JP3085130U - 微生物濃縮器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 ［課題］家庭用浄水器の中空糸膜の利点である除去特性
と表面積の大きさを利用して河川水及び水道水の検査試
料を多量にかつ迅速に採取する。 ［解決手段］現在、一般に使用されている表面積の大き
い家庭用浄水器の０．１μｍ程度の中空糸膜を利用し
て、送液ポンプにより、ろ過及び逆洗浄することによ
り、目詰まりを解消し高濁度の河川水の試料を多量に速
く、ろ過するようにした。具体的には目的の試料量を採
取した後（目詰まりが早く、ろ過が困難であれば逆洗浄
操作を行う。）、電熱カッターにより切断し、中空糸膜
上に付着した生物をペットボトルのなかに入れ振倒によ
り剥離させる。その後、遠心分離機により更に濃縮す
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】 ［考案が解決しようとしている課題］ 従来、５〜１０μｍの原虫（クリプトスポリジウム、ジアルジア等）の濃縮補 足操作において、ろ過器に１μｍ程度のフィルターをのせエアーポンプによる吸 引ろ過及び送液ポンプによる加圧ろ過等のろ過方法が用いられている。 また、外国製のカートリッジフィルター法もあるが、これは蛇腹にしフィルタ ーで補足するもので価格があまりにも高く、別に剥離用の専用の振倒機等の付属 装置が必要であり操作も面倒である。 ところで、河川水のような低濁度から高濁度まである原水を検査する場合、目 詰まりが速く、フィルターの交換が大変である。そして、メンブランフィルター の使用枚数が多くなり検査費用がかかるのが実状であった。 また、最も進んだ方法である加圧ろ過の場合、ろ紙交換のたびに３本のネジを 取り付け、取り外ししなければならない。 それに加え、河川水及び処理したきれいな水道水の検査においても試験採取水 量が１０〜２０リットルと少ない為ため検出率も低い。 本案はこれらの欠点を除いて、家庭用浄水器の中空糸膜の持っている除去特性 と大きな表面積を活かし、新たな濃縮器及び方法を開発しようとするものである 。

【０００２】 ［課題を解決するための手段］ 現在、使用されているメンブランフィルターよりも表面積の大きい家庭用浄水 器の０．１μｍ程度の中空糸膜を利用して、送液ポンプにより、ろ過及び逆洗浄 することにより、目詰まりを解消し高濁度の河川水の試料を多量に速く、ろ過す るようにした。この為に、モジュールは中空糸膜が簡単に装脱着ができるように した。

【０００３】 ［考案の効果］ 本案は中空糸膜の優れた表面積の大きさと強度を生かし、破れやすいメンブラ ンフィルターの弱点を克服し、５〜１０μｍ程度の微生物をすべて補足してしま う。 したがって、微生物である原虫類等検出に利用でき、従来のものより多量にろ 過できるので検出の向上に期待ができる。 また、検査試料の採取において送液ポンプと電源さえあれば現場おいて、採取 可能で約２０ｋｇもある試料の運搬が不要となり重労働の軽減となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】モジュールと送液チューブポンプの斜視図であ
る。

【図２】モジュールの断面図である。

【図３】逆洗洗浄による中空糸膜の洗浄及び試料回収の
斜視図である。

【符号の説明】

１ 中空糸膜を装着したモジュール。 ２ 取り付けクランプ。 ３ 送液チューブポンプ。 ４ ホースニップル。 ５ 浄水器用の中空糸膜。 ６ ゴムパッキン。 ７ 試料回収容器のペットボトル

─────────────────────────────────────────────────────

【手続補正書】

【提出日】平成１３年１０月２４日（２００１．１０．
２４）

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲

【補正方法】変更

【補正内容】

【実用新案登録請求の範囲】

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号 ＦＩ Ｇ０１Ｎ 33/48 Ｇ０１Ｎ 33/48 Ｓ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】モジュール中の家庭用浄水器の中空糸膜で
   微生物（原虫のクリプトスポリジウム、ジアルジア及び
   線虫等）を補足する検査器具。