳細に 説明される。
【0011】 図1は本考案の一実施形態に係る工具差し1が示された斜視図であり、図2( a)はその平面図であり、図2(b)はその正面図であり、図2(c)はその底 面図であり、図2(d)はその右側面図である。この工具差し1は、本体プレー ト3、掛吊部5、筒体7、軸棒9、第一ストッパー11及び第二ストッパー13 を備えている。
【0012】 本体プレート3は、縦長の略矩形である。本体プレート3には、上下方向に、 かつ互いに平行に延びる2本のスリット15が形成されている。図5に示された 従来の工具差し101と同様にして、スリット15に作業ベルト103(安全ベ ルトを含む)が通される。作業者が作業ベルト103を胴に巻くと、工具差し1 は作業者の腰の近傍に位置する。
【0013】 掛吊部5は、第一リング17、第二リング19及び第三リング21からなる。 第一リング17は比較的大径であり、第二リング19及び第三リング21は第一 リング17よりも小径である。各リング17、19、21は、溶接等の手段によ って互いに連結されている。
【0014】 筒体7は、本体プレート3の下端近傍に、溶接等の手段によって接合されてい る。図3に示されるように、筒体7には軸棒9が挿通されている。軸棒9の一端 は溶接等の手段によって第一リング17と接合されており、他端は溶接等の手段 によって第二リング19と接合されている。これにより、第一リング17、第二 リング19、第三リング21及び軸棒9が一体となっている。軸棒9の外径は筒 体7の内径よりも若干小さい。従って、軸棒9は筒体7の内部で回動自在である 。軸棒9の回動により、掛吊部5(すなわち第一リング17、第二リング19及 び第三リング21)が本体プレート3に対して上下方向(図2(d)において両 矢印Aで示される方向)に揺動する。
【0015】 第一ストッパー11は本体プレート3の下端右側に設けられており、第二スト ッパー13は本体プレート3の下端左側に設けられている。これらストッパー1 1、13は、本体プレート3と同一の板材に曲げ加工が施されることによって形 成されている。図2(c)から明らかなように、掛吊部5が最も下方に位置する と、第一ストッパー11は第一リング17と当接し、第二ストッパー13は第二 リング19と当接する。この当接により、さらに下方へと掛吊部5が移動するこ とが阻止されている。換言すれば、本体プレート3と掛吊部5との内角(図2( c)において両矢印θで示されている)が所定値を超えるような掛吊部5の揺動 が、ストッパー11、13によって阻止されている。
【0016】 内角θが実質的に0°以上130°以下の範囲で掛吊部5が揺動可能なように 、工具差し1が構成されるのが好ましい。内角θが0°となるまで揺動可能とさ れることにより、本体プレート3と掛吊部5とが完全に折り畳まれうる。折り畳 まれることによって工具差し1がコンパクトになり、工具差し1の輸送、備蓄、 展示等において便利である。内角θが130°以下の範囲で揺動可能とされるこ とにより、掛吊部5に掛け吊される工具が安定する。この観点から、内角θが実 質的に90°(直角)以下の範囲で掛吊部5が揺動可能とされるのが特に好まし い。図1から図3に示された工具差し1では、内角θが0°から90°の範囲で 、掛吊部5が揺動可能である。
【0017】 図3に示された工具差し1では筒体7の一部が本体プレート3に埋設されてい るが、筒体7が本体プレート3と接するように接合されてもよい。これにより軸 棒9が本体プレート3から離間し、スリット15に作業ベルト103が通された 状態でもこの作業ベルト103に妨げられることなく工具差し1が完全に折り畳 まれうる。筒体7と本体プレート3との間にスペーサーが介在して軸棒9が本体 プレート3からより離間されれば、厚みが大きな作業ベルト103が通された場 合でも工具差し1が完全に折り畳まれうる。
【0018】 図4は、図1の工具差し1の使用例が説明されるための右側面図である。この 図には、工具差し1とともにハンマー105が示されている。図4(a)では、 本体プレート3と掛吊部5との内角θは実質的に90°である。ハンマー105 の柄113は、第一リング17に挿通されている。第一リング17の内径はハン マー105のヘッド115の長さよりも小さいので、ヘッド115は第一リング 17に引っ掛かり、これによってハンマー105が吊り下げられている。第一リ ング17は第一ストッパー11と当接しており、第二リング19は第二ストッパ ー13と当接しているので、掛吊部5がさらに下方に揺動することはない。従っ て、ハンマー105は安定した状態で掛吊部5に吊り下げられている。この状態 で、ハンマー105が作業者によって携帯される。
【0019】 図4(a)に示された状態で作業者がしゃがみ込み、柄113が大腿部に接触 しても、この接触によって掛吊部5が図4(b)に示されるように上方に揺動し 、柄113が人体から遠ざかる。従って、掛吊部5や柄113が作業者の邪魔に なることが防止される。なお、図4では第一リング17のみにハンマー105が 吊り下げられているが、第二リング19及び第三リング21に他の工具が吊り下 げられてもよい。
