JP3084476U - タービン駆動制御装置 - Google Patents

タービン駆動制御装置

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JP3084476U
JP3084476U JP2001005817U JP2001005817U JP3084476U JP 3084476 U JP3084476 U JP 3084476U JP 2001005817 U JP2001005817 U JP 2001005817U JP 2001005817 U JP2001005817 U JP 2001005817U JP 3084476 U JP3084476 U JP 3084476U
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眞一 新倉
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新倉工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 タービンの回転を安定化させると共にタンク
洗浄機に使用するのに適したたタービン駆動制御装置を
提供する。 【解決手段】 タービンガイド30は、その第1半径位
置において円周方向に互いに離隔して複数個のタービン
駆動流路30aを有しており、且つ第1半径位置よりも
小さな第2半径位置において円周方向に互いに離隔して
複数個の第1分流流路30bを有している。タービン3
2は、タービン駆動流路30aと軸整合したタービンブ
レード32bを有しており且つ第1分流流路30bと連
通した第2分流流路32aを有している。更に、分流板
31は略第2半径位置において複数個の分流調節流路3
1aを有している。分流板31をタービンガイド30と
相対的に回転させることによって分流調節流路31aと
第1分流流路30bとの整合状態を可変的イン設定し、
分流流路の断面積を可変的に変化させることができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、流体の流量を調節することによってタービンの回転速度を制御する ことが可能なタービン駆動制御装置に関するものであって、更に詳細には、特に タンク洗浄機や、エンジン潤滑油管又は燃料油管内に装備される「こし器」に使 用されるノズル及びこし筒を回転させるために使用するのに好適なタービン駆動 制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ケミカル、プロダクト、原油などを輸送する輸送船は、貨物油タンクの油を荷 揚げした後に、次の油を積み込む前にタンク洗浄作業を行うことが通常である。 このタンク洗浄を行うためには以下の事項が要求される。
【0003】 ※洗浄水量、管内速度の変化に応じた安定した洗浄機の回転と良好な洗浄結果 が得られること。
【0004】 ※洗浄時間の調整が簡単に行えること。
【0005】 ※構造が単純で且つ簡単なこと。
【0006】 ※摺動部が耐久性が良くメインテナンスの少ないこと。
【0007】 従来から自動型タンク洗浄機の駆動源として、タービンを利用した駆動方式が 採用されているが、今までの配管と同径の流体通路にタービンを設置する軸流タ ービン方式では、洗浄水量の増減による管内速度の変化によってタービンの回転 数が大きく左右される。又、洗浄機を安定した回転させる高トルクを得るために 、タービンの回転数を上げ、更に高減速比ギヤを配置している。
【0008】 従って、従来技術においては、洗浄水量の増減による管内速度の変化に対応し て安定したタービンの回転数制御(洗浄時間の調整及び洗浄力の維持)を得るた めには、以下の3つの選択肢が存在していた。
【0009】 (1)洗浄水量に合わせてタービン径又は減速ギヤ比を変える。
【0010】 (2)タービン駆動流路とは別に分流路を設置し、タービン部の通過流量を制 御する。
【0011】 (3)タービン回転数の増減による洗浄時間及び洗浄力の変化を許容する。
