JP3085199B2 - カラー画像処理装置およびカラー画像処理方法 - Google Patents

カラー画像処理装置およびカラー画像処理方法

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JP3085199B2
JP3085199B2 JP08192506A JP19250696A JP3085199B2 JP 3085199 B2 JP3085199 B2 JP 3085199B2 JP 08192506 A JP08192506 A JP 08192506A JP 19250696 A JP19250696 A JP 19250696A JP 3085199 B2 JP3085199 B2 JP 3085199B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、入力された中間
調カラー画像を編集し、コンピュータプリンタ装置やネ
ットワークプリンタ装置もしくはディスプレイ装置など
に中間調カラー画像を出力するカラー画像処理装置およ
びカラー画像処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、入力装置であるスキャナや他の
端末等から入力された中間調カラー画像データを、出力
装置であるディスプレイで表示したり、直接接続または
ネットワークを介して接続されたプリンタで印刷するよ
うな場合、入出力装置間で、色情報再現特性および空間
周波数再現特性(コントラスト、シャープネス等に関す
る再現性)が異なるため、色変換処理や空間周波数変換
処理を行う必要がある。特に、複数の入力装置、複数の
出力装置が設けられている場合には、それぞれの入出力
装置毎に補正しなければならない。また、ユーザから中
間調カラー画像データに対して何らかの画像処理が指示
された場合にも、入出力装置における特性を加味して、
指示された画像処理を施す必要がある。そこで、従来よ
り、色情報再現特性および空間周波数再現特性を制御す
る各種カラー画像処理装置が提案されている。
【0003】(1)色情報の管理に関して 色情報の管理に関しては、入力された中間調カラー画像
を編集し、該中間調カラー画像をプリンタ装置もしくは
ディスプレイ装置などに出力するカラー画像処理装置に
おいて、各画像入出力装置の色情報再現特性を制御・管
理することを目的としたカラーマネージメントシステム
の導入が進み、その結果、画像情報の入出力ルートに依
存することなく、同一に色再現されたカラー画像を得る
ことができるカラー画像処理環境が整いつつある。
【0004】(2)空間情報の管理に関して また、複数の画像入出力機器が接続された画像処理装置
としては、例えば、特開平3−88571号公報(「画
像処理装置」)があり、該従来技術には、複数の画像読
み取り装置に対して空間周波数上の処理パラメータを自
動的に切り替えることが示されている。さらに、該従来
技術には、複数の出力装置に対しても上記処理パラメー
タを自動的に切り替えることが示されており、複数接続
されたスキャナとプリンタの各組み合わせ毎に上記処理
パラメータを予め用意しておき、その時の組み合わせに
応じて処理パラメータを切り替える技術が開示されてい
る。
【0005】(3)ユーザ調整による空間処理に関して 特開平5−143727号公報(「画像データ処理方法
および装置」)および特開平6−96201号公報
(「画像処理装置」)には、出力する画像データの画素
密度に依存することなく、一定の平滑化処理あるいはシ
ャープネス強調処理を施すことができる画像データ処理
装置が開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た(1)に示す従来技術では、画像入出力装置の色再現
特性に関する管理・制御のみで、空間周波数再現特性の
管理・制御を行うことができない。したがって、画像情
報の入出力ルートに応じて、色情報は同一に再現される
が、空間情報は同一に再現することができない。このた
め、それぞれシャープネスの異なった画像が再現されて
しまう。
【0007】このような状況において、例えば、出力画
像のシャープネスを調整したい場合には、プリンタやモ
ニタの出力特性を経験的に体得・熟知しているオペレー
タが、画像処理アプリケーションソフトを用いて、モニ
タ表示画像を頼りに試行錯誤を繰り返しながら、空間周
波数処理を行っているのが現状であり、希望するシャー
プネスの出力画像を得るための空間周波数上の処理を勘
や経験に頼らず容易に行うことができないとう問題があ
った。
【0008】また、上述した特開平3−88571号公
報に開示されている従来技術では、デジタル複写機を基
本に設計されており、複数接続されたスキャナとプリン
タの各組み合わせ毎に処理パラメータを予め用意してお
かなければならず、種々のI/F(インターフェース)
やネットワークを介して接続され得る全ての入力装置と
出力装置の各組み合わせに対して、上記処理パラメータ
を予め用意することは非現実的なことである。
【0009】さらに、装置同士の組み合わせにより決定
される固定的な色変換、解像度変換を前提として空間処
理パラメータを決定しなければならないため、例えば、
編集工程などを通して画像情報に対する拡縮処理、色調
整処理を行えないという問題があった。
【0010】また、上述した特開平5−143727号
公報および特開平6−96201号公報に開示されてい
る従来技術では、同一のユーザ指示により、異なる解像
度の画像データに対して同一の効果が期待できるシャー
プネス画像処理が行えるが、実際には、画像データを出
力する画像出力装置は、各々異なる空間周波数伝達特性
を待ち合わせているため、各画像出力装置により出力さ
れる画像は、各々異なったシャープネス特性となってし
まうという問題があった。
【0011】この発明は上述した事情に鑑みてなされた
もので、画像情報の入出力ルートや入出力装置に依存す
ることなく、色情報および空間情報を同一に再現できる
とともに、色調整および空間周波数調整がユーザによっ
て指示できるカラー画像処理装置およびカラー画像処理
方法を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述した問題点を解決す
るために、請求項1記載の構成にあっては、カラー画像
処理装置において、画像入力媒体の特性に依存する画像
データに対応するデバイス色信号をデバイスインディペ
ンデント色信号に変換するための色変換情報および前記
画像入力媒体を通して得られる前記画像データに相当す
る画像の空間周波数領域での歪み量を記述または補正す
るための空間周波数情報を含む媒体特性情報を認識する
第1の認識手段と、前記デバイスインディペンデント色
信号を画像出力媒体の特性に依存する画像データに対応
するデバイス色信号に変換するための色変換情報および
前記画像出力媒体を通して得られる前記画像データに相
当する画像の空間周波数領域での歪み量を記述または補
正するための空間周波数情報を含む媒体特性情報を認識
する第2の認識手段と、前記第1の認識手段により認識
された媒体特性情報および前記第2の認識手段により認
識された媒体特性情報に基づいて画像処理スクリプトを
生成する生成手段と、前記画像処理スクリプトに基づい
て、前記画像データに対し、前記画像入力媒体に対する
補正、前記画像出力媒体に対する補正を順次実施する画
像処理手段とを具備することを特徴とする。
【0013】また、請求項2記載の構成では、請求項1
記載のカラー画像処理装置において、前記第1の認識手
段により認識される前記色変換情報は、前記画像入力媒
体に固有の色信号と表色系の色座標に対応する信号との
対応関係を記述する色再現特性情報からなることを特徴
とする。
【0014】また、請求項3記載の構成では、請求項1
記載のカラー画像処理装置において、前記第2の認識手
段により認識される前記色変換情報は、前記画像出力媒
体に固有の色信号と表色系の色座標との対応関係を記述
する色再現特性情報からなることを特徴とする。
【0015】また、請求項4記載の構成では、請求項1
記載のカラー画像処理装置において、前記第1の認識手
段により認識される前記空間周波数情報または前記第2
の認識手段により認識される前記空間周波数情報は、表
色系の色座標に対応する信号によって記述されることを
特徴とする。
【0016】また、請求項5記載の構成では、請求項1
記載のカラー画像処理装置において、前記第1の認識手
段により認識される前記空間周波数情報または前記第2
の認識手段により認識される前記空間周波数情報は、各
画像入力媒体または各画像出力媒体に固有の色信号によ
って記述されることを特徴とする。
【0017】また、請求項6記載の構成では、請求項1
記載のカラー画像処理装置において、前記第1の認識手
段により認識される媒体特性情報は、さらに、前記画像
入力媒体の有する画素密度情報または再現可能な画像解
像限界を表す情報からなる解像度情報のいずれかを含む
ことを特徴とする。
【0018】また、請求項7記載の構成では、請求項1
記載のカラー画像処理装置において、前記第2の認識手
段により認識される媒体特性情報は、さらに、前記画像
出力媒体の有する画素密度情報または再現可能な画像解
像限界を表す情報からなる解像度情報のいずれかを含む
ことを特徴とする。
【0019】また、請求項8記載の構成では、請求項1
記載のカラー画像処理装置において、前記生成手段によ
り生成される画像処理スクリプトは、施すべき画像処理
の処理コマンドおよび/または処理パラメータからなる
ことを特徴とする。
【0020】また、請求項9記載の構成では、請求項1
記載のカラー画像処理装置において、前記生成手段によ
り生成される画像処理スクリプトは、空間周波数処理ス
クリプトと色処理スクリプトとからなることを特徴とす
る。
【0021】また、請求項10記載の構成では、請求項
9記載のカラー画像処理装置において、前記空間周波数
処理スクリプトは、前記画像入力媒体および前記画像出
力媒体の有する解像度情報の違いにより必要となる解像
度変換操作によって生ずる、画像データの空間周波数領
域での歪みを補正する機能を有することを特徴とする。
【0022】また、請求項11記載の構成では、請求項
1記載のカラー画像処理装置において、前記第1の認識
手段により認識される媒体特性情報は、前記画像データ
に付随して存在し、前記第1の認識手段は、該画像デー
タ内の特定領域を解釈することにより該媒体特性情報を
認識することを特徴とする。
【0023】また、請求項12記載の構成では、カラー
画像処理装置において、画像入力媒体の特性に依存する
画像データに対応するデバイス色信号をデバイスインデ
ィペンデント色信号に変換するための色変換情報および
前記画像入力媒体を通して得られる前記画像データに相
当する画像の空間周波数領域での歪み量を記述または補
正するための空間周波数情報を含む媒体特性情報を認識
する第1の認識手段と、ユーザからの指示情報に基づい
て画像調整指示情報を作成するユーザ指示情報解釈手段
と、前記デバイスインディペンデント色信号を画像出力
媒体の特性に依存する画像データに対応するデバイス色
信号に変換するための色変換情報および前記画像出力媒
体を通して得られる前記画像データに相当する画像の空
間周波数領域での歪み量を記述または補正するための空
間周波数情報を含む媒体特性情報を認識する第2の認識
手段と、前記第1の認識手段により認識された媒体特性
情報、前記画像調整指示情報および前記第2の認識手段
により認識された媒体特性情報に基づいて画像処理スク
リプトを生成する生成手段と、前記画像処理スクリプト
に基づいて、前記画像データに対し、前記画像入力媒体
に対する補正、ユーザ指示による補正、前記画像出力媒
体に対する補正を順次実施する画像処理手段とを具備す
ることを特徴とする。
【0024】また、請求項13記載の構成では、画像入
力媒体の特性に依存する画像データに対応するデバイス
色信号をデバイスインディペンデント色信号に変換する
ための色変換情報および前記画像入力媒体を通して得ら
れる前記画像データに相当する画像の空間周波数領域で
の歪み量を記述または補正するための空間周波数情報を
含む媒体特性情報を認識する第1の認識手段と、前記デ
バイスインディペンデント色信号を画像出力媒体の特性
に依存する画像データに対応するデバイス色信号に変換
するための色変換情報および前記画像出力媒体を通して
得られる前記画像データに相当する画像の空間周波数領
域での歪み量を記述または補正するための空間周波数情
報を含む媒体特性情報を認識する第2の認識手段と、前
記第1の認識手段により認識された媒体特性情報および
前記第2の認識手段により認識された媒体特性情報に基
づいて画像処理スクリプトを生成する生成手段と、前記
生成手段により生成された画像処理スクリプトを前記画
像データに付加する付加手段とを具備することを特徴と
する。
【0025】また、請求項14記載の構成では、カラー
画像処理装置において、画像入力媒体の特性に依存する
画像データに対応するデバイス色信号をデバイスインデ
ィペンデント色信号に変換するための色変換情報および
前記画像入力媒体を通して得られる前記画像データに相
当する画像の空間周波数領域での歪み量を記述または補
正するための空間周波数情報を含む媒体特性情報を認識
する第1の認識手段と、前記第1の認識手段により認識
された媒体特性情報に基づいて、前記画像データに対し
て前記画像入力媒体に対する補正を実施する入力側画像
処理手段とを具備することを特徴とする。
【0026】また、請求項15記載の構成では、請求項
14記載のカラー画像処理装置において、デバイスイン
ディペンデント色信号を画像出力媒体の特性に依存する
画像データに対応するデバイス色信号に変換するための
色変換情報および前記画像出力媒体を通して得られる前
記画像データに相当する画像の空間周波数領域での歪み
量を記述または補正するための空間周波数情報を含む媒
体特性情報を認識する第2の認識手段と、前記第2の認
識手段により認識された媒体特性情報に基づいて、前記
画像データに対して前記画像出力媒体に対する補正を実
施する出力側画像処理手段とを具備することを特徴とす
る。
【0027】また、請求項16記載の構成では、カラー
画像処理方法において、画像入力媒体の特性に依存する
画像データに対応するデバイス色信号をデバイスインデ
ィペンデント色信号に変換するための色変換情報および
前記画像入力媒体を通して得られる前記画像データに相
当する画像の空間周波数領域での歪み量を記述または補
正するための空間周波数情報を含む媒体特性情報と、デ
バイスインディペンデント色信号を画像出力媒体の特性
に依存する画像データに対応するデバイス色信号に変換
するための色変換情報および前記画像出力媒体を通して
得られる前記画像データに相当する画像の空間周波数領
域での歪み量を記述または補正するための空間周波数情
報を含む媒体特性情報とを認識し、これら媒体特性情報
に基づいて、任意の画像入力媒体および任意の画像出力
媒体にて存在する可視化画像が各媒体間において視覚的
に略等価となるための画像処理スクリプトを生成し、前