【0020】 この工具差し1では3個のリング17、19、21が設けられているが、リン グの数は1個でもよく、2個でもよく、さらに4個以上であっても構わない。複 数個のリングが設けられる場合、全てのリングが互いに同一の大きさとされても よく、異なる大きさとされてもよい。さらに、円形のリングではなく、楕円形リ ング、矩形リング、三角形リング、略「D」字状リング等の非円形リングが設け られてもよい。
【0021】 柄113が挿通される孔が穿設されたプレートから掛吊部が構成されてもよい 。この場合も、本体プレート3に対して掛吊部が揺動可能とされることにより、 作業者の煩わしさが軽減される。但し、プレートからなる掛吊部は質量が大きく なるので、軽量なリング17、19、21からなる掛吊部5が好ましい。
【0022】 前述のように、第一ストッパー11及び第二ストッパー13は本体プレート3 と同一の板材に曲げ加工が施されることによって形成されているが、本体プレー ト3とは別に形成されたストッパーが溶接等の手段によって本体プレート3に接 合されてもよい。ストッパーの数は1個でもよく、3個以上でもよい。
【0023】 前述のように、筒体7は溶接等の手段によって本体プレート3に接合されてい るが、本体プレート3と同一の板材に曲げ加工が施されることによって筒体が形 成されてもよい。筒体7の数は、2個以上であってもよい。また、必ずしも筒体 7と軸棒9とが設けられる必要はなく、例えばヒンジ、本体プレート3の曲げ加 工等の手段によって掛吊部5が本体プレート3に対して揺動可能とされてもよい 。
【0024】 工具差しが作業ベルト103に装着される手段は、スリット15には限定され ない。例えば2枚の板が間隙を隔てて併設されることにより本体プレートが構成 され、この間隙に作業ベルト103が通されてもよい。
【0025】 工具差し1の材質は特には限定されないが、通常は金属、合成樹脂等から構成 される。用いられうる金属材料としては、鉄、鋼、ステンレススチール、アルミ ニウム合金等が挙げられる。耐食性の観点からは、ステンレススチール又はアル ミニウム合金が好ましく、軽量化の観点からはアルミニウム合金が好ましい。ま た、耐食性向上の目的で、工具差し1の表面にメッキ、塗装等の表面処理が施さ れてもよい。
【0026】
【考案の効果】
以上説明されたように、本考案の工具差しを利用する作業者は、掛吊部や工具 によって動作が妨げられることがない。また、この工具差しは折り畳み可能なの で、コンパクトである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本考案の一実施形態に係る工具差しが
示された斜視図である。
【図2】図2(a)は図1の工具差しが示された平面図
であり、図2(b)はその正面図であり、図2(c)は
その底面図であり、図2(d)はその右側面図である。
【図3】図3は、図2のIII−III線に沿った拡大断面図
である。
【図4】図4は、図1の工具差しの使用例が説明される
ための右側面図である。
【図5】図5は、従来の工具差しが作業ベルト及びハン
マーと共に示された斜視図である。
【符号の説明】
1・・・工具差し 3・・・本体プレート 5・・・掛吊部 7・・・筒体 9・・・軸棒 11・・・第一ストッパー 13・・・第二ストッパー 15・・・スリット 17・・・第一リング 19・・・第二リング 21・・・第三リング

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作業ベルトに装着される本体プレート
    と、工具が掛けられて吊される掛吊部とを備えており、
    この掛吊部が上下方向に揺動可能なように本体プレート
    に取り付けられている工具差し。
  2. 【請求項2】 上記本体プレートに固定された筒体と、
    掛吊部に固定された軸棒とをさらに備えており、筒体に
    軸棒が挿通されることによって掛吊部が本体プレートに
    揺動可能に取り付けられている請求項1に記載の工具差
    し。
  3. 【請求項3】 ストッパーをさらに備えており、このス
    トッパーによって本体プレートと掛吊部との内角が所定
    値を超えるような掛吊部の揺動が阻止されている請求項
    1又は請求項2に記載の工具差し。
  4. 【請求項4】 上記掛吊部が単一又は複数のリングから
    なる請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の工具
    差し。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015085408A (ja) * 2013-10-28 2015-05-07 栄光技研株式会社 工具ホルダ
JP2018176413A (ja) * 2017-04-18 2018-11-15 株式会社Tjmデザイン 工具用ブラケット

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