【0012】 選択肢(1)は部品の多種多様化を招来し、現実的ではなく実際には殆ど採用 されていない。選択肢(2)は固定式の洗浄機にある程度採用されているが、構 造が複雑である割には、低速回転域の動作が不安定であるという問題を有してい る。更に、選択肢(3)は或る一定の許容範囲を設定し選択肢(1)と組み合さ れて採用されている。しかしながら、可搬式(ポータブル)の洗浄機には多く採 用されているが、低速型及び高速型の機種に分割され、また許容範囲下限の管内 流速では動作が不安定であるという問題を有している。
【0013】 以上のように、従来技術においては、洗浄機の洗浄時間及び洗浄力の維持が不 安定なものとなるという点において問題が存在していた。
【0014】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は以上の点に鑑みなされたものであって、上述した如き従来技術の欠点 を解消し、動作が安定しており且つ構造が比較的簡単なタービン駆動制御装置を 提供することを目的とする。本考案の別の目的とするところは、自動型タンク洗 浄機、又はエンジン潤滑油管や燃料油管に使用されるこし器に使用するのに好適 なタービン駆動制御装置を提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本考案によれば、 流路内に固定されており、常時流路内を流れる流体を通過させることが可能な 少なくとも1個のタービン駆動流路と、少なくとも1個の第1分流流路とを具備 しているタービンガイド、 前記流路内に回転自在に支持されており、前記タービン駆動流路を通過してく る流体が流入される少なくとも1個のタービンブレードと、前記第1分流流路と 連通されている少なくとも1個の第2分流流路とを具備しているタービン、 前記第1分流流路の流路面積を可変的に閉塞可能な可変的閉塞手段、 を有していることを特徴とするタービン駆動制御装置が提供される。
【0016】 好適には、前記流路が第1断面積を有しており、且つ前記タービンブレードの 上流側において前記流路内へ流体が流入する流体入口部は前記第1断面積よりも 小さい第2断面積を有している。更に好適には、前記タービンガイドが円板形状 を有しており、前記タービン駆動流路が第1半径位置において円周方向に複数個 配設されており、且つ前記第1分流流路が前記第1半径位置とは異なる第2半径 位置において円周方向に複数個配設されている。更に好適には、前記可変的閉塞 手段が円板形状をしており且つ前記円板形状のタービンガイドと同軸状に配設さ れている分流板を有しており、前記分流板は略前記第2半径位置において円周方 向に複数個配設されており前記第1分流流路と整合状態及び非整合状態とさせる ことが可能な前記第2分流流路を具備している。更に好適には、前記可変的閉塞 手段が、前記タービンガイドと前記分流板との相対的回転方向位置を可変的に調 節可能な調節手段を有している。
【0017】 好適には、前記タービンと歯車機構を介して連結されている回転自在な駆動ロ ッドを有している。更に好適には、前記駆動ロッドがタンク洗浄機又はエンジン 潤滑油管か燃料油管用のこし器に使用されるノズル又はこし筒と動作連結されて いる。
【0018】
【考案の実施の態様】
図1は、本考案の好適実施例に基くタービン駆動制御装置を具備する自動型タ ンク洗浄機1を組み込んだタンカーを示した概略図である。即ち、タンク洗浄機 1は、タンカーの貨物油タンク内を洗浄する装置であって、新たに油をタンク内 に積み込む前にタンクを洗浄するために使用される。タンク洗浄機1は、大略、 駆動部2と、配管部3と、ノズル支持部4と、回転ノズル5とを有している。そ して、後に詳述するように、本考案に基くタービン駆動制御装置は駆動部2内に 組み込まれている。タンク洗浄機1の動作について簡単に説明すると、先ず、外 部から洗浄用流体が駆動部2内に流入され、駆動部2内を通過する流体の運動を 利用して配管3内に回転自在に且つ同軸状に配設されている駆動ロッドを所定方 向に回転させる。該駆動ロッドの回転はノズル支持部4内に配設されている歯車 機構を介してノズル5を水平軸周りに回転させ、一方、駆動部2を通過した流体 は配管3内を下方向に流動してノズル5を介してタンク内に散布され、タンクの 洗浄が行われる。
