JP3084823B2 - オペレータズコンソール - Google Patents

オペレータズコンソール

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JP3084823B2 JP03237806A JP23780691A JP3084823B2 JP 3084823 B2 JP3084823 B2 JP 3084823B2 JP 03237806 A JP03237806 A JP 03237806A JP 23780691 A JP23780691 A JP 23780691A JP 3084823 B2 JP3084823 B2 JP 3084823B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、H/Dの二重化システ
ムに係り、特に、デジタル制御システムのオペレータズ
コンソールに備えられ、各種計測データを逐次蓄積する
のに用いられるH/Dの二重化に関する。
【0002】
【従来の技術】デジタル制御システムでは、プロセスの
制御をコントローラが行い、プロセスの監視・運転はオ
ペレータズコンソールにより行う。オペレータズコンソ
ールは監視・運転の他にも、プロセスの温度・圧力・流
量などの各種計測データをコントローラから収集し、蓄
積することが一般的に行われている。蓄積した計測デー
タは、オペレータズコンソール上にトレンド表示した
り、プリンタから帳票出力し、プロセスの解析・操業記
録に利用されている。計測データは刻々と変動してお
り、周期的に、たとえば1分周期で、あるいは、イベン
ト発生時にタイミングよく収集されることが必要であ
り、その量も膨大である。
【0003】大量のデータを蓄積するにはH/Dが適し
ているが、可動部があるため半導体のメモリ素子等に比
べて信頼性が低く、制御システムの構築・運用上のネッ
クになっている。すなわち、H/Dが正常に機能しなく
なった場合、大量の計測データを収集はできても、蓄積
・再利用できない事態になってしまう。
【0004】そこで対策として、H/Dを2台備えて片
側をバックアップ用に用いることが考えられている。こ
のような二重化システムは、「特開62−212819号バッキ
ングストアファイルの二重化制御方式」、「特開64−33
770 号ディスク制御装置」、「特開2−118737 号二重化
計算機システムの障害復旧処理方式」など多数提案され
ている。これらには、二重化システムのシステム構成、
及び片系に障害が発生しそれを修理・交換した後のディ
スク装置の復旧方法が開示されている。共通している基
本的な考え方は、正常時に両系に書き込みを行うときに
ディスク装置の状態をチェックし、異常状態を検出する
ことと、復旧時には、正常側から異常発生側へディスク
の内容を全面的にコピーすること、すなわちイコライズ
処理を行うことである。しかしながらこれらの二重化シ
ステムでは、この復旧作業中に停電がおき復電したとき
に両系のディスク装置があたかも正常であるかのように
動作してしまうという欠点があった。これは、ディスク
装置のステータスを保持しておく手段がないためであっ
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ディスク装置の容量は
増加の傾向にあり、イコライズ処理にも時間を要するよ
うになり、上述のような事態を想定して制御システムを
構築しなければならない。
【0006】本発明の目的は、制御システム全体の機能
復旧がすみやかにかつ正確になされるようなオペレータ
ズコンソールのH/D二重化システムを提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明では、不揮発性の
メモリ素子からなるステータス保持部を設け、そのステ
ータスはマスタ/スレーブそれぞれのH/Dの正常/異
常状態と、全体の状態を示す自動バックアップ/片系異
常/イコライズ中の3つのステータスを持たせ、そのス
テータスによって2台のH/Dに対するアクセス方法を
切り替えるようにした。
【0008】
【作用】通常は全体ステータスは「自動バックアップ」
である。片側のH/Dに異常が発生した場合の全体ステ
ータスは「片系異常」とし、H/Dを修理・交換後「イ
コライズ中」とする。
【0009】「イコライズ中」は、H/Dのアクセスは
次のようにする。書き込みは両系に行ない、読み出しは
正常系から行ない、書き込み・読み出しをしないときに
は、2台のH/Dの内容を一致化させるために、ブロッ