記画像処理スクリプトに基づいて、前記画像データに対
して前記画像入力媒体に対する補正、前記画像出力媒体
に対する補正を順次実施することを特徴とする。
【0028】また、請求項17記載の構成では、請求項
16記載のカラー画像処理方法において、前記画像処理
スクリプトは、複数の画像出力媒体の間にて出力される
可視化画像が各画像出力媒体間において視覚的に略等価
となるように形成されることを特徴とする。
【0029】また、請求項18記載の構成では、請求項
12記載のカラー画像処理装置において、前記生成手段
により生成された画像処理スクリプトを前記画像データ
に付加する付加手段を具備することを特徴とする。
【0030】しかして、この発明によれば、第1の認識
手段は、画像入力媒体の特性に依存する画像データに対
応するデバイス色信号をデバイスインディペンデント色
信号に変換するための色変換情報および前記画像入力媒
体を通して得られる前記画像データに相当する画像の空
間周波数領域での歪み量を記述または補正するための空
間周波数情報を含む媒体特性情報を認識する。第2の認
識手段は、デバイスインディペンデント色信号を画像出
力媒体の特性に依存する画像データに対応するデバイス
色信号に変換するための色変換情報および前記画像出力
媒体を通して得られる前記画像データに相当する画像の
空間周波数領域での歪み量を記述または補正するための
空間周波数情報を含む媒体特性情報を認識する。生成手
段は、第1の認識手段により認識された媒体特性情報お
よび第2の認識手段により認識された媒体特性情報に基
づいて、画像入力媒体および画像出力媒体における画像
データの可視化画像を視覚的に略等価とするための画像
処理スクリプトを生成する。
【0031】また、画像処理手段は、生成手段により生
成された画像処理スクリプトに基づいて、画像データに
対し、画像入力媒体に対する補正、画像出力媒体に対す
る補正を順次実施する。したがって、画像データの画像
入力媒体および画像出力媒体に依存することなく、同一
の色情報および空間周波数情報を再現することが可能に
なる。また、画像入力媒体および画像出力媒体の特性の
影響がない画像データに対してユーザが画像調整を行う
ことにより得られる可視化画像と画像出力媒体における
画像データの可視化画像とを視覚的に略等価とするため
の画像処理スクリプトを生成することにより、ユーザが
入出力ルートを意識することなく予期した通りの色調整
および空間周波数調整を行うことが可能となる。
【0032】
【0033】
【0034】
【0035】
【0036】
【0037】
【0038】
【0039】
【0040】
【0041】
【0042】
【0043】
【0044】
【0045】
【発明の実施の形態】
<第1実施形態> A.実施形態の構成 A−1.カラー画像処理装置のブロック構成 次に図面を参照してこの発明の第1実施形態について説
明する。図1は本発明の第1実施形態によるカラー画像
処理装置の構成を示すブロック図である。
【0046】図において、1は、記憶部であり、入力装
置であるスキャナSCNから入力された画像データID
や、画像データIDに装置特性情報DIもしくは装置特
性情報DIを検索するためのポインタ情報を付加した画
像ファイルIFを記憶する画像記憶部1aと、入出力装
置の特性を記憶し、予め記憶されている装置特性情報D
Iをユーザの指示により検索する装置特性情報データベ
ース1bとから構成されている。ここで、画像データI
Dは、画素データと画素密度(解像度情報)と画像サイ
ズとから構成されている。
【0047】装置特性情報DIは、図23に示すよう
に、該情報がどの入力装置に対するものであるか、また
はどの出力装置に対するものであるかを示すそれぞれの
ポインタ情報(入力・出力Tag)、該情報が内部変換
部に対する入力情報に関するものであるか、出力情報に
関するものであるかを示すsrc/dstフラグ、空間
周波数処理と色処理の処理順序を決める処理順序フラ
グ、画像処理のための各種パラメータから構成されてい
る。
【0048】なお、scr/dstフラグは、装置特性
情報データベース1b内でsrcになっており、ユーザ
指示情報解釈部4からの制御信号S3による出力情報と
しての装置特性情報要求に対しては、装置特性情報デー
タベース1bによって該フラグがdstに書き変わった
状態の装置特性情報DIが出力される。
【0049】また、解像度情報項目がnullの場合に
は、該項目はさらに画像ファイル構造解析部5からの制
御信号S5により示される画素密度情報に書き換えられ
た状態で出力される。
【0050】また、処理順序フラグは、図25に示すよ
うに、空間周波数処理が先に行われる場合には「0」、
色処理が先に行われる場合には「1」である。該処理順
序フラグの値は、色処理の方向、つまり、デバイス・デ
ィペンデント色空間(D.D.色空間)、例えば、RG
B色空間から、デバイス・インディペンデント色空間
(D.I.色空間)、例えば、L***色空間への色
変換であるか、D.I.色空間からD.D.色空間への
色変換であるかと、空間周波数処理がD.D色空間上
か、D.I.色空間上で施されるかとの組み合わせによ
って一意に決まる。
【0051】上記RGBは、画像データを入力する入力
装置で取り扱われる信号形態の一例であり、L***
は、画像処理装置内で取り扱われる信号形態の一例であ
る。また、上記信号形態以外にも、カラープリンタで取
り扱われる信号形態の一例であるYMCK、さらに、こ
れ以外にもXYZ,YIQ、YES等がある。このう
ち、L***,XYZ,YIQ、YES等は、本発明
の請求項に記載されているところの「表色系の色座標に
対応する信号」に相当する。
【0052】ところで、請求項14に記載されてるとこ
ろの「入力手段により入力された画像データに画像入力
媒体および画像出力媒体の特性に依存しない形式で画像
調整を施すことにより得られる可視化画像」は、(1)実
際には出力されないが、理想的出力装置で可視化される
であろうユーザが表現したい画像、(2)ディスプレイC
RT,プリンタPRN等に実際に表示した画像、の両者
を意味する。
【0053】なお、上述した入出力装置は、同じ種類の
ものであっても、複数接続されている場合、例えば、異
なる装置特性を有する複数のスキャナSCN、異なる装
置特性を有する複数のディスプレイCRT、異なる装置
特性を有する複数のプリンタPRNが接続されている場
合も、当該カラー画像処理装置の使用形態に含まれる。
【0054】ユーザ指示情報解釈部4は、ユーザからの
指示情報UDに基づいて、記憶部1および後述する内部
変換部6の制御を行うとともに、該内部変換部6の画像
処理スクリプト生成部6aにユーザ画像調整指示情報U
Iを送出する。ここで、ユーザ指示情報UDとは、画像
データIDに対する画質変更、色変更、拡縮指示、入出
力装置(デバイス)指示等が含まれる。
【0055】したがって、ユーザ指示情報UDには、ユ
ーザ指示として、「堅く」、「青っぽく」、「明る
く」、「1/2倍」等の画像データに対する画像処理に
関する情報や、どの入力装置(スキャナSCN、記憶装
置等)から読み込んで、どの出力装置(プリンタPRN
やディスプレイCRT、記憶装置等)に出力するかを示
す情報が含まれる。
【0056】具体的には、ユーザ指示情報解釈部4は、
ユーザからの指示情報UDを解釈し、指示内容に従っ
て、各種制御信号を所定の各部に送出する。具体的に
は、画像を選択する情報であれば、画像記憶部1aから
画像データIDもしくは画像ファイルIFを取り出すた
めの制御信号S1を画像記憶部1aに送出する。
【0057】この制御信号S1は、画像データIDを取
り出すためにも使われ、その場合には、同時に装置特性
情報DIを検索するための制御信号S3を装置特性情報
データベース1bに送出する。また、出力デバイスを指
示する情報であれば、後述する画像処理スクリプトIS
の出力先を指定するための制御信号S2を後述する画像
処理スクリプト生成部6aに送出するとともに、出力装
置の装置特性情報DIを検索し、該装置特性情報のsr
c/dstフラグをdstに書き換えるための制御信号
S3を装置特性情報データベース1bに送出し、また、
画像データの出力先を指定するための制御信号S4を画
像変換部6bに送出する。
【0058】また、ユーザ指示情報解釈部4は、ユーザ
指示情報UDのうち、画像データの空間周波数特性に関
する指示を、空間周波数特性データベースを検索するこ
とにより、空間処理パラメータに変換する。同様に、色
変換に関する指示を、色変換パラメータデータベースを
検索することにより、色変換パラメータに変換し、ま
た、拡縮に関する指示を、拡縮情報として、所定のフォ
ーマットのユーザ画像調整指示情報UIとして画像処理
スクリプト生成部6aに送出する。
【0059】上記ユーザ画像調整指示情報UIは、ユー
ザが出した指示を実現するために、後述する画像処理ス
クリプト生成部6aにおいて画像処理スクリプトISを
生成するのに必要とされる各種パラメータであり、図2
に示すように、空間周波数変換用パラメータ群(LPF
1,LPF2,LUT1,LUT2)と、色変換用パラ
メータ群(MWA,LUT3,DLUT,LUT4)
と、拡縮情報とを各々1組とし、これを順次連結した形
態となっている(MWA:Matrix with Adder,LU
T:1次元 Look Up Table,DLUT:多次元 Look Up
Table)。
【0060】画像ファイル構造解析部5は、図示しない
ヘッダー分離部とヘッダー解析部と画像データ解析部と
から構成されており、ヘッダー分離部は、画像記憶部1
aから供給される情報が、画像ファイルIFであるか、
画像データIDであるかを判別し、該情報が画像ファイ
ルIFである場合には、画像データIDと装置特性情報
DI、もしくは装置特性情報DIを指し示すポインタ情
報とに分離する。
【0061】さらに、画像ファイル構造解析部5は、画
像データIDを画像データ解析部で解析して画素密度を
得た後に、画像変換部6bに出力し、ヘッダー解析部に
より上記画像データIDと分離された情報が装置特性情
報DIであるか、装置特性情報DIを指し示すポインタ
であるかを判別し、判定結果を先に得た画素密度ととも
に、制御信号S5として装置特性情報データベース1b
に送出する。
【0062】また、画像ファイル構造解析部5は、該情
報が画像データIDである場合には、画像データ解析部
で解析して画素密度を得た後に、画像データIDを画像
変換部6bに出力し、先に得た画素密度を制御信号S5
として装置特性情報データベース1bへ送出する。
【0063】内部変換部6は、入出力装置の装置特性情
報DIとユーザ画像調整指示情報UIとから画像処理ス
クリプトISを生成する画像処理スクリプト生成部6a
と、画像ファイル構造解析部5から供給される画像デー
タIDを上記画像処理スクリプトISに基づいて変換す
る画像変換部6bとから構成されている。なお、画像処
理スクリプト生成部6aおよび画像変換部6bのより詳
細な構成については後述する。
【0064】上記画像処理スクリプトISは、入出力装
置の特性に応じて画像変換部6bでの画像変換において
必要とされる各種パラメータであり、基本構成として
は、図3に示すように、入力装置の特性を補正するため
の先頭ブロック群と、出力装置での特性を補正するため
の最終ブロック群とから構成されている。
【0065】各ブロックは、画像変換部6bにおいて空
間周波数変換で用いられるパラメータ群(LPF1,L
PF2,LUT1,LUT2)と、画像変換部6bにお
いて色変換で用いられるパラメータ群(MWA,LUT
3,DLUT,LUT4)と、ヘッダ書換フラグと、拡
縮情報と、解像度情報とを1組としている。
【0066】なお、ユーザからの画像調整指示情報UI
がある場合には、上記先頭ブロック群と最終ブロック群
との間に、前述した図2に示すユーザ画像調整指示情報
UIから算出されるユーザ調整ブロック群が連結され、
最終的な画像処理スクリプトISとして送出される。
【0067】ユーザ調整ブロックも上記ブロックと同様
に、画像変換部6bにおいて、空間周波数変換で用いら
れるパラメータ群(LPF1,LPF2,LUT1,L
UT2)と、画像変換部6bにおいて色変換で用いられ
るパラメータ群(MWA,LUT3,DLUT,LUT
4)と、ヘッダ書換フラグと、拡縮情報と、解像度情報
とを1組としている。
【0068】スクリプトエンベッド部7は、画像データ
IDに画像処理スクリプトISを付加し、スクリプトエ
ンベッド画像データSIDを出力装置であるプリンタP
RNに出力する。装置特性情報付加部8は、画像データ
IDに装置特性情報DIを付加し、画像ファイルIFと
して画像記憶部1aに供給する。
【0069】A−2.画像処理スクリプト生成部6aの
構成 次に、上述した画像処理スクリプト生成部6aの構成に
ついて図4を参照して説明する。図において、ヘッダー
読み取り部20は、装置特性情報データベース1bから
供給される装置特性情報DIのsrc/dstフラグか
ら装置特性情報DIが入力情報に対するものか出力情報
に対するものかを判別し、どちらのものかに応じて、I
NPUTプロファイルバッファ22aもしくはOUTP
UTプロファイルバッファ22bに供給する。
【0070】画像調整指示解釈部21は、ユーザ指示情
報解釈部4から供給されるユーザ画像調整指示情報UI
を処理ブロック毎に順次解釈することにより、色再現特
性CI、空間周波数特性FI、拡縮率EIに関する情報
を取り出し、各々、色再現特性解釈部28、空間周波数
情報解釈部29、拡縮処理部30に供給する。
【0071】INPUTプロファイルバッファ22a、
OUTPUTプロファイルバッファ22bは、各々、装
置特性情報DIを順次保持した後、所定のタイミング
で、それぞれ入力装置用の特性情報データ解釈部23a
および出力装置用の特性情報データ解釈部23bに供給
する。
【0072】また、OUTPUTプロファイルバッファ
22bの装置特性情報DIは、src/dstフラグを
srcに設定された状態で、装置特性情報付加部8にも
供給される。特性情報データ解釈部23a,23bは、
各々、装置特性情報DIのフォーマットに従って、色再
現情報CI、空間周波数情報FI、処理順序フラグFお
よび解像度情報RIを取り出す。
【0073】そして、特性情報データ解釈部23a,2
3bは、色再現情報CIを色再現特性解釈部24,26
に供給し、空間周波数情報FIを空間周波数情報解釈部
25,27に供給し、処理順序フラグFをソータ32
a,32bに供給する。また、入力装置用の解像度情報
RIは、拡縮処理部30にも供給され、出力装置用の解
像度情報RIは、解像度変換率算出部31および補正D
F係数算出部32にも供給される。
【0074】上記色再現情報CIとは、デバイス色信号
(入出力装置の特性に依存する信号)からデバイスイン
ディペンデント色信号(入出力装置の特性に依存しない
信号)に変換するために必要な色変換情報、もしくは、
その逆変換情報、もしくは、デバイスインディペンデン
ト色信号からデバイスインディペンデント色信号への色
変換情報である。
【0075】次に、空間周波数情報FIとは、入出力装