【0019】 図2は、本考案の好適実施例に基いて構成されたタービン駆動制御装置を組み 込んだタンク洗浄機1を示している。タンク洗浄機1は、大略、駆動部2と、配 管3と、ノズル支持部4、ノズル5とを有している。図示例においては、駆動部 2は、上部駆動部2aと下部駆動部2bとを有しており、上部駆動部2aは第1 直径を有する上部ダクト21を有しており、一方下部駆動部2bは同じく第1直 径を有する下部ダクト22を有している。上部ダクト21と下部ダクト22とは 夫々対向するフランジ21a、22aを介してボルト止め等により固定されてい る。更に、上部ダクト21の円周側壁には第1直径よりも小さな第2直径を有す るインレットダクト23が連通して設けられている。従って、洗浄用流体はイン レットダクト23を介して外部から上部ダクト21内に流入される。
【0020】 図2には示されていないが、後述する説明から明らかなように、本考案のター ビン駆動制御装置は、概略、フランジ21aと22aとの間に配設されている。 従って、インレットダクト23を介して外部から流入される洗浄流体の流れを利 用して、配管3内に配設されている駆動ロッド(不図示)を回転させる。この駆 動ロッドはノズル支持部4を介してノズル5と動作連結されており、従って、ノ ズル5はその水平軸周りに回転し且つ配管3内を流動してきた洗浄用流体はノズ ルの先端から周囲へ散布される。後に詳述するように、本タービン駆動制御装置 は、洗浄用流体を分流させて回転速度を制御するが、その場合に分流の量を制御 するための手作業により操作されるハンドル24とそれが固定されている分流制 御シャフト25とが図2に示されている。
【0021】 図3は、本考案の好適実施例に基いて構成されたタービン駆動制御装置を示し た概略断面図である。本タービン駆動制御装置は、基本的には、タービンガイド 30と、分流板31と、タービン32とを有している。
【0022】 タービンガイド30は、大略、円板形状をしており、上部ダクト21のフラン ジ21aと下部ダクト22のフランジ22aとに固定されている。更に、タービ ンガイド30は、第1半径位置において円周方向に互いに離隔して配置されてい る複数個のタービン駆動流路30aを有している。各タービン駆動流路30aは タービンガイド30を軸方向に貫通して延在しており、従って洗浄用流体はこの タービン駆動流路30aを介して流動することが可能である。更に、タービンガ イド30は、第1半径よりも小さな第2半径位置において円周方向に互いに離隔 して配置されている複数個の第1分流流路30bを有している。各第1分流流路 30bもタービンガイド30を軸方向に貫通して延在しており、従って洗浄用流 体はこの第1分流流路30bを介して流動することが可能である。しかしながら 、後述するように、この第1分流流路30bは可変的にその開放状態、即ち閉塞 状態を設定することが可能であり、完全に開放した状態又は完全に閉塞した状態 に設定することが可能である。
【0023】 分流板31も、大略、円板形状を有しており、タービンガイド30と同軸状に 且つ接触して配設されている。分流板31は、タービンガイド30と相対的に回 転可能に配設されており、略前記第2半径方向において円周方向に互いに離隔し て配置されている複数個の分流調節流路31aを有している。好適には、タービ ンガイド30の第1分流流路30bと分流板31の分流調節流路31aとを同数 設け、分流板31がタービンガイド30に対して第1回転位置にある場合には、 各分流調節流路31aが第1分流流路30bと整合されて第1分流流路30bを 完全に開放した状態とさせ、一方分流板31がタービンガイド30に対して第2 回転位置にある場合には、各分流調節流路31aは一対の隣接する第1分流流路 30bの間に位置されて分流板31が各第1分流流路30bを完全に閉塞状態と させる。従って、分流板31をタービンガイド30と相対的に回転させて第1及 び第2回転位置の間の所望の位置に設定させることによって、各第1分流流路3 0bの開放(閉塞)状態をゼロ(完全閉塞状態)と最大値(完全開放状態)との 間で可変的に設定することが可能である。
