JP3085758U - リモコン装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本考案では、複数の電子機器を制御できる使
い易いリモコンを提供することを目的とする。 【解決手段】 本考案は、複数の電子機器をリモコンで
制御するシステムにおいて、（１）識別情報・機器情報
・操作プログラムを備え、前記識別情報・機器情報・操
作プログラムに対応する信号を発信する手段、（２）前
記リモコンより出力された制御信号を受信し動作する手
段を備えた複数の電子機器、および、（１）前記電子機
器に対して制御信号を発信する手段、（２）前記電子機
器より発信された前記識別情報・機器情報・操作プログ
ラム信号を受信する手段、（３）受信した各電子機器の
識別情報・機器情報・操作プログラムを記憶管理する手
段、（４）表示部に、識別情報・機器情報・操作プログ
ラムに対応する電子機器用の操作プログラムを表示する
手段を備えたリモコン装置からなるリモコン制御システ
ム。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案はリモコン装置に関し、さらに詳細には１つのリモコンで、複数の電子 機器が操作出来るように、外部からの設定が可能なリモコン装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

近年、様々な電子機器が利用されている。これらの電子機器のうち多くのもの はリモコンで操作する。操作を行なうリモコンは各電子機器ごとに１対１で対応 しているので、家庭内にあるリモコンの数は増え、それら全てについての操作手 順を覚え操作することは困難である。そのため複数の電子機器を操作できるリモ コンが開発され操作の煩雑さを解消するよう努力がなされてきた。

【０００３】 例えば、複数の電子機器に対応する制御信号を予め１台のリモコンに記憶させ ておくプリセットリモコン、利用者が電子機器の制御信号を後から記憶させる学 習リモコン、テレビデオやＣＤ・ＭＤコンポなどのような電子機器複合型製品の リモコンなどが知られている。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかし複数の電子機器の制御信号が予め記憶されているリモコンはボタン数が 多く、使いこなすには複雑なものとなっている。２層式にして普段使わないボタ ンを隠しているリモコンもあるがリモコンが大型となってしまいやはり使いにく いものである。

【０００５】 本考案は上記のような問題を解決するために、複数の電子機器を制御できる使 い易いリモコンを提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するために、請求項１に記載された本考案は、識別情報・機器 情報・操作プログラムを備え、前記識別情報・機器情報・操作プログラムに対応 する信号を発信する手段と、リモコンより出力された制御信号を受信し動作する 手段を備えた複数の電子機器を制御するリモコン装置において、（１）前記電子 機器に対して制御信号を発信する手段、（２）前記電子機器より発信された前記 識別情報・機器情報・操作プログラム信号を受信する手段、（３）受信した各電 子機器の識別情報・機器情報・操作プログラムを記憶管理する手段、（４）表示 部に、識別情報・機器情報・操作プログラムに対応する電子機器用の操作プログ ラムを表示する手段を備えたことを特徴とするリモコン装置とする。

【０００７】 請求項２に記載された本考案は、複数の電子機器をリモコンで制御するシステ ムにおいて、（１）識別情報・機器情報・操作プログラムを備え、前記識別情報 ・機器情報・操作プログラムに対応する信号を発信する手段、（２）前記リモコ ンより出力された制御信号を受信し動作する手段を備えた複数の電子機器、およ び、（１）前記電子機器に対して制御信号を発信する手段、（２）前記電子機器 より発信された前記識別情報・機器情報・操作プログラム信号を受信する手段、 （３）受信した各電子機器の識別情報・機器情報・操作プログラムを記憶管理す る手段、（４）表示部に、識別情報・機器情報・操作プログラムに対応する電子 機器用の操作プログラムを表示する手段を備えたリモコン装置からなるリモコン 制御システムとする。

