JP3085997U - エァライティング・ストラップ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 近傍の携帯電話機から放射される電波に感応
してＬＥＤ等を点滅させる電波感応点滅装置は硬質の樹
脂モールドカバーケースに収納されるため、通話中に電
話機と触れて雑音を発生させたり、ケースの嵌合面から
雨水が浸入したり、形状、デザイン印刷、用途などに制
約がある。 【解決方法】 ２枚の軟質の塩化ビニール樹脂等のシー
トを高周波ウェルダーで接合して内部に気密状態で空気
と電波感応点滅装置を封入した風船状の構造にすること
により、電話機と触れても雑音を発生せず、雨水の浸入
がなく、形状、デザイン印刷の自由度が増し、携帯電話
機ストラップだけでなくキーホルダー、ネックレス、髪
飾り等にも用途を広げることができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は電波に反応するＩＣと、このＩＣから電力を受けて発光するＬＥＤ より構成される装置（以下、電波感応点滅装置と呼ぶ）を内蔵しており、近傍に ある携帯電話から発信される電波に反応して着発信時に点滅するアクセサリーに 関する。

【０００２】

【従来の技術】

携帯電話の電波に反応し点滅するストラップは数年前より当社が企画・発売し ている商品であり、そのファッション性と機能の意外性が消費者に支持されて全 国至るところで見掛けることができる人気グッズである。これまでの電波感応点 滅装置を収納するカバーケースの素材は主にアクリル樹脂であった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】 【考案が解決しようとする課題】

アクリル樹脂によるカバーケースは、その材質が硬質であるため通話中に電話 機との接触によって雑音を発する欠点があった。また、これまでは前述装置が硬 質のカバーケース内部で動き回ると故障の原因となるためにカバーケースの内部 の空間をできるだけ電波感応点滅装置に適合させて設計したため、形状、デザイ ン印刷、用途などに制約があった。また、上蓋、下蓋をネジ止めして部品を内蔵 させる構造であった為に、前述両部品の嵌合面から雨水などの浸入による故障も 発生することがあった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

これらは硬質の樹脂を使用した為に生じた問題点である。これらの問題点は軟 質の樹脂を使用することにより解決することができる。

【０００５】

【考案の実施の形態】 具体的には軟質の樹脂材料として価格及び加工性の点から塩化ビニール樹脂等 のシートを使用することが現実的である。そしてシート材であるから高周波ウェ ルダー加工によって容易に気密に接合することができる。

【０００６】

【実施例】

以下、図面を用いてこの考案になるアクセサリーの形状の第一の実施例を説明 する。図１はハート形のアクセサリーの正面図、図２はその側面図である。本体 １に一体に取付耳２があり、それに取付穴３が開いている。この取付穴３に図面 にはないが開閉フック金具等を用いて携帯電話ストラップ、キーホルダー、ネッ クレス、髪飾り等と連結して使用することができる。図２には正面側シート５と 裏面側シート６を高周波ウェルダーで接合した接合線４が示されている。図２で 判るように本体は空気を封入した状態で接合したため立体的に膨らんだ風船状の 形状をしており、その内部に電波感応点滅装置がフリー又は固定の状態で封入さ れている。第一の実施例では正面側シート５は内部でＬＥＤが点滅するとそれを 雪片状に滲ませて幻想的なイメージを見せる特殊加工をしたシートを使用して

【０００７】 図３は第二の実施例の正面図である。このアクセサリーは小判形をしており、 取付耳２は長径方向に付いている。側面図は図２とほぼ同様なので、ここには示 さない。

【０００８】 この考案になるアクセサリーの特徴は２枚以上の軟質樹脂シートを内部に気体 と電波感応点滅装置を封入した状態で接合して立体的構造を得る点にあり、ここ には示さないが人形、動物その他任意の立体的構造を有するアクセサリーを製造 することができる。

【０００９】

【考案の効果】

この考案は以上説明したように構成されているので、以下に記載するような効 果を奏する。

【００１０】 この考案によるアクセサリーをストラップとして構成する場合は、通話中に電 波感応点滅装置を内蔵するアクセサリーと携帯電話機が接触することがあっても 、アクセサリーの材質が軟質であるため接触音を発生させることがなく、利用者 は雑音がない良質の通話を楽しむことができる。

【００１１】 塩化ビニール樹脂等のシートは加工が容易な素材のため、様々な人形、動物、 オブジェなど立体構造物としての構成が可能となり、商品としてのバラエティー や表現力を従来方法より格段に向上させることができる。

【００１２】 塩化ビニール樹脂等のシートは高周波ウェルダー加工により完全気密として防 水機能が飛躍的に向上した為、付属部品を交換するだけでヘアーアクセサリー、 キーホルダーなど雨に濡れる可能性が高い商品にも応用できる。

【００１３】 さらに、塩化ビニール素材の組み合わせにより屈折率などを調整し、単なる発 光点滅だけでなく、雪の結晶状の光イメージなど高度の表現が実現できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案になる第一の実施例の正面図である。

【図２】この考案になる第一の実施例の側面図である。

【図３】この考案になる第二の実施例の正面図である。

【符号の説明】

１ 本体 ２ 取付耳 ３ 取付穴 ４ 接合線 ５ 正面側シート ６ 裏面側シート

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】複数の塩化ビニール樹脂等のシートを高周
   波ウェルダー加工で接合して内部に気密状態で気体を封
   入した風船状の物体であって、 前述物体の内部にＩＣ及びＬＥＤを主要部材とし携帯電
   話の電波に反応して点滅する装置を内蔵し、 携帯電話ストラップ、キーホルダー、ネックレス、髪飾
   りなどに連結して使用できるアクセサリーの構造。
2. 【請求項２】ＩＣ及びＬＥＤを主要部材とし点滅する装
   置をオン・オフによるスイッチ操作によっても点滅させ
   ることができるようにしてなる請求項１に記載のアクセ
   サリーの構造。