置であるデバイスを通して得られる画像の空間周波数領
域での歪み量を記述する空間周波数伝達特性情報、ある
いは歪み量を補正するための空間周波数変換情報であ
り、本実施形態では、後者を採用している。また、解像
度情報RIとは、入出力装置であるデバイスの画素密度
情報あるいは再現可能な画像解像限界を表す解像度限界
情報であり、本実施形態では、前者を採用している。
【0076】次に、色再現特性解釈部24,26は、装
置特性情報データ解釈部23a,23bから供給される
色再現特性情報CIを、図24(a)に示すフォーマッ
トに変換し、パラメータP1,P2として、各々、ソー
タ32a,32bに供給する。同様に、色再現特性解釈
部28は、ユーザから指示されたユーザ画像調整指示情
報UIの色再現特性情報CIを、図24(a)に示すフ
ォーマットに変換し、パラメータP3として、各々、ソ
ータ32cに供給する。
【0077】上述した空間周波数情報解釈部25,27
は、各々、空間周波数情報FIから、入出力装置の特性
に応じて画像データIDの空間周波数特性を補正するた
めに、図24(b)に示すフォーマットに従って、パラ
メータP4,P5として、各々、ソータ32a,32b
に供給する。
【0078】また、空間周波数情報解釈部29は、ユー
ザ指示情報に基づく空間周波数情報FIを後述する拡縮
処理部30から供給される解像度情報を用いて処理対象
となる画像データの画素密度に対応した処理パラメータ
に変換し、図24(b)に示すフォーマットに従ったパ
ラメータP6としてソータ32cに供給する。
【0079】拡縮処理部30は、入力装置用の解像度と
拡縮率とにより算出した拡縮後の解像度を画像データI
Dの画素密度情報部に書き込むような指示を与えるスク
リプトP7を生成し、空間周波数情報解釈部29に供給
するとともに、ユーザ指示用のソータ32cに供給す
る。
【0080】また、解像度変換率算出部31は、拡縮処
理部30で得られた拡縮後の入力装置用の解像度と出力
装置用の解像度により解像度変換率を算出し、パラメー
タP8として補正DF係数算出部32と出力装置用のソ
ータ32bに供給する。補正DF係数算出部32は、解
像度変換により必然的に生じる画像の空間周波数領域で
の歪みを補正するためのDF係数を算出し、パラメータ
P9として出力装置用のソータ32bに供給する。な
お、補正DF係数算出部32の詳細について後述する。
【0081】ソータ32aは、入力装置側のパラメータ
P1,P4を並べ替えるものであり、上記処理順序フラ
グFが「1」の場合には、P1,P4、処理順序フラグ
Fが「0」の場合には、P4,P1の順に並べる。一
方、ソータ32bは、出力装置側のパラメータP2,P
5,P8,P9を並べ替えるものであり、上記順序フラ
グFが「1」の場合には、P8,P9,P2,P5、処
理順序フラグFが「0」の場合には、P8,P9,P
5,P2という順に並べる。また、ソータ32cは、ユ
ーザの指示に対して、供給されるパラメータP3,P
6,P7を指示の順序に従い順次並べる。
【0082】上記ソータ32a,32b,32cは、各
々、並べた処理パラメータブロックを適切な順番でバイ
ンド処理部33に送り込む。このとき、入力装置用のソ
ータ32a、ユーザ指示用のソータ32c、出力装置用
のソータ32bの順で送り込まれる。
【0083】バインド処理部33は、上述した順で書き
込まれたパラメータブロックを1つに結合し、画像処理
スクリプトISとして、セレクタ34に供給する。な
お、バインド処理部33は、画像処理スクリプトIS内
で、例えば、色変換部分が連続する場合には、1つの色
変換処理になるように処理パラメータブロックを結合
し、画像処理スクリプトISを簡略化することも可能で
ある。
【0084】セレクタ34は、ユーザ指示情報解釈部4
からの制御信号S2が示す出力先(スクリプトエンベッ
ド部7、画像変換部6b、ハードディスクHDのいずれ
か)に上記画像処理スクリプトISを送出する。なお、
出力先として、スクリプトエンベッド部7が選択された
場合には、予め保持しているnullスクリプトを同時
に画像変換部6bに送出する。
【0085】A−3.補正DF係数算出部32の構成 ここで、上述した補正DF係数算出部32の詳細な構成
について図5を参照して説明する。本発明では、解像度
変換により生ずる空間周波数特性の歪みを補正すること
を目的としている。そこで、本実施形態では、有限イン
パルス応答フィルタ(FIRF:Finite Impuls Respon
se Filter、本実施形態ではFIRFをDF(Digital F
ilter:デジタルフィルタ)と略す)を用いて空間周波
数特性を補正している。
【0086】図において、補正DF係数算出部32は、
マスクサイズ決定部40および空間周波数特性補正係数
算出部41から構成されている。マスクサイズ決定部4
0は、出力解像度(単位:dot/mm)を用いて、MS=i
nt(出力解像度[dot/mm]/2)×2+1、(但し、i
ntは少数以下切り捨てを表す)なる式でマスクサイズ
MSを算出する。
【0087】このサイズ決定法は、出力画像上での1m
mの領域をカバーするマスクで、ほぼ1lp/mmまでの周
波数帯域の制御を行うことを目的としている。本実施形
態では、マスクサイズMSが「17」を越えると、強制
的に「17」とするようにしている。これは、ハードウ
エア規模あるいはソフトウエアでの計算量からくる制約
であり、原理上、本質ではないが、実用上有効な処置で
ある。
【0088】空間周波数特性補正係数算出部41は、信
号判断部41a、縮小DF係数算出部41b、平滑化重
み係数算出部41cおよび拡大DF係数算出部41dか
ら構成されている。信号判断部41aは、解像度変換率
に基づいて、縮小DF係数算出部41bか拡大DF係数
算出部41dのどちらを用いるかを選択する。
【0089】解像度変換率P8が「1」以上の場合に
は、MS=1、DF係数=1の常数とし、上記MSとD
F係数とを図24(b)に示すフォーマットに従ったパ
ラメータP9に変換し、ソータ32bに送出する。これ
は、実質的に何もしないことであり、「NULL」に等
しい。補間等を用いた拡大時は、拡大前の画像の空間周
波数情報に加えて、高周波成分が増えるのみであり、空
間周波数特性の歪みを生ずることは、あまりないためで
ある。
【0090】解像度変換率情報P8が「1」より小さい
場合には、縮小DF係数算出部41bでは、平滑化重み
係数算出部41cによる平滑化重み係数を受け取り、縮
小時の平滑化によって生ずる空間周波数特性の歪み(M
TF特性)を算出し、さらに、その逆MTF特性を算出
する。
【0091】次に、解像度変換率から得られる解像度変
換後のナイキスト周波数で、逆特性値をゼロになるよう
に調整し、さらに、逆フーリエ変換を施し、前述したマ
スクサイズMSに基づいて、DF係数を算出する。しか
る後に、上記MSとDF係数を図24(b)に示すフォ
ーマットに従ったパラメータP9に変換し、ソータ32
bに送出する。
【0092】次に、解像度を変換する処理の一例とし
て、400dpi(約16dot/mm)から200d
pi(約8dot/mm)に解像度を変換する場合につ
いて説明する。図6には、400dpiの画素位置
(1,1)、(1,2)、(2,1)、(2,2)の4
画素と、200dpiの1画素(図では実線の正方形)
との対応関係を示しており、図7には、解像度変換時の
平滑化重み係数を示している。
【0093】また、図8は、それに伴う解像度変換時の
MTF特性および補正MTF特性を示している。補正M
TF特性は、基本的には、解像度変換時のMTF特性の
逆数であり、変換後のナイキスト周波数(4lp/m
m)の3/4、すなわち、3lp/mmより4lp/m
mに向かって、ゼロにしている。出力DF係数は、補正
MTF特性の逆フーリエ変換により算出される。
【0094】また、上述した平滑化重み係数算出部41
cについて説明を加えると、平滑化重み係数は、実際の
画像処理の解像度変換に伴う縮小方式に依存して決定す
るべきものである。したがって、本発明による装置内部
で実際に解像度変換する場合には、平滑化重み係数は自
明であるが、他の画像処理装置で行う場合には、予め、
縮小処理による空間周波数特性の歪みを把握しておくこ
とが望ましい。
【0095】A−4.画像変換部6bの構成 次に、上述した画像変換部6bの構成について図9を参
照して説明する。図において、画像変換部6bは、シー
ケンスコントロール部50、空間処理部51、色処理部
52、拡縮処理部53、解像度変換処理部54およびセ
レクタ55から構成されている。
【0096】シーケンスコントロール部50は、画像処
理スクリプトISを受け取ると、該画像処理スクリプト
ISの記述内容に基づいて、それを空間処理部用パラメ
ータPa、色処理部用パラメータPb、拡縮処理部用パ
ラメータPc、解像度変換処理部用パラメータPdのい
ずれかと、後述する処理部(空間処理部51、色処理部
52、拡縮処理部53、解像度変換処理部54)のいず
れに対するものであるかを示す処理部識別子Fa,F
b,Fc,Fdとに変換し、それぞれ図10に示すFI
FOに保持する。なお、画像処理スクリプトISが「n
ull」の場合には、画像データIDは、直接、セレク
タ55に送られる。また、FIFOは、保持するデータ
が空になると、空であることを示す空信号を(内部的
に)セレクタ55に供給する。
【0097】シーケンスコントロール部50は、画像デ
ータIDが入力されると、FIFOが空になるまで、図
10に示すFIFOから1つずつ処理パラメータと処理
部識別子とを取り出し、処理部識別子によって記述され
る処理部(後述する空間処理部51、色処理部52、拡
縮処理部53、解像度変換処理部54のいずれか)に画
像データIDと対応する処理パラメータとを送出する。
【0098】また、シーケンスコントロール部50は、
画像データIDと処理パラメータとを対応する処理部に
送出すると同時に、セレクタ55に出力先を示す出力先
選択信号OSを送出する。出力先選択信号OSは、デフ
ォルトでは、シーケンスコントロール部50を選択する
信号であるが、FIFOから空信号が供給されると、ユ
ーザ指示情報解釈部4からの制御信号S4を用いるよう
になっている。
【0099】空間処理部51は、処理パラメータPaに
基づいて、画像データIDに対してシャープネス変換な
どの空間処理を行う。色処理部52は、処理パラメータ
Pbに基づいて、画像データIDに対して色変換を行
う。次に、拡縮処理部53は、処理パラメータPcに基
づいて、画像データIDに対して拡縮を行う。解像度変
換処理部54は、処理パラメータPdに基づいて、画像
データIDに対して解像度変換を行う。各処理部で処理
された画像データIDは、セレクタ55に供給される。
【0100】セレクタ55は、上記処理部のいずれかで
処理された画像データIDを、上記シーケンスコントロ
ール部50から供給される出力先選択信号OSに基づい
て、所定の出力先(装置特性情報付加部8、CRT、ス
クリプトエンベッド部7、シーケンスコントロール部5
0のいずれか)に送出する。
【0101】A−5.空間処理部51の構成 次に、上述した空間処理部51の構成について図11を
参照して説明する。図において、空間処理部51は、パ
ラメータ解釈部60およびDF基本モジュール61から
構成されている。パラメータ解釈部60は、空間処理部
用パラメータPaを解釈し、DF基本モジュール61に
画像データIDと処理パラメータPa1,Pa2,Pa
3,Pa4を送出する。DF基本モジュール61は、画
像データIDに対して、空間処理を行うものであり、エ
ッジ除去部64、DC成分抽出部65、減算部66、増
幅率調整部67および加算部68から構成されている。
【0102】A−6.DF61の構成 ここで、エッジ除去部64は、入力信号Aと図12に示
すエッジ除去フィルタ係数とのコンボリューション演算
によりエッジ情報の空間周波数成分が除去された平滑化
信号Bを生成し、減算部66および加算部68に供給す
る。減算部66は、入力信号Aと平滑化信号Bとの減算
処理によりエッジ信号Cを生成し、増幅率調整部67に
供給する。
【0103】DC成分抽出部65は、入力信号Aと図1
3に示すDC成分抽出フィルタ係数とのコンボリューシ
ョン演算によりDC成分のみが抽出されたDC信号Dを
生成し、増幅率調整部67に供給する。増幅率調整部6
7は、エッジ信号Cの増幅調整によりエッジ調整信号E
を生成し、加算部68に供給する。加算部68は、平滑
化信号Bとエッジ調整信号Eとを加算し、最終出力Fを
生成し、次段の(図9に示す)セレクタ55に供給す
る。
【0104】ここで、増幅率調整部67の詳細な構成を
図14を参照して説明する。増幅率調整部67は、DC
信号Dを倍率に変換するLUT67aと、エッジ信号C
をその強度に応じて減衰または増幅し、エッジ情報へ変
換するLUT67bと、上記エッジ情報に上記倍率を乗
算してエッジ調整信号Eに変換する乗算器67cとから
構成されている。ここで、LUT67aは、図15に示
す特性を有しており、LUT67bは、図16に示す特
性を有している。上述したDF基本モジュール61に対
する処理パラメータPa1,Pa2,Pa3,Pa4
は、上述したごとく、入出力装置の空間周波数伝達特性
を補正処理するためのものであるか、解像度変換処理に
伴う空間周波数特性の歪みを補正処理するためのもので
あるか、もしくはユーザからの画像調整指示情報UIに
基づくものである。
【0105】ここで、該処理パラメータPa1,Pa
2,Pa3,Pa4が入出力装置の空間周波数伝達特性
を補正処理するためのものである場合には、該処理パラ
メータPa1,Pa2,Pa3,Pa4は、予め装置特
性情報DIに記述されているものであり、該処理パラメ
ータPa1,Pa2,Pa3,Pa4の算出法は、以下
の通りである。
【0106】(1)基準となる入力DC成分値DC0
入力コントラスト値AC0を規定し、0.5lp/mmからナ
イキスト周波数までのチャートの出力コントラスト値A
1を実測する。 (2)増幅率調整部67での基準増幅率をG0、エッジ
除去部64での各空間周波数の伝達率をT0とすると、 T0=(G0−AC0/AC1)/(G0−1) となるようにエッジ除去部64のデジタルフィルタを設
計すればよい。ここでは、例えば、基準増幅率をG0
5とし、T0=(5−AC0/AC1)/4となるように
デジタルフィルタを設計し、その係数をPa1とする。
【0107】(3)上記(2)で設計したデジタルフィ
ルタと同サイズの単純平滑化フィルタ(各項が等しく和
が1)を設計し、その係数をPa2とする。 (4)LUT67aの入力信号をD,出力信号をDOUT
とすると、DOUT=5(=G0)となるようLUT67a
を設計し、その係数をPa3とする。また、LUT67
bの入力信号をC、出力信号をCOUTとすると、COUT
CとなるようLUT67bを設計し、その係数をPa4
とする。
【0108】(5)入出力機器の周波数伝達特性にピー
クがあれば、その周波数を、単調であればナイキスト周
波数の1/2の周波数を基準周波数とし、基準周波数で
任意入力コントラスト値AC(入力DC成分値は基準値