【０００８】

【考案の実施の形態】

以下、本考案の実施の形態を説明する。この考案は学習用リモコンの一種であ るので様々な電子機器に対して適用できるが、ここではテレビ周辺機器を例にし て説明する。

【０００９】 図１はテレビの働きを中心に見た構成である。テレビはテレビション信号１を 受信するアンテナ２と、アンテナより受信されたテレビション信号１を検波・増 幅するテレビ受信機３からなる。このテレビ受信機３の中には、テレビ各部の働 きを制御し動作させるためマイクロコンピューターを用いた制御部４が備えられ ている。この制御部内には、該テレビの識別情報・機器情報・操作プログラムが 記憶されている。さらに制御部４に対する所定信号を入力するための、操作ボタ ン５や、リモコン６が設けられている。この操作ボタン５やリモコン６からの入 力に応じてハードウェアが動作する。そのため該テレビには、リモコンから発信 される赤外線コードを受信する受信部７が設けられている。また、該テレビには 発信部８も設けられ、リモコンに対して該テレビの識別情報・機器情報・操作プ ログラムに対応する信号を発信する。

【００１０】 ここではテレビという電子機器について述べたが、他の電子機器についても、 内蔵する制御部に識別情報・機器情報・操作プログラムが記憶されており、それ ぞれの発信部より、前記情報に対応する信号を出力するようになっている。

【００１１】 図２は、リモコンの構成を表している。９はリモコン各部の働きを制御し動作 させるためマイクロコンピューターを用いた制御部である。１４はメモリで、各 電子機器の識別情報・機器情報・操作プログラム等の情報が記憶される。

【００１２】 さらに制御部９に対する所定信号を入力するための、操作ボタン１２が設けら れている。また、各電子機器から発信された識別情報・機器情報・操作プログラ ム信号を受信する受信部１０と、制御部９から各電子機器に対して制御信号を出 力する発信部１１が設けられている。また、液晶表示パネル１３には、識別情報 ・機器情報・操作プログラムに対応する電子機器用の操作プログラム等が表示さ れる。

【００１３】 つまり、 該リモコンはテレビ、ビデオデッキ、ＢＳ、ＣＳ、ゲーム等からな る電子機器と赤外線などの光信号などを利用して情報の送受信を行うことができ るようになっている。このため、リモコン装置は、電子機器の各々と情報の送受 信を行うためのリモコン側送受信手段、各電子機器の識別情報・機器情報・操作 プログラムの記憶手段および表示装置を有し、また電子機器側もそれぞれリモコ ン装置と情報の送受信を行うための機器側送受信手段、識別情報・機器情報・操 作プログラムに対応する信号を発信する手段を有している。

【００１４】 次に具体的な実施方法を説明する。まず種々の電子機器を制御するためにリモ コンの設定が必要になる。この設定方法を、以下で詳しく説明する。 リモコンの電源を入れ、リモコンの裏面に設けられたモード切り替えスイッチを 、学習モードに切り替える。例えばテレビの操作プログラムをリモコンに登録し たいときには、テレビの発信部からの識別情報・機器情報・操作プログラム信号 をリモコンに感知させる。その識別情報信号に対応する制御信号がすでにリモコ ン内に登録されているかを制御部から読み出しメモリをチェックする。

【００１５】 この場合、まだ登録されていないので、テレビの識別情報信号・機器情報・操 作プログラムをメモリに記憶させることで、テレビを動作させるのに必要な制御 信号をリモコンに取り込ませる。次にリモコン側に設けられているどの液晶表示 パネルに識別情報・機器情報・操作プログラムに対応する電子機器用の操作プロ グラムを表示させ、どの操作ボタンにテレビの操作プログラム機能を割り当てる かを指定するために、操作者が自らの希望するボタンを押下する。（この場合は 、図３の１２ａ）こうしてリモコン上の割り当てられ液晶表示パネル（この場合 は図３の１３ａ）に、テレビを動作させるのに必要な制御情報（この場合は「テ レビ」という表示）が表示されるようになる。

【００１６】 このプログラムの表示に基づいて操作ボタンを押して操作することで、リモコ ンは、電子機器に対して制御信号を出力し、電子機器はリモコンより出力された 制御信号を検出して動作するようになる。この作業を繰り返して登録させたい電 子機器の情報を登録させる。つまり各々の機能について、同じようにリモコン上 のボタンを指定しながら、割り当て作業を行なう。

