JP3085866U

JP3085866U - 学習参考書

Info

Publication number: JP3085866U
Application number: JP2001007258U
Authority: JP
Inventors: 道宏神宮司
Original assignee: 道宏神宮司
Priority date: 2001-11-07
Filing date: 2001-11-07
Publication date: 2002-05-24
Anticipated expiration: 2007-11-07

Abstract

(57)【要約】【課題】重要項目などを部分的に色刷りすることなし
に、学習者が重要項目を効率よく暗記することのできる
経済的な学習参考書を提供することを目的とする。【解決手段】学習内容における重要項目を空欄にして
記述した学習参考書であって、空欄に対応する重要項目
が、該空欄と同頁下部に列挙して記載されている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は重要項目を効率よく暗記できる学習参考書に関する。

【０００２】

【従来の技術】

学生や資格受験者などが使用する学習参考書には、学習者が学習・暗記しやすくするために多くの工夫がなされている。暗記を促す方法としては、重要項目を色分けし、同色のフィルターを用いて該重要項目を隠すことにより、重要項目を確認し、何度も暗唱してみたり、または別に用意したノートや紙に書くことで暗記する方法が一般的である。上記方法を発展したものとして、実用新案登録第３０２１７２４号では、色刷りした重要単語の主要語意の部分に下線を引き、チェックフィルターを重ねても該下線が見えるようにすることにより、重要単語の分量、文字数を容易に判断することができる学習参考書について開示している。

【０００３】また、別のノート等を必要としない方法として、実用新案登録第３０４３４７６号では、学習内容の重要項目を他の項目や表示の印刷とは異なる特定の色で印刷した表の頁と、この表の頁の重要項目に対応する部分を空欄にし、この空欄以外の学習内容を表の頁と略同一にした裏の頁と、表の頁の重要項目の部分に被せて隠すための透明なフィルターとからなり、学習者が表の頁を学習した後、フィルターを表の頁に被せることで重要項目を確認して暗記し、次いで学習者が暗記した重要項目を裏の頁の空欄に書込み、この書込んだ内容を表の頁の重要項目と照らし合せて正解を確認することで学習を進めるようにした学習参考書について開示している。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、これらの技術を用いるためには、参考書に含まれる重要項目を色刷りする必要があり、これに伴いフィルターなどを添付する必要もあるので参考書の作成に多くのコストがかかるという問題がある。特に個人経営の学習塾などでは、市販コピー機等を用いてプリント教材などからなる参考書を使用している場合が多く、部分的な色刷りを行なうことは困難である。

【０００５】本考案はこのような問題に対処するためになされたもので、重要項目などを部分的に色刷りすることなしに、学習者が重要項目を効率よく暗記することのできる低コストな学習参考書を提供することを目的とする。

【課題を解決するための手段】

本考案の学習参考書は、学習内容における重要項目を空欄にして記述した学習参考書であって、空欄に対応する重要項目が、該空欄と同頁下部に列挙して記載されていることを特徴とする。また、上記空欄の長さが、対応する重要項目の記述長さと同じであることを特徴とする。

【０００６】本考案の学習参考書は、各空欄に該当する重要項目内容を頁下部から選択しながら学習を行なうことにより暗記効率に優れる。また、同頁に空欄およびそれに対応する重要項目を記載しておくことにより、対応する解答頁を探しながら学習する必要がないため効率的である。さらに、部分的に色刷りを行なう必要がなく、また、確認用のフィルターも必要ないので低コストである。

【０００７】

【考案の実施の形態】

本考案の一実施例を図１、２により説明する。図１は、学習参考書の任意の基本頁を、図２は各章ごとのまとめ頁をそれぞれ示す。空欄１はこの頁中の重要項目部分であり、その重要項目２の内容は頁下部の実線以下に集約して記載されている。各空欄および重要項目の対応関係は、識別番号３を表記することにより明示している。また、識別番号を表記せずに、重要項目の順序を空欄の順序に合わせて列挙してもよい。

【０００８】初期学習時には、重要項目２が記載されている頁下部の実線以下の部分を、頁中の空欄１と照らし合わせながら暗唱したり、ノートへの書き写しを行う。学習がある程度進んだ後の確認段階では、上記頁下部を自分の手やノートなどで隠しながら重要項目の暗記具合を確認する。また、各空欄を対応する重要項目の文字数などに合わせた長さとすることにより、学習者が該空欄に当てはまるべき重要項目を予想しやすくなる。

【０００９】図２で示すまとめ頁は、該章の重要項目の中でも特に重要なものを抽出してまとめた頁であり、頁構成は基本頁と同様で各空欄１と、それに対応する頁下部に列挙された重要項目２からなる。基本頁の学習が完了した後、図２で示す各章のまとめ頁において同様の学習を行なうことにより、前段の学習内容をより確実に覚えることができる。

【００１０】また、上記各章のまとめ頁では、識別番号表記や、順序合わせなどの空欄と重要項目との関連付けをせずに、重要項目を無秩序に列挙しておくことにより、各基本頁における学習度合いの確認をより正確に行なうことができる。さらに、空欄の長さも統一することにより該当重要項目の見当が付きづらく難易度が上がるため、確認作業には好適となる。

【００１１】上記の頁構成はまとめ頁だけでなく基本頁にも採用することもできる。また、参考書自体を初期段階の基本学習用と、確認段階のまとめ学習用に分けて同一の内容を異なる構成で作成することもできる。

【００１２】確認段階は、上記のように重要項目群から各空欄に該当するものを選択する段階と、重要項目部分を完全に隠して空欄を埋める段階とに分けて行なうことにより、学習効率をより一層高めることができる。

【００１３】本考案の学習参考書は、色分けのみでは流し読みしてしまう重要事項を空欄にし、該当の重要項目内容を頁下部から選択しながら学習を行なうことにより暗記効率に優れる。

【００１４】また、同頁に空欄およびそれに対応する重要項目を記載しておくことにより、従来のように対応する解答頁を探しながら学習する必要がないため効率的である。特にその頁のみを所持していれば学習できるため、各頁を１枚のプリントなどの独立頁とした場合において好適である。

【００１５】なお、頁下部に集約して重要項目を列挙することにより、該部分を手やノートなどを用いて隠しやすいため、同頁に重要項目が記載されていても学習効率が落ちることはない。

【００１６】本考案の学習参考書は、重要項目等の部分色刷りを行なう必要がなく、また、確認用のフィルターなども必要ないので、モノクロコピー機などでの作成が可能であり低コストで作成できる。特に個人経営の学習塾などの市販コピー機等を用いてプリント教材などからなる参考書を使用している場合において好適である。

【００１７】

【考案の効果】

本考案の学習参考書は、学習内容における重要項目を空欄にして記述した学習参考書であって、空欄に対応する重要項目が、該空欄と同頁下部に列挙して記載されているので、確認を行いながら学習できるため学習効率がよく、かつ部分的な色刷りを必要としないので低コストである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の学習参考書の基本頁の平面図

【図２】本考案の学習参考書のまとめ頁の平面図

【符号の説明】

１空欄２重要項目３識別記号

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】学習内容における重要項目を空欄にして記
述した学習参考書であって、前記空欄に対応する重要項目が、該空欄と同頁下部に列
挙して記載されていることを特徴とする学習参考書。
【請求項２】前記空欄の長さが、対応する重要項目の記
述長さと同じであることを特徴とする請求項１記載の学
習参考書。