DC0)であるチャートの、出力コントラスト値ACOUT
を実測する。この時、上記(2)、(3)、(4)で求
めた処理パラメータPa1,Pa2,Pa3,Pa4を
用いて画像処理を行う。
【0109】(6)実測される出力コントラスト値AC
OUTが入力コントラスト値ACと等しくなるよう、LU
T67bの係数Pa4を調整する。 (7)次に、基準周波数で任意入力DC成分値DC(入
力コントラスト値は基準値AC0)であるチャートの、
出力コントラスト値ACOUTを実測する。この時、上記
(2)、(3)、(4)で求めた処理パラメータPa
1,Pa2,Pa3および上記(6)で求めた処理パラ
メータPa4を用いて画像処理を行う。 (8)実測される出力コントラスト値ACOUTが入力コ
ントラスト値ACと等しくなるよう、LUT67aの係
数Pa3を調整する。
【0110】このような調整機構は、線形系である光学
の場合には、MTFの概念で捉えれば不要であるが、一
般に、プリンタなどの周波数応答には適用できない。例
えば、同じ空間周波数の信号に対して、図17に示すよ
うに、入力のAC成分が全く同じでもDC成分が違うと
応答が異なる。また、図18(a)〜(c)に示すよう
に、DC成分が同じでも、AC成分の振幅が違うと応答
が異なる。なお、小振幅の入力に対しては、増幅、中振
幅の入力に対しては、ほぼ同じ、大振幅の入力に対して
は減衰となる。上述した本実施例による空間周波数変換
方式は、これらの非線形応答特性を補正あるいは制御す
る場合に非常に有効である。
【0111】また、該処理パラメータPa1,Pa2,
Pa3,Pa4が上述したごとく、解像度変換処理に伴
う空間周波数特性の歪みを補正処理するためのもである
か、もしくはユーザからの画像調整指示情報UIに基づ
くものである場合には、DF基本モジュール61では、
単純な線形フィルタ処理を実施すればよい場合が多く、
その場合には、所望の空間周波数伝達特性を有するデジ
タルフィルタを設計し、その係数をPa1とし、Pa
2,Pa3,Pa4をゼロにセットする。
【0112】A−7.色処理部52の構成 次に、上述した色処理部52のより詳細な構成について
図19を参照して説明する。図において、色処理部52
は、パラメータ解釈部70および色変換基本モジュール
71から構成されている。パラメータ解釈部70は、色
処理部用パラメータPbを解釈し、色変換基本モジュー
ル71に画像データIDと各部に対応した処理パラメー
タPb(Pb1,Pb2,Pb3,Pb4)を送出する。色
変換基本モジュール71は、ICCの規定するプロファ
イルフォーマットの中のLUT8typeによる構成を
とり、具体的には、Matrix71a、LUT71
b、DLUT71cおよびLUT71dから構成され、
画像データIDに対して色変換を行う。
【0113】B.実施形態の動作 次に、本実施形態の動作を説明する。以下に動作例を上
げて本実施形態によるカラー画像処理装置の動作を説明
する。
【0114】動作例として、ユーザが「画像ファイルI
Faを青っぽくし、シャープネスを上げる調整を加えて
ディスプレイに表示する」という指示を出した場合にお
けるカラー画像処理装置の動作を説明する。ここで、図
20から図22は、上述したカラー画像処理装置の動作
例を示すフローチャートである。
【0115】上記ユーザからの指示情報UDは、ユーザ
指示情報解釈部4に送出される。ユーザ指示情報解釈部
4では、ユーザから指示情報UDが、「選択したファイ
ルは画像ファイルIFaである」という指示情報と、ユ
ーザの調整は、「青っぽくし、シャープネスを上げるこ
と」という指示情報と、「出力装置はディスプレイであ
る」という指示情報に分離される。
【0116】次に、ユーザ指示情報解釈部4は、ステッ
プSa1において、上記指示情報「選択したファイルは
画像ファイルIFaである」に従って、画像ファイルI
Faを取り出すための制御信号S1を記憶部1aへ送出
する。また、ユーザ指示情報解釈部4は、ステップSa
2で、記憶部1の装置特性情報データベース1bに、デ
ィスプレイCRTの装置特性情報DIdを出力情報とし
て検索するための制御信号S3を送出し、ステップSa
3で、内部変換部6の画像変換部6bに、画像データI
Daの出力先としてディスプレイCRTを選択するため
の制御信号S4を送出する。
【0117】次に、ユーザ指示情報解釈部4は、ステッ
プSa4で、画像処理スクリプトISaの出力先が画像
変換部6bであることを示す制御信号S2を画像処理ス
クリプト生成部6aに送出するとともに、ステップSa
5で、内部の色変換パラメータデータベースから「青っ
ぽくする」に対応する色変換パラメータを取り出すとと
もに、内部の空間周波数特性データベースから「シャー
プネスを上げる」に対応する空間処理パラメータを取り
出し、該色変換パラメータと該空間処理パラメータと
を、図2に示すユーザ画像調整指示情報UIの形式に変
換し、画像処理スクリプト生成部6aに送出する。
【0118】記憶部1の画像記憶部1aでは、ステップ
Sa6で、ユーザ指示情報解釈部4からの制御信号S1
に基づいて、画像ファイルIFaを読み出して画像ファ
イル構造解析部5に送出する。また、装置特性情報デー
タベース1bでは、ステップSa7で、出力装置として
選択されたディスプレイCRTの装置特性情報である装
置特性情報DIdを該情報のsrc/dstフラグ項目
がdstを示す状態に変換し、該情報の解像度情報項目
の値が「null」でないことを判定し、内部変換部6
の画像処理スクリプト生成部6aに供給する。また、画
像変換部6bでは、ステップSa8で、制御信号S4に
基づいて、出力先をディスプレイCRTに設定する。
【0119】次に、画像ファイル構造解析部5では、ス
テップSa9で、ヘッダー分離部によって、記憶部1か
ら供給される情報が画像ファイルIFaであることが判
定され、該画像ファイルIFaを、ヘッダー部と画像デ
ータ部DIaとに分離する。ここでは、ヘッダー部は装
置特性情報DIもしくは装置特性情報DIを指し示すポ
インタ情報*DIを表すものとする。
【0120】次に、ステップSa10で、画像ファイル
構造解析部5で分離した画像データIDaを解析して、
画素密度情報を求め、ヘッダー解析部へ送るとともに、
該画像データIDaを内部変換部6の画像変換部6bに
送出する。次に、ステップSa11で、ヘッダー解析部
によって該ヘッダー部がポインタ情報であるかどうかを
判定し、ポインタ情報であることを判定結果と先に得た
画素密度情報とから制御信号S5を生成し、該ヘッダー
部と該制御信号S5とを装置特性情報データベース1b
に送出する。次に、装置特性情報データベース1bは、
ステップSa12で、該制御信号S5と該ポインタ情報
*DIsとから、入力情報としての装置特性情報DIs
を画像処理スクリプト生成部6aに送出する。
【0121】一方、画像処理スクリプト生成部6aで
は、ステップSa13において、ユーザ指示情報解釈部
4から供給される制御信号S2(出力装置選択信号)に
従って、出力先を画像変換部6bに設定する。次いで、
ステップSa14で、画像処理スクリプトISa(入力
デバイス補正+「青っぽくする」+「シャープネスを上
げる」+CRT出力補正)を生成し、ステップSa15
で、上記画像処理スクリプトISaを出力先に設定され
た画像変換部6bに送出する。
【0122】次に、ステップSa16で、画像変換部6
bにおいて、上記画像処理スクリプトISaに記述され
ているパラメータに従って、空間処理部51、色処理部
52、拡縮処理部53、解像度変換処理部54で、画像
データIDaに対して画像処理を施すことにより、入力
装置に対する補正、ユーザ指示による補正(「青っぽく
する」+「シャープネスを上げる」)、出力装置である
ディスプレイCRTに対する補正を順次実施する。最後
にステップSa17で画像変換部6bが、画像処理を施
した最終的な画像データIDaをディスプレイCRTに
送出し、表示させる。
【0123】<第2実施形態> A.実施形態の構成 A−1.ハードウエア構成 次に、本発明の第2実施形態のハードウエア構成につい
て説明する。図26において301は記憶装置であり、
半導体メモリと、ハードディスク等の補助記憶装置とか
ら構成されている。302はCPUであり、記憶装置3
01に記憶されたプログラムに基づいて、各種の処理を
行う。
【0124】303はキーボードやマウス等から成る入
力装置であり、ユーザは該入力装置300を介して操作
指示を行う。304は画像入力装置群であり、複写機、
スキャナ、CD−ROMドライバ等から構成されてい
る。305は画像出力装置群であり、複写機、プリン
タ、ディスプレイCRT等によって構成されている。3
06はネットワークインターフェースであり、ネットを
通して画像データ、スクリプト等がやりとりされる。
【0125】A−2.ソフトウエア構成 次に、本実施形態のソフトウエア構成を図27を参照し
説明する。本実施形態のソフトウエアは、別個のプロセ
スにおいて動作する複数のプログラムから構成されてい
る。これらのプログラムは、ユーザ管理層101、命令
生成層102、画像処理層103と、プロファイル管理
部104とに大別される。
【0126】ユーザ管理層101は、主としてユーザの
操作を管理するプロセス群によって構成される。また、
画像処理層103はプリミティブな画像処理命令を合成
したり、プリミティブな画像処理を実行するプロセス群
によって構成される。
【0127】また、命令生成層102は、ユーザ管理層
101より供給された情報に基づいて、画像処理層10
3のプロセス群に対する命令を生成する。プロファイル
管理部104は、命令生成層102におけるプロファイ
ルの管理を行う。なお、これら各層の詳細は動作ととも
に後述する。
【0128】B.実施形態の動作 B.1.オリジナルの画像データの指定とプレビュー 以下、本実施形態における動作を説明する。まず、本実
施形態の動作が開始されると、上述した各プロセス群が
起動される。このうち、操作管理部101aを除くプロ
セスは、待機状態になっている。そして、操作管理部1
01aは、ユーザからの指示を待ち受けることになる。
【0129】ここで、ユーザがなんらかの指示を行う
と、図28に示すプログラムが起動される。図において
処理がステップSP1に進むと、ユーザの指示の内容が
解釈される。ここで、ユーザの指示は、処理対象となる
画像ファイルの指定、画像調整指示、または調整後の画
像等の出力指示のうち何れかに大別できる。
【0130】B.1.1.オリジナルの画像データの指
定 ここで、処理対象となる画像ファイルがユーザによって
指示された場合は、処理はステップSP2に進む。ここ
では、指定された画像ファイルがオープンされ、画像デ
ータと、ICCプロファイルとが取得される。次に、処
理がステップSP3に進むと、取得された画像データ
は、画像管理部101bに転送される。
【0131】次に、処理がステップSP4に進むと、上
記ICCプロファイルがプロファイル保持部101cに
格納される。次に、処理がステップSP5に進むと、操
作管理部101aからプロファイル保持部101cに対
して内部画像の解像度情報(内部画像解像度情報)が問
い合わされ、これに対してプロファイル保持部101c
は操作管理部101aに対して該解像度情報を通知す
る。
【0132】ここで、「内部画像」とは、内部処理のた
めに用いられる画像データをいう。内部画像は、例え
ば、オリジナルの画像データをデバイスインデペンデン
トな形式に変換し、ディスプレイCRTに表示可能なサ
イズに変形したものとすると好適である。勿論、内部画
像のサイズや形式等は、用途に応じて種々のものを採用
することができる。
【0133】この内部画像の解像度情報は、プロファイ
ル保持部101cにおいて管理されているため、操作管
理部101aからプロファイル保持部101cに対して
問い合わされたのである。次に、処理がステップSP6
に進むと、内部画像作成制御信号、内部画像解像度情
報、画像データ、およびICCプロファイルがプロファ
イル関連命令生成部102cに対して供給される。
【0134】ここで、内部画像作成制御信号とは、「内
部画像を作成せよ」という趣旨のコマンドである。次
に、処理がステップSP7に進むと、プロファイル関連
命令生成部102cから内部画像が返されたか否かが判
定され、内部画像が返されるまで同処理が繰り返され
る。
【0135】B.1.2.内部画像の生成 さて、命令生成制御部102aにおいては何らかの制御
信号が供給されるまで処理が待機している。上述した内
部画像作成制御信号等(内部画像作成制御信号、内部画
像解像度情報、画像データおよびICCプロファイル)
が命令生成制御部102aに供給されると、命令生成制
御部102aにあっては図31に示すプログラムが起動
される。
【0136】図において処理がステップSP101に進
むと、制御信号の種類が判定され、その結果に応じて処
理が分岐される。上記動作にあっては、制御信号は内部
画像作成制御信号であるから、処理はステップSP10
2に進む。ここでは、図32に示すサブルーチンが呼び
出される。
【0137】図32において処理がステップSP121
に進むと、ソースICCプロファイルが獲得される。こ
こで、「ソースICCプロファイル」とは、変換元の画
像データのICCプロファイルを指す。また、「デステ
ィネーションICCプロファイル」とは、変換先の画像
データのICCプロファイルを指す。
【0138】ここでは、オリジナルの画像データを内部
画像に変換しようとしているため、「ソースICCプロ
ファイル」はオリジナルの画像データのICCプロファ
イル」になる。次に、処理がステップSP122に進む
と、内部画像解像度情報が獲得される。
【0139】次に、処理がステップSP123に進む
と、内部画像解像度情報に基づいて、デスティネーショ
ンICCプロファイルすなわち内部画像のICCプロフ
ァイルが作成される。内部画像は所定の解像度を有する
ため、このICCプロファイルには、解像度情報が含ま
れる。しかし、内部画像はシステムの内部でのみ使用す
る形式であるため、「デバイスの色情報」や「デバイス
の解像度情報」等の項目はヌルデータにされる。
【0140】次に、処理がステップSP124に進む
と、図37に示すサブルーチンが呼び出される。図にお
いて処理がステップSP171に進むと、ソースICC
プロファイルは存在するか否かが判定される。ソースI
CCプロファイルは先にステップSP121において獲
得されているから、ここでは「YES」と判定され、処
理はステップSP172に進む。
【0141】ここでは、ソースICCプロファイルおよ
びパラメータ抽出依頼制御信号がプロファイル関連命令
生成部102cに供給される。ここに、パラメータ抽出
依頼制御信号とは、「特定のパラメータ(ここではソー
ス補正情報およびソース解像度情報)を特定のICCプ
ロファイル(ここではソースICCプロファイル)から
抽出せよ」という旨の信号である。
【0142】次に、処理がステップSP173に進む
と、プロファイル関連命令生成部102cからソース補
正情報およびソース解像度情報が返されるまで処理が待
