JP3052880U - 無線電話機用の着信報知装置を備えた飾具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 飾具の外部へアンテナ等の受信用の受信線を
露出させて、電波が弱くとどき難い場所でも、着信によ
る電波を確実にキャッチし、飾具内の音楽、音声および
／または各色の発光体を作動させて、着信による確かな
報知手段を発揮して、受信感度が良く信頼性に富む飾具
を得る。 【解決手段】 無線電話機とは個別とする無線電話機用
の着信報知装置を備えた携帯可能な飾具であって、飾具
の着信報知装置に、受信用として接続されるアンテナ等
の受信線３を、飾具の外部に適宜付設された金具へ接続
して、受信部を飾具の外部へ延長すると共に露出させ
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、無線電話機用の着信報知装置を備えた飾具、詳しくは携帯電話機に 着信された際に、携帯電話機とは別体である携帯電話機用の着信報知装置を備え た飾具が反応して、音声および／または光による報知手段を図る無線電話機用の 着信報知装置を備えた飾具に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来より使用される携帯電話機にあっては、当該携帯電話機に着信があった場 合、呼出ベル等の着信音或いは呼出ベルの代わりに、バイブレーターの振動によ って当該着信を認識させるものであるが、周囲の騒音が著しい場合や、身体に携 帯電話機が接触していない場合には、呼出ベル、バイブレーターが作動しても着 信を認識し得ないことが多い。このため近時、無線電話機とは別体である無線電 話機用の着信報知装置を備えた携帯し得る飾具が開発され、これは所望人形或い は小動物、その他戯画風に描出された動植物等の飾具内に、着信報知装置を付設 して、無線電話機に着信があった際には、前記飾具内の発光体が点灯或いは点滅 し、着信の有無を認識させようとするものである。

【０００３】 斯かる在来の無線電話機用の着信報知装置を備えた飾具は、主に内部を空洞と するプラスチック等の合成樹脂製で製出され、内部には電源、集積回路、発光体 、受信用のアンテナ等の受信線が収容されるものであるが、受信用のアンテナ等 の受信線が飾具内部に介在するため、無線電話機に着信があった場合、電波がと どき難く、安定性が悪く、更にはまたアンテナ等の受信線が飾具で被覆された状 態を呈するので、飾具に確実に反応することが出来ず、極めて信頼性に乏しく玩 具的要素が在るに過ぎないものであった。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

然るに本考案が茲に開発した無線電話機用の着信報知装置を備えた飾具にあっ ては、既述従来の欠陥に鑑みて鋭意研究の結果に提案されたものであって、電波 がとどき難い場所であっても、確実に受信用のアンテナ等の受信線が、当該電波 をキャッチし、極めて感度が良好で信頼性の在る無線電話機用の着信報知装置を 備えた飾具を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記したような目的を有効に達成するがために、本考案に於ける無線電話機用 の着信報知装置を備えた飾具にあっては、無線電話機とは個別とする無線電話機 用の着信報知装置２を備えた携帯可能な飾具１であって、該飾具１の着信報知装 置２に受信用に接続されるアンテナ等の受信線３を、飾具１の外部に付設された 金具４と接続して、受信部５を飾具１外部へ延長露出させた無線電話機用の着信 報知装置を備えた飾具を特徴としているものである。

【０００６】

【考案の実施の形態】

この考案による無線電話機用の着信報知装置を備えた飾具にあっては、飾具１ の着信報知装置２に、受信用として接続されるアンテナ等の受信線３を、飾具１ の外部に適宜付設された金具４へ接続して、受信部５を飾具１の外部へ延長する と共に、露出せしめたものであるため、飾具１の着信報知装置２に接続されるア ンテナ等の受信用の受信線３が、飾具１の内部に滞まること無く、飾具１の外部 へ露出すべく延長された構成と成り、これがため電波が不良でとどき難い場所で あっても、確実に受信用のアンテナ等の受信線３が、着信による電波を良好にキ ャッチすると同時に、飾具１内に収納された音声および／または光による報知手 段を作動させることが出来、極めて受信感度が良好で、信頼性の高い無線電話機 用の着信報知装置を備えた飾具が得られるものと成る。