【0024】 タービン32も、大略、円板形状を有しており、タービンガイド30と同軸状 に且つ分流板31が配設されている側とは反対側においてタービンガイド30に 隣接して配設されている。タービン32は、上部駆動部2a内において且つ部分 的にタービンガイド30によって回転自在に支持されているタービンシリンダ4 1上に固定されている。従って、タービンシリンダ41はタービン32と共に一 体的に回転する。タービン32は、略、前記第1半径位置に位置しており円周方 向に離隔して半径方向に延在して複数個のタービンブレード32bが設けられて おり、更に、略、前記第2半径位置に位置しており円周方向に離隔して複数個配 置されている第2分流流路32aを有している。タービンガイド30のタービン 駆動流路30aを介して矢印Aの方向に流れる洗浄用流体(図4における矢印a )はタービン32のタービンブレード32b上に衝突してタービン32に対して 軸周りの回転力を与え(図4における矢印b)、それによりタービン32及びそ れと一体的なタービンシリンダ41が矢印Bで示した方向に駆動回転される。一 方、タービン32の第2分流流路32aは、常時、タービンガイド30の第1分 流流路30bと連通しており、従ってタービンガイド30の第1分流流路30b を介して流れる洗浄用流体はいつでもタービン30の第2分流流路32aを介し て流れることが可能である。即ち、第1分流流路30bと第2分流流路32aと は実効的に一体となってバイパス流路を形成しており、このバイパス流路の流路 面積が分流板31によって可変的に調節される。
【0025】 タービンシリンダ41は,シリンダホルダー40によって回転自在に支持され ている。シリンダホルダー40は中空円筒形状をしておりタービンガイド30に 固定されている。又、分流板31はタービンガイド30の上表面上に接触してタ ービンガイド30と相対的に所定角度に亘ってシリンダホルダー40の回りを回 転可能であるように設けられている。更に、タービンシリンダ41の上端部分に は第1ウオームギア41aが設けられており、第1ウオームギア41aは第1ウ オームホイール42aと噛み合っている。従って、図3に示したように、洗浄用 流体が矢印Aで示したように流動してタービンガイド30のタービン駆動流路3 0aを介してタービン32のタービンブレード32bに衝突しタービン32が矢 印B方向に回転されると、タービンシリンダ41及び第1ウオームギア41aが 矢印B方向に回転され、その結果第1ウオームホイール42aは矢印C方向に回 転される。後に図9乃至11を参照して詳述するように、第1ウオームホイール 42aの回転力は、それ及び第2平歯車44aを包含する歯車機構を介して、タ ービン駆動ロッド44へ伝達され、該ロッド44は矢印Eで示した方向に回転さ れる。タービン駆動ロッド44はタービンシリンダ41の中空部内を相対的に回 転自在に延在しており、且つその下端部においてカップリング45を介して配管 3内を延在する配管駆動ロッド46に連結されている。従って、タービン駆動ロ ッド44、カップリング45、配管駆動ロッド46によって洗浄機1のノズル5 を回転させるべく動作結合されている駆動ロッドを構成している。
【0026】 上述した実施例においては、タービン32をインレットダクトと同一軸ではな く本体軸、即ち上部及び下部ダクト21,22の軸と同一軸上に配置している。 そして、図示例においては、特にインレットダクト23の断面積と比較して上部 及び下部ダクト21,22の断面積を一層大きく設定してある。その結果、イン レットダクト23を流れる流体は一度本体(即ち、上部及び下部ダクト21,2 2)内の空間内に拡散されて流速を低下させることとなり、その結果本体内を流 れる流体の流れが断面内において一様となり偏流が防止されることとなる。従っ て、タービン駆動流路30a内を流れる流体の流れは一様となり且つ安定化され る。一方、従来の軸流タービン方式の場合には、インレットダクトなどの接続配 管の曲がり(エルボ)接続等で流体が偏流し、タービンガイドのタービン駆動流 路に対して流体を均一にすることに困難性がある。
【0027】 更に、図示例においては、タービンガイド30の第1分流流路30bを計画配 置することが可能であり、そのためにタービン駆動流路30aから流出する流体 の流速を均一化させることが可能である。一方、従来の軸流タービン方式では分 流流路は1箇所のみであり、その結果分流流路の存在によりかえって流体の偏流 が発生してタービンの回転を不安定化させる要因となっている。更に、分流板3 1は基本的に平面的構成を有しており、単に静止しているタービンガイド30と 相対的に回転位置を制御するだけで分流流路の面積を可変的に設定することが可 能であり、タービン32の回転数の制御(洗浄時間の調整)が容易となっている 。特に、分流流路の開放状態即ち開放面積を直線的に変化させることも可能であ る。