【００１７】 図３はこのようにして、設定されたリモコンの一例である。 リモコン１５の上面には、液晶表示パネル１３ａから１３ｉが設けられ、文字、 画像などが表示されるようになされている。このリモコンは、電池消耗を抑える ために一定時間操作しないときには一時的に液晶表示パネルのバックライトを消 す機能が取り付けられている。また、リモコン１５の右側には、操作ボタン１２ aから１２ｉが設けられている。この操作ボタン１２aから１２ｉは、表示画面１ ３ａから１３ｉに対応している。今回の表示は、テレビが１３ａ、ＢＳが１３ｂ 、ＣＳが１３ｃ、ビデオ１が１３ｄ、ビデオ２が１３ｅ、ゲームが１３ｆ、機能 設定が１３ｇ、音量大が１３ｈ、音量小が１３ｉとなっており、それぞれに対応 する操作ボタン１２ａから１２ｉを押すことにより動作が起こる。

【００１８】 次に設定されたリモコンを用いる方法を説明する。まず、リモコンの電源を入 れ、リモコンの裏面に設けられたモード切り替えスイッチを、利用モードに切り 替える。するとメインメニュー図３が表示される。例えば、テレビを見たいとき にはテレビと表示された１３ａの横のボタン１２ａを押す。すると、表示が変更 され、リモコンの表示部には、テレビを動作させるのに必要なメニュー図４が表 示される。

【００１９】 この場合においても、この操作ボタン１２aから１２ｉは、表示画面１３ａか ら１３ｉに対応している。表示は、それぞれ１３ａが１チャンネルの映像、１３ ｂが３チャンネルの映像、１３ｃが４チャンネルの映像、１３ｄが６チャンネル の映像、１３ｅが８チャンネルの映像、１３ｆがＮＥＸＴ、１３ｇがメインメニ ュー、音量大が１３ｈ、音量小が１３ｉとなっており、それぞれに対応する操作 ボタン１２ａから１２ｉを押すことにより動作が起こる。ここで、１２ｆのＮＥ ＸＴは、図４で表示しきれなかったチャンネルを表示させるためのボタンであり 、１２ｇはメインメニュー図３に戻るためのボタンであり、１２ｈと１２ｉは音 量を調節するためのボタンである。液晶表示パネルに表示される各チャンネルの 画像の転送には、赤外線、電波、ブルートゥースなどが考えられる。

【００２０】 図４に示す状態において、例えばボタン１２ｃを押すと、テレビの制御部の働 きにより４チャンネルが表示される。テレビにおける機能を設定し直したいとき には、メインメニュー図３の、機能設定ボタン１２ｇを押す。すると表示が変わ り、リモコンの表示部には、種々の機能設定に関するメニュー図５が表示される 。この場合においても、この操作ボタン１２aから１２ｉは、表示画面１３ａか ら１３ｉに対応している。

【００２１】 表示は、それぞれ１３ａがメインメニュー、１３ｂが色調整、１３ｃが音質調 整、１３ｄが時間・予約、１３ｅがその他、１３ｆがヘルプ、１３ｇがテレビチ ャンネル、音量大が１３ｈ、音量小が１３ｉとなっており、それぞれに対応する 操作ボタン１２ａから１２ｉを押すことにより動作が起こる。ここで、１２ｇの テレビチャンネルは、テレビのチャンネルを選択するための図４の表示へ直接移 動するためのボタンである。

【００２２】 図５に示す状態において、１２ｂの色調節ボタンを押すと、表示が変わり、リ モコンの表示部には、種々の色調整に関するメニュー図６が表示される。表示は 、それぞれ１３ａが明るさ＋、１３ｂが明るさ−、１３ｃが色合い＋、１３ｄが 色合い−、１３ｅが彩度＋、１３ｆが彩度−、１３ｇがメインメニュー、音量大が１３ ｈ、音量小が１３ｉとなっており、それぞれに対応する操作ボタン１２ａから１ ２ｉを押すことにより動作が起こる。例えば１２ａを押すと、テレビの制御部の 働きでテレビ表示の明るさが増す。