機する。一方、プロファイル関連命令生成部102cに
おいては、ソースICCプロファイルおよびパラメータ
抽出依頼制御信号が供給されると、図42に示すプログ
ラムが起動される。
【0143】図において処理がステップSP251に進
むと、供給された制御信号の種類が判定される。この例
ではパラメータ抽出依頼制御信号が供給されているか
ら、処理はステップSP252に進む。ここでは、IC
Cプロファイルおよびパラメータ抽出依頼制御信号がプ
ロファイル管理部104に供給される。そして、処理が
ステップSP253に進むと、パラメータがプロファイ
ル管理部104から返されるまで、処理が待機する。
【0144】これらICCプロファイルおよびパラメー
タ抽出依頼制御信号がプロファイル管理部104に供給
されると、プロファイル管理部104にあっては、図4
6に示すプログラムが起動される。図において処理がス
テップSP301に進むと、供給された制御信号の種類
が判定される。ここでは、供給された制御信号は、パラ
メータ抽出依頼制御信号であるから、処理はステップS
P302に進む。
【0145】ステップSP302においては、ICCプ
ロファイルの特定領域の中からパラメータ(ここでは、
ソース補正情報およびソース解像度情報)が読み出され
る。次に、処理がステップSP303に進むと、この読
み出されたパラメータがプロファイル関連命令生成部1
02cに供給される。これにより、プロファイル関連命
令生成部102c(図42)においては処理がステップ
SP254に進み、この供給されたパラメータがさらに
命令生成制御部102aに供給される。
【0146】さて、命令生成制御部102aにおいて
は、ソース補正情報およびソース解像度情報が供給され
るまで処理はステップSP174で待機していたが、上
記ステップSP254によってこれらが供給されたた
め、処理はステップSP174に進む。ここでは、供給
されたソース補正情報およびソース解像度情報が調整キ
ューに追加される。
【0147】ここに、調整キューとは、各種の画像デー
タに対して施すべき処理を記憶するFIFOバッファで
ある。すなわち、ここで追加されたソース補正情報およ
びソース解像度情報に基づいて、後にソース画像データ
(ここではオリジナルの画像データ)に対して調整処理
が施されることになる(詳細は後述する)。
【0148】次に、処理がステップSP175に進む
と、ユーザ調整リストは存在するか否かが判定される。
ここに、ユーザ調整リストとは、例えば「青っぽく」す
る等、ユーザによって指定された調整内容を列挙したリ
ストである。ここでは、オリジナルの画像データを内部
画像に変換しようとしているため、ユーザによる調整は
特に行われない。すなわち、ユーザ調整リストは存在し
ないため「NO」と判定され、処理はステップSP17
7に進む。
【0149】ステップSP177においては、デスティ
ネーションICCプロファイル(ここでは内部画像のI
CCプロファイル)は存在するか否かが判定される。上
述したように、先にステップSP123においては、か
かるデスティネーションICCプロファイルとして、解
像度情報以外はヌルデータであるICCプロファイルが
作成されている。従って、ここでは「YES」と判定さ
れ、処理はステップSP178に進む。
【0150】ステップSP178においては、該デステ
ィネーションICCプロファイルと、パラメータ抽出依
頼制御信号とがプロファイル関連命令生成部102cに
供給される。従って、先にステップSP172が実行さ
れた場合と同様に、プロファイル関連命令生成部102
cにおいてはステップSP251〜SP254(図4
2)の処理が実行され、プロファイル管理部104にお
いてはステップSP301〜SP303が実行される。
【0151】そして、命令生成制御部102aにおいて
は処理はステップSP179に進み、デスティネーショ
ン補正情報、およびデスティネーション解像度情報が供
給されるまで処理が待機する。そして、これらの情報が
供給されると、処理はステップSP180に進み、これ
ら供給された情報が調整キューに追加される。
【0152】次に、処理がステップSP181に進む
と、スクリプト作成依頼制御信号と、調整キュー(ここ
ではステップSP174およびSP180において追加
された調整キュー)とが画像処理命令生成部102bに
供給される。ここに、スクリプト作成依頼制御信号と
は、「調整キューに基づいてスクリプトを作成せよ」と
いう旨の信号である。次に、処理がステップSP182
に進むと、該調整キューに基づくスクリプトが画像処理
命令生成部102bより供給されるまで、処理が待機す
る。
【0153】さて、画像処理命令生成部102bにおい
ては何らかの制御信号が供給されるまで処理が待機して
いる。上述したスクリプト作成依頼制御信号および調整
キューが供給されると、画像処理命令生成部102bに
おいて図39に示すプログラムが起動される。図におい
て処理がステップSP201に進むと、供給された制御
信号の種類が判定される。ここでは、スクリプト作成依
頼制御信号が供給されたのであるから、処理はステップ
SP204に進み、図41に示すサブルーチンが呼び出
される。
【0154】図41において処理がステップSP221
に進むと、上記調整キューからスクリプトが生成され
る。その詳細を図47を参照して説明する。図47は調
整キュー200の構成を示すものであり、図において調
整キュー200はソース補正情報・解像度情報部201
と、ユーザ調整リスト部202と、デスティネーション
補正情報・解像度情報部203とにより構成されてい
る。
【0155】ソースおよびデスティネーション補正情報
・解像度情報部202,203は、第1実施形態におけ
る装置特性情報DI(図23参照)からsrc/dst
フラグと、入力・出力Tagを取り除いたものと同様の
内容を有している。これらソースおよびデスティネーシ
ョン補正情報・解像度情報部201,203に含まれる
パラメータは、それ自体が実行可能なスクリプトである
から、特に変換処理を行う必要はない。
【0156】すなわち、実質的に変換が必要なものは、
ユーザ調整リスト部202のみである。ここでは、オリ
ジナルの画像データを内部画像に変換しようとしている
ため、ユーザ調整リストは存在しない。それゆえ実質的
な変換処理は行われず、ソースおよびデスティネーショ
ン補正情報・解像度情報部201,203の内容がその
ままスクリプトになる。
【0157】次に、処理がステップSP222に進む
と、生成されたスクリプトと、命令合成依頼制御信号と
が処理制御部103aに供給される。ここに、命令合成
依頼制御信号とは、「スクリプトの中で合成できるもの
が存在すれば合成せよ」という旨の信号である。次に、
処理がステップSP223に進むと、合成されたスクリ
プトが処理制御部103aから供給されるまで、処理が
待機する。
【0158】さて、処理制御部103aにあっては、何
らかの制御信号が供給されるまで処理が待機している。
上述した命令合成依頼制御信号およびスクリプトが供給
されると、処理制御部103aにおいて図43に示すプ
ログラムが起動される。図において処理がステップSP
261に進むと、供給された制御信号の種類が判定され
る。
【0159】ここで、処理制御部103aに供給される
制御信号は、「画像処理要求」と「画像処理命令合成要
求」とに大別され、上述した命令合成依頼制御信号は後
者に属する。従って、処理はステップSP265に進
み、スクリプトと、画像処理命令合成依頼制御信号とが
画像処理命令合成部103cに供給される。
【0160】この場合において、画像処理命令合成依頼
制御信号は、上記命令合成依頼制御信号と同様の意味
(可能であればスクリプトを合成)である。次に、処理
がステップSP266に進むと、合成されたスクリプト
が画像処理命令合成部103cより返されるまで処理が
待機する。
【0161】さて、画像処理命令合成部103cにあっ
ては、何らかの制御信号が供給されるまで処理が待機し
ている。上述した画像処理命令合成依頼制御信号および
スクリプトが供給されると、画像処理命令合成部103
cにおいて図45に示すプログラムが起動される。図に
おいて処理がステップSP281に進むと、所定のバッ
ファと、FIFO2の内容が空にされる。
【0162】次に、処理がステップSP282に進む
と、先に供給されたスクリプトが命令単位に分割されて
FIFO1に格納される。次に、処理がステップSP2
83に進むと、FIFO1から先頭の命令が取出され、
命令の種類が判定される。すなわち、命令の中には色変
換で用いられるもの(MWA,LUT3,DLUT,L
UT4のパラメータを含むもの、以下「色処理命令」と
いう)とそれ以外のものとが存在するため、当該命令が
色処理命令であるか否かが判定されるのである。
【0163】先頭の命令が色処理命令であれば、処理は
ステップSP284に進む。ここでは、バッファが空で
あるか否かが判定される。バッファはステップSP28
1において空にされているから、ここでは「YES」と
判定され処理はステップSP285に進み、該先頭の命
令がバッファに登録される。次に、処理がステップSP
292に進むと、FIFO1が空であるか否かが判定さ
れる。
【0164】2番目以降の命令が存在すれば、ここで
「NO」と判定され、処理はステップSP283に戻
る。従って、同ステップにおいて2番目の命令がFIF
O1から読み出され、その種類が判定される。ここで、
2番目の命令も色処理命令であれば、処理はステップS
P284に進む。この場合は、先頭の命令が既にバッフ
ァに登録されているからバッファは空ではない。
【0165】従って、ここで「NO」と判定され、処理
はステップSP286に進む。ステップSP286にお
いては、バッファの内容(すなわち先頭の命令)からM
WA,LUT3,DLUT,LUT4が取り出され、か
つ、FIFO1から新たに読み出された命令(2番目の
命令)のMWA’,LUT3’,DLUT’,LUT
4’が取り出される。
【0166】次に、処理がステップSP287に進む
と、DLUT,LUT4,MWA’およびLUT3’が
合成され、DLUT”が作成される。次に、処理がステ
ップSP288に進むと、MWA,LUT3,DLU
T”,LUT4’が1つの色処理命令として、バッファ
に登録される。
【0167】以後、同様にして、色処理命令が続く限り
ステップSP286〜SP288の処理が実行される。
これにより、FIFO1から新たな色処理命令が読み出
される毎に、その内容は既にバッファに登録されている
命令と合成され、バッファ内の命令が逐次更新されてゆ
くことになる。しかる後にFIFO1から色処理命令以
外の命令が読み出されると、処理はステップSP289
に進み、バッファは空であるか否かが判定される。
【0168】バッファ内に色処理命令が存在すれば、
「NO」と判定され、処理はステップSP290に進
む。ここでは、バッファの内容がFIFO2に登録さ
れ、バッファの内容が空にされる。そして、処理がステ
ップSP291に進むと、最後に読み出された命令(色
処理命令以外の命令)がFIFO2に登録される。
【0169】なお、色処理命令以外の命令が複数続いた
場合は、最初にステップSP290が実行された際にバ
ッファは空にされるから、以降は各命令に対してステッ
プSP289、SP291が実行され、バッファは操作
されないことになる。やがてFIFO1が空になった後
に処理がステップSP292に進むと、ここで「YE
S」と判定され処理がステップSP293に進む。
【0170】そして、FIFO2の内容が処理制御部1
03aに返され、画像処理命令合成部103cは再び待
機状態になる。なお、上述した処理の概念を図50(a)
に示しておく。図において、合成前の命令は「MWA−
1,LUT3−1,DLUT−1,LUT4−1,MW
A−2,LUT3−2,DLUT−2,LUT4−2」
の順で構成されている。
【0171】これらの命令のうち3番目〜7番目の部分
である「DLUT−1,LUT4−1,MWA−2,L
UT3−2,DLUT−2」が「DLUT−3」という
新たな命令に合成されるのである。これにより、合成後
の命令も、ICCプロファイルの形式(図19参照)を
保持することができる。なお、これらの命令に基づいて
実際に色処理が行われる場合は、図50(c)に示すよう
に2段階の色変換処理が行われる。その際、MWA,L
UT3およびLUT4はスルーの状態に設定されること
になる。
【0172】さて、図43に戻り、処理制御部103a
にあっては、ステップSP266にて処理が待機してい
たが、画像処理命令合成部103cによって合成された
スクリプトが返されると、処理はステップSP267に
進む。ここでは、画像処理命令生成部102bに対し
て、該スクリプトが返されることになる。そして、かか
る処理が終了すると、画像処理命令合成部103cは再
び待機状態になる。
【0173】また、図41において、画像処理命令生成
部102bはステップSP223で待機していた。ここ
で、スクリプトが返されると、処理は図39のステップ
SP205に進み、命令生成制御部102aにスクリプ
トが返される。これにより、画像処理命令生成部102
bも再び待機状態になる。
【0174】同様に、図37において、命令生成制御部
102aもステップSP182で待機していたため、こ
こで「YES」と判定され、図32のプログラムに処理
が戻る。以上詳述したように、ステップSP121〜S
P124の処理により、オリジナルの画像データを内部
画像に変換するために必要なスクリプトが得られた。
【0175】次に、処理がステップSP125に進む
と、図38に示すサブルーチンが呼び出され、上記スク
リプトに基づいて実際の画像変換処理が行われる。以
下、その詳細を説明する。同図において処理がステップ
SP191に進むと、スクリプト、画像データ(ここで
はオリジナルの画像データ)および画像変換依頼制御信
号が画像処理命令生成部102bに送られる。
【0176】ここに、画像変換依頼制御信号とは、「与
えられたスクリプトに基づいて画像データを変換せよ」
という旨の信号である。そして、処理がステップSP1
92に進むと、変換後の画像データが返されたか否かが
判定され、「YES」と判定されるまで処理が待機す
る。
【0177】一方、画像処理命令生成部102bにおい
ては、図39に示すプログラムが再び起動され、ステッ
プSP201において制御信号の種類が判定される。上
記画像変換依頼制御信号は画像変換命令であるから、処
理はステップSP202に進み、図40に示すサブルー
チンが呼び出される。
【0178】図40において処理がステップSP211
に進むと、スクリプト、画像データ(オリジナルの画像
データ)および画像変換依頼制御信号が処理制御部10
3aに送られる。そして、処理がステップSP212に
進むと、変換後の画像データが処理制御部103aより
返されたか否かが判定され、「YES」と判定されるま
で処理が待機する。
【0179】画像変換依頼制御信号が供給されたことに
より、処理制御部103aにあっては再び図43に示す
プログラムが起動される。上述した画像変換依頼制御信
号は、処理制御部103aの中では「画像処理要求」に