【0028】 更に、図示例においては、タービン32の有効径が従来の軸流タービン方式と 比較して大径であり、従ってタービンブレード32bの流体通過流速が同一であ っても、始動トルクが大きく、低速域での回転が安定化していること、回転数を 抑えることが可能であること、摺動部に同一の材料を使用した場合でも耐磨耗性 が向上したこと、及び高減速ギヤが不要であるために構造が簡単化したこと、な どの利点を享受することが可能である。
【0029】 次に、特に図5乃至8を参照して、本考案のタービン回転数制御動作について 説明する。先ず、図5及び6は、夫々、本考案のタービン駆動制御装置が高速運 転用に設定されている状態を示しており、特に分流流路が全閉状態とされている 場合を示している概略平面図及び断面図である。即ち、図5に示されているよう に、分流制御シャフト25の下端部には分流制御カム26が固着されており、該 カム25の突起部にはピン26aが固着して突設されている。このピン26aは 分流板31に刻設されている半径方向に延在するスロット31b内に移動自在に 係合している。従って、オペレータがハンドル24(図2参照)を把持して手作 業により回転させると、その回転はシャフト25を介してカム26に伝達され、 従ってピン26aがスロット31b内の半径方向位置を変化させ、その結果分流 板31がタービンガイド30と相対的に回転位置を変化させる。図5に示した状 態においては、ピン26aはスロット31bの最も右側に位置しており、その結 果分流板31は、その各分留調節流路31aを一対の隣接する第1分流流路30 bの間に位置させている。換言すると、タービンガイド30の各第1分流流路3 0bは分流板31の無穴部によって完全に閉塞されている(図6参照)。しかし ながら、分流板31の外径はタービンガイド30のタービン駆動流路30aの中 心軸からの最小半径よりも小さいので、タービン駆動流路30aは分流板31に よって閉塞されることはない。従って、図6に示されるように、矢印Aの方向に 流れる流体は常にタービン駆動流路30aを介して流動し、タービンブレード3 2bと衝突してタービン32を矢印Bで示した方向に回転させる。更に、流体の 一部は分流板31をタービンガイド30に押圧させるので、分流板31はこの押 圧力によってタービンガイド30に固定的に保持される。
【0030】 尚、図5においては、タービンガイド30上の所定位置に固定してギアガイド 33が立設されている。このギアガイド33は、後述するように第2ウオームホ イール43aを固定的に支持する第2ウオームシャフト43を回転自在に保持す るものである。そして、図示例においては、ギアガイド33がタービンガイド3 0上に立設されているために、分流板31は部分的に切り欠き部が形成されてお り、ギアガイド33は該切り欠き部内に位置されている。
【0031】 上述した高速運転状態においては、タービン駆動流路30aを介して流れる流 体の流速は以下のように表すことが可能である。
【0032】 V=Q/(A×3600) 尚、Q:洗浄水量 V:通過流速 A:タービン駆動流路30aの断面積 一方、この状態におけるタービンの回転数は以下のように表すことが可能である 。
【0033】 R=V/(D×π) 尚、R:タービン32の回転数 D:タービン32の有効径 次に、図7及び8は、夫々、本考案のタービン駆動制御装置が低速運転用に設 定されている状態を示しており、特に分流流路が全開状態とされている場合を示 している概略平面図及び断面図である。即ち、図7に示されているように、カム 26は図5の状態と比較して反時計方向に約90度回転された位置にあり且つピ ン26aはスロット31bの最も右側に位置している。その結果分流板31は、 その各分留調節流路31aを対応する第1分流流路30bに整合して位置させて いる。