【０００７】

【実施例】

次いで本考案による無線電話機用の着信報知装置を備えた飾具に関する実施の 一例を、図面を参照して以下に詳述する。

【０００８】 図１はキーホルダー型とした飾具の正面図を示し、また図２は図１の縦断面見 取図を示し、また図３は他の実施例による飾具の正面図を示し、また図４は図３ の横断面見取図を夫々示している。１は携帯可能な飾具であって、該飾具１は所 望の人形やりす、熊、猿、アヒル、その他任意の小動物、または戯画風に描出さ れた各種の動植物等を、内部を空洞としたプラスチック等の合成樹脂により成形 して成るもの、または強化ガラスを用いて成るものであり、必要とする部位を透 明または半透明とした光透過性を備えた合成樹脂や強化ガラス等の素材が採用さ れている。この飾具１は、キーホルダーその他腕輪、腕時計、鞄の装飾品、等の 適宜アクセサリー用品に実施することが出来る。

【０００９】 ２は無線電話機用の着信報知装置であって、この着信報知装置２はアナグロや デジタル携帯電話、ＰＨＳ等の所謂無線電話機とは個別とされており、前記飾具 １内に収納固定されている。斯かる着信報知装置２は、電池等の電源６により、 赤、青その他の色彩に発色する発光体７および／または音楽、音声等を発するス ピーカー８の作動によって、着信を報知させる集積回路９が組込まれている。

【００１０】 ３は飾具１内の着信報知装置２に、受信用に接続されているアンテナ等の電波 を捉える受信線であって、該受信線３は飾具１の内部に配設されると共に、その 末端が飾具１の外部に付設された金属製の金具４へ連結されて接続されている。 これによって少なくともアンテナ等の受信線３は、飾具１の外部に露呈した状態 を呈し、着信電波が弱い場所でも、受信部５により安定して電波を捉え、着信報 知装置２を有効確実に作動させることが可能と成る。

【００１１】 また飾具１の外部に露出する受信部５に、キーホルダー型の留具１０或いは鎖 １１を付設し、これ等を金属製とすることで、着信時に電波の受信部５の範囲が 広がり、一段と良好下に電波を捉えて着信報知装置２を更に有効に作動させるこ とが出来る。

【００１２】 本考案の他の実施例である図４について説明すると、全体的に棒状となった飾 具１は、電池等の電源６、スピーカー８、集積回路９が組込まれた着信報知装置 ２より、左右方向に内部を空洞とせる棒状片１ａが延設されており、該棒状片１ ａは透明または半透明な光透過性の合成樹脂、または強化ガラスにより成形され 、その内部には所望部位に発光体７を電気的に接続したアンテナ等の受信体３が 、棒状片１ａの末端に嵌合された金属製の金具４に接続され、この金属製金具４ による受信部５を棒状片１ａの外部へ露出させている。そしてこの受信部５に更 にキーホルダー型の留具１０或いは鎖１１を金属製にて延設することで、それ等 の全体がアンテナとしての極めて強い受信機能を出現せしめるものとなる。

【００１３】

【考案の効果】

本考案によると、飾具の着信報知装置に接続されるアンテナ等の受信用の受信 線が、飾具の内部に滞まること無く、飾具の外部へ露出すべく延長されているの で、電波が弱くとどき難い場所でも、確実に受信用のアンテナ等の受信機が着信 による電波を良好にキャッチすると同時に、飾具内に収納された任意の音楽、音 声および／または赤、青等の発光体による報知手段を作動させて、着信を確実に 周知させることが出来、極めて高い受信感度により信頼性に優れた無線電話機用 の着信報知装置を備えた飾具が得られるものとなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】飾具の正面図である。

【図２】飾具の縦断面見取図である。

【図３】他の実施例による飾具の正面図である。

【図４】他の実施例による飾具の横断面見取図である。

【符号の説明】

１ 飾具 １ａ 棒状片 ２ 着信報知装置 ３ 受信線 ４ 金具 ５ 受信部 ６ 電源 ７ 発光体 ８ スピーカー ９ 集積回路 １０ 留具 １１ 鎖

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号 ＦＩ Ｈ０４Ｂ 7/26 １０９Ｔ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 無線電話機とは個別とする無線電話機用
   の着信報知装置（２）を備えた携帯可能な飾具（１）で
   あって、該飾具（１）の着信報知装置（２）に受信用に
   接続されるアンテナ等の受信線（３）を、飾具（１）の
   外部に付設された金具（４）と接続して、受信部（５）
   を飾具（１）外部へ延長露出させたことを特徴とする無
   線電話機用の着信報知装置を備えた飾具。