分類されている。従って、ステップSP261を介し
て、処理はステップSP262に進む。ここでは、スク
リプト、画像データおよび画像処理依頼制御信号が画像
処理部103bに供給される。
【0180】なお、ここで画像処理依頼制御信号とは、
「与えられたスクリプトに基づいて画像処理を行え」と
いう旨の信号である。次に、処理がステップSP263
に進むと、処理後の画像データが画像処理部103bよ
り返されたか否かが判定され、「YES」と判定される
まで処理が待機する。
【0181】この画像処理依頼制御信号が供給されたこ
とにより、画像処理部103bにおいては、図44に示
すプログラムが起動される。図において処理がステップ
SP271に進むと、スクリプトが命令単位に分割され
てFIFOに格納される。次に、処理がステップSP2
72に進むと、FIFOから先頭の命令が取出され、命
令の種類が判定される。
【0182】上述したように、命令の中には色変換で用
いられる色処理命令と、それ以外のものとが存在する。
ステップSP272にあっては、後者がさらに細分化さ
れ、エッジ強調等のフィルタリング処理を指令する空間
処理命令と、画像データの拡大・縮小処理を指令する拡
縮処理命令と、解像度の変換を指令する解像度変換命令
とに分類される。
【0183】次に、ステップSP273〜SP276に
おいては、判定された種類に応じて対応する処理部に画
像データと命令とが送信される。すなわち、画像処理部
103bの中には画像処理部103b本体とは別のプロ
セスで起動される処理部(色処理部、空間処理部、拡縮
処理部および解像度変換部)が設けられており、実際の
画像処理はこれら各処理部において実行されるのであ
る。ここで、各処理の具体的な内容は、画像処理におけ
る周知の技術を用いることができる。
【0184】なお、ここではオリジナルの画像データを
内部画像に変換しようとしているため、スクリプトの中
に色処理命令は含まれていない。従って、空間処理部、
拡縮処理部または解像度変換部のうち何れかが実行され
ることになる。
【0185】次に、処理がステップSP277に進む
と、何れかの処理部から画像データが返されるまで処理
が待機する。そして、処理後の画像データが返される
と、処理はステップSP278に進み、FIFOが空で
あるか否かが判定される。ここで「NO」と判定される
と、処理はステップSP272に進み、次の命令がFI
FOから取り出される。
【0186】以後、FIFOが空になるまでステップS
P272〜SP278の処理が繰り返され、各命令に対
応する処理が実行される。そして、FIFOが空になる
と処理はステップSP279に進み、処理の結果として
得られた画像データすなわち内部画像が処理制御部10
3aに返される。以上の処理が終了すると、画像処理部
103bは再び待機状態になる。
【0187】さて、処理制御部103aにおいては、ス
テップSP263において処理が待機していたが、上記
内部画像が返されたことにより、処理はステップSP2
64に進む。ここでは、該内部画像が画像処理命令生成
部102bに返される。そして、以上の処理が終了する
と、処理制御部103aは再び待機状態になる。
【0188】また、画像処理命令生成部102bにおい
ては、ステップSP212(図40)において処理が待
機していたが、上記内部画像が返されたことにより、処
理は図39のルーチンに戻る。そして、処理がステップ
SP203に進むと、この内部画像が命令生成制御部1
02aに渡される。そして、以上の処理が終了すると、
画像処理命令生成部102bは再び待機状態になる。
【0189】同様に、命令生成制御部102aにおいて
は、ステップSP192(図38)において処理が待機
していたが、上記内部画像が返されたことにより、処理
は図32のルーチン(ステップSP124)を介して図
31のルーチン(ステップSP103)に進む。ここで
は、返された内部画像がユーザ管理層101に送られ
る。そして、以上の処理が終了すると、命令生成制御部
102aは再び待機状態になる。
【0190】さて、ユーザ管理層101においては、内
部画像が返されるまでステップSP7(図28)におい
て処理が待機していた。上記内部画像が返されると、こ
こで処理はステップSP8に進み、内部画像が画像管理
部101bに転送され保管される。このように、ユーザ
管理層101においてステップSP1〜8の処理が実行
されると、関連するプロセスが逐次実行される。これに
より、オリジナルの画像データが内部画像に変換され画
像管理部101bに保管されるのである。
【0191】B.1.3.内部画像の表示 次に、処理がステップSP9に進むと、得られた内部画
像のプレビューを行うべく(ディスプレイCRTに表示
すべく)、図29に示すサブルーチンが呼び出される。
図において処理がステップSP31に進むと、画像管理
部101bより内部画像が読み出される。次に、処理が
ステップSP32に進むと、CRTプロファイル(表示
に用いられるディスプレイCRTのプロファイル)がプ
ロファイル保持部101cから読み出される。
【0192】次に、処理がステップSP33に進むと、
プレビュー作成依頼制御信号と、内部画像と、CRTプ
ロファイルと、内部画像の解像度情報とが命令生成制御
部102aに送られる。ここに、プレビュー作成依頼制
御信号とは、「内部画像、その解像度情報およびCRT
プロファイル」に基づいて、プレビュー画像データ(プ
レビュー用の画像データ)を生成せよ」という旨の信号
である。
【0193】次に、処理がステップSP34に進むと、
プレビュー画像データが命令生成制御部102aから返
されるまで処理が待機する。一方、命令生成制御部10
2aにおいては、再び図31に示すプログラムが起動さ
れる。今回供給された制御信号はプレビュー作成依頼制
御信号であるから、ステップSP101を介して処理は
ステップSP104に進み、図33に示すサブルーチン
が呼び出される。
【0194】図において処理がステップSP101に進
むと、制御信号の種類が判定され、その結果に応じて処
理が分岐される。上記動作にあっては、制御信号は内部
画像作成制御信号であるから、処理はステップSP10
2に進む。ここでは、図32に示すサブルーチンが呼び
出される。
【0195】図33において処理がステップSP131
に進むと、ディスプレイCRTのICCプロファイル
が、デスティネーションICCプロファイルとして獲得
される。次に、処理がステップSP132に進むと、図
37に示すサブルーチンが再び起動される。
【0196】図において処理がステップSP171に進
むと、ソースICCプロファイルは存在するか否かが判
定される。ここで「ソース」は内部画像であり、そのI
CCプロファイルとして、解像度情報以外はヌルデータ
であるICCプロファイルが既に作成されている(図3
2のステップSP123)。
【0197】従って、ここでは「YES」と判定され、
ステップSP172〜174の処理が実行される。かか
る処理は内部画像の生成時における処理と同様である。
すなわち、上記ICCプロファイルの中からソース補正
情報と、ソース解像度情報(ここではヌルデータにな
る)とが抽出され、その内容が調整キューに加えられ
る。
【0198】さて、ここで行おうとしている処理(内部
画像をプレビュー用の画像データに変換する)において
はユーザ調整リストは関係しない。従って、次にステッ
プSP175において「NO」と判定され、処理はステ
ップSP177に進む。ここで、デスティネーション
(すなわちディスプレイCRTの)ICCプロファイル
は存在するから「YES」と判定され、ステップSP1
78〜180の処理が実行される。
【0199】すなわち、ディスプレイCRTの補正情報
と、解像度情報とが抽出され、その内容が調整キューに
加えられる。そして、内部画像生成時と同様に、ステッ
プSP181,182の処理が実行されると、内部画像
をプレビュー用のデータに変更するために必要なスクリ
プトが、画像処理命令生成部102bから返されること
になる。
【0200】このように、スクリプトが得られると、図
33のプログラムに処理が戻る。そして、処理がステッ
プSP133に進むと、上記スクリプトに基づいて、画
像変換処理が行われる。すなわち、画像処理命令生成部
102b等によって、プレビュー用の画像データが作成
され、命令生成制御部102aに返されることになる。
【0201】そして、図31に戻り、処理がステップS
P105に進むと、プレビュー用の画像データがユーザ
管理層101に供給される。ユーザ管理層101におい
ては、ステップSP34(図29)において処理が待機
していたが、ここで「YES」と判定され処理はステッ
プSP35に進む。この結果、プレビュー画面がディス
プレイCRTに表示されることになる。そして、以上の
処理が終了すると、操作管理部101aを除いて、ユー
ザ管理層101も待機状態になる。
【0202】B.2.画像調整指示 ユーザは、プレビュー表示された画像を見て、例えば、
「青っぽくする」、「シャープネスを上げる」等の操作
を行うことになる。操作管理部101aにおいてかかる
指示が解釈されると、ユーザ管理層101において再び
図28のプログラムが起動される。かかる操作は画像調
整指示であるから、ステップSP1を介して処理はステ
ップSP11に進む。
【0203】ここでは、ユーザによって指示された調整
内容が操作管理部101aにおいて保持される。これ
は、調整前の状態に戻すような操作(アンドゥ)を容易
に行うためである。次に、処理がステップSP12に進
むと、かかる調整指示内容に基づいて、「ユーザ調整リ
スト」と称されるものが作成される。これは、調整すべ
き項目と、その調整量とを併記してなるリストであり、
例えば「明るく・強度2」、「青っぽく・強度1」、…
…のような形式で記述される。
【0204】次に、処理がステップSP13に進むと、
プロファイル保持部101cより内部画像解像度情報が
取得される。次に、処理がステップSP14に進むと、
ユーザ調整依頼制御信号、内部画像解像度情報、内部画
像およびユーザ調整リストが命令生成制御部102aに
供給される。
【0205】ここで、ユーザ調整依頼制御信号とは、
「ユーザ調整リストの内容に基づいて内部画像を変換せ
よ」という旨の制御信号である。次に、処理がステップ
SP7に進むと、変換後の内部画像が返されるまで処理
が待機する。
【0206】かかる制御信号が供給されると、命令生成
制御部102aにおいては、ステップSP101を介し
て処理がステップSP106に進み、図34に示すサブ
ルーチンが呼び出される。図において処理がステップS
P141に進むと、ユーザ調整リストが獲得される。次
に、処理がステップSP142に進むと、先にステップ
SP123で説明したのと同様の処理により、内部画像
解像度情報に基づいてデスティネーションICCプロフ
ァイルが作成される。
【0207】すなわち、ユーザ調整は内部画像に対して
行われるため、ソース、デスティネーション共に内部画
像になるのである。次に、処理がステップSP143に
進むと、図37に示すサブルーチンが呼び出される。こ
のユーザ調整動作においてはソースICCプロファイル
すなわち内部画像のICCプロファイルは存在するか
ら、ステップSP171〜SP174の処理が行われ、
ソース補正情報とソース解像度情報とが調整キューに加
えられる。
【0208】さらに、ここではユーザ調整リストが作成
されているため、ステップSP175において「YE
S」と判定され、処理がステップSP176に進む。こ
こでは、ユーザ調整リストの内容が調整キューに追加さ
れる。さらに、ここでは、デスティネーションICCプ
ロファイルも存在するため、ステップSP177〜18
0の処理が行われ、デスティネーション補正情報と、デ
スティネーション解像度情報とが調整キューに追加され
る。
【0209】次に、処理がステップSP181に進む
と、スクリプト作成依頼制御信号と、調整キュー(ここ
ではステップSP174、SP176およびSP180
において追加された調整キュー)とが画像処理命令生成
部102bに供給される。次に、処理がステップSP1
82に進むと、該調整キューに基づくスクリプトが画像
処理命令生成部102bより供給されるまで、処理が待
機する。
【0210】さて、上記スクリプト作成依頼制御信号が
供給されることにより、画像処理命令生成部102bに
おいては図39に示すプログラムが再び起動され、ステ
ップSP201を介して処理はステップSP204に進
み、図41に示すサブルーチンが再度呼び出される。
【0211】図41において処理がステップSP221
に進むと、上記調整キューからスクリプトが生成され
る。その詳細を再び図47を参照して説明する。上述し
たように、ソースおよびデスティネーション補正情報・
解像度情報部201,203の内容は、そのままスクリ
プトの内容に他ならない。
【0212】また、本実施形態においては、ユーザ調整
リストにおける調整内容(例えば「明るく」)と、その
強度とに対応してテーブル値やフィルタ係数が予め記憶
されている。そして、このテーブル値やフィルタ係数に
基づいて、スクリプトを生成してゆくのである。
【0213】ここで、幾つかの例を挙げて、ユーザ調整
リスト部202の内容に対応して如何なるスクリプトが
生成されるかを説明しておく。まず、ユーザ調整リスト
部202の内容が「明るく・強度2」であった場合を想
定する。「明るく」とは、L*成分を変化させることに
他ならないため、図48(a)に示すようなテーブルが参
照され、そのうち「明るく(2)」に示すテーブル値が読
み出される。
【0214】そして、他の色調整が行われないのであれ
ば、a*およびb*に対してはスルーのテーブルを用いる
ことになる。そうすると、「明るく・強度2」という調
整内容に対しては、図48(b)〜(d)に示すテーブルに
基づいて、入力信号のL***成分を変化させればよ
いことになる。すなわち、かかるルックアップテーブル
(第1実施形態におけるLUT3に対応するルックアッ
プテーブル)に基づいて入力信号を調整する旨のスクリ
プトが生成されるのである。
【0215】次に、ユーザ調整リスト部202の内容が
「シャープに・強度1」であった場合を想定する。かか
る場合、図49(a)に示すような先鋭度強調基本フィル
タ特性に対応するフィルタ係数が最初に読み出される。
次に、内部画像の解像度情報に応じて、マスクサイズが
決定される。
【0216】このマスクサイズは、先鋭度の違いが肉眼
ではっきり認識できる程度の物理長(例えば0.5mm
以上)に対応するドット数である。例えば、内部画像の
解像度情報が「300dpi」(=1dot/0.08
47mm)であれば、0.5mm(5.9ドット)以上
で最小の奇数画素数、すなわち「7」ドットがマスクサ
イズに設定される。
【0217】次に、フィルタ係数の関数がこのマスクサ
イズのドット毎に分割され、分割された各区間の平均値
が重み付け係数に設定される。図4(c)に示すようにマ
スクサイズが「7」である場合は、各区間に対応する重
み付け係数は「−0.07397」,「−0.2373
3」,「0.06021」,「0.20218」,「0.