換言すると、タービンガイド30の各第1分流流路30bは分流板31の 対応する分流調節流路31aによって完全に開放されている(図8参照)。従っ て、図8に示したように、本体内を流れる流体は、矢印Aで示したように常時開 放されているタービン駆動流路30aを介して流れるのみならず、矢印A’で示 したように分流調節流路31aと、第1分流流路30bと、第2分流流路32a とで形成されるバイパス流路を介しても流れることとなる。この場合には、バイ パス流路を介しても流体が流れるので、同一の全体的流量の場合には、前述した 高速運転の場合と比較して、タービン駆動流路30aを介して流れる流体の流量 は減少し、従ってタービン32の回転速度は減少される。しかしながら、全体的 な洗浄水量は不変である。
【0034】 上述した低速運転状態においては、タービン駆動流路30aを介して流れる流 体の流速は以下のように表すことが可能である。
【0035】 V=Q/((A+B)×3600) 尚、Q:洗浄水量 V:通過流速 A:タービン駆動流路30aの断面積 B:分流調節流路31aの断面積 一方、この状態におけるタービンの回転数は以下のように表すことが可能である 。
【0036】 R=V/(D×π) 尚、R:タービン32の回転数 D:タービン32の有効径 以上の説明においては、バイパス流路、即ち分流流路が全閉状態である場合( 図5及び6)と全開状態である場合(図7及び8)の両極端の場合について説明 したが、本考案は、これらの両極端の間の所望の状態(即ち、分流調節流路31 aが部分的に閉塞された状態)に任意的に設定することが可能であることを理解 すべきである。
【0037】 次に、図9乃至11を参照してタービン32と配管駆動ロッド46との間の動 作結合について説明する。前述した如く、タービン32はタービンシリンダ41 に固着されており、タービンシリンダ41の上端部には第1ウオームギア41a が設けられている。そして、第1ウオームギア41aは第1ウオームホイール4 2aと噛み合い係合しており、第1ウオームホイール42aは水平ウオームシャ フト42上に固着されている。この水平ウオームシャフト42上には更に第2ウ オームギア42bが固着されており、第2ウオームギア42bは垂直ウオームシ ャフト43上に固着されている第2ウオームホイール43aと噛み合い係合して いる。そして、垂直ウオームシャフト43は、その下端部をギアガイド33によ って回転自在に支持されている。更に、垂直ウオームシャフト43には第1平歯 車43bが固着されており、この第1平歯車はタービン駆動ロッド44上に固着 されている第2平歯車44aと噛み合い係合している。そして、タービン駆動ロ ッド44はタービンシリンダ41の中空部内を相対的に回転自在に貫通しており 、その下端部においてカップリング45を介して配管駆動ロッド46と同軸上に 連結されている。
【0038】 従って、以上の様な歯車機構を介して、タービン32の矢印Bで示した時計方 向の回転力は、駆動ロッド46の矢印Eで示した反時計方向の回転力へ変換され る。その場合に、タービン32の回転速度は歯車機構の所定の減速比に基いてノ ズル5を回転させるのに適した駆動ロッド46の所望の回転速度へ変換される。 上述したような歯車機構は、第1段ウオームギアが1セット、第2段ウオームギ アが1セット、平歯車が1セットの合計3セットであり極めて構造が簡単である 。
【0039】
【考案の効果】
以上の如く、本考案によれば、タービンの安定した回転と駆動トルクとを発生 させることが可能なタービン駆動制御装置が提供される。更に、構造が簡単であ り且つ部品点数も最小であるから、製造コストを低下させることが可能である。 そして、本考案をタンカー等のタンクの洗浄機に適用した場合には、洗浄機の戦 場時間及び洗浄力を長期間にわたって一定且つ安定に維持することが可能である 。従って、洗浄水量、管内速度の変化に応じた安定した洗浄機の回転と良好な洗 浄効果を得ることが可能である。更に、洗浄時間の調整を容易に達成することが 可能であり、且つ摺動部の耐久性が良好でありメインテナンスは最小とされる。
【0040】 以上、本考案の具体的実施の態様について詳細に説明したが、本考案はこれら 具体例にのみ制限されるべきものではなく、本考案の技術的範囲を逸脱すること 無しに種々の変形が可能であることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案に基いて構成されたタンク洗浄機が装