【００２３】 上記の様な実施例により、該リモコンは、通常のテレビのリモコンとして用い るときには、電源、テレビのチャンネル選択ボタン、音量調節ボタン機能のみが リモコン上の液晶表示パネルに表示され選択可能となっている。そのため使う機 能だけがシンプルに表示され操作しやすく使いやすいリモコンとなっている。以 上では、テレビ周辺装置の例に関して説明したが、その他の装置に関しても応用 することが可能である。また、ボタンレイアウトを工夫すれば、左右両利きに対 応したリモコンとなるであろう。

【００２４】

【考案の効果】

本考案の装置は、 ・「ひとつのボタン＝ひとつの機能」に限定していないため、ひとつのボタンに 様々な機能を割り当てられる。そのため学習リモコンとして発展性がある。 ・使うボタンだけがシンプルに表示され、かつ他機能への切り替えも簡単である 。 ・どの機能を表示しているときでも、チャンネル選択画面に戻るボタンと、音量 ボタンは常に表示されているため、これらはすぐに操作可能である。 ・機能を切り替えるときには、機能設定ボタンを押し、表示されたシンプルな項 目の中から、必要な機能や項目を選択していくだけでよい。 ・一定時間操作しないときには、液晶表示パネルのバックライトを消すため、省 電力である。 というような効果が得られるため、１台で複数の電子機器を簡単に制御すること が可能な使いやすい小型リモコンを提供することが出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】テレビの構成を示す図である。

【図２】本考案のリモコンの構成を示す図である。

【図３】本考案のリモコンの液晶に表示されるメインメ
ニューの一例である。

【図４】本考案のリモコンの液晶に表示されるメニュー
の一例である。

【図５】本考案のリモコンの液晶に表示されるメニュー
の一例である。

【図６】本考案のリモコンの液晶に表示されるメニュー
の一例である。

【符号の説明】

１ テレビジョン信号 ２ アンテナ ３ テレビ受信機 ４ 制御部 ５ 操作ボタン ６ リモコン ７ 受信部 ８ 送信部 ９ 制御部 １０ 受信部 １１ 送信部 １２ 操作ボタン （１２ａ〜１２ｉ） １３ 液晶表示パネル （１３ａ〜１３ｉ） １４ メモリ １５ リモコン

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 識別情報・機器情報・操作プログラム
   を備え、前記識別情報・機器情報・操作プログラムに対
   応する信号を発信する手段と、リモコンより出力された
   制御信号を受信し動作する手段を備えた複数の電子機器
   を制御するリモコン装置において、（１）前記電子機器
   に対して制御信号を発信する手段、（２）前記電子機器
   より発信された前記識別情報・機器情報・操作プログラ
   ム信号を受信する手段、（３）受信した各電子機器の識
   別情報・機器情報・操作プログラムを記憶管理する手
   段、（４）表示部に、識別情報・機器情報・操作プログ
   ラムに対応する電子機器用の操作プログラムを表示する
   手段を備えたことを特徴とするリモコン装置。
2. 【請求項２】 複数の電子機器をリモコンで制御する
   システムにおいて、（１）識別情報・機器情報・操作プ
   ログラムを備え、前記識別情報・機器情報・操作プログ
   ラムに対応する信号を発信する手段、（２）前記リモコ
   ンより出力された制御信号を受信し動作する手段を備え
   た複数の電子機器、および、（１）前記電子機器に対し
   て制御信号を発信する手段、（２）前記電子機器より発
   信された前記識別情報・機器情報・操作プログラム信号
   を受信する手段、（３）受信した各電子機器の識別情報
   ・機器情報・操作プログラムを記憶管理する手段、
   （４）表示部に、識別情報・機器情報・操作プログラム
   に対応する電子機器用の操作プログラムを表示する手段
   を備えたリモコン装置からなるリモコン制御システム。