06021」,「−0.23733」および「−0.0
7397」になる。
【0218】なお、マスクサイズが「9」、「11」で
ある場合の関数の分割状態を同図(d)、(e)に示す。以
上のようにして重み付け係数が求められると、各係数に
強度が乗算され、その結果がフィルタ係数(第1実施形
態における図24(b)のLPF1のフィルタに対応する
フィルタの係数)に設定される。上記例においては強度
は「1」であるから、重み付け係数がそのままフィルタ
係数に設定される。換言すれば、かかるフィルタ係数を
以って画像調整を行うようなスクリプトが生成されるの
である。
【0219】以上のように、各調整内容に対してスクリ
プトが生成されると、図41において処理はステップS
P222に進み、生成されたスクリプトと、命令合成依
頼制御信号とが処理制御部103aに供給される。次
に、処理がステップSP223に進むと、合成されたス
クリプトが処理制御部103aから供給されるまで、処
理が待機する。
【0220】さて、上記命令合成依頼制御信号が供給さ
れたことにより、処理制御部103aにおいては図43
に示すプログラムが再び起動され、ステップSP261
〜SP267の処理が行われる。また、これに伴って、
画像処理命令合成部103cにあっては図45に示すプ
ログラムが再び起動される。これにより、可能な場合
は、複数のスクリプトが合成されることになる。
【0221】次に、合成されたスクリプトが返される
と、図41に示すサブルーチンの処理は終了し、処理は
図39のステップSP205に進む。ここでは、合成後
のスクリプトが命令生成制御部102aに渡され、画像
処理命令生成部102bは再び待機状態になる。
【0222】命令生成制御部102aの処理は、ステッ
プSP182(図37参照)において待機していたた
め、ここで「YES」と判定され、処理は図34のプロ
グラムに戻り、さらにステップSP144に進む。ここ
では、生成されたスクリプトに基づいて画像変換処理が
行われる。なお、かかる処理の内容は、ステップSP1
25において説明したものと同様である。
【0223】次に、図31に戻り、処理がステップSP
107に進むと、ユーザ調整リストに基づいて変換され
た内部画像がユーザ管理層101に返される。以上の処
理が終了すると、命令生成制御部102aは再び待機状
態になる。
【0224】ユーザ管理層101においては、変換後の
内部画像が返されると、ステップSP8,9の処理が行
われる。この結果、変換後の内部画像に係るプレビュー
画面がディスプレイCRTに表示されることになる。そ
して、以上の処理が終了すると、操作管理部101aを
除いて、ユーザ管理層101も待機状態になる。
【0225】B.3.出力指示(スクリプトエンベッド
を行う場合) 本実施形態において画像調整の結果を出力する方法とし
ては、第1実施形態と同様に、スクリプトエンベッドを
行う方法と行わない方法とがある。最初に前者の方法が
指定された場合の処理を説明する。ユーザが前者の方法
によって画像出力すべき旨を指定すると、図28におい
て、ステップSP1を介して処理はステップSP21に
進む。
【0226】ここでは、先に操作管理部101aに保持
された調整内容(ステップSP11参照)が読み出さ
れ、これに基づいてユーザ調整リストが作成される。次
に、処理がステップSP22に進むと、図30に示すサ
ブルーチンが起動される。図において処理がステップS
P41に進むと、先にステップSP4で保持されていた
オリジナルの画像データのICCプロファイルが取得さ
れる。
【0227】次に、プロファイル保持部101cより、
出力デバイスのICCプロファイルが取得される。次
に、処理がステップSP43に進むと、上述した出力方
法のうち何れが指定されたかに応じて処理が分岐され
る。ここでは、スクリプトエンベッドを行う方法が指定
されているため、処理はステップSP48に進む。
【0228】ステップSP48においては、エンベッド
依頼制御信号と、画像付随プロファイル(オリジナルの
画像データに対するICCプロファイル)と、出力デバ
イスのICCプロファイルと、ユーザ調整リストとが命
令生成制御部102aに送られる。次に、処理がステッ
プSP49に進むと、オリジナルの画像データに結合す
べきICCプロファイルが返されるまで処理が待機す
る。
【0229】上記エンベッド依頼制御信号が供給される
と、命令生成制御部102aにおいては、ステップSP
101を介して処理がステップSP110に進み、図3
6に示すサブルーチンが呼び出される。図において処理
がステップSP161に進むと、デスティネーションの
指定が行われるか否かが判定される。
【0230】ここで、デスティネーションの指定が行わ
れる場合は、処理はステップSP161に進み、出力デ
バイスのデスティネーションICCプロファイルが取得
される。一方、デスティネーションの指定が行われない
場合は、ステップSP162はスキップされる。
【0231】次に、処理がステップSP163に進む
と、ソースICCプロファイルすなわち画像付随プロフ
ァイルが獲得される。次に、処理がステップSP164
に進むと、ユーザ調整リストが獲得される。次に、処理
がステップSP165に進むと、図37に示すサブルー
チンが呼び出される。
【0232】すなわち、画像付随プロファイルと、ユー
ザ調整リストと、(デスティネーションの指定が行われ
る場合は)デスティネーションICCプロファイルとに
基づいて、スクリプトが生成される。次に、処理がステ
ップSP166に進むと、生成されたスクリプトと、I
CCプロファイルと、スクリプトエンベッド依頼制御信
号とがプロファイル関連命令生成部102cに送られ
る。
【0233】そして、処理がステップSP167に進む
と、プロファイル関連命令生成部102cからICCプ
ロファイルが返されるまで処理が待機する。一方、プロ
ファイル関連命令生成部102cにあっては、スクリプ
トエンベッド依頼制御信号が供給されると、図42に示
すプログラムが起動され、ステップSP251を介して
処理はステップSP255に進む。
【0234】ここでは、供給されたソースおよびデステ
ィネーションICCプロファイルと、スクリプトと、ス
クリプトエンベッド依頼制御信号とがプロファイル管理
部104に供給される。次に、処理がステップSP25
6に進むと、プロファイル管理部104からICCプロ
ファイルが返されるまで処理が待機する。
【0235】一方、プロファイル管理部104において
は、上記スクリプトエンベッド依頼制御信号が供給され
ると、図46に示すプログラムが再び起動され、同図に
おいてステップSP301を介して処理はステップSP
304に進む。ここでは、ICCプロファイルの特定領
域に上記スクリプトが書き込まれる。すなわち、新たな
ICCプロファイルが生成される。
【0236】この新たなICCプロファイルは、上述し
たソースICCプロファイルと、ユーザ調整リストと、
デスティネーションICCプロファイルの内容とを全て
網羅したものになる。次に、処理がステップSP305
に進むと、この新たなICCプロファイルがプロファイ
ル関連命令生成部102cに返される。そして、以上の
処理が終了すると、プロファイル管理部104は再び待
機状態になる。
【0237】一方、プロファイル関連命令生成部102
cにおいては、該ICCプロファイルが返されたことに
より、処理はステップSP257に進む。ここでは、該
ICCプロファイルが命令生成制御部102aに返さ
れ、プロファイル関連命令生成部102cは再び待機状
態になる。
【0238】ここで、命令生成制御部102aにあって
は、図36のサブルーチンが実行中であり、処理がステ
ップSP167で待機していた。従って、ICCプロフ
ァイルが返されることによって本サブルーチンの処理は
終了し、処理は図31のステップSP111に進む。こ
こでは、返されたICCプロファイルがさらにユーザ管
理層101に渡される。そして、以上の処理が終了する
と、命令生成制御部102aは再び待機状態になる。
【0239】ここで、ユーザ管理層101にあっては、
図30のサブルーチンが実行中であり、ステップSP4
9で処理が待機していた。従って、ICCプロファイル
が返されることにより処理はステップSP50に進む。
ここでは、オリジナルの画像データが画像管理部101
bより取得される。
【0240】次に、処理がステップSP51に進むと、
この画像データとICCプロファイルとが結合される。
そして、処理がステップSP52に進むと、このICC
プロファイルのエンベッドされた画像データが、指定さ
れた出力先に供給される。以上により、図30のサブル
ーチンの処理は終了し、図28のプログラムに処理が戻
る。そして、操作管理部101aを除いてユーザ管理層
101は再び待機状態になる。
【0241】B.4.出力指示(スクリプトエンベッド
を行わない場合) 次に、スクリプトエンベッドを行わない方法が採られた
場合の動作を説明する。かかる方法によって画像出力す
べき旨をユーザが指定すると、図28において、ステッ
プSP1を介して処理はステップSP21に進む。
【0242】ここでは、先に操作管理部101aに保持
された調整内容(ステップSP11参照)が読み出さ
れ、これに基づいてユーザ調整リストが作成される。次
に、処理がステップSP22に進むと、図30に示すサ
ブルーチンが起動される。図においてステップSP4
1、SP42の処理が行われると、オリジナルの画像デ
ータのICCプロファイルと、出力デバイスのICCプ
ロファイルとが順次取得される。
【0243】次に、処理がステップSP43に進むと、
上述した出力方法のうち何れが指定されたかに応じて処
理が分岐される。ここでは、スクリプトエンベッドを行
わない方法が指定されているため、処理はステップSP
44に進む。
【0244】ステップSP44においては、画像管理部
101bよりオリジナルの画像データが取得される。次
に、処理がステップSP45に進むと、出力用画像変換
依頼信号と、オリジナルの画像データと、その画像付随
プロファイルと、出力デバイスのICCプロファイル
と、ユーザ調整リストとが命令生成制御部102aに送
られる。
【0245】次に、処理がステップSP46に進むと、
変換後の画像データが返されるまで処理が待機する。上
記出力用画像変換依頼信号が供給されると、命令生成制
御部102aにおいては、ステップSP101を介して
処理がステップSP108に進み、図35に示すサブル
ーチンが呼び出される。
【0246】図35においてステップSP151〜SP
153の処理が行われると、ソースICCプロファイル
すなわち画像付随プロファイルと、ユーザ調整リスト
と、指定された出力デバイスのデスティネーションIC
Cプロファイルとが順次取得される。
【0247】次に、処理がステップSP154に進む
と、図37に示すサブルーチンが呼び出される。すなわ
ち、画像付随プロファイルと、ユーザ調整リストと、デ
スティネーションICCプロファイルとに基づいて、ス
クリプトが生成される。
【0248】次に、処理がステップSP155に進む
と、図38に示すサブルーチンが再び呼び出され、上記
スクリプトに基づいて実際の画像変換処理が行われる。
すなわち、上述した各種の処理と同様に、オリジナルの
画像データに対してスクリプトに基づいて変換処理が施
され、その結果である出力画像が得られることになる。
【0249】次に、図31に戻り、処理がステップSP
109に進むと、この出力画像がユーザ管理層101に
返される。これにより、ユーザ管理層101(図30)
においては、処理がステップSP47に進み、得られた
画像データ(出力画像)が指定された出力デバイスに送
出される。以上により、図30のサブルーチンの処理は
終了し、図28のプログラムに処理が戻る。そして、操
作管理部101aを除いてユーザ管理層101は再び待
機状態になる。
【0250】<変形例>本発明は上述した実施形態に限
定されるものではなく、以下のように種々の変形が可能
である。 (1)上述した実施形態において、出力装置の1つである
プリンタPRNとしては、周知の電子写真法により記録
用紙上にトナー像(Y,M,C,K)を形成するプリン
タや、熱転写方式、インクジェット方式、昇華方式等の
カラー画像を出力する装置であれば、印刷方式に限定さ
れるものではない。また、入力装置としては、スキャナ
に限定されることなく、他の画像処理装置(コンピュー
タ)でもよく、直接接続された端末やネットワーク上に
接続された端末であってもよい。
【0251】(2)第2実施形態においては、図50(a)
に示すように各命令が合成されたが、同図(b)に示すよ
うに合成してもよい。同図(b)において合成前の命令
は、同図(a)と同様に、「MWA−1,LUT3−1,
DLUT−1,LUT4−1,MWA−2,LUT3−
2,DLUT−2,LUT4−2」の順で構成されてい
る。
【0252】但し、同図(b)の方式では、これらの命令
全体が「DLUT−3」という新たな命令に合成され
る。この結果、合成後の命令をICCプロファイルの形
式に合わせるために、MWA,LUT3,およびLUT
4にはスルーの入出力特性が設定されることになる。
【0253】(3)上記各実施形態においては、スクリプ
トエンベッドを行う場合に、入力デバイスのソースIC
Cプロファイルおよび出力デバイスのデスティネーショ
ンICCプロファイルの双方に基づいて、エンベッドす
べきスクリプトが生成された。しかし、必ずしも入力デ
バイスおよび出力デバイスの双方を加味する必要はな
く、何れか一方とユーザ調整リストとに基づいて、エン
ベッドすべきスクリプトを生成してもよい。
【0254】
【発明の効果】以上、説明したように、この発明によれ
ば、画像入力媒体および画像出力媒体における色再現情
報および空間周波数情報からなる媒体特性情報を認識
し、前記媒体特性情報を用いて、任意の画像入力媒体お
よび任意の画像出力媒体にて存在する可視化画像が各媒
体間において視覚的に略等価となるための画像処理スク
リプトを形成し、前記画像処理スクリプトに基づいて画
像データに対して色再現処理および空間周波数特性変換
処理を施すようにしたので、画像データの入出力ルート
や入出力装置に依存することなく、色情報および空間情
報を同一に再現することができるとともに、ユーザは色
調整および空間周波数調整を指示することができるとい
う利点が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態によるカラー画像処理
装置の構成を示すブロック図である。
【図2】 第1実施形態によるカラー画像処理装置のユ
ーザ画像調整指示情報の構成を示す概念図である。
【図3】 第1実施形態によるカラー画像処理装置の画
像処理スクリプトの構成を示す概念図である。
【図4】 第1実施形態によるカラー画像処理装置の画
像処理スクリプト生成部の構成を示すブロック図であ
る。
【図5】 第1実施形態によるカラー画像処理装置の補
正DF係数算出部の構成を示すブロック図である。
【図6】 第1実施形態によるカラー画像処理装置での
解像度を変換する処理の一例を示す模式図である。
【図7】 第1実施形態によるカラー画像処理装置での
解像度変換時の平滑化重み係数を示す概念図である。
【図8】 第1実施形態によるカラー画像処理装置での
変換前のMTF特性と変換後のMTF特性と補正MTF
特性を示す概念図である。
【図9】 第1実施形態によるカラー画像処理装置の画
像変換部の構成を示すブロック図である。
【図10】 第1実施形態によるカラー画像処理装置の
画像変換部のFIFOよる動作を説明するための概念図
である。
【図11】 第1実施形態によるカラー画像処理装置の
空間処理部におけるDFの構成を示すブロック図であ
る。
【図12】 第1実施形態によるカラー画像処理装置の
DFで用いるエッジ除去フィルタ係数を示す概念図であ
る。
【図13】 第1実施形態によるカラー画像処理装置の
DFで用いるDC成分抽出フィルタ係数を示す概念図で
ある。
【図14】 第1実施形態によるカラー画像処理装置の
DFにおける増幅率調整部の構成を示すブロック図であ
る。
【図15】 第1実施形態によるカラー画像処理装置の
DFにおける増幅率調整部のLUT67aの特性を示す
概念図である。
【図16】 第1実施形態によるカラー画像処理装置の