着されたタンカーを示した概略斜視図。
【図2】 本考案に基いて構成されたタンク洗浄機の全
体的構成を示した一部省略概略正面図。
【図3】 本考案の好適実施例に基いて構成されたタン
ク洗浄機用のタービン駆動制御装置を示した概略断面
図。
【図4】 図3のタービン駆動制御装置におけるタービ
ンガイド30とタービン32との関係を示した部分的概
略図。
【図5】 図3に示したタービン駆動制御装置が高速運
転にある状態を示した概略平面図。
【図6】 図5に対応するタービン駆動制御装置の概略
部分的断面図。
【図7】 図3に示したタービン駆動制御装置が低速運
転にある状態を示した概略平面図。
【図8】 図7に対応するタービン駆動制御装置の概略
部分的断面図。
【図9】 本考案のタンク洗浄機の歯車機構を示した概
略平面図。
【図10】 図9の歯車機構を示した概略背面断面図。
【図11】 図9の歯車機構を示した概略側面断面図。

Claims (7)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流路内に固定されており、常時流路内を
    流れる流体を通過させることが可能な少なくとも1個の
    タービン駆動流路と、少なくとも1個の第1分流流路と
    を具備しているタービンガイド、 前記流路内に回転自在に支持されており、前記タービン
    駆動流路を通過してくる流体が流入される少なくとも1
    個のタービンブレードと、前記第1分流流路と連通され
    ている少なくとも1個の第2分流流路とを具備している
    タービン、 前記第1分流流路の流路面積を可変的に閉塞可能な可変
    的閉塞手段、を有していることを特徴とするタービン駆
    動制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記流路が第1断面
    積を有しており、且つ前記タービンブレードの上流側に
    おいて前記流路内へ流体が流入する流体入口部は前記第
    1断面積よりも小さい第2断面積を有していることを特
    徴とするタービン駆動制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、前記タービン
    ガイドが円板形状を有しており、前記タービン駆動流路
    が第1半径位置において円周方向に複数個配設されてお
    り、且つ前記第1分流流路が前記第1半径位置とは異な
    る第2半径位置において円周方向に複数個配設されてい
    ることを特徴とするタービン駆動制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、前記可変的閉塞手段
    が円板形状をしており且つ前記円板形状のタービンガイ
    ドと同軸状に配設されている分流板を有しており、前記
    分流板は略前記第2半径位置において円周方向に複数個
    配設されており前記第1分流流路と整合状態及び非整合
    状態とさせることが可能な前記第2分流流路を具備して
    いることを特徴とするタービン駆動制御装置。
  5. 【請求項5】 請求項4において、前記可変的閉塞手段
    が、前記タービンガイドと前記分流板との相対的回転方
    向位置を可変的に調節可能な調節手段を有していること
    を特徴とするタービン駆動制御装置。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5の内のいずれか1項にお
    いて、前記タービンと歯車機構を介して連結されている
    回転自在な駆動ロッドを有していることを特徴とするタ
    ービン駆動制御装置。
  7. 【請求項7】 請求項6において、前記駆動ロッドがタ
    ンク洗浄機又はエンジン潤滑油管か燃料油管用のこし器
    に使用されるノズル又はこし筒と動作連結されているこ
    とを特徴とするタービン駆動制御装置。
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