ク単位に正常系から異常発生側へ全面コピーを行なう。
【0010】全面コピーが完了したら、「自動バックア
ップ」ステータスになるようにする。
【0011】また、停電などの理由でオペレータズコン
ソールの機能が停止した場合であっても、復電後はステ
ータス保持部の内容に従ってH/Dのアクセスを行う。
【0012】
【実施例】以下図面を用いて本発明の一実施例を説明す
る。
【0013】図1は、本発明の実施例を示すブロック図
である。実施例では、プロセスの制御を行うコントロー
ラ2と、プロセスの監視・運転を行うオペレータズコン
ソール1と、両者を通信接続する通信回線3から構成さ
れる。コントローラ2は温度(T)、流量(F)、圧力
(P)などのプロセスの計測データ10をPIO(入出
力制御部)9を介して入力し、プロセスの制御処理をC
PU(演算制御部)8にて行う。オペレータズコンソー
ル1は、CRT4、キーボード6、CPU(演算制御
部)7、H/D20、HDC(H/D制御部)30、か
ら構成される。プロセスの監視・運転は、CRT4見な
がらキーボード6を操作することにより行う。
【0014】H/D20には、プロセスの各種計測デー
タが蓄積される。これは、オペレータズコンソール1が
コントローラ2に対して周期的に、たとえば1分周期
で、あるいはイベント発生時にデータ送信要求を発行
し、コントローラ2がこれに応答・返信することでデー
タを収集する。収集されたデータはH/Dに蓄積され
る。収集・蓄積したデータは、図2に示すようなトレン
ド表示及び図3に示すような帳票出力を行うことで、そ
の内容を知ることができる。トレンド表示では、横軸を
時間軸とし、縦軸に信号のレベルを0〜100%のスパ
ンでグラフ表示する。帳票はオペレータズコンソール1
に接続されたプリンタ5から出力される。図には日報出
力の例を示してある。縦方向に時刻、横方向に計測値が
印字され、プラントの管理者はこれらを利用し、プラン
トの解析を行ったり、操業記録を得る。以上の構成のオ
ペレータズコンソール1において、H/Dを二重化した
ものの構成を図4に示す。この図ではH/Dの制御に直
接関連しない要素は省略してある。H/DはH/D制御
部も含めM系(マスタ)40とS系(スレーブ)41の
2系統を有す。また、2台のH/D及び全体の状態を記
録するステータス保持部50を有す。ステータス保持部
50は、オペレータズコンソール1の電源が切られて
も、あるいはCPU7の機能が停止した場合でもその内
容が変化しないような不揮発性のメモリ素子、たとえば
EEPROM(Electrically Erasable andProgrammabl
e ROM)を用いる。HDC30,31はH/D20,
21の書き込み・読み込みを制御するとともに、H/D
20,21とHDC自身の状態を監視し、それをCPU
7に報告する。
【0015】ステータス保持部は下記の3つの部分から
なる。
【0016】(1)M系ステータス (2)S系ステータス (3)全体ステータス HDC30,31から報告された状態は、CPU7によ
り上記(1),(2)に反映される。その状態は「正
常」、「異常」のいずれかである。図8は(3)全体ス
テータスの状態遷移を示した図である。全体ステータス
は「自動バックアップ」、「片系異常」、「イコライズ
中」の3つの状態を持つ。CPU7は全体ステータスを
(1),(2)の内容に従い遷移させる。通常はM/S両
系とも正常なので、「自動バックアップ」60の状態に
ある。M系、S系のどちらかが異常となった場合は「片
系異常」61の状態に遷移する。M系、S系が同時に異
常となることも論理的には有りうるが、確率は極めて小
さいため無視する。「片系異常」61の状態で、該当の
HDCあるいはH/Dを修理・交換し機能回復がなされ
ると、「イコライズ中」62の状態に遷移する。イコラ
イズ動作が終了すると「自動バックアップ」60の状態
に戻る。
【0017】さて、CPU7はH/Dにアクセスする
際、ステータス保持部50を参照し、アクセスする対象
を次のように切り替える。
【0018】図4に通常の「自動バックアップ」60の
ステータスにおけるH/Dアクセスの方法を示す。この
状態では、M系、S系両系のH/Dに書き込み、M系か
ら読み出す。図中、Wは書き込みを、Rは読み出しを表
す。
【0019】図5に「片系異常」61のステータスにお
けるH/Dアクセス方法を示す。この状態では、正常で
あるS系に対してのみ書き込み・読み出しを行なうよう
する。
【0020】「イコライズ中」62のステータスでのH
/Dアクセス方法を図6,図7を用いて説明する。異常
側の修理・交換がなされたのち、2台のH/Dの内容を
一致化させるためのタスクが起動され、物理的な単位で
正常であるS系から異常発生側のM系へ全面コピーを行
なう。図7に、このイコライズ動作を示す。この状態で
H/Dに対するアクセスを行うには、一旦前記タスクを
中断し、アクセスが書き込みの場合にはM、S両系に行
い、読み出しの場合には正常であるS系から行う。アク
セスが終了した後、前記タスクの中断を解除しコピー動
作を継続させる。全面コピーが完了したら、前記タスク
を終了させ、「自動バックアップ」60のステータスに
する。本実施例ではステータス保持部50は不揮発性の
メモリ素子であるため、たとえば停電時にもその内容は
保持される。「イコライズ中」に停電が発生しても復電
後は、イコライズ動作を継続することが可能である。
【0021】上記の例では、S系に以上が発生した場合
を示したが、M系に異常が発生した場合でも動作は全く
同様である。
【0022】以上説明したように、本実施例によればH
/Dシステムに異常が生じたときでも、H/Dシステム
の修理・交換後速やかにかつ正確に通常のオペレータズ
コンソールの機能を回復することが可能である。
【0023】
【発明の効果】本発明によればH/Dシステムに異常が
生じたときでも、H/Dシステムの修理・交換後速やか
にかつ正確に通常のオペレータズコンソールの機能を回
復することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示すブロック図である。
【図2】オペレータズコンソールのトレンド表示例を示
す図である。
【図3】プリンタによる帳票出力例を示す図である。
【図4】通常時におけるH/Dアクセス方法を示す図で
ある。
【図5】片系異常時におけるH/Dアクセス方法を示す
図である。
【図6】イコライズ中におけるH/Dアクセス方法を示
す図である。
【図7】イコライズ動作を示す図である。
【図8】全体ステータスの状態遷移を示す図である。
【符号の説明】
1…オペレータズコンソール、20…H/D(固定磁気
ディスク装置)、3…H/D制御部、4…ステータス保
持部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G05B 23/02 301 G06F 11/00 330

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プロセス内の各種計測データを収集し、
    ロセスの監視・運転を行うオペレータズコンソールにお
    いて、 当該オペレータズコンソールの制御を行う演算制御部
    と、 計測データが蓄積される磁気ディスクと、当該磁気ディ
    スクへの読み出し・書き込みを制御し且つ磁気ディスク
    の状態を前記演算制御部へ報告する磁気ディスク制御部
    を有する第1の磁気ディスク装置と、 前記第1の磁気ディスク装置と同様に、磁気ディスク
    と、磁気ディスク制御部を有する第2の磁気ディスク装
    置と、 前記各磁気ディスク装置毎の正常/異常状態のステータ
    スを保持する領域と、前記磁気ディスク装置全体の動作
    状態として、各磁気ディスク装置へ書き込みを行う「自
    動バックアップ」ステータス/何れかの磁気ディスク装
    置が異常となる「片系異常」ステータス/何れかの磁気
    ディスク装置から他の磁気ディスク装置へ内容のコピー
    が行われる「イコライズ中」ステータスの何れかのステ
    ータスを保持する領域を有する不揮発性のステータス保
    持部を備え、 前記演算制御部は、前記ステータス保持部の記憶内容に
    基づき前記磁気ディスク装置への読み出し・書き込みを
    制御すること を特徴とするオペレータズコンソール。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記ステータス保持部は、前記各磁気ディスク装置が共
    に正常である場合またはイコライズが終了した場合に
    「自動バックアップ」ステータスを保持し、何れかの磁
    気ディスク装置が異常の場合に「片系異常」ステータス
    を保持し、「片系異常」保持状態から異常となった磁気
    ディスク装置が復帰した場合に「イコライズ中」ステー
    タスを保持する ことを特徴とするオペレータズコンソー
    ル。
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