DFにおける増幅率調整部のLUT67bの特性を示す
概念図である。
【図17】 第1実施形態によるカラー画像処理装置の
DFにおける増幅率調整部での調整機構を説明するため
の概念図である。
【図18】 第1実施形態によるカラー画像処理装置の
DFにおける増幅率調整部での調整機構を説明するため
の概念図である。
【図19】 第1実施形態によるカラー画像処理装置の
色処理部の構成を示すブロック図である。
【図20】 第1実施形態によるカラー画像処理装置の
動作例を示すフローチャートである。
【図21】 第1実施形態によるカラー画像処理装置の
動作例を示すフローチャートである。
【図22】 第1実施形態によるカラー画像処理装置の
動作例を示すフローチャートである。
【図23】 第1実施形態によるカラー画像処理装置の
装置特性情報の構成を示す概念図である。
【図24】 第1実施形態によるカラー画像処理装置の
色再現情報CIと空間周波数情報FIの構成を示す概念
図である。
【図25】 第1実施形態によるカラー画像処理装置の
処理順序フラグと色処理・空間処理との関係を説明する
図である。
【図26】 本発明の第2実施形態によるカラー画像処
理装置のハードウエア構成を示すブロック図である。
【図27】 本発明の第2実施形態によるカラー画像処
理装置のソフトウエア構成を示すブロック図である。
【図28】 ユーザ管理層101におけるメインルーチ
ンのフローチャートである。
【図29】 ユーザ管理層101におけるサブルーチン
のフローチャートである。
【図30】 ユーザ管理層101におけるサブルーチン
のフローチャートである。
【図31】 命令生成制御部102aにおけるメインル
ーチンのフローチャートである。
【図32】 命令生成制御部102aにおけるサブルー
チンのフローチャートである。
【図33】 命令生成制御部102aにおけるサブルー
チンのフローチャートである。
【図34】 命令生成制御部102aにおけるサブルー
チンのフローチャートである。
【図35】 命令生成制御部102aにおけるサブルー
チンのフローチャートである。
【図36】 命令生成制御部102aにおけるサブルー
チンのフローチャートである。
【図37】 命令生成制御部102aにおけるサブルー
チンのフローチャートである。
【図38】 命令生成制御部102aにおけるサブルー
チンのフローチャートである。
【図39】 画像処理命令生成部102bにおけるメイ
ンルーチンのフローチャートである。
【図40】 画像処理命令生成部102bにおけるサブ
ルーチンのフローチャートである。
【図41】 画像処理命令生成部102bにおけるサブ
ルーチンのフローチャートである。
【図42】 プロファイル関連命令生成部102cにお
ける処理プログラムのフローチャートである。
【図43】 処理制御部103aにおける処理プログラ
ムのフローチャートである。
【図44】 画像処理部103bにおける処理プログラ
ムのフローチャートである。
【図45】 画像処理命令合成部103cにおける処理
プログラムのフローチャートである。
【図46】 プロファイル管理部104における処理プ
ログラムのフローチャートである。
【図47】 調整キュー200の構成を示す図である。
【図48】 色処理に係るスクリプト生成処理の動作説
明図である。
【図49】 空間周波数に係るスクリプト生成処理の動
作説明図である。
【図50】 色処理命令の合成処理の動作説明図であ
る。
【符号の説明】
1a 画像記憶部(入力手段) 4 ユーザ指示情報解釈部(指示手段) 5 画像ファイル構造解析部(第1の認識手段、第2の
認識手段、認識手段) 6a 画像処理スクリプト生成部(生成手段) 6b 画像変換部(画像処理手段) 7 スクリプトエンベッド部(付加手段) 51 空間処理部(空間周波数特性変換手段) 52 色処理部(色変換手段) IS 画像処理スクリプト ID 画像データ IF 画像ファイル DI 装置特性情報
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小勝 斉 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼ ロックス株式会社内 (72)発明者 喜多 伸児 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼ ロックス株式会社内 (72)発明者 村井 和昌 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼ ロックス株式会社内 (72)発明者 鈴木 信雄 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼ ロックス株式会社内 (72)発明者 松崎 智康 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼ ロックス株式会社内 (72)発明者 井上 隆秀 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼ ロックス株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−41271(JP,A) 特開 平3−250974(JP,A) 特開 平8−331398(JP,A) 特開 平8−298596(JP,A) 特開 平8−18776(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/40 - 1/409 H04N 1/46 H04N 1/60 G06T 1/00 G06T 5/00 G06T 5/20

Claims (18)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像入力媒体の特性に依存する画像デー
    タに対応するデバイス色信号をデバイスインディペンデ
    ント色信号に変換するための色変換情報および前記画像
    入力媒体を通して得られる前記画像データに相当する画
    像の空間周波数領域での歪み量を記述または補正するた
    めの空間周波数情報を含む媒体特性情報を認識する第1
    の認識手段と、前記デバイスインディペンデント色信号を画像出力媒体
    の特性に依存する画像データに対応するデバイス色信号
    に変換するための色変換情報および前記画像出力媒体を
    通して得られる前記画像データに相当する画像の空間周
    波数領域での歪み量を記述または補正するための空間周
    波数情報を含む 媒体特性情報を認識する第2の認識手段
    と、 前記第1の認識手段により認識された媒体特性情報およ
    び前記第2の認識手段により認識された媒体特性情報に
    基づいて画像処理スクリプトを生成する生成手段と、前記画像処理スクリプトに基づいて、前記画像データに
    対し、前記画像入力媒体に対する補正、前記画像出力媒
    体に対する補正を順次実施する 画像処理手段とを具備す
    ることを特徴とするカラー画像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の認識手段により認識される前
    記色変換情報は、前記画像入力媒体に固有の色信号と表
    色系の色座標に対応する信号との対応関係を記述する色
    再現特性情報からなることを特徴とする請求項1記載の
    カラー画像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記第2の認識手段により認識される前
    記色変換情報は、前記画像出力媒体に固有の色信号と表
    色系の色座標との対応関係を記述する色再現特性情報か
    らなることを特徴とする請求項1記載のカラー画像処理
    装置。
  4. 【請求項4】 前記第1の認識手段により認識される前
    記空間周波数情報または前記第2の認識手段により認識
    される前記空間周波数情報は、表色系の色座標に対応す
    る信号によって記述されることを特徴とする請求項1記
    載のカラー画像処理装置。
  5. 【請求項5】 前記第1の認識手段により認識される前
    記空間周波数情報または前記第2の認識手段により認識
    される前記空間周波数情報は、各画像入力媒体または各
    画像出力媒体に固有の色信号によって記述されることを
    特徴とする請求項1記載のカラー画像処理装置。
  6. 【請求項6】 前記第1の認識手段により認識される媒
    体特性情報は、さらに、前記画像入力媒体の有する画素
    密度情報または再現可能な画像解像限界を表す情報から
    なる解像度情報のいずれかを含むことを特徴とする請求
    項1記載のカラー画像処理装置。
  7. 【請求項7】 前記第2の認識手段により認識される媒
    体特性情報は、さらに、前記画像出力媒体の有する画素
    密度情報または再現可能な画像解像限界を表す情報から
    なる解像度情報のいずれかを含むことを特徴とする請求
    項1記載のカラー画像処理装置。
  8. 【請求項8】 前記生成手段により生成される画像処理
    スクリプトは、施すべき画像処理の処理コマンドおよび
    /または処理パラメータからなることを特徴とする請求
    項1記載のカラー画像処理装置。
  9. 【請求項9】 前記生成手段により生成される画像処理
    スクリプトは、空間周波数処理スクリプトと色処理スク
    リプトとからなることを特徴とする請求項1記載のカラ
    ー画像処理装置。
  10. 【請求項10】 前記空間周波数処理スクリプトは、前
    記画像入力媒体および前記画像出力媒体の有する解像度
    情報の違いにより必要となる解像度変換操作によって生
    ずる、画像データの空間周波数領域での歪みを補正する
    機能を有することを特徴とする請求項9記載のカラー画
    像処理装置。
  11. 【請求項11】 前記第1の認識手段により認識される
    媒体特性情報は、前記画像データに付随して存在し、 前記第1の認識手段は、該画像データ内の特定領域を解
    釈することにより該媒体特性情報を認識することを特徴
    とする請求項1記載のカラー画像処理装置。
  12. 【請求項12】 画像入力媒体の特性に依存する画像デ
    ータに対応するデバイス色信号をデバイスインディペン
    デント色信号に変換するための色変換情報および前記画
    像入力媒体を通して得られる前記画像データに相当する
    画像の空間周波数領域での歪み量を記述または補正する
    ための空間周波数情報を含む媒体特性情報を認識する第
    1の認識手段と、ユーザからの指示情報に基づいて画像調整指示情報を作
    成するユーザ指示情報解釈手段と、 前記デバイスインディペンデント色信号を画像出力媒体
    の特性に依存する画像データに対応するデバイス色信号
    に変換するための色変換情報および前記画像出力媒体を
    通して得られる前記画像データに相当する画像の空間周
    波数領域での歪み量を記述または補正するための空間周
    波数情報を含む 媒体特性情報を認識する第2の認識手段
    と、 前記第1の認識手段により認識された媒体特性情報、前
    記画像調整指示情報および前記第2の認識手段により認
    識された媒体特性情報に基づいて画像処理スクリプトを
    生成する生成手段と、前記画像処理スクリプトに基づいて、前記画像データに
    対し、前記画像入力媒体に対する補正、ユーザ指示によ
    る補正、前記画像出力媒体に対する補正を順次実施する
    画像処理手段とを具備することを特徴とするカラー画像
    処理装置。
  13. 【請求項13】 画像入力媒体の特性に依存する画像デ
    ータに対応するデバイス色信号をデバイスインディペン
    デント色信号に変換するための色変換情報および前記画
    像入力媒体を通して得られる前記画像データに相当する
    画像の空間周波数領域での歪み量を記述または補正する
    ための空間周波数情報を含む媒体特性情報を認識する第
    1の認識手段と、前記デバイスインディペンデント色信号を画像出力媒体
    の特性に依存する画像データに対応するデバイス色信号
    に変換するための色変換情報および前記画像出力媒体を
    通して得られる前記画像データに相当する画像の空間周
    波数領域での歪み量を記述または補正するための空間周
    波数情報を含む 媒体特性情報を認識する第2の認識手段
    と、 前記第1の認識手段により認識された媒体特性情報およ
    び前記第2の認識手段により認識された媒体特性情報に
    基づいて画像処理スクリプトを生成する生成手段と、 前記生成手段により生成された画像処理スクリプトを前
    記画像データに付加する付加手段とを具備することを特
    徴とするカラー画像処理装置。
  14. 【請求項14】 画像入力媒体の特性に依存する画像デ
    ータに対応するデバイス色信号をデバイスインディペン
    デント色信号に変換するための色変換情報および前記画
    像入力媒体を通して得られる前記画像データに相当する
    画像の空間周波数領域での歪み量を記述または補正する
    ための空間周波数情報を含む媒体特性情報を認識する第
    1の認識手段と、前記第1の認識手段により認識された媒体特性情報に基
    づいて、前記画像データに対して前記画像入力媒体に対
    する補正を実施する入力側 画像処理手段とを具備するこ
    とを特徴とするカラー画像処理装置。
  15. 【請求項15】 デバイスインディペンデント色信号を
    画像出力媒体の特性に依存する画像データに対応するデ
    バイス色信号に変換するための色変換情報および前記画
    像出力媒体を通して得られる前記画像データに相当する
    画像の空間周波数領域での歪み量を記述または補正する
    ための空間周波数情報を含む媒体特性情報を認識する第
    2の認識手段と、前記第2の認識手段により認識された媒体特性情報に基
    づいて、前記画像データに対して前記画像出力媒体に対
    する補正を実施する出力側 画像処理手段とを具備するこ
    とを特徴とする請求項14記載のカラー画像処理装置。
  16. 【請求項16】 画像入力媒体の特性に依存する画像デ
    ータに対応するデバイス色信号をデバイスインディペン
    デント色信号に変換するための色変換情報および前記画
    像入力媒体を通して得られる前記画像データに相当する
    画像の空間周波数領域での歪み量を記述または補正する
    ための空間周波数情報を含む媒体特性情報と、デバイス
    インディペンデント色信号を画像出力媒体の特性に依存
    する画像データに対応するデバイス色信号に変換するた
    めの色変換情報および前記画像出力媒体を通して得られ
    る前記画像データに相当する画像の空間周波数領域での
    歪み量を記述または補正するための空間周波数情報を含
    媒体特性情報とを認識し、これら 前記媒体特性情報に基づいて、任意の画像入力媒
    体および任意の画像出力媒体にて存在する可視化画像が
    各媒体間において視覚的に略等価となるための画像処理
    スクリプトを生成し、 前記画像処理スクリプトに基づいて、前記画像データに
    対して前記画像入力媒 体に対する補正、前記画像出力媒
    体に対する補正を順次実施することを特徴とするカラー
    画像処理方法。
  17. 【請求項17】 前記画像処理スクリプトは、複数の画
    像出力媒体の間にて出力される可視化画像が各画像出力
    媒体間において視覚的に略等価となるように形成される
    ことを特徴とする請求項16記載のカラー画像処理方
    法。
  18. 【請求項18】 前記生成手段により生成された画像処
    理スクリプトを前記画像データに付加する付加手段を具
    備することを特徴とする請求項12記載のカラー画像処